博麗の呪縛   作:こーくへぃ

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すみませんリアルが忙しすぎて短い上に自分で読んでも読みにくい文章になっております(இдஇ`。)

少しずつ全体的に修正していくのでどうかお許しを(´;ω;`)


15:数多の足音

 青娥は依姫を越え、永遠亭に辿り着いた。そこは蓬莱人達が住んでいる場所である。

以前までは幻想郷における半ば診療所としての役割を担っていた。しかし、最近は余所者を一切寄せ付けず、代わりに出張所として永遠薬店が人里に設置されている。ちなみに紫髪の兎が店を任せれていて、たまにイナバと呼ばれる小さな兎が薬を運んできているようである。

 

 とりあえず中に入ると、月の頭脳こと八意永琳が出迎えて(?)くれた。

依姫とは違ってこちらを全く拒む様子はなく、居間に通されてお茶も出してくれた。

 

「てっきり門前払いで実力行使でもされるものだと思っていましたわ。何か秘密の研究みたいなものされているようですし」

 

「別に、私は誰が来ようと構わないもの。依姫の件も彼女の独断よ。

 ……ただ、拒む気がないのは私や輝夜がって話と言うことは理解しておくべきよ。私は研究がしたいだけだけど、協力者や出資者の皆様はそうも行かないみたいね。

 ほら、聞こえてくるでしょ?足音が」

 

 微かに聞こえてくるミシミシと響く一つ足音。だが奇妙なのは足音は一つなのに気配は複数であることである。

 

「たった今来たばかりのあなたに言うのもあれだけど、逃げなさい。最悪、仙人の貴方でも死ぬわよ」

 

 流石の青娥ですら身の危険を感じて永琳の忠告に素直に従い、簪を使って壁を通り抜け永遠亭の外に出てさっさと飛び立つ。幾年ぶりだろうか、ここまで全速力を出したのは。

 

(まだ……追ってきてる……!)

 

 追手はなかなかのスピードの様で距離が少しずつ縮まり、さらにどんどんと数が増えてきているのを感じる。

 

(このままでは追いつかれ……前!?)

 

 内臓が潰れたかと錯覚する様なGが掛かるほどに急ブレーキをかけ、その場に静止する青娥。

よくわからない状況だが、たしかに分かることは一つ。四方が竹で囲まれているため上手く姿が見えないが、既に包囲されている事。

 

「なんとも不気味ね。この霊気、まるで……そうだとしてもこの数は」

 

 不意に“それ”は姿を表す。そして気づくと“それら”は既に青娥を取り囲んでいた。

 

「うふ、うふふ……これじゃまるで……」

 

 青娥は少し後悔した。もしかしたら自分は、パンドラの箱を開いてしまったのかもしれない。

 

* * * * * * * * * *

 

 あたりは暗くなり、人里はまた別の顔を表す。煌びやかな里の中でも妖しい明るさを放つ通りを1人の少女が歩いていた。銀髪を靡かせるその少女の名は物部布都、彼女もまた仙人で

ある。

 

 頬を赤く染めてボーッとしている布都はつい先程まで女性と楽しい人時を過ごすお店にいた。よく見れば周りはそう言うお店ばかりで、この通りの妖しい明るさはこの町並みから来るものであった。

 

(こんなに飲んだのは久しぶりだ……)

 

 この少女は本来こう言うお店に行くような人物ではない。最近、いくら鍛錬をを重ねても成果が出ず、いわゆるスランプに陥ってきた。そこで尊敬する太子の真似をしてみよう、ということで太子行きつけのお店に入店したのである。

 

 酔いが冷めないまま人里を出て神霊廟への帰路に着こうとした時、森の奥から影がこちらへ向かって来るのに気づいた。特徴的な頭部のシルエットからそれが何者なのかはなんとなく判別できた。

 

「……青娥どの?」

 

 予想的中。指先に火を灯して照らすと、青い髪の少女がフラフラと歩いていた。しかし、明らかに普段とは違う。服は所々破れ泥だらけ、かすり傷や青アザなど満身創痍としか言えない状態であった。

 

「青娥どの!?一体なにが……!?」

 

 歩くこともおぼつかない青娥の体を支えた瞬間、彼女の体から安心したかのように力が抜けてゆく。

 

「……ハッ!?何奴じゃ!!」

 

 青娥が来た方向からない幾つもの気配を感じ、火炎を巻き上げ牽制と視界の確保をしたもののもう既に“それら”はここから立ち去ったようである。

 

(一体何が起きているのだ?青娥どのがまさかこの様な姿になるとは……とりあえず、死神が嗅ぎつける前に神霊廟に運ばねば!)

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