ウルトラマンタイガ 〜NEW BUDDY, NEW RAINBOW!〜   作:門矢零

52 / 60
Happy Birthday、自分!

それでは、彼方回の続きをお楽しみください。



夢の彼方に#2

宏高達が遥を迎えに行ってる間の部室。

 

そこでは果林、愛、しずく、そしてかすみが軽い話し合いをしていた。

『先手必勝‼︎』と斜めにデカデカと書かれたボードの前で、かすみがどこかズレた意気込みを語る。

 

かすみ「彼方先輩の妹とはいえ、敵情視察に来たことに変わりありません!ここは如何に我々が圧倒的ダークホースのスクールアイドルであるか、見せつけてやりましょう‼︎」

 

そう言ってボードをバンッ!と叩く。

しずくが恐る恐るかすみに訊ねる。

 

しずく「あの〜、スクールアイドルはライバルではあっても、敵ではないのでは?」

かすみ「いいえ敵です!しかも相手は同じ1年生なのに、ネットでちやほや…じゃなくて、注目されてて羨ましい!いや悔しい‼︎」

 

本音が隠し切れずに駄々漏れである。

 

かすみ「そう思うでしょ、しず子!」

しずく「えぇ……私は別に…」

かすみ「そこは悔しがってぇ!もうっ!宏高先輩も甘いんですよ!対抗意識が足りないと言うか、優しすぎると言うか……まぁ、そんな所も……ゴニョゴニョ…///」

 

不満を爆発させたかと思えば、最後は頬を赤くしながらかすみは言った。

最後の所はよく聞き取れなかったが。

すると後頭部で両手を組んでる愛が言う。

 

愛「おぉ〜!かすみん、燃えてる〜!」

かすみ「我々が東雲学院のスクールアイドル部に負けてないって事を、宏高先輩に代わって、この副部長のかすみんが証明してみせます‼︎」

愛「え?かすみんって副部長なの?」

しずく「自称ですけど……」

 

スクールアイドル同好会復活の為に奔走していた時こそ部長を名乗っていたかすみであるが、宏高にその地位を譲ってからも同好会の中心的存在であり続けたいからか、はたまた宏高の隣に並びたいからか、先程しずくが言ったように今では自ら副部長を名乗っている。

ここで果林が核心を突いた指摘をする。

 

果林「でも実際、知名度に関してはうちと東雲学院じゃ、天と地ほどの差があるわよ?」

かすみ「うぐっ!それを言われると……」

 

痛い所を突かれて呻くかすみに、愛が微妙なフォローを入れる。

 

愛「校内では、割と有名になってきたんだけどね〜」

 

“割と”という事は知らない生徒もまだまだいるという事だ。

先ずは全校生徒全員に周知させなくてはならない。

すると部室のドアが開き、四角い箱を持ったエマと璃奈が戻ってきた。

 

愛「ん?」

エマ「ティーセットを借りてきたよ〜」

 

遥を歓迎する準備として、ティーセットを借りに行っていたのだ。

エマと璃奈は楽しそうに言う。

 

エマ「遥ちゃんに会うの、とっても楽しみだね〜」

璃奈「うん。天使みたいに可愛いって、彼方さんよく言ってるし」

かすみ「可愛さでは負けませんよ!」

 

愛もテーブルをバンッ!と叩くと、

 

愛「よぉ〜し、愛さんも気()()入れちゃおっかな〜、()だけに!なんてね!アハハハハッ!」

 

お得意のダジャレを交えながら張り切る愛と、その横で苦笑いを浮かべる果林であった。

 

 

 

その後、宏高達が遥を連れて部室に帰ってきた。

 

遥「近江遥です。よろしくお願いします」

 

律儀に礼儀正しく頭を下げて挨拶をする遥。

それに対してしずくから歓迎の挨拶が始まり、

 

しずく「こちらこそよろしくお願いいたします」

 

次に愛と果林。

 

愛「楽しんでってね〜!」

果林「よろしくね」

 

その次にエマ、最後に璃奈で締めくくった。

 

エマ「待ってたよ〜!」

璃奈「よろしく。璃奈ちゃんボード『にっこりん!』」

遥「わぁ…ありがとうございます!」

 

遥が若干気圧されている中、何故か後ろを向いているかすみ。

そして振り向くと、

 

かすみ「はじめまして〜!あなたの『可愛い』はここにいる!スペシャルスクールアイドルかすみんこと、中須かすみです!今日はかすみんに会いに来てくれてありがと〜!」

 

かなりあざとい自己紹介をかました。

しかしかすみの眼前には人っ子一人おらず……

 

かすみ「ゔええっ⁉︎」

 

そして慌てて廊下に飛び出し、既に階下に移動していたメンバーに向かって叫んだ。

 

かすみ「ちょっとぉぉ‼︎置いてかないで下さいよぉぉぉぉ‼︎」

 

この状況に思わずタイガがツッコミを入れた。

 

タイガ『お前ら随分と薄情だな⁉︎』

 

 

────────────────────

 

 

遥と顔合わせした後、練習風景を見て貰う為に宏高達は広い校庭に移動した。

 

先ずはメンバー皆でランニング。

 

彼方「うおおおおおぉぉぉぉ‼︎」

 

特に今日の彼方は凄い。

開幕から全力ダッシュで、愛と並走している。

 

彼方「遥ちゃぁぁぁぁん‼︎」

 

しかも走りながら遥に手を振るほどの余裕ぶり。

遥も律儀に手を振り返しながら、驚いたように言う。

 

遥「お姉ちゃんが、あんなに速く走るなんて……!」

 

普段の生活態度からでは想像できない、と言うような反応だ。

 

宏高「うん。同好会の活動が再開してから、彼方さん凄く頑張ってるんだよ」

遥「そうなんですね……」

宏高「…?」

 

それを聞いて急に百面相し始めた遥に、宏高はどこか違和感を感じていた。

 

 

────────────────────

 

 

次のメニューは屋上でストレッチ。

 

彼方「うおおおおお〜〜〜〜〜〜‼︎」

 

顔を赤くしながら、必死の形相で前屈する彼方。

しかしまだまだ硬いのか、上手く爪先に触れない。

そんな彼方の背を押しながら、歩夢がフォローする。

 

歩夢「彼方さん!良い感じです!昨日より出来ている気がします!」

フーマ『そうかぁ?』

 

フーマはそう言うが、実際昨日よりかは数センチ曲がっているし、遥の手前もある。

 

ベキベキ鳴ってはいけない音が鳴ってる気がするが。

 

 

 

次に腕立て伏せ。

 

彼方「うおおおおお〜〜〜〜〜〜‼︎」

 

再び必死の形相を浮かべる彼方に、隣でファイルを持っている宏高が褒める。

 

宏高「いいですよ彼方さん!今までで一番低い!」

彼方「うっ…くっ…うう……」

遥「頑張れお姉ちゃん!」

 

腕がプルプル震えてる中、遥が声援を送るも、

 

彼方「ぎゃふんっ」

 

限界が来てドサッ!と倒れた。

 

宏高「彼方さん⁉︎」

 

因みにすぐ隣では愛、そしてその隣でタイタスがスイスイ腕立てを行っていた。

 

 

 

最後はバランスボールでプランク。

 

彼方「うおおおおお〜〜〜〜〜〜‼︎」

 

隣で余裕綽々にこなす果林とは違って、またまた必死の形相で汗も大分流している彼方に、せつ菜が言う。

 

せつ菜「良いですね彼方さん!良い調子!」

 

しかしその直後、彼方は足を滑らせてしまい、運悪く背後にいたかすみの顔面にバランスボールがクリーンヒット!

 

彼方「ひゃいん!」

かすみ「うあっ!」

タイガ『かすみん⁉︎』

 

こんなはずでは…というような表情でぐったりした様子の彼方に、せつ菜が告げた。

 

せつ菜「では、今日の練習はここまでにしましょう」

 

 

続く。




スクールアイドル同好会から温かい歓迎を受ける遥だったが……


評価・感想・お気に入り登録・読了報告
よろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。