ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜 作:門矢零
アパート暮らしとなるとなかなか自分の時間が取れなくて、その影響で効率が悪くなるばかりですが、どうか温かく見守っていただけると幸いです。
デッカーの14話、情報量が多すぎてハンパなかったですね。
ダイナミックタイプの勇姿共々、次回が楽しみでなりません。
第9話、彼方回スタートです。
Happy Birthdayあかりん!
彼方ちゃんはいつも全力です。
スーパーの制服に身を包み、青果物の品出しをしている彼方。
そしてアルバイトが終われば家に帰り、台所に立って夕飯を作る。
(週5日のアルバイトも、お料理を作るのも、世界一大好きな遥ちゃんの笑顔が見られるなら……どーんと来いだよ〜)
遥は彼方の妹だ。
彼女は姉が作った肉じゃがを一口食べると、笑顔で感想を言う。
遥「美味しい!」
それに彼方は笑顔でピースをして応え、自身も味噌汁を飲む。
遥「お母さんは?」
彼方「夜勤だから、もう出たみたい」
遥「そうなんだ……」
彼方と遥の母親は夜勤を含む仕事をしており、家を空けている事がほとんどであるため、そんな母に代わって彼方が家事全般を引き受けているのだ。
すると遥がキラキラした顔で彼方に告げる。
遥「あのねお姉ちゃん!今度の日曜日、ライブに出る事になったんだよ!」
彼方「ほんと⁉︎すご〜い!どこでどこで?」
遥「お台場のヴィーナスフォート…。私、センターに選ばれて…」
照れ笑いを浮かべながら答える遥。
姉の彼方とは通う学校こそ違えど、彼女もスクールアイドルの世界に身を置いている。
そこでセンターの座を掴んだのだから、妹大好き彼方としては自分の事のように喜ばしい事だった。
飛び付く勢いで立ち上がり、遥の手を取る彼方。
遥「おお…」
彼方「遥ちゃん、最前列で見るよ!すごいなぁ〜、東雲学院のスクールアイドル部のセンターなんて〜!頑張ってたもんね〜」
遥「へへっ、私もお姉ちゃんのライブ、早く見てみたいなぁ」
彼方「彼方ちゃんも、早く遥ちゃんに見せたいよ〜」
もう既に夜も遅い時間帯。
彼方は自室の勉強机と向き合い、デスクライトが照らす中勉強に励んでいた。
その中で自身のスクールアイドル衣装のイラストを一瞥し「フフッ」と微笑んだ後、再び課題に取り掛かる。
(お姉ちゃん、明日も朝早いのにまだ寝ないのかな……)
二段ベッドの上の布団に入っていた遥は彼方の方をしばらく見つめた後、寝返りを打って眠りに就いた。
────────────────────
翌朝。
早起きした彼方は台所に立って、卵焼きを焼いていた。
遥「おはよう、お姉ちゃん」
そこへ起床した遥がやってきた。
彼方「おはよ〜。今朝は随分早いねぇ」
遥「うん!手伝おうと思って」
彼方「いいよいいよ〜、遥ちゃんはゆっくりしてて〜」
遥「でも…」
彼方「もうすぐだから、待っててね〜」
彼方の返事にどこか寂しそうな表情を浮かべる遥。
するとそこから一転、真剣な表情で彼方に申し出た。
遥「お姉ちゃん!……あのね、今日お姉ちゃんの同好会、見学しに行ってもいい?」
彼方「ん?」
それを聞いて彼方は、晴れやかな満面の笑みで了承した。
彼方「わぁ…!大歓迎!」
────────────────────
そして時は過ぎ、放課後の虹ヶ咲学園。
宏高、歩夢、せつ菜の3人は学園の玄関前に来て、見学にやって来た遥と顔合わせをしていた。
緊張した様子で背筋をピンと伸ばす彼女の傍らで、彼方が喜ばしそうに紹介する。
彼方「ジャーン!遥ちゃんで〜す!」
遥「っ……今日はよろしくお願いします!」
礼儀正しく頭を下げる遥に、宏高が歩み寄る。
宏高「凄いな……まさかあの東雲学院で注目度No.1の近江遥ちゃんに会えるなんてね」
遥「いえ、そんな……」
遥は謙遜するように答え、歩夢は先程の幼馴染みの発言の事で本人に訊ねる。
歩夢「宏くん、他校のスクールアイドルもチェックしてるんだね…」
宏高「これでも部長だからね。情報収集もしておかないと。それに、都内でも有名なスクールアイドル部に期待の1年生現る!って、ネットでも話題になってたし」
彼方「そうなんだよ〜!ヒロくんよく見てる〜!フフッ」
大好きな妹が褒められて上機嫌な彼方。
その一方で、
遥「急なお願いだったのに、ありがとうございます」
申し訳なさそうな遥に対し、
せつ菜「いえ!お越し頂いて光栄です!」
とせつ菜が言う中、タイガ達も遥を称賛する。
フーマ『可愛い上に…』
タイタス『礼儀正しく…』
タイガ『天使だな!』
彼方「何かね〜、最近の彼方ちゃんがと〜っても楽しそうだから、同好会に興味津々なんだって〜」
彼方が事情を話すと、宏高が肯定的に彼方の態度を明かす。
宏高「確かに彼方さん、どんな練習も楽しそうだもんな」
彼方「フフフ…今日の彼方ちゃんは一味違うよ〜!」
そう言ってドヤ顔をしながら曲がった左腕で天を指差す彼方。
ふと歩夢が感動したように言う。
歩夢「妹さんも彼方さんの様子を見たいって、ステキな関係だよね!」
それに宏高が「ああ」と同意すると、両手を叩いて締め括った。
宏高「よっしゃ!遥ちゃんに、ニジガクのスクールアイドルの良い所、いっぱい見て貰うか!」
続く。
今回はここまでになります。
ニジガクを訪れた遥の真意は…?
評価・感想・お気に入り登録・読了報告
よろしくお願いします!