次回からようやくバトル編を入れていきたいと思います
それではどうぞ!
side 衛宮士郎
「「失礼します」」
ガチャンと扉を閉めて校長室から出る5人。
しかし先程学園長から"仲良くしなさい"と釘を刺されて言われたのにネギと明日菜はお互いそっぽを向いて我関せずの態度をとっていた。
「あの…」
流石にこれではまずいと思ったのかネギは明日菜に声をかけようとした。しかし───
「言っておくけど!!あんたなんかと一緒に暮らすなんてお断りよ!!」
そう断言すると"行こう木乃香"と言ってスタスタと教室の方向に早歩きで向かって行ってしまった。木乃香も後をついて行くようにネギと私に"ほな先に行ってるなー"と言ってその場を後にした。
「何なんですかあの人は〜?」
ネギは最初から最後まで明日菜に嫌われてしまったようだ。まぁいきなり失恋と言われて尚且つ服か(何故か)消えてしまったのだ。そんなんじゃ第一印象は最悪なのは仕方ない。
「それよりネギ君、そろそろ予鈴もなりそうだ。担当する教室に向かってみたらどうかな?」
「え?あ、本当だ、急がないと!え〜と…たしか…」
「ネギ先生と衛宮先生の担任クラスは2-Aですよ♪」
そう言ってクラスを教えてくれたのは源しずな先生だ。
しずな先生は早速2-Aに案内してくれてネギ君にクラス名簿を渡してくれた。
「うわー…これが僕が担当するクラス…」
うんやはり女子校というだけあって教室には女子中学生達が30人ほどたむろしていた。
しかもよく見ると見知っている人物も何人かいて…ん?なんとエヴァと茶々丸までもこのクラスだったのか。
「この学園に居るとは聞いていたが…まさか担当するクラスの生徒だったとは…」
「え、シロウ知っている人がいるの?」
「ん、あ…あぁ…ちょっとな」
「なら少しホッとしたよ僕はさっきのお2人以外は初めてだからちょっと緊張しちゃって…」
そう言うとホッと息を吐いて胸を撫でるネギ。
まぁ無理もない10歳も満たない少年がいきなり中学生の教師をやるだなんて前代未聞だからな緊張しても仕方ない。
「大丈夫だネギ君。君ならきっと上手くやれるはずだ。それに」
「それに…?」
「君は
「っ!…うんそうだよね!よーし頑張るぞー!!」
よしネギ君にいくらかヤル気が入ったようだ。
そう張り切って教室のドアを開けるとドアの間に挟まっていた黒板消しがネギ君の頭上に落ちるやいなや、フワッと浮いてしまった。
"ざわっ…"
(こ、これは有名な黒板消しトラップ!?)
(な、ネギ君魔法障壁を解除してなかったのか!?)
急いで頭上の魔法障壁を解除してそのままボフッと黒板消しをモロにくらってしまいその場で咳を混むネギ君。
しかしトラップはこれで終わらなかった…
ビシッ!!
よたついた足取りで足元にピンと引かれている紐に引っかかりそのまま上から水の入ったバケツが落ちてきてびしょ濡れ&バケツを頭からかぶり視界が塞がってしまいそのままロープで転倒した勢いで教卓まで転げ落ちてしまって挙句の果てにはお尻に吸盤付きの矢が刺さってしまい逆さまの状態で止まった。
「ぎゃふんっ!?」
「……あらあら」
「……(なんという極悪トラップ)」
「「「あははははははは!!!」」」
そして肝心のトラップを仕掛けたクラス達は引っかかったネギ君を見てどっと笑いに包まれていた。
…なんという鬼畜。
「うぅ〜……」
「あはははは…ってあれ!?子供!?」
「ゴメン、てっきり新任の先生かと思って……!」
ここにきてようやく罠にかけた相手が子供だとわかると生徒達はネギ君に駆け寄って介抱し始めた。
だが君たち、子供じゃなければ先生を罠に嵌めていい理由にはならないぞ…
「いいえその子があなた達の新しい先生よ。それともう1人先生がいます。さ、自己紹介してもらおうかしら」
パンパンと拍手をしてしずな先生に促され、各自の席へと着席する生徒たち。
改めてネギ君が教卓の前に立つと生徒達はじっ…とネギ君に注目し始めた。
「ええと…あ…あの…ボク…ボク…今日からこの学校でまほ…英語を教えることになりました、ネギ・スプリングフィールドです。その…3学期の間ですけどよろしくお願いします」
ネギ君…いやネギ先生の自己紹介が終わったところで次は自分の番が来た。
「初めまして私はネギ先生の副担任、衛宮士郎です。主にネギ先生のサポートで私自身は授業を教えることはないが分からないことがあれば遠慮せず相談してくれたまえ。同じく3学期の間だがよろしくお願いする」
「「「………」」」
自己紹介を終えたが、彼女達はシン…と不気味なほど静まり返っていた。
(なにか可笑しなことをいったのだろうか…)
「「「か…」」」
「か?」
「「「かわいい/かっこいい!!!」」」
ワァ〜〜と一斉にこちらに駆け寄ってきて方やネギ君に群がり方や自分のほうに押し寄せてきた。
「君何歳なの!?」
「えっ!?…か、数えで10歳です」
「どっからきたの!?何人!?」
「ウ、ウェールズの山奥の…」
「どこに住んでるの?」
「えっと…その…」
と女子中学生の怒涛の質問攻めにあい思わずたじろんでしまったネギ君。とりあえず彼女達の流れから一足先に難を逃れた自分に1人の生徒が話しかけてきた。
「え、衛宮さん…だよな…」
「ん、あぁ千雨ちゃんか」
「あの子供もそうなんですが…衛宮さんも…マジなんですか?」
「あぁ、本当のことだよ」
声をかけてきたのは眼鏡をかけてポニーテールの長谷川千雨ちゃん。よくウチのお店に来ている常連さんだ。
「え〜なになに〜?長谷川知り合い?」
「な、なんでもない」
「あれ、衛宮さんって確か駅前の喫茶店の店長さんだよねー?」
「え、そうなの?私は広域指導員で不良達から
「うそーアタシは麻帆良のブラウニーって面白い名前が噂されてるよー?」
などと今度は自分の話題になって話が盛り上がっているようだ。…いやまて店長や広域指導員はともかく、麻帆良のブラウニーとは一体なんだ?
と考えているとズガズガとネギ君に近づいてきてそのまま胸倉を掴むと一気に顔を近づかせ───
「アンタ、さっきの黒板消しに何かしたでしょう?なんかおかしくないアンタ」
ギクっと体をビクつかせアワアワと顔を青ざめてしまうネギ君。対する明日菜は疑いぶりながら説明しなさいよと揺さぶりをかける。
(いかんな、ネギ君がパニクっている。ここは助けないと…)
と明日菜を止めようと声をかけようとすると───
「いい加減になさい!」
と机をバンバンと叩いて叫んだのは金髪のロングヘアーでいかにもお嬢様らしい品格を揃えている生徒だ。
たしか出席番号29番、クラス委員長の幸広あやか君だったかな。
「皆さん席に戻って。先生方がお困りになってるでしょう?そしてアスナさん貴女もその手を離したらとう?もっとも貴女みたいな凶暴な
カチンッ「何ですって?」
あやかに馬鹿にされた言い方をされてギロリと睨みかえす。するとネギ君を離しズガズガとあやかのそばによっていき…
「委員長、なにアンタいい子ぶってんのよ」
「あら、いい子なのだからいい子に見えるのは当然でしょ?」
「なーにがいい子よ、この
「んな!?」
と明日菜にショタコンを暴露されタジろぐあやか。
「言いがかりはお止めなさい!!貴女だって
「な、なんですって!?」
「知ってるのよ!貴女が高畑先生の事が…」
「ウギャ〜!?その先を言うんじゃねーこの女ー!!」
と互いの性癖を暴露され取っ組み合いの大乱闘とかしてしまった。他の生徒は喧嘩を止めるどころか"ヤレヤレ!!"などの煽りを飛ばす始末、ネギ君は初めてだろうからオロオロと参っている。
(やれやれ…俺が止めなければならないか…)
「こら2人ともやめるんだ!!いつまで喧嘩しているつもりだ?」
「「えっ…!?あ、はい…」」
「もう授業のベルはとっくに過ぎているんだ。このままネギ先生の授業を台無しにするつもりかい?」
「あ…その…ごめんなさい」
「すみません衛宮先生…ついあつくなってしまって…」
「わかればいいんだ。さてネギ先生授業の方を始めて貰えるかな?」
「え…あ、はい!!え〜とそしたら皆さん席についてください!そ、それから英語の教科書の12…8ページ…の…」
自分の鶴の一声で喧嘩を納めてとりあえず授業を開始した。自分は教室の1番後ろに下がって授業を見守ろうとしたのだが…ネギ君はまだ背が小さいのだろう、黒板に届かなかったのだ。そんなネギ君をみて生徒達はカワイイと言いながら笑っていた。
するとあやかがネギ君に豪華な装飾が入っている踏み台を貸してくれて、漸く黒板に手が届いたようだ。すると後ろから
「アイタッ!?」
とネギ君が叫んだ。ネギ君は後ろを振り返って確認するが分からず授業を再開しようとするがまたしても後頭部に物が当たりまた後ろを確認した。
ネギ君に当たっている物の正体は明日菜が消しゴムをちぎって弾き飛ばしていたのだ。
全く授業開始そうそう何をやっているんだか…
「神楽坂。授業中に消しゴムを先生に飛ばすのは授業で習う姿勢か?」
「へっ!?あ、その〜」
自分が注意すると明日菜はドキッとビクついて誤魔化そうとするがクラス中が笑ってしまって目立ってしまい顔をうつ伏せに隠してしまった。そのあと自分を睨んでいたが"授業を聞かない明日菜が悪い"と目で訴え黒板を見ろとジェスチャーしているとあやかが声を上げて
「全くアスナさんは授業を聞かないでこともあろうことか消しゴムを飛ばして邪魔をしようだなんて!ネギ先生、あの女には近づかない方がいいですわよ。なにしろあの女はバカで、粗暴で、乱暴者の問題児でオマケにスケベでインラ…」
バコンッ!!とあやかの後頭部になんと筆箱を投げ飛ばした。それを切り口にあやかも明日菜の方に飛びつきまたしてもリアルファイトが始まってしまいそのまま授業終了のチャイムがなってしまった。
(はは…こりゃ前途多難だな…ネギ君)
こうしてネギ先生最初の授業は悲惨な状態で幕を閉じたのだった。
〜放課後〜
先程の授業の一件から時間が経ちようやく放課後となり自分はネギ君とは一旦別れて職員室に戻ろうとしていた。
「あの、士郎さん」
後ろから自分を呼んだ方向に振り返るとそこにいたのは髪を左に縛ってサイドテールが似合うクラスの生徒桜咲刹那だ。
「おうどうした刹那。俺になんかようか?」
「あ、はい今日の夜の予定なのですが…」
「あー今日だったなそれがどうかしたか?」
「いえ、この後広域指導員もあってお店の事もありますので身体のほうは大丈夫かと…」
「あぁそんなことか、心配してくれてありがとな俺は平気だよ。ただ…」
「ただ…?どうかなさいましたか?」
心配そうに自分の様子を伺っている刹那。
うん、そこいら編は大丈夫なのだが…
「ウチの主人兼お姫様がな…機嫌そこねそうで…」
「あ、あぁ…エヴァンジェリンさんですか」
「そうなんだよ…まさか今日から先生になるとは思っていなかったから夕食の準備ができそうにないんだよなぁ…」
そう、自分の家の主人ことエヴァのご飯を作るのが遅くなる…いや下手すると作れそうにないのでまた茶々丸に頼んで貰って作る羽目になるのだがこれが1回2回じゃなく、今日を入れると連続6日になってしまい流石にエヴァがキレてもおかしくないのだ。
「先生になるのは私もびっくりいたしました。学園長先生も事前に言ってもらえればよかったのでは…?」
「全くだ。ったくあの人の悪戯好きでサプライズ好きな性格には困ったもんだ」
「でも…その…士郎さんの…スーツ姿…とても似合っていました…よ…」モジモジ
「お、そうか?それはありがとうな刹那」
「ひゃっ…///」
そう言って刹那の頭を撫でると刹那はリンゴのように顔を真っ赤にして下を向いてしまった。
刹那は普段は凛として大人顔負けの強さを持っているがこうして見ると中々可愛げなところがあるもんだ。
(こう言う所は普通の年頃の女の子と変わらないのだから、木乃香とも仲良く接してくれるといいんだけどな)
「そ、そ、その…!!私!!準備があります…ので!!///」
そう言うと刹那はお辞儀を何回もしてその場を猛スピードで離れていってしまった。
「おう刹那、気をつけて帰るんだぞー」
さて、これから職員室の自分の席にある書類を片付けて今後のスケジュールをネギ君と話し合わないといけないな。それに店の後片付けと夜の営業をやって広域指導員の仕事もやらないといけない。本当にやる事が多いな。
そういえばネギ君はどこに行ってしまったのだろうか?そう考えていると…
「うわ〜ん!!シロウ〜!!どうしよう〜!!」
突然半ベソかきながら自分の元に駆け寄ってきた子供先生ことネギ先生。
一体何があったんだ?
「どうしたネギ先生、何かあったのか?」
「ア、アスナさんに…魔法がバレちゃいました…」
「なんだって!?」
初日から魔法がバレた、しかもよりによってウチの生徒の神楽坂明日菜に…なんでさ。
刹那 (あう〜///士郎さんに頭撫でられた〜///)
真名「どうした刹那そんなニヤけた顔をして」
刹那「た、龍宮!?い、いやなんでもない」キリッ
真名「ほう…その様子だと…」
刹那「な、なんだ?別に士郎さんに頭を…」
真名「ほう、シロウさんに頭を撫でてもらったのか?」
刹那「な、な、な、なひぇひょれほっ!?///」
真名「落ち着け羅列が回ってないぞ」
刹那「ひゃっ!?ひょっ!?///」
真名 (ダメだこりゃ…しかし面白いな、これはこれで…笑)