ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜 作:門矢零
そして今日のアニガサキはA・ZU・NA回ですね。
宏高&愛「楽しかった〜!」
ゲームを終えて皆でジュースを飲んでいる中、宏高と愛が満足そうに感想を溢した。
先程プレイしていたシューティングゲームはヘッドマウントディスプレイを利用した最新のVR技術と、プレイヤーが能動的に動くことが出来る「フリーローム」というゲーム性により、圧倒的な仮想現実への没入感を体験することができる。
何より協力プレイが可能なガンシューティングというのがまた熱い。
歩夢と宏高が言う。
歩夢「子供の時に来たことあるけど、今はこんなアトラクションもあるんだねぇ!」
宏高「二人ともすっごく上手かったよな!」
愛「えへへっ♪りなりーとは、結構来てるんだ〜♪」
愛が快活に笑いながら答えると、歩夢が璃奈に訊ねる。
歩夢「こういうの得意なの?」
璃奈「……ゲームは好き」
余程面白かったのか、やや興奮気味に宏高が提案する。
宏高「今日はダメだったけど、今度また皆で来ようぜ!」
彼の言う皆とは、スクールアイドル同好会のメンバー全員でということだ。
かなりの大所帯になるが、それはそれで楽しいかもしれない。
璃奈もそれを想像したのか、無表情だが嬉しそうに「うん」と頷き、歩夢は「次は何やろっか?」と問いかけながら他のアトラクションに目を向ける。
そんな中……
タイガ『なぁ……さっきのは一体何だったんだ?』
タイタス『私にも分からん…彼らは幻影を見せられていたのだろうか?』
フーマ『いや違ぇだろ…でもおかしいよな?敵なんてどこにもいねぇのにドカドカ撃っててよ…』
トライスクワッドの3人はVRゲームを楽しんでいた宏高達の様子を思い出し、困惑していた。
その時、
「天王寺さん?」
璃奈を呼ぶ声が聞こえた。
璃奈「あ…」
歩夢達が振り向くと、そこには虹ヶ咲の制服を着た3人の女子がいた。
色葉、今日子、そして浅希。
彼女達もまた、学校終わりに遊びに来ていたのだ。
今日子「やっぱり天王寺さんだ!」
歩夢達の元へ駆け寄る3人。
宏高が璃奈に訊ねる。
宏高「友達?」
璃奈「……クラスメート」
すると色葉と今日子が、それぞれ凄い食い気味に愛と歩夢の顔を凝視し始めた。
色葉「もしかして…愛先輩⁉︎」
愛「うおっ」
今日子「歩夢ちゃん⁉︎」
歩夢「えっ?ええ……」
まるで有名人に会ったかのような、物凄いキラキラした目で見られたのか、少々引き気味な2人。
その横で宏高がいつ預けられたか分からない歩夢と愛、そして自分のドリンクのカップを抱えて、ポカンとしている。
色葉「スクールアイドル同好会のPV観ました!愛先輩サイコーでした!」
愛「お〜、ありがと〜!」
今日子「歩夢ちゃんも可愛くって、私ファンになっちゃいました!」
歩夢「直接感想言ってもらえるの初めて…フフッ、嬉しい!」
色葉・今日子・浅希「かわいい!」
自分の事みたいに嬉しく思ったのか、その様子に微笑む宏高。
璃奈「あ…」
その一方で、表情を少し曇らせながら俯く璃奈。
すると浅希達が璃奈の方に振り向いて言った。
浅希「天王寺さんのも観たよ!」
璃奈「あ…」
ここで璃奈のPVについて軽く説明しよう。
それは彼女自身がイラストを使った二次元方法で制作したキャラクター、顔がパソコンの画面で尻尾がコードになっているデフォルメ猫の動画のことである。
『ニャーン!とう!ハジメマシテ。天王寺璃奈ダヨ!』
動きや口調が可愛らしく、コメントではかなり好評のようだ。
実際、彼女達もそう思っていたようで……
浅希「あのキャラ、面白いよね!」
色葉「うんうん、動きとか!」
璃奈を褒めちぎっていた。
璃奈「ん…」
璃奈は相変わらずの無表情だが、どこか照れているような反応を示す。
すると今日子が、気になる発言をした。
今日子「もしかして皆さん、ライブの下見に来たんですか?」
その言葉に璃奈が「ん?」と疑問を浮かべ、歩夢が訊ねる。
歩夢「ライブ?」
今日子「ジョイポリスのステージ、最近スクールアイドルもよくライブしてますよね!」
色葉「先週、近くの東雲学院もやったみたいですよ?」
宏高が興味津々に相槌を打つ。
宏高「そうなんだ……」
今日子「早く皆さんのライブ見たいです!」
浅希「私も見たいです!」
色葉「ライブやって下さいよ〜!」
彼女達の要望の声から、スクールアイドル同好会が予想以上に期待されている事が窺い知れる。
それを後ろで聞いていた璃奈の中に、ある思いが芽生える。
(友達に…なりたい……)
そして何かを決意したように一言呟いた。
璃奈「……やる」
それは皆に聞こえていたようで、浅希、宏高、色葉、今日子が璃奈の方に振り向き、歩夢と愛が目をぱちくりさせた。
一同「ん?」
その中で璃奈はハッキリと宣言した。
璃奈「私、ここでライブやる!」
────────────────────
翌日の部室。
かすみ「えぇぇぇぇぇ⁉︎ライブぅぅぅぅ⁉︎」
かすみが驚きのあまりダンッと丸テーブルを叩きながら席を立って璃奈に注目する。
昨日の事、つまりジョイポリスでライブをする件について話したら、この反応が返ってきた。
他のメンバーも多かれ少なかれ驚きの反応を示してる中、璃奈は淡々と頷く。
璃奈「うん」
せつ菜が困惑したように言う。
せつ菜「それは急な話ですね……」
それもそのはず、璃奈はアイドルとしては経験が浅い。
柔軟性、ダンス、歌唱力、全てにおいて不十分だ。
しかしそれは璃奈自身も承知しているようで……
璃奈「いろいろ足りないのは分かってる。でも、皆に見てほしくなって…それに、PVはキャラに頼っちゃったから…クラスの子達は良いって言ってくれたけど……あれは、ほんとの私じゃないから……ダメ…かな?」
璃奈のその言葉に、全員押し黙る。
その沈黙を打ち破ったのは、愛だった。
愛「良いんじゃない?」
璃奈「あ…」
続いてエマ、しずく、せつ菜も賛同する。
エマ「決めるのは璃奈ちゃんだよ?」
しずく「私は、璃奈さんの決めた事を応援しますよ!」
せつ菜「そうです!チャレンジしたいという気持ちは大事なことだと思います!」
メンバーの後押しを受けて、璃奈は「うん」と頷く。
そこで果林が璃奈に訊ねる。
果林「それで、いつやる予定なの?」
璃奈「たまたま空きが出たから、来週の土曜…」
かすみ「ほんとに急じゃん!」
宏高がかすみを宥めつつ璃奈に言う。
宏高「まあまあ。俺も協力するよ!」
璃奈「いいの?」
愛「愛さんも手伝う!」
愛が言えば、歩夢とせつ菜もそれに続く。
歩夢「わ、私も!」
せつ菜「もちろん私もです!」
彼方が両手で頬杖をついて言う。
彼方「結局みんな応援するんじゃ〜ん」
璃奈は無表情ながらも照れ臭そうに俯き、ポツリと呟いた。
璃奈「……ありがとう」
璃奈をソファーに座らせ、その隣に愛が陣取る中で会議が始まった。
宏高がホワイトボードにマジックペンで『見せるぜ衝撃!璃奈ちゃんソロライブ大作戦‼︎』と書くと、璃奈と愛の方に振り向いて言う。
宏高「ステージ演出は、ある程度希望に沿ってくれるようだけど…」
璃奈「…映像は自分で作れる」
愛「りなりー、得意だもんね!」
璃奈「うん。でも……」
愛「ん?」
璃奈はそこで一度言い淀んでから、不安げに言った。
璃奈「パフォーマンスは自信ない…」
璃奈はお世辞にも運動神経が良いとは言えない。
だがそれをなんとかする為に、そして自分を変える為に彼女は知識を欲する。
璃奈「だから、教えて欲しい!」
続く。
ちょうど今は連休なので、この内にどんどん書き進めていけたらなと思っています。
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