書きたくなってしまった…
プロローグ
────女の話をしよう。
時は中世ヨーロッパ。まだ暗黒時代と呼ばれていたヨーロッパのある国の地方貴族の城に少女がいた。
少女は黄金の髪を靡かせて肌は透き通るような綺麗な白い雪の様な美しさをみせていた。
貴族の父と母、そして城の従者とメイド。何一つ不自由なく、両親に愛されてすくすくと育っていった。
───しかし、その幸せは突如消え去ってしまった。
少女が10歳の誕生日。本来なら多くの人に祝ってもらい幸せの絶頂を感じ取れる日なのだが、少女は幸せの代わりに───。
地獄を垣間見た────。
満月の夜、少女は目を覚ますと周りは暗く不気味なほど静まり返っていた。
ふと自分の足元を見てみるとそこには。
───首から血を流している両親の姿があった。
少女は何がどうなっているかわからなく、ただその場で立ち尽くしていた。ふと自分の両手を見てみると手には血が付いていた。
それだけじゃない、口元には何かが垂れている感触を知った。
口の中には鉄の味がした、それも何故か美味しいと感じてしまっていたのだ。
すぐさま少女は頭の中で理解してしまった。
自分が両親を殺めてしまったと───。
そして両親の倒れた場所から奥の方から人影がみえた。
その姿は黒いローブの様なもので身体全体を包んでおり禍々しい何かが肌に感じ取れていた。
そのローブを纏った者は少女に近づきこう言った。
『ほう、流石は腐っても
そのローブの人物は自分の娘と言いしかも実験は成功と呟いたのだ。
そう、少女は人体実験のモルモットとされ、不死の化物、"吸血鬼の真祖"へと変えられてしまったのだ。
そして少女は住み慣れた城と両親を跡目に旅立った。それは過酷で、苦痛で、常人には耐え難い茨の道となる。だが少女は心に決めた。
必ず自分を化物にした者への復讐を胸に刻みその道を歩み始めた。
───とまぁ、本来ならばこれが少女の人生で過酷な旅路であったのだが。
それは神様の悪戯か、果ては有り得ない奇跡か、どちらにせよ少女はある出会いをした。
絶望へと落ちてしまう瞬間に本来ならば有り得ない事が、少女にひと柱の光を与えた。
まるで子供の絵本の世界の話で、捕らえられた姫君を救い出すかのような英雄のような御伽話のような出来事だった。
場所は先程の少女が目覚めた場所。ローブを纏った者が少女に向かって話しかけようとした瞬間、少女の目の前で魔法陣の様なモノが突如現れて眩しい光を放ったかと思えば次の瞬間爆風が起き辺りを砂埃が舞う様にそれは現れた。
───それは白く染まった髪をして肌は浅黒い褐色、目は錆びたオレンジ色をしていた。
───身体には黒いボディアーマーを着け、赤い外套のマントを羽織っていて。
───身長はゆうに180cmをも超える大きな体格。
そしてその人物は目の前の少女を見ると少し立ち止まり、こう言った。
「サーヴァント、アーチャー。召喚に応じ参上した。
───問おう。君が私のマスターかね?」
───その日、少女は運命に出会う。