ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

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なかなか思うように進まないなぁ……

今日はツブイマで『運命の衝突』第2話配信ですね。


ツナグカガヤキ(☆>▽<☆)#3

天王寺璃奈のソロライブに向けて、より良いパフォーマンスをする為の特訓が始まった。

先ず手始めに、屋上で前屈ストレッチをする事になった。

見守るメンバーはエマ、果林、そして宏高。

エマは前屈体勢の璃奈の両肩に両手を置き、璃奈が深呼吸してから、彼女のタイミングに合わせて前へ押してやる。

 

璃奈「スゥ〜……ハァ〜……」

 

なんと、加入して間もない頃と比べて曲がっていた。

それに気付いたエマと果林が感心する。

 

エマ「わぁ!」

果林「曲がるようになったわねぇ」

 

それを聞いてフーマが訊ねてきたので、宏高が声を潜めて答える。

 

フーマ『そんなに酷かったのか?璃奈ちゃん』

宏高「うん、最初は1ミリも曲がらなかったらしい」

エマ「毎日柔軟してたもんね」

璃奈「うん」

 

 

────────────────────

 

 

続いて中庭で発声練習。

 

指導するのは演劇経験のあるしずく。

璃奈の他に、かすみと彼方も参加している。

 

しずく「口を思いっきり広げて〜」

 

息を吸い、腹から声を出す。

 

しずく「すうっ…♪アーーーーーー」

かすみ・彼方・璃奈「♪アーーーーーー」

 

しずくに続いて発声する3人だが、かすみは息が長続きせず「ああ〜…」と声が上擦って音程が狂ってしまう。

 

しずく「♪ア ア ア ア ア ア ア ア アー」

彼方&璃奈「♪ア ア ア ア ア ア ア ア アー」

かすみ「♪ア ア ア ア ア ア ア ア ア〜…」

 

そして次は唇を震わせる練習。

 

しずく「プルルルルルルルル…」

 

しかしこれがなかなか地味に難しい。

だがそれを苦もなくやり続けるしずく。

 

彼方&璃奈「プルルルルルルルル…」

かすみ「プシュッ、ううっ…」

彼方&璃奈「プルルルルルルルル…」

かすみ「プルルル…ううっ…」

 

かすみと璃奈は脂汗を滲ませ、彼方は何やらウトウトしている。

すると突然、彼方がフラッと後ろに倒れ……

 

そのまま寝落ちした。

 

彼方「すや〜…」

しずく「彼方さん⁉︎」

かすみ「寝てる⁉︎どうしよしず子⁉︎」

璃奈「プルルルルルルルル…」

 

これに動じずやり続ける璃奈にも驚きだが。

 

 

────────────────────

 

 

かすみ「こんにちは〜!今日はかすみん〜、会場のみんなを夢中にさせる魔法、かけちゃいますからね〜!」

 

場所は部室に移り、そこでかすみがライブを想定した台詞を吐いている。

そしてそれを盛り上げるのは、ボールペンをサイリウムに見立てている宏高と愛、そしてタイガだ。

 

宏高「もうかかってるよー!」

タイガ『とっくに夢中だぜ!』

愛「イェイイェーイ!いいよ〜かすかす〜!」

 

璃奈は宏高と愛の間に座ってその様子を無表情で眺めている。

 

かすみ「かすかすって呼ばないで下さい!ぷんっ!」

 

腕を組んでそっぽを向くかすみ。

そのタイミングで璃奈が質問し、せつ菜が答える。

 

璃奈「これは何の練習?」

せつ菜「MCですよ」

 

次は歩夢がチャレンジ。

 

歩夢「えっと……今日は来てくれてありがとうございます。……一歩ずつ頑張っていくので、応援よろしくお願いしますね!」

 

愛「うひょ〜!」

宏高「歩夢ー!今日も可愛いぜー!」

歩夢「えっ⁉︎照れるよ……」

宏高「そういう所も可愛いぜー!」

 

本当に頬を赤くして照れる歩夢と、途端にヒートアップした盛り上がりを見せる宏高。

髪弄って照れたり、健気さを見せたりする仕草から垣間見えるメインヒロイン力が、彼をそうさせるのだろうか。

 

かすみ「むむっ!かすみんだって…!可愛さなら負けてませんよ〜!」

 

どこか悔しさを覚えてか、対抗意識を燃やして割って入り、苦笑いしながらアピールするかすみ。

その時、いつも通り無表情の璃奈が淡々と言う。

 

璃奈「…難しそう」

 

それを見かねて、かすみとせつ菜が言う。

 

かすみ「ん〜、そっか〜。まあ、MCをやらないスタイルもありますからねぇ」

せつ菜「今度のライブではやらない方向でいきますか?」

璃奈「ううん、やる!」

 

即答でせつ菜の案を蹴った璃奈は、一度目を伏せてから考え、再びせつ菜の方を見据えて言った。

 

璃奈「今回は……出来ないからやらないは、無しだから」

 

璃奈の強い意思を聞いたせつ菜は、フフッと笑って一言告げた。

 

せつ菜「…了解です」

 

 

────────────────────

 

 

後日。

 

この日は休日で、私服姿の愛、宏高、歩夢は璃奈の家に招かれた。

ただ璃奈の家はかなり特殊で、到着した途端、初見組の一人である宏高が驚きの声を上げる。

 

宏高「ここが璃奈ちゃんのお家⁉︎」

璃奈「うん」

フーマ『でっけぇなぁ〜』

タイガ『光の国の建物と同じくらいデカいんじゃないか?』

 

目の前に聳え立つのは1つの高層マンション。

大手企業のオフィスビルと見紛うような、璃奈の家庭のイメージとはだいぶかけ離れた、とても豪華なマンションだ。

彼女の家はこのマンション内にある。

 

璃奈「ライブ用の映像、試しに作ってみたから意見が欲しい」

 

璃奈はそう言って宏高達を案内しながらマンションに入り、エントランス内に設置されている機械にスマホを翳し、ロビーのガラスドアを解錠。

そして部屋の玄関前に来ると、再びスマホを操作して専用アプリを起動し、それを使って部屋のドアを解錠した。

これに再び宏高は驚愕する。

 

宏高「えっ⁉︎スマホで鍵の開け閉めを?」

璃奈「家のことは全部、これで出来るようにしてある」

 

璃奈は基本的に家では一人なので、鍵のロックはスマホと連携して行えるようにしているのだという。

 

歩夢&宏高「おお〜!」

 

そして部屋に入り、璃奈の自室に入室。

先ず視界に入るのは、取り揃えられたパソコンやキーボード、スピーカー等の沢山の機材だ。

歩夢がパソコンに向かう璃奈に言う。

 

歩夢「機械とかも得意なんだね!」

璃奈「うん」

 

キーボードをカタカタ叩きながら、璃奈は自身の境遇や今の心境をポツリポツリと打ち明ける。

 

璃奈「私、小さい頃から表情出すの苦手で、友達いなかったから…」

宏高・歩夢・愛「あ…」

璃奈「一人で出来る遊びばっかりしてたんだ。だから…高校生になって……こんなに毎日がワクワクするなんて、思わなかった。こんなに、変われるなんて、思わなかった」

 

彼女は椅子から立ち上がると、宏高達の方を向いた。

 

璃奈「みんなに、すごく感謝してる。私……頑張るよ!」

 

すると愛が璃奈をギュッと抱き締めて、

 

璃奈「あっ…」

愛「ライブ、成功させようね!」

 

そう言うと、璃奈も静かに応えた。

 

璃奈「…うん」

 

 

続く。




ライブに向けて更に意気込む璃奈だが、思わぬところで事態は一変する……

ちなみに宏高の私服は『ギンガ』の主人公、礼堂ヒカルを意識したものとなっています。


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