戦姫絶唱シンフォギアVSルパン三世 〜奏でろ!泥棒交響曲〜 作:ケングレンオー
「もうクタクタだぁ...」
「女は怖いなほんと...」
「やっと戻ってきたか...その様子では相当絞られた様だな。」
げっそりとした表情を浮かべた2人を苦笑いを浮かべた五ェ門が向かい入れた。ちなみにこの部屋ではルパン、次元、五ェ門、銭形の4人で使っている。
「あれ、とっつぁんは?」
「寝てる。」
「...俺たちも寝るか。」
2時間後
「...おい起きてるか?」
「ああ...外になんかいるな。」
「9人ほどか...」
「...まずとっつぁん起こすか。」
ルパンはいびきを欠きながら寝ている銭形の鼻を摘んだ。
「んぁ?な、何しやがる!」
「シー!...この部屋から一旦離れるぜ。」
理解が追いつかない銭形を連れて3人はその部屋を出ようとしたその瞬間、何かが投げ込まれ窓ガラスが割れた。
「ば、爆弾だ!早く逃げろ!」
第十二話 動き出した巨悪
「...!?な、なにさっきの!」
「爆発だ!早く逃げるぞ!...先輩!」
「何か来る...来た!」
窓ガラスが割れ仮面を付けた何かが襲いかかってきた。
「な、なんだよコイツら!」
咄嗟に枕で払おうとするが短剣で切り裂かれてしまう。やられる。そう思った瞬間扉越しに銃弾が飛んできて仮面に当たった。
「3人とも無事か!」
「翼殿これを!」
五ェ門から受け取った鞘で翼は応戦する。マリアたちも同じように謎の集団に襲われていた。
「なんデスかコイツら!」
「もしかして昨日追いかけて来たヤツらの仲間...」
「お前ら目潰れ!」
扉を蹴破ったルパンが閃光弾を投げた。怯んだところを銭形が飛び掛かる。
「この野郎ぉ面見せろ!」
仮面を外そうとするが足で跳ね飛ばされそのまま謎の集団は闇へと消えてしまった。
「結局なんだったの?」
「ヤツの手先さ。一旦俺の部屋も見てくる。とっつぁんたちといっしょに横の部屋にいる五ェ門たちと合流しといてくれ。」
そうしてさっきまでいた部屋へと引き返した。部屋から気配を感じる。何かを探しているようだ。ルパンは音を立てないように近付こうとするが
「あ、やべ!」
ギシッと床が音を立ててしまった。その音に反応して男は逃げようとするが逃すまいとルパンは発泡する。
「逃げるのか意気地なし!」
その挑発に乗った男も撃ち返してきた。相手が3発ほど撃ったときにルパンが撃った銃弾が肩に当たった。
「何か話してくれねぇかな。」
「おい見ろよ。コイツこんなモン持ってやがる。」
「うん?コイツはS&WM29の6.5インチブラックモデルじゃねぇか。なんだダーティーハリーに憧れてんのか?」
拘束した後アティクシュがなにを企んだいるのか聞き出そうとしていた。
「か、返せ!高かったんだぞ!」
「一度言ってみたかったんだン"ン"ッ!...おおっと...考えはわかってるんだ。お前が6発撃ったかまだ5発か...実を言うとこっちも夢中になって数えるのを忘れて————「弾はあらかじめ抜いといてやったぞ。」茶々入れんなって...忘れてたんだ。コイツは44マグナムといって世界一強力な拳銃なんだ。お前のどたまも1発で吹っ飛ぶぜ。楽にあの世に行けるんだ。運が良ければな。さぁどうする?...なんてな!さぁ、ヤツがなにを企んでいるのか知ってる限りのことを教えてもらおうか。」
その後聞き出そうにも一向に吐くことはなかった。
「どうする?」
「どうするって...」
ルパンは視線を後ろに向けてから
「殺すのはまずいでしょ。ほら、子どもだっているしなにより教育に悪い。」
そこで本部の弦十郎に連絡を入れた。
『どうした?』
「いやね、さっき襲撃に遭ったのよ。ここに長居してたら危ないからさ匿って欲しいんだよね。ついでに襲撃してきたヤツらの仲間を1人捕まえたからそいつの保護も兼ねて。ヴィマナと未来ちゃんに関してはちゃーんと考えてるからさ。」
『わかった。すぐそっちに向かう。』
その頃寺院ではアティクシュたちが開かずの扉を開けようとしていた。
「扉を開ける事ができる高位の聖職者は見つかりましたが逃走を始め忠告したのですがそれに応じず。やむを得ず射殺しました。」
「そうか。」
1人扉の前に立ち右手に持っていた三叉の槍を扉に突き立てると粉々に扉が砕けた。
「おお...ハハハ!素晴らしい!流石はトリシューラだ!」
入って行くと中には地下へと続く階段があった。降りて行くとそこには
「あった...あったぞ。まさか本当にあったとは...」
ヴィマナはそこにあった。
時は少し遡りアティクシュ邸の一室では1人ポツンと窓から外を眺めている未来がいた。
「何日経ったのかな...響はみんなはどうしてるんだろう...」
物思いに耽っていると扉が開き不二子が入ってきた。
「不二子さん!」
「ハァイ未来ちゃん暇ならいっしょにお風呂でも入りましょうか。癒されると思うわ。」
2人は街が見渡せる屋上にある露天風呂へと向かった。
「露天風呂は格別ね。こう開放感があって。」
「そ、そうですね...」
未来の視線は不二子のある部分へと集中していた。若干落ち込んでる感じがする。
「ふふっ...なにも大きさだけが全てじゃないのよ未来ちゃん。」
「え!あ、ごめんなさい!」
「いいのよ。あなたが呼んでいた彼氏さん...響だったかしら?その子は大きい方が好きなの?」
「へ!?いやいや、響は彼氏とかじゃなくて親友で同じ女の子ですよ!」
「あらそうなの?ごめんなさいね。親友かぁ...これまでいろんな人と遭ってきたけど親友となんて呼べる人はいなかった。いつも寄ってくるのは私を求める男ばかり。ハァ...あなたが羨ましいわ。」
寂しそうな顔をする不二子に未来は
「なら...いきなりですけど私と友達になりませんか?」
「友達...アハハ!そうね友達になりましょうか。にしても初めて会った頃と比べてだいぶ柔らかくなったわね。」
「だって、同じ日本人で他の人よりも信用できる気がしてきましたから。」
「信用できる、か...ありがとね。そうそうここプールもあるから泳ぎたくなったら泳いだらどうかしら。水着も借りてきてあげるから。」
夜も明け1人ルパンはアティクシュ邸へ向かった。外の警備は10人ほど中は従者しかいない。すんなりと侵入に成功し書斎へと入った。
「(さぁて貰える物は貰って行くとしますかね)........」
部屋を物色していると机の棚から小箱をを見つけた。
「やっと見つけたぜスノーアメジスト...」
さらに物色を続けると古ぼけた本も見つかった。そこにはヴィマナと思わしき絵と文字が書かれていた。
「やっぱり持ってたか...コイツも持って帰ろっと。」
「お、帰ってきたぜ。」
満面の笑みを浮かべながらホテルへと帰ってきた。
「なにか良いことがあったみてぇだな。」
「良いことづくめよ。さぁ!急いで港に向かうぜ。」
「おい、あのズタボロのフィアットはどうすんだ?」
「ここに潜伏している俺の仲間達にでも回収させとくさ。さ、行こうぜ。」
ルパンはチェックアウトをする際に宿泊料の倍以上の金額を支払った。
「お、お客様多すぎますって...」
「いいのいいの。夜の騒ぎも俺たちが原因だし。これ使って修理費にしてちょうだい。それじゃ世話になったな。」
道中マイクロバスを強奪して港へと向かう途中クリスにスノーアメジストが入った小箱を渡した。
「綺麗...」
「これって...」
「アイツ留守中ですんなり手に入っちゃっ———『怪しいと思わなかったのかルパン。』お前は!」
宝石から声が聞こえる。
『ご機嫌よう。ルパン一味、インターポールの銭形警部そして奏者諸君。私の名はアティクシュ。実を言うと盗み出した宝石は真っ赤な偽物で中には発信機が取り付けられている。』
「へぇ...じゃあさっきからピッタリと後ろにくっついてくる車もそうか?」
『その通りだ。ルパンまんまと罠にハマったな。』
「もうひとつ質問だ。なぜヴィマニカ・シャストラをいっしょに置いていた?」
『必要が無くなったからだよ。ちなみに本物の宝石は肌身離さず私が持っている。そうそう、サプライズも用意しているんだ楽しんで貰えれば幸いだ。』
進路の先に突然アルカノイズが出現した。前門のアルカノイズ後門の手先と挟まれてしまった一向。アクセルを思い切り踏み込み突き進む。逃げている途中マシンガンがタイヤに命中しパンクしてしまう。
「ノイズの方は頼む。」
急停車し向かってくる敵に応戦する。ノイズは減っていくが逆に手先たちは減る気配が無い。
「なんか情けなくなってきたぞ...ッ!」
「ああ、全身鋼鉄で出来てるみてぇだな。頭狙っても弾かれるしッ!」
「な、なんとか1人斬り捨てられたがこのままでは斬鉄剣が持たんぞ!」
「もう少しだ。もう少ししたらッ!」
「とっつぁん!ブツブツ言ってねぇでもうちょい頑張れ!」
「来た!」
砂塵を上げ猛スピードで2台のトラックが走ってくる。
「な、なんだぁ!?」
「警部を援護しろー!総員突撃ー!」
「「「「「うおおおおお!!!」」」」」
盾や警棒を持った警官たちが全速力で走ってくる。相手は7人に対して警官隊は50人以上。1人を何人かで囲んでポコポコと警棒で叩いている。それを奏者たちは呆然と眺めていた。
「確保ー!」
「いいぞー!この調子で全員逮捕だー!」
「なにあれ...」
「襲ってきたヤツらが逆に可哀想になってきた...」
7人全てに手錠を掛けた後はマイクロバスに押し込んでそれを前からトラックが牽引し港まで運んだ。
「襲撃をなんとか切り抜け本部へと戻ることができた俺たち。その日の夜突然本部が揺れ出した。空を見るとまぁ大変!お空をヴィマナが飛んでるじゃないの。どう近づくのかと悩んでいたら海底に船のような物を偶然発見した。それも2隻も。実を言うとそれもヴィマナだったのよ!運良く動かす事ができた俺たちはそれに乗って近づく。次回!『古代兵器の脅威』また会おうぜ!」