ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜 作:門矢零
今日はツブイマで『運命の衝突』第2話配信ですね。
天王寺璃奈のソロライブに向けて、より良いパフォーマンスをする為の特訓が始まった。
先ず手始めに、屋上で前屈ストレッチをする事になった。
見守るメンバーはエマ、果林、そして宏高。
エマは前屈体勢の璃奈の両肩に両手を置き、璃奈が深呼吸してから、彼女のタイミングに合わせて前へ押してやる。
璃奈「スゥ〜……ハァ〜……」
なんと、加入して間もない頃と比べて曲がっていた。
それに気付いたエマと果林が感心する。
エマ「わぁ!」
果林「曲がるようになったわねぇ」
それを聞いてフーマが訊ねてきたので、宏高が声を潜めて答える。
フーマ『そんなに酷かったのか?璃奈ちゃん』
宏高「うん、最初は1ミリも曲がらなかったらしい」
エマ「毎日柔軟してたもんね」
璃奈「うん」
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続いて中庭で発声練習。
指導するのは演劇経験のあるしずく。
璃奈の他に、かすみと彼方も参加している。
しずく「口を思いっきり広げて〜」
息を吸い、腹から声を出す。
しずく「すうっ…♪アーーーーーー」
かすみ・彼方・璃奈「♪アーーーーーー」
しずくに続いて発声する3人だが、かすみは息が長続きせず「ああ〜…」と声が上擦って音程が狂ってしまう。
しずく「♪ア ア ア ア ア ア ア ア アー」
彼方&璃奈「♪ア ア ア ア ア ア ア ア アー」
かすみ「♪ア ア ア ア ア ア ア ア ア〜…」
そして次は唇を震わせる練習。
しずく「プルルルルルルルル…」
しかしこれがなかなか地味に難しい。
だがそれを苦もなくやり続けるしずく。
彼方&璃奈「プルルルルルルルル…」
かすみ「プシュッ、ううっ…」
彼方&璃奈「プルルルルルルルル…」
かすみ「プルルル…ううっ…」
かすみと璃奈は脂汗を滲ませ、彼方は何やらウトウトしている。
すると突然、彼方がフラッと後ろに倒れ……
そのまま寝落ちした。
彼方「すや〜…」
しずく「彼方さん⁉︎」
かすみ「寝てる⁉︎どうしよしず子⁉︎」
璃奈「プルルルルルルルル…」
これに動じずやり続ける璃奈にも驚きだが。
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かすみ「こんにちは〜!今日はかすみん〜、会場のみんなを夢中にさせる魔法、かけちゃいますからね〜!」
場所は部室に移り、そこでかすみがライブを想定した台詞を吐いている。
そしてそれを盛り上げるのは、ボールペンをサイリウムに見立てている宏高と愛、そしてタイガだ。
宏高「もうかかってるよー!」
タイガ『とっくに夢中だぜ!』
愛「イェイイェーイ!いいよ〜かすかす〜!」
璃奈は宏高と愛の間に座ってその様子を無表情で眺めている。
かすみ「かすかすって呼ばないで下さい!ぷんっ!」
腕を組んでそっぽを向くかすみ。
そのタイミングで璃奈が質問し、せつ菜が答える。
璃奈「これは何の練習?」
せつ菜「MCですよ」
次は歩夢がチャレンジ。
歩夢「えっと……今日は来てくれてありがとうございます。……一歩ずつ頑張っていくので、応援よろしくお願いしますね!」
愛「うひょ〜!」
宏高「歩夢ー!今日も可愛いぜー!」
歩夢「えっ⁉︎照れるよ……」
宏高「そういう所も可愛いぜー!」
本当に頬を赤くして照れる歩夢と、途端にヒートアップした盛り上がりを見せる宏高。
髪弄って照れたり、健気さを見せたりする仕草から垣間見えるメインヒロイン力が、彼をそうさせるのだろうか。
かすみ「むむっ!かすみんだって…!可愛さなら負けてませんよ〜!」
どこか悔しさを覚えてか、対抗意識を燃やして割って入り、苦笑いしながらアピールするかすみ。
その時、いつも通り無表情の璃奈が淡々と言う。
璃奈「…難しそう」
それを見かねて、かすみとせつ菜が言う。
かすみ「ん〜、そっか〜。まあ、MCをやらないスタイルもありますからねぇ」
せつ菜「今度のライブではやらない方向でいきますか?」
璃奈「ううん、やる!」
即答でせつ菜の案を蹴った璃奈は、一度目を伏せてから考え、再びせつ菜の方を見据えて言った。
璃奈「今回は……出来ないからやらないは、無しだから」
璃奈の強い意思を聞いたせつ菜は、フフッと笑って一言告げた。
せつ菜「…了解です」
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後日。
この日は休日で、私服姿の愛、宏高、歩夢は璃奈の家に招かれた。
ただ璃奈の家はかなり特殊で、到着した途端、初見組の一人である宏高が驚きの声を上げる。
宏高「ここが璃奈ちゃんのお家⁉︎」
璃奈「うん」
フーマ『でっけぇなぁ〜』
タイガ『光の国の建物と同じくらいデカいんじゃないか?』
目の前に聳え立つのは1つの高層マンション。
大手企業のオフィスビルと見紛うような、璃奈の家庭のイメージとはだいぶかけ離れた、とても豪華なマンションだ。
彼女の家はこのマンション内にある。
璃奈「ライブ用の映像、試しに作ってみたから意見が欲しい」
璃奈はそう言って宏高達を案内しながらマンションに入り、エントランス内に設置されている機械にスマホを翳し、ロビーのガラスドアを解錠。
そして部屋の玄関前に来ると、再びスマホを操作して専用アプリを起動し、それを使って部屋のドアを解錠した。
これに再び宏高は驚愕する。
宏高「えっ⁉︎スマホで鍵の開け閉めを?」
璃奈「家のことは全部、これで出来るようにしてある」
璃奈は基本的に家では一人なので、鍵のロックはスマホと連携して行えるようにしているのだという。
歩夢&宏高「おお〜!」
そして部屋に入り、璃奈の自室に入室。
先ず視界に入るのは、取り揃えられたパソコンやキーボード、スピーカー等の沢山の機材だ。
歩夢がパソコンに向かう璃奈に言う。
歩夢「機械とかも得意なんだね!」
璃奈「うん」
キーボードをカタカタ叩きながら、璃奈は自身の境遇や今の心境をポツリポツリと打ち明ける。
璃奈「私、小さい頃から表情出すの苦手で、友達いなかったから…」
宏高・歩夢・愛「あ…」
璃奈「一人で出来る遊びばっかりしてたんだ。だから…高校生になって……こんなに毎日がワクワクするなんて、思わなかった。こんなに、変われるなんて、思わなかった」
彼女は椅子から立ち上がると、宏高達の方を向いた。
璃奈「みんなに、すごく感謝してる。私……頑張るよ!」
すると愛が璃奈をギュッと抱き締めて、
璃奈「あっ…」
愛「ライブ、成功させようね!」
そう言うと、璃奈も静かに応えた。
璃奈「…うん」
続く。
ライブに向けて更に意気込む璃奈だが、思わぬところで事態は一変する……
ちなみに宏高の私服は『ギンガ』の主人公、礼堂ヒカルを意識したものとなっています。
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