主人公にNTRとは思われたくないが、推し達と付き合いたい。   作:鳩は平和

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これってNTRじゃないからな主人公!!そこんとこよろしくっ!!

さて………どうしたものか………魂の状態じゃなかったら俺の鼻から血が出ていたかもしれない………それはそれで感謝しよう。ゼストもいつのまにか着替えていたが……こっちに攻撃してこないよな。

 

『フヒヒヒヒヒ、安心しろ………支配の魔眼は条件が厳しいが、成功すれば永続的に隷属させることが出来るぜ』

 

ふーん…………しかし、どうしたものか………このまま魔界に帰してもゾルキアに失敗されたと判断され方殺されるかもしれない。そうなれば、その世界のラスボスが主人公が倒せない。

 

かと言ってこのままここにいても第二第三の魔族が俺に襲いかかってくるかもしれない。困った………本当に困った。

 

……いや、待てよ、そもそもこれはNTRじゃないのか!?…いやでも、これ不可抗力だし………

 

『それで、どうするんだよ……拷問か?拷問は得意だぜ』

 

バロールがウキウキしながら俺に話しかけてきたが………そういうのは無しだ!!俺はそんなひどい事をしない!!

 

『こっちは襲われたんだ、なら正当防衛だ。徹底的に凌辱してやれ』

 

こいつ………本当に好き勝手にしやがって………眼帯どこだろう。あった………

 

崩れた扉だった木の藻屑にあり、木片がついた眼帯を払い………つけた。

 

「どう、効果ある?」

 

『フヒヒ、残念だな……それはもう壊れているぜ。ただ目の前が真っ暗なだけだ』

 

はあ、どうしよう………明日絶対長谷川先生に怒られるじゃん……どう説明すればいいんだろう。魔族が襲ってきて眼帯壊された上にバロールが俺の体乗っ取って、逆に魔人をボッコボコにした上に支配しました(テヘペロ)  

 

うん、ダメだ……怒られるのは確定だな………どうしよう、どうしたものか……

 

(なあ、バロール………その支配が続いている間は俺もそれが使えるのか?)

 

『ああ、使えるぜ……おっ、なんだ?その女をついに犯す気になったか?』

 

「えーと……たしか、成瀬銀が命ずる。ゼストよ……今日から俺の家で家政婦として過ごせ」

 

「はい、わかりました」

 

ゼストが淡々と了承した………その時、左目に浮かぶ紋様が消えた………

 

『フヒヒヒヒヒ、すまんな……言い忘れたぜ。その魔眼は1日三回までしか使えないからな』

 

はい、魔神さん………そういうのはもっと速くに言うべきだと思います。怒るよ……本当に怒るよ!!

 

『フヒヒヒヒヒ、それでメイドなったあいつに何をさせるんだよ?朝の奉仕から夜の奉仕まで……変態だな』

 

黙れ、変態はお前だ!!俺は清く真っ当な人生を送る……はずだった。

 

思わず俺はため息を吐きながら……倉庫に置いてある箒やちりとりなどをゼストに渡した。

 

「それじゃあ………まずは壊れた扉だったものを片付けよう」

 

ー○●○ー

 

10分後……俺はありえないものを見た……俺は確か……掃除を頼んだ……掃除を頼んだはずだ………それなのに……目の前にいるゼストは

 

手にしていた箒はふたつに折れ………水が入っていたバケツを頭に被りずぶ濡れだった。

 

たしか、さっきまでは箒とバケツを持っていたはずなのに………これは……驚きの不器用さだ。原作だとテキパキやっていたから元から得意だと思っていたのに………

 

ゼストは錆びたブリキ人形が如きギギギとこちらの方を向いた。

 

「も、もももも申し訳ありません。いっ、今、片付けますので」

 

ゼストは頭にかぶったバケツを外しもう一回バケツに水を入れようとするが……そんな濡れている状態で慌てると

 

「あっ」

 

ゼストはそのまま足を滑らせてしまい、背中から地面に倒れようとしていた。

 

「ゼストさんっ!!」

 

しかし、ゼストは驚きの瞬発で体勢をすぐに整えた。空中に放り投げられたふたつに折れたモップを片手でキャッチしていた。

 

「ご心配おかけました」

 

すぐに立ち上がり、こちらに顔を向けずに謝罪したが……俺の視線は上に向かっていた。

 

「流石に」

 

落ちてくる

 

「これ以上の失態は」

 

徐々に近づいてくる………ゼストの頭に吸い込まれるように落ちてくる……そして……

 

「おっうっ!!」

 

(あ〜ちゃちゃちゃちゃ!!)

 

『うひゃひゃひゃひゃ!!』

 

落ちてきたのはバケツだった……高い位置から落ちたのか『ガボッ』と綺麗に被り、それを見たバロールはまたもや笑っていた。避けると思っていたから声をかけずに見届けてしまった……もしや

 

「もしかして………ゼストは、結構、いやだいぶ…………天然(ドジ)?」

 

俺の何気ない言葉にゼストは顔を下に向き………口を開くと。

 

「───………………誠に、申し訳ございません。あまり、家事など、得意では………お役に立てないかもしれません」

 

そういえば、ゼストは元々護身用として作られた………人工魔人………それもそのはず………失敗した。これは完全に俺が悪い

 

ー○●○ー

 

私は………私は一体何をやっているのでしょう。支配されたはずなのに……何もできないなんて………

 

──いいかゼスト、お前は………お前は私を守る為に作られた。お前にはその力を与えた……それ以外は凡人以下の存在だと思え。

 

閣下の声が私の頭に聞こえる……このまま追い出されたとしても……わたしには帰る場所もない。

 

「……まあ、慣れないことをさせたのは俺が悪いし………」

 

私の新しく主人となった男は、私が壊した扉の木を片付けていく。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

これから…………魔界では一度でも失敗すれば命はない………それなのに……私を許すのか?

 

「あ、そうだ……ちょっと待って」

 

男は………何かを思い出したかのようにどこかにいった……今なら逃げる……ことは出来ない。逃げようとお前ば心臓が締め付けられる痛みが伴った……

 

「流石に濡れている状態だと………ヤバいよね」

 

私の頭に何かふわりと大かぶさった……それは毛布だった。わけがわからなかった………罵倒も何もせず……一緒に佐川することがわからなかった。

 

「手伝うから二人で片付けようか、夜も遅いし」

 

 

 

「よーし、だいぶ片付いたのでは!?」

 

扉はなく……ゴミだけを片付けた………この人もスッキリしたのかあくびをしていた。

 

「一人じゃさ、絶対徹夜になっていたけど………いやあ、助かった。ありがとう、ゼスト」

 

ピンポンパンポン

 

何かの音が鳴った………

 

「あ、お風呂の合図だ。タオルで乾かしたからと言って体が冷える前に入ってきてよ」

 

 

そう言われるがままに私は先にお風呂に入った………どちらにしろ私は支配されているから、拒否することも出来ない。

 

────お前は私を守ること暗殺することしか出来ない……それ以外はゴミ以下と思え。

 

閣下のいつもの言葉が私の脳内に響き渡る。

 

『ありがとう、助かったよ。ゼスト』

 

あの人の感謝を思い出す度………心が温かくなってくる。わたしにも………いつか……いつか、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ー○●○ー

 

その日の空は………赤く染まっていた。

 

「母さん!! 母さん!!」

 

俺は何度も自分の母親()()()()()に呼びかける。その肩や背中を揺すって見るが、なんの反応も帰ってこない。

 

濡れた感触。

 

冷たい感触。

 

手の平を通して感じるのはそれだけ。両手を見れば………赤く濡れている。何もかも………父も復活しようとする邪精霊による暴走による非難対象して……護り……死んだ。

 

死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。

 

俺の世界を構成していたものは。何もかも消えた。

 

「ああ……ああ……」

 

母親の背中に俺は縋りつく。あの剣撃を母さんが庇ってくれなければ、俺も死んでいた。だけど、いっそ俺もみんなと同じように死にたかった。こんな世界にたったひとりで残されるくらいなら。

 

「■■くん!」

 

その声を聞き、反射的に顔を上げる。そこにいたのは汗だくになった男だったその人は地面に倒れた母さんを見て悲しそう顔をした。安心したのか……また泣いた。

 

泣いて。

 

泣いて。

 

その人はただ俺を黙って強く抱きしめてくれた。やがて男から立ち上がった。

 

「■■くん、立つんだ」

 

「……無理だよ」

 

「立つんだ。立たなけりゃいけない」

 

その人は厳しい声で繰り返す。

 

「どうして?」

 

「君がまだ生きているからだ」

 

「……」

 

俺はその人の顔を見上げた。その人はいつも厳めしい表情で、見た目通り何事にも厳しい人で、自分の息子にも厳しく、正直俺は苦手だった。

 

けれど、優しい父さんも母さんもいない。

 

もう、いない。

 

「……」

 

無理だ。

 

無理だよ、父さん、母さん。

 

俺には立てない。

 

こんな絶望しか残ってないような世界で立ち上がるなんて……こんな何もかも混ざり汚く濁った血を持つ俺には無理だ。

 

俺には無理だ。

 

俺は、もう立ちたくない。

 

この絶望の淵から起き上がりたくない。

 

もし、それすらも叶わないなら。

 

………

…………

……………

………………

……………………

いっそのこと………殺して欲しい。

 

ー○●○ー

 

「………ぁ」

 

目が覚める。今のは……夢?

 

俺はぼんやりとしたまま、徐々にまぬたを開ける。

 

やってしまった………電気はつけっぱなしだった。

 

『よお、目が覚めたか?』

 

「起きた………俺、寝言言っていた?れ

 

『フヒヒヒヒヒ、言っていたぜ………お母さんお母さんとな……なんだ?ママのおっパイでも吸っていたのか?』

 

バロールが笑いながら言ってくる。ああ、恥ずか死…………殺すならいっそ殺して欲しい。しかし、どうしたものか………すでに原作崩壊待ったなし………これ以上、関わると大変なことに起きそうだ。

 

『そう恥ずかしがるな。男はおっぱい好きなのは、赤ん坊がかーちょんのおっぱい好きなのと同レベルの真理だからよ、堂々としていればいーんだよ』

 

慰めか?………それは慰めなんだよな………

 

 

それから昼休み………学校に登校することになった俺……早退した上に眼帯をつけているんだ………注目が集まらないはずがない……やったね、バロール!、俺たち有名人だ。

 

しかし、心配だ……ゼストさんを一人にさせてしまっていいのだろうか………もしかしたら第二の魔族が俺の家を荒らしているとか……嫌だなぁ……俺は平和な生活を送りたいんだ

 

「よお、ギンっち!!」

 

現実逃避しているなか、俺に、なんかたまご○ちみたいな言い方をする馬鹿はっ!!そこにいたのは男だった……そして、その後ろにいる頰傷の男は………なんということでしょう。

 

原作主人公である元勇者東城刃更くんと魔族の滝川八尋くんではありませんか……なんで、俺みたいなモブになんのようですか?

 

「なあ、俺ら購買で屋上で飯食うんだけど、お前もどうよ?」

 

ええ、一学期の時は一切話しかけてこなかった癖にどういう風の吹き回しだよ……怪しさぷんぷん、やばさぷんぷん。

 

「あーでも、俺………飯はひとりで……ねえ、なんで二人は無言で俺の両手を掴んで引きずるの」

 

「いーから、いーから」

 

あ、ちょ、やめてぇぇぇ!!その問答無用で話を進めようとするのはいけないことなんだぞ!!わかってんのか?

 

「いやぁぁぁぁぁ!!この二人に殺されるぅぅぅ!!」

 

この、魔人と勇者(元)め!!無駄に力が強いんだよ!!そして主人公、何か喋りながれ!!どうせ、メインヒロインとはイチャイチャしていたんだろ!!




アンチではありませんが……後悔もありません!!もっとヒロインとイチャイチャさせたいよ、マミー


次かもう2話で一巻終わりです。
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