戦姫絶唱シンフォギアVSルパン三世 〜奏でろ!泥棒交響曲〜 作:ケングレンオー
未明———インドの〇〇港
一同は2日間の航海を経てインドへと到着した。
「インドって朝方でも暖かいデスね。」
「今はまだマシだがこれからどんどん暑くなって行くからな。さぁ、これからは情報集めだ。とっつぁん、翼、響、クリスの4人はアティクシュについての聞き込み。五ェ門、マリア、調、切歌の4人は寺院の視察。そして俺と次元はアティクシュを取材する記者に変装してヤツに接触を図る。一応周りの視線にも気をつけてくれ。それじゃ、解散!」
第十話 8年越しの再会
SIDE:聞き込み班
「ほとんど同じ答えしか返って来ませんね。」
「だが、何やら答えているときに怯えた感じがした。」
「アティクシュ様は素晴らしいか...裏で悪どいことやってるってのに何が素晴らしいだ。」
「あんな引き攣った笑顔でそう言われてもなぁ...なぁオッサン、これ聞いて回る意味あるか?」
「不二子からの新しい情報を待つという手もあるが...」
途方に暮れる4人。そこへ1人の男が話しかけてきた。
「よぉ、アンタたちいつまで聞き回ってんだ?そんなことやっても無駄だと思うけどなぁ...」
「どういうことだ?」
「手短に話すとだな脅されてるんだよみんな。ノイズが出たときはアティクシュの野郎が結成させた自警団とかに対処させて、その自警団のヤツらがアティクシュに対して悪い評判を流しやがったり反抗的なヤツらを取り締まって行く。ほら、見てみな。」
「娘を返しておくれ!」
「ええい!離せ!」
そう言って自警団の男は女を突き飛ばす。
「お母さん!お母さん!」
「ッ!」
「よせ立花!気持ちはわかるが今は...」
「どうなってんだありゃ。」
「刃向かったヤツらはみんなこうだ。アンタらが何者か知らねぇが深入りはしない方がいいぜ。」
「待った警察は...警察はどうしたんだ?」
「...警察に代わる組織がアイツらさ。」
SIDE:視察班
「大きいデース!」
「何メートルあるんだろう...」
「旅行に来たんじゃ無いのよ2人とも。」
「ハハハ!マリア殿2人がはしゃぐのも無理もござらん。さ、中に向かおう。」
「(何よ、さっきまで翼といっしょじゃないことでいじけてた癖に...)そうね...向かいましょうか。」
4人は寺院の中へと向かうのだが警備していた自警団に止められてしまう。
「悪いがこの先を通すわけには行かない。」
「どうしてかしら?」
「実はまだこの寺院にも謎があってなその調査中に建造物が崩れたらしい。直接中は見れないが発掘された物や寺院の中の写真などが展示されている博物館がある。すまんが引き返して欲しい。」
「私たち任務で———「ふむ、そういうことなら仕方あるまい。では拙者らは退散しよう。」ち、ちょっと!」
マリアの腕を引っ張り去って行く五ェ門とその2人の後をついて行く調と切歌。
「貴方いったい何考えてるの!?寺院の中を視察するのが私たちの仕事よ!」
「弦十郎殿が言った言葉を覚えておらんのか?この国に上陸した際即刻本部を立ち退かせるよう指示を出した国だ。任務だからと言って入ろうとすれば変に怪しまれて後をつけられるやもしれん。それに今は拙者ら泥棒と手を組んでいる状態。その事がバレてもし世界で明るみになればどうなるかお主でもわかるであろう。」
「...そうよね。国連直轄の組織が泥棒と手を組んでいるなんて知られたら大変よね。」
「でも、明らかに警備の数が多い場所あったよね?」
「たぶんあそこに何かあるデスよ。」
「これも収穫だ。2人とも教えてくれてありがとう。集合までの時間もまだあるからその博物館とやらに行ってみるか。」
そして時間潰しとして4人は博物館へと向かった。
SIDE:接触班 アティクシュ邸
「いい?みんな、これから取材するのは世界一の資産家だからね。くれぐれも失礼のないようにしなきゃダメよ。」
そこへ2人の使用人が取材班に飲み物を配り出した。
「お飲み物どうぞ。皆さんの分もありますので。」
「アティクシュ様についてはもうしばらくお待ちください。」
少ししてレポーターと1人のカメラマンがソワソワし始めた。
「す、すいません。お手洗いは...」
「ぼ、僕もちょっと...」
「ご案内しますね。」
「女性用は反対の道になっておりますので。」
近くまで来るとお互い駆け込んで行った。
「...周囲に視線は?」
「問題無し。」
「んじゃ、また。」
「あいよ。」
「(間に合った〜。急いで戻らなくちゃ)...ッ!ど、どうも...」
扉を開けるとさっき案内して貰った使用人が立っていた。
そして取材が始まり、
「次の質問ですがアティクシュさんは慈善活動もしていられるのですよね?どのような事を。」
「そうだね災害などにあった国には積極的に資金を送っていたり、ほら、近年砂漠化が進んでいるでしょ?そんな地域に出向いて植林とかしてるよ。後、僕はジャーナリストとかじゃないけど紛争地域に行って現地の人たちと交流したり写真を撮ったりして紛争の悲惨さを世界に発信してたりとか。」
「(嘘つけ、地域に出向いては拉致とかしてるくせに)なるほど、いやー素晴らしいですね!」
順調に取材は進んで行く。
「(手の火傷といい右耳の色の不自然さ)...次の質問ですがここ最近始めた事とか趣味はありますか?」
「趣味はボランティアとかだね。それで最近始めた事は料理とかかな。使用人ばかりに任せっきりじゃ申し訳ないからね。」
「へぇ...ではその手の火傷は料理をする時に負った火傷ですか?」
「...実は最近お茶にも興味が出始めてね。それで...」
「あ、そうなんですね。では———「ごめんちょっと電話が...ちょっと席外すね。」...」
少ししてアティクシュは戻って来た。
「ごめん、僕が管理を任されている寺院に何か問題があったらしくて...今回はこれでお開きという事でいいかな?」
「は、はい。今回取材を受けて貰ってありがとうございました。」
2人は握手を交わし今回の取材は終了した。
「あれ?お、おいあの2人どこいった?」
「いや、見てないんですけど...」
「おいルパンさっきからお前どうしたんだ?」
「少し考え事。」
「考え事?どんな?」
「後で話すよ。」
『アティクシュ様。』
「...どうした?」
『トイレで拘束されている男女を確認しました。それとネズミが2匹おりましたが追跡しましょうか?』
「今は泳がせておけ(ルパン三世...まさか商売敵とこのような形で再開するとはな。貴様は俺の手で)...」
走り去って行く車をニヤリと笑みを浮かべながらアティクシュは見ていた。
夜————カレー屋
一同はホテルでお互いの班の情報を交換した後カレー屋に来ていた。
「本場って凄い辛いと思ってたけど案外...」
「ちょうどいいくらいだな。」
「おいルパン、後で話すって言ってたろ。それって何だ?」
「次元、8年前の世界的大事件って覚えてっか?」
「8年前...テロ組織でお前の商売敵だったサーペントのリーダー、アイザック・ハワードがアメリカ軍に暗殺された事か?」
「ああ...だが生きてた。」
「どういうこった?」
「ちょっと外に来てくれ。」
そして2人はタバコを吸ってくると言って外に出た。
「外に出た意味は?」
「クリスにも関係がある事なんだ。」
「あのお嬢ちゃんにもか?」
「ああ、聞かれたりしたら飛び出して行きそうだと思ってな。実はアイツら家族を巻き込んだ紛争もサーペントが一枚噛んでたんだ。紛争状態の両国にばかすか武器を売って利益にしたり、開発した武器の威力を確かめるためにな。その被害に遭ったのは不幸にもそのコンサート会場だった。それと8年前にアイザックの野郎が潜んでいる拠点に向かってアイツを殺ろうとしたんだが...」
8年前————
ルパンはアイザックが潜伏している拠点に近づく。
「さて、仇を取るか...って何だ?」
上空を戦闘機が飛んで行き爆撃が開始された。
「(予定時刻と違う!)クッソー!先越されちまったか!うん?」
拠点側から男が逃げて来た。
「よぉ!ボス残してどこ行く気だ!」
ワルサーが火を吹いた。男の額を狙おうとしたが避けられるが撃った銃弾は右耳に直撃し吹き飛んだ。追撃をしようとしたが男は闇に消えていた。
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——
「後になって吹っ飛んだ耳を調べてみたらアイザックの血液型やら色々と一致した。何かの間違いだと思っていたんだ今日が来るまでな...」
「でもよ耳ついてたぜ?」
「そこら辺は錬金術で錬成したとかじゃねぇのか。よく見ると右耳が若干色が違っていた。」
「ほぉ便利だな錬金術ってのは。じゃあ暗殺されたヤツは誰だったんだろうな。」
「あの野郎クローンについても研究を進めてたんだ。恐らくあの拠点にいたのはクローンだと思う。」
「クローンかよ...」
「クローンなんざアイツだけで間に合ってるのにな。」
「ああ、クローンなんて嫌いだ。俺、怖いからとっとと帰って寝る。」
2人の元にクリスがやって来た。
「これからホテルに帰るってさ。何話してたんだ?」
「いや、これまでいろんな事やってきたなぁって。」
「そうそう、思い出話しをね。後クリスちゃん口周り口周り。」
クリスは口を手で拭うとカレーが少し付いていた。
「く、口に付く事だってあるだろ!それにちゃん付けで呼ぶな!」
「じゃあ、クリス。」
「...うん。それでいい...」
「んじゃ帰るか。」
「帰りましょ帰りましょ。」
「自警団のヤツらが通行止めしていた寺院へと俺、次元、調、切歌の4人で向かう。その帰り道にガソリンスタンドで給油してたら銃を突きつけられるわまたあの謎のヘリが飛んでくるわでもう踏んだり蹴ったり。次回!『激走!アジアハイウェイ47号線』また会おうぜ!」