戦姫絶唱シンフォギアVSルパン三世 〜奏でろ!泥棒交響曲〜   作:ケングレンオー

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誕生日には間に合わせたかったなぁ...


鋸と鎌と弾丸と

「イテテテテテ...おーイテェ。ちくしょうあの野郎...おーい!誰かいないのかー!」

 

次元の声が響くだけで返ってくる言葉は無かった。スーツのポケットからルパンが突入する前に全員に配っていた、ヴィマニカシャストラに描かれていたルクマ・ヴィマナの構造が書かれたページのコピーを見る。

 

「ウロチョロするもんじゃねぇが何かしら動いた方が良いかもな...てかここ何処だよ」

 

出口を求めて歩みを続ける次元。突然、次元は懐中電灯の明かりを消した。

 

「(誰だ).......」

 

警戒する次元。腰のホルスターに入っているコンバットマグナムに手を伸ばし先を鋭く睨む。相手も動きを止めている。

 

「...ッ!」

 

突如丸鋸が飛んで来た。なんとかギリギリで横に回避する次元。丸鋸が飛んで来た方向へと発砲する。

 

「チッ(手応え無しか)...うお!」

 

次は左側から緑色の刃が襲いかかる。

 

「(クソ、弾切れか)......ッ!」

 

いそいそと弾を装填し再び応戦しようとしたとき声が聞こえた。

 

「一気に決めるデスよ調!」

 

「(デス?調?)...ッ!待った俺だ!次元だ!」

 

 

   第十四話  鋸と鎌と弾丸と

 

「びっくりしたデスよいきなり光が消えたなと思ったら...」

 

「今までに感じたことない殺気が襲い掛かって来たから...ごめんなさい」

 

「...謝るのはこっちさ。すまなかったな2人とも」

 

なんとか合流できた3人。2人も次元と出会うまで動力部らしき物や何か怪しげな物は見ていないと言う。

 

とにかく他の仲間たちと合流するために瓦礫に気をつけながら進んでいた。

 

「むー、このまま黙って歩くのも暇だからしりとりするデース!」

 

次元はそれを見守る中しりとり大会が始まった。

—————

———-

——

 

「...おしんこ!こデスよ調!」

 

「こ、こ、コント!」

 

「トビコ!」

 

「(これで10回目だよぉ)こ、こ...———「コンバットマグナム」!コンバットマグナム!」

 

「あー!ズルデース!教えてもらうなんてズルデスよ調!それにパパもパパデス!」

 

「ハハハ、困ってる女の子がいたら助けてやるってのが男ってモンなんだぜ切歌」

 

「パパもしたいなら言えばいいのに...仕切り直しデス!...どうしたデスか?」

 

次元は足を止めて暗闇を見据えている。

 

「待った...しりとり大会は一旦中止だ...」

 

「デス?」

 

「何かいる...切ちゃん構えて」

 

その瞬間眩い光が3人の目を襲い、次にマシンガンの弾が飛んで来た。なんとか近くの瓦礫に避難できた3人だったが弾が次元の帽子に当たり吹っ飛んでしまった。

 

「ハァ...ハァ...ハンドガン持ちが3、マシンガン3の計6人か。情けねぇ話だが俺は帽子がなけりゃ照準が合わねぇんだ...俺が注意を引きつける。その隙にお前たちが仕留めてくれ」

 

「だ、大丈夫なんですか?」

 

「なぁに、伊達に数10年間逃げ回ってねぇよ。足には自信があるだ」

 

「でもアイツらって...」

 

「とっつぁんから聞いたろ?アイツらみんな砂とか粘土とかに変わっちまったって。人じゃねぇんだから思う存分やっちまえ」

 

深呼吸をした後瓦礫から離れ銃弾が向かって来るのを巧みに避ける。

 

「1人だけに集中してると...!」

 

「こうなるデス!」

 

1人は丸鋸で頭を撥ね飛ばされ、もう1人は大鎌で縦に真っ二つにされた。ことごとく蹴散らされていく刺客たち。その時間僅か10秒。

 

「ハハハ!何とかなったな!」

 

「華麗なるチームプレイの大勝利デース!」

 

「怪我とかしてませんか?」

 

目の前でくるりと回りニヤリと笑う。

 

「見てのとおり、怪我もしてなければスーツにも傷はついてない。なんならもうひとっ走りできるぞ!」

 

「ホッ...よかった」

 

「それじゃあ!しりとり大会再開デース!と、その前に...」

 

切歌はトコトコと小走りで飛ばされた帽子の元に向かい次元に手渡した。

 

「お、ありがとよ。じゃあ今度は俺も混ぜてくッ!」

 

銃声が轟き2人の背後で光が見えた。咄嗟に次元は2人を突き飛ばす。銃弾が右脇腹、右手を貫いた。すぐに瓦礫まで引きずる2人。

 

「き、切ちゃん包帯!」

 

「も、持ってないデスよそんなの!...この音って」

 

「こ、こんな時に...」

 

反対側からアルカ・ノイズも出現し3人ににじり寄って来る。

 

「ノイズの相手はアタシがやるから2人で逃げて欲しいデス...」

 

そう言い残し切歌はノイズの元に飛び出した。それを見届けた後、次元を連れて逃げようとするがそれを断った。

 

「アイツの元に行ってやれ。俺の側にいるよりアイツといっしょにいる方がずっと似合ってるからな」

 

「でも!」

 

調の頭を撫でながら優しく語りかける。

 

「俺なら大丈夫だ。これまで生きてきていろんな怪我だってしてきた。しかも右手だけで10発は軽く超えてる...特に今見てぇに肝心な時に限ってな。だから、慣れっこだ」

 

「でも...でも...」

 

「そんな顔すんなよ。俺のことを信じろって、な!俺はそう簡単に死なねぇよ。だから早く行ってやれ」

 

「...約束ですよ」

 

「男女関係無しで約束は守る。それが男さ」

 

その言葉を聞き遂げた後切歌の元へ向かって行った。

 

「(思いやりのできるいい子達だなあの2人は)さて...」

 

ホルスターから長年連れ添っている相棒であるコンバットマグナムを取り出し元々装填していた弾を抜き新しい弾を詰め込んだ。再び動き出した刺客に向けて発砲した銃弾が直撃した直後爆発した。次元が放ったこの銃弾はルパンが設計エルフナイン作成の元作り上げた新型の銃弾である。

 

「あそこまで言ったんだ。カッコ悪いまま終わりたくねぇ!」

 

痛む傷を堪えながら撃ち続ける。

—————-

————

——-

「くっ、数が多い!」

 

最初は順調に捌けていたがどんどんと数が増えていき囲まれてしまった。

 

上から小型の鋸が飛来する。

 

「逃げたんじゃッ!なかったんデスか調!?」

 

「あの人に切ちゃんの側にいてやれって言われてッ!」

 

後ろから銃声と爆発音が聞こえてくる。

 

「もしかして...」

 

「うん。一気に片付けるよ切ちゃん!」

 

「合点デス!」

—————-

————-

——

 

「(基本クラシックしか聴かねぇがたまにはああいうのも良いかもな。不思議と力が湧いてくる)ッ!よし、あと3つ!」

 

後ろから聞こえてくる歌声に耳を傾けながら応戦する次元。

—————-

————

——

 

「調!アレやるデスよ!」

 

空中で調のアームドギアのヨーヨーを切歌のアームドギアの鎌の柄の先に接続し、巨大な刃が付いた車輪状に変化させ、回転させながら2人が相手に突撃する。

 

《禁合β式・Zあ破刃惨無uうNN》

 

「「「これで(こいつで)トドメだ!(デス!)」」」

 

次元の放った銃弾が最後の1人を捉えた。

 

ポツンと1人佇んでいる次元の元に2人は走る。向かって来た2人に振り向き帽子を取って笑顔を見せる。

 

「な?生きてたろ」

 

調が抱きついた。

 

「おおっと!」

 

「...よかった...グスッ本当によかった」

 

 

「よかったデスねぇ調...」

 

「よせよ、お前らは笑ってた方がよっぽど可愛いんだから。ほら、笑えって」

 

少しして泣き止んだ後再び歩みを進める。

 

「あの、傷は...」

 

「痛みは今も凄いが、貫通してるだけマシさ。このまま埋まってたら逆に危ないんだよ...うん?なんだアレ...」

 

隙間から青白い光が漏れている。その隙間を覗くと大きな宝石のようなものがあった。隙間に小型爆弾を仕掛け爆発させる。3人の目の前には特大の宝石のようなものが浮かんでいた。

 

「コイツが動力部...なのか?」

 

「とりあえずコレをどうにかして止めなきゃ...切ちゃん?」

 

切歌が2人の前に出た。

 

「切り刻むデス!」

 

バラバラに切り刻むとどこからかアイザックの声が聞こえた。

 

『おめでとう。こっちで観察させて貰ったよ。賞賛する、よく生き残れたな』

 

「お前は!」

 

壁に突然階段が出現する。

 

『さぁ、この階段を上れ。何、心配することはない。何も仕掛けはしていないからな』

 

「...2人は後からついて来い。なんかあったらすぐ知らせる」

 

警戒しながら階段を上って行くも何も無かった。階段を上り切ったその先には大きな扉がドンとそびえていた。




いやぁカッコ良かったなぁ3人の活躍!さて次回は翼とマリアと五ェ門のお話。合流したのも束の間いきなり戦闘で大忙し!さらにクローンまで現れてまぁ大変!コイツは見逃せねぇぞぉ!次回!『燃えよアメノハバキリ』また会おうぜ!」
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