博麗の呪縛   作:こーくへぃ

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めちゃくちゃ遅くなりました( ; ; )
霊羽と萃香のパートは分けたかったので2話同時に投稿しましたが、区切りの良さ敵に霊羽パートがかなり短くなってます^^;


11:探知

 意識の奥で、誰かの声がする。

 遠い、近い、どちらとも言えない声。

 何かを思い出しそうで、思い出せない。

 

「んん……うぅん…………ハッ!?」

 

 はっと目を覚ますと、視界が霞んでいる。目を擦りながら周囲を見渡すと、赤い髪の少女が覗き込んでいた。

 

「あ、起きた」

 

「え、ここ……?」

 

 自分が桃色の泡の塊のようなベッドに寝かされていることに気づく。ふわふわとした不思議な感触。

 だが、次の瞬間——

 

「パチュリー様!起きられましたよ!」

 

「そう、じゃあそれはいいわね」

 

 パチュリーが指を鳴らすと、泡のベッドは一瞬で弾けて消え去った。

 

「うわっ——っ!?」

 

 ドンッ!

 

 霊羽はそのまま床に尻を強打し、転げる。

 

「い、いてて……あ、そう言えば本は……!」

 

「磐那が見つけてきてくれたわ。あぁ、この子が磐那ね」

 

 隣にいた赤髪の少女が、ペコリと会釈する。

 

「咲耶の姉よ。こんな仮面つけてるせいで失神してたみたいね、アンタ」

 

 磐那は頭の後ろをかき、少し照れ臭そうに笑った。

 その仕草に、霊羽は少しホッとする。

 

(見た目は怖いけど……思ったより普通の人っぽい……)

 

 霊羽が状況を把握する間もなく、パチュリーは本を閉じ、入り口に視線を向けた。

 

「さて、あとはあいつが来るのを待つだけなんだけど……おっと、来たみたいね」

 

 パチュリーは読んでいた本を閉じて入り口へと視線を移す。するとバァン!と大きな音を立てて扉が勢いよく開き、見覚えのある少女が入ってきた。

 

「すまんすまん、遅れちゃったぜ!」

 

「魔理沙、30分遅刻」

 

「そんなの気にするなよな。1時間以内なら誤差だよ誤差」

 

「あんたねぇ……」

 

(うーん……なんだろう)

 

 霊羽はいつもの霧雨魔理沙とは違う気がして眉を潜めている。いつもはもう少し落ち着いた雰囲気な気がする……これが素なのだろうか?2人が友達のようで……何だか………。

 

(なんだろう……何か……わからないけど、わからないけど心に何かを感じる……気がする……あ、そう言えば昔……)

 

「霊羽、どうしたんだボーッとして」

 

「え?えーと……あれ、なんだっけ……忘れちゃった」

 

「さっさと始めるわよ2人とも。気絶したり遅刻したりしてる間に準備なんて済ませてるんだから」

 

 パチュリーは重い腰を上げ、ふわりと大きな机を飛び越えて床に少し広いスペースのある場所へと移動した。怠そうに床にチョークで魔法陣を描いてゆく。

 

「魔本を探すのってここまで大掛かりなんですね」

 

「これは逆探知されないための魔法の物よ。ただ探すだけならこんな事しなくても良いのよ。でも、魔力の痕跡を辿るって事は張った糸を手繰っていくような物。糸の先にいる者には気づかれちゃうわ。

 魔法の心得がない相手なら気づかないかもしれないけど、あのレベルの魔本を狙って盗んでいく相手、用意周到でちょうど良いくらいよ……よし、これでOKね」

 

 パチュリーはコホンと小さく咳払いして魔法陣に手をかざす。そして何やら呪文を詠唱すると、魔法陣の白い線が怪しい紫色に淡くひかり始めた。

 そして次の呪文を唱え始めれば魔法陣の中心に火が灯り、その中に一枚の紙を投げ入れると高い天井を貫かんばかりに炎が燃え上がる。そして次第に炎の強さは収まってゆき掌サイズまで焼けつつもまだ炎に包まれている紙切れが中心に残っていた。それをパチュリーが拾い上げる。

 

「これに最後の仕上げをすると、探し物がある場所をこの魔法の使用者が知っていれば名前が浮かび上がるわ」

 

 そういってパチンと指を鳴らすと、炎が妖しく揺らめく。現れた文字を見るために霊羽達は彼女の周りに集まり、紙をじっと見守っている。少しずつ、少しずつ浮かび上がってきたその場所は_________

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