戦姫絶唱シンフォギアVSルパン三世 〜奏でろ!泥棒交響曲〜   作:ケングレンオー

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それでは、また来週か再来週までにお会いしましょう。

追記 インレさん誤字報告ありがとうございます!


遅れて参上!スーパーヒロインスーパーヒーロー!

「どけどけー!スーパーヒロインとスーパーヒーロー様のお通りだー!」

 

「ンホホホホ!ノッてんなークリス!どんどんぶち込んでやれ!うん?ありゃ、とっつぁん...おーい、とっつぁん!」

 

煙からひょこっと首を出す銭形。

 

「あ、お前ルパン!遅いぞこの———「とっつぁん、一旦退いてくれ!」な、なんだいきなり———-「いいから退けって!」むぅ、よくわからんが...お前たち!一旦退避だ!退け退け!」

 

ルパンの指示に困惑気味の銭形たちだったが、言われた通りに退避する。固まっていた敵の集団へ突き進み、ボウリングのピンのように数人が吹き飛んだ。

 

「響ちゃんは!?」

 

「あの扉だ!あの扉の中にいる!」

 

「先行ってなとっつぁん」

 

「ルパン...」

 

「いいから行けって!一般市民の平和を守るのは警察の役目でしょうが!ほら、早く!」

 

「...恩に着る。ワシらも響くんの後を追うぞ!ワシに続けー!」

 

先に響たちが向かった扉の奥へと消えていく銭形たちを見送った後、再びバイクを走らせ向かってくる弾丸を避けながらノイズを殲滅していく。

 

「下は粗方片付いたし次は上か。階段を駆け上がるからしっかり捕まってな!」

 

「上からも撃たれてたからそれのお礼参りって訳だな?」

 

その言葉にニヤリと笑みを浮かべ、再びハンドルを捻る。爆走する2人を乗せたバイク。勢い良く階段を駆け上がろうとするが、ロケットランチャーの弾が迫り、階段が崩れた。

 

「これからどうすんだ?やっぱり、下から撃った方が———-「いいや、出向く。それに考え方次第で道は簡単に拓ける」拓けるって...おい、どこ向かってんだよ。あっちは壁...まさか」

 

「そのまさかよ!」

 

Uターンをし、もと来た道へと再び進む。

 

「鯉の滝登りならぬ、バイクの壁登りだ!それーー!」

 

第十七話  遅れて参上!

          スーパーヒロイン

              スーパーヒーロー!

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出口へ急ぐ不二子と未来。

 

「あと少しだからもうちょっと我慢して...ッ!」

 

「彼女を連れてどこに行く?」

 

曲がり角の先でばったりとアイザックと遭遇した2人。咄嗟に未来を後ろに隠す。

 

「何その金ピカな鎧。アタシの方が似合いそうだわッ!...ただの鎧じゃないってことね」

 

「カヴァーチャを舐めるなよ。これはいかなる攻撃も通用しない無敵の鎧だからな」

 

「そう...でも守られてない場所はどうかしらッ!」

 

そう言ってマシンガンを頭に撃ち込む。未来はギュッと目を瞑って下を向いた。

 

「(どうなってるの!?頭を狙ったのに)...きゃあ!...」

 

投げ飛ばされ壁に激突し意識を失ってしまう。

 

「超硬質液体を開発していてよかった。おかげで俺の顔は穴だらけにならずに済んだからな。さて...」

 

「こ、来ないで!」

 

近づいてくるアイザックに震えながら銃口を向ける未来。引鉄を引いたが、弾が天井へと吸い込まれた。

 

「どこを狙っている...」

 

「あ、が...」

 

首を掴み持ち上げられる未来。最初は掴んでいた腕を解こうと必死に抵抗するが顔が赤から青に変わっていく。しばらくして体が痙攣し始めた。

 

「(このままへし折るか)...ッ!」

 

背後から飛んできた拳を難なく受け止める。

 

離せ...」

 

「ガングニールの装者か」

 

「未来を...離せぇぇ!!」

 

もう片方の拳を力いっぱいアイザックの顔面に打ち付けた。掴んでいた未来を落とし、よろけたアイザックのボディにパンチの激流が襲い、じりじりと壁際に押されていく。拳を振り上げ、トドメの一撃を喰らわせようとするが、

 

「....いい腕を...しているな」

 

「ッ!(足が踏まれて)...」

 

「装者なんか辞めて、ボクシングか総合格闘技でもやるのをおすすめしよう。君のような逸材ならチャンピオンの座なんてすぐに獲れる。なんならスポンサーにでもなってやろう...か!」

 

掴んだ拳を離し、頭を掴んで膝へとぶつけさせる。そして腹部に前蹴りが炸裂した。倒れた響の頭を踏みつける。

 

「流石は神殺し。おかげで鎧にヒビが付いた。脅威となるからな...このまま踏み潰して———「援護しろー!」...」

 

遅れてやってきた突撃隊の面々が飛びかかる。

 

「女の子だぞ!」

「大人気ないぞ!」

「恥を知れ恥を!」

「「「「「そうだ!そうだ!」」」」」

 

「ええい!鬱陶しい!」

 

しかし、大勢で組みついても尽く退けられてしまう。再び2人に近づき右腕を振り上げた。その時だった、銭が飛び顔面にぶち当たる。

 

「今度はなんだ!貴様、インターポールの...」

 

「拉致監禁、暴行その他諸々で貴様を逮捕する!」

 

「誰を相手にそんなことを言ってるのかわかっているのか?」

 

「てやんでい!王だとか神だとかなんだか知らねぇが、どんな野郎でも悪事を働いたとなりゃ手錠(ワッパ)を掛ける!それがワシの警察の使命なんだよ!とぉりゃああ!!」

 

肉薄する銭形の顔目掛けて右ストレートが飛んでくるが、両腕で受け止めた後その右腕を掴んだ。その直後アイザックの視界は逆転する。腰から落下し鈍い音が響いた。苦悶の顔を浮かべるアイザックに腕挫十字固めを繰り出す。

 

「この!抑えている間に動ける先に突入した者は気絶している3人を連れてここから離れろ!ワシと来た者はくっ!コイツを殺さない程度でタコ殴りだーー!」

 

「や、やめろ!ぐわ!こ、これでも国家公務員か貴様ら!恥を知れ恥を!」

 

「うるせー!あんな笑顔が似合って良い子を痛ぶりやがって!」

「やっちまえこんなヤツ!」

 

超硬質液体を塗っていたとしても警棒で叩かれる衝撃で脳を揺さぶられることには変わりはない。さらに、残りの両足左腕を固められている。

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「!?ルパンだ!ルパンが登って———「たっだいまー!」グハァ!」

 

仰向けに倒れた男の顔にはタイヤの跡が付いている。バイクを駆り追い込んでいくルパンとクリス。2人にロケットランチャーの照準を合わせ引鉄を引こうとした瞬間、それに気づいていたルパンがワルサーを取り出し両足を撃ち抜いた。倒れた拍子で引鉄を引いてしまい天井へと放たれる。

 

「...ノイズだ!それもとびっきりデッカいの!」

 

「アイツでラストぽいな...派手に決めるか!」

 

12機もの大型ミサイルを展開し発射され、跡形もなく消し飛んだ。モクモクと立ち昇る煙の中を突き進み着地した。

 

「「えっほ!こっほ!げっほ!げっほ!」」

 

後ろに座っているクリスの方を向くと煙のせいで涙を浮かべているが笑っている。

 

「「........イェーイ!」」

 

コツンと2人は拳をぶつけた。

 

「どうよ!どうよ!法定速度ぶっちぎりのツーリング。楽しかった?」

 

「正直...めちゃくちゃ楽しかった!」

 

「そりゃよかっ———「ルパン!」おっ、じげーん!」

 

駆け寄ってくる仲間たちに手を振る2人。

 

「ちょいとばかし遅すぎやしねぇか?」

 

「まぁ、ヒーローは遅れてやってくるって言うで———-「ルパぁン!」あららら!不二子ちゃんじゃないの!でもさ、そういうことは———「聞いてルパン!パイカルのこと覚えてるでしょ?アイツが使ってた薬品を何故か持ってるのよ!」薬品...超硬質液体か!?そんなバカな!フィルムはもう...」

 

抱きついた不二子の言葉に困惑するルパン。

 

「アタシ怖かった。まさかあの薬品を使ってるなんて思ってなかったから...」

 

「...........」

 

「あー、不二子?怖かったってのはわかったからさ。そろそろ離れてもらっていいかしら?じゃなきゃ、色々とまずいというか...」

 

後ろから突き刺してくるようなクリスの視線を感じ、戦々恐々とするルパン。

 

「なぁにあの子。ゴテゴテした装備でパッツンパッツンなスーツ着て...あ、そう。アンタああいうのが...」

 

「ま、待てよ不二子!周り見てみろって。ほら、おんなじようなスーツ着て————「目が覚めたぞー!」な、なんだ?」

 

歓声が聞こえた視線の先では響が未来を抱きしめている。

 

「ね、ねぇ響」

 

「な...グス...なに未来...?」

 

「ま、周りにいる人たちは誰?」

 

「警察の人たち」

 

「警察?」

 

「うん警察」

 

周りを見ると手を繋いで自分のことのように喜んでいる者、膝から崩れて号泣している突撃隊の面々が目に入った。

 

「...よかったわね未来ちゃん」

 

「ああ、まったくだ...ん?ありゃ、とっつぁんじゃねぇのか?」

 

銭形と突撃隊の面々が血相を変えて走ってくる。

 

「下だ!下から何か来るぞー!」

 

「いきなり何言って...お、おお?」

 

地面がグラグラと揺れ始め大きな頭が飛び出した。

 

バッカでー。どーこ向いてんだアイツ...」

 

呟いたルパンの言葉が聞こえたのか、あらぬ方向を向いていた顔がゆっくりと動き出した。動きを止めると2つの目が怪しく光る。

 

「なんか...」

 

「ヤバそう...ッ!伏せろ!」

 

レーザーが放たれた。顔が横に回転し四方八方の内壁が溶かされ貫通していく。

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——-

ホワイトハウス

 

「わかっていると思うが今さっき国家非常事態宣言を出した。ロナルドくん、急いであの要塞の撃滅を!」

 

『それが謎のバリアのような物が張られていて————「バリアだと!?そんな物、核弾頭を使えば————『アンノウン、約1時間後に排他的経済水域に侵入します!........大統領、落ち着いて聞いてください。あの要塞は約1時間後に我が国の排他的経済水域に侵入します』ッ!い、言わんこっちゃない!...」

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———————

———

「もっと他に狙うヤツだっているでしょうになんだって俺ばっかり狙うんだ!さっき言ったこと根に持ちすぎだろ!鬼ごっこでな1人だけ狙い続けてると友達失くすぞコノヤロー!」

 

叩き潰そうと大きな2本の腕がルパンに迫る。追いかける巨人の横顔をミサイルや銃弾の雨が叩きつけた。

 

「こっちにもいるぞデカブツ!...?」

 

クリスの方を向いて動かない巨人。カツカツと足音を立ててボサボサになった頭をしたアイザックが現れた。

 

「い、生かしては帰さん...生かしては帰さんぞ貴様らぁ!」

 

地面から勢いよく飛び出したトリシューラを手に取り横薙ぎに払うと、凄まじい風が吹き荒び内壁へと打ち付けられた。

 

「........ハッ!いかん、退避させろ!早いこと人質をこの広間から離れさせるんだ!お前たちも退がれ!無駄死にが増えるだけだ!」

 

銭形は突撃隊の面々にそう怒鳴りつける。その指示に未来の周りを囲み広間から退室しようとするが、それをかき分け響に近づく。

 

「響!」

 

「未来...大丈夫...大丈夫だから。先にあの人たちと一緒に逃げてて。未来が傷ついたりしたら...ね?」

 

「そんなの私だって...」

 

「心配性だな、未来は!大丈夫!へいきへっちゃらだよ!日本に帰ってまたお好み焼き食べよ!ね!」

 

「...わかった、信じる。信じるよ私。約束...だからね?」

 

「さ、早く」

 

「ごめんなさい。ご迷惑をおかけして...」

 

去り際にふと響の顔を見ると心配させないように笑顔を浮かべていた。ドスンドスンと音を立てながら近づいてくる巨人の方を向く。その顔は戦士のそれへと変わっていた。

 

「さぁクンバよ!装者を蹴散らせ!それ以外のヤツらには手を出すなよ...」

 

その瞬間、空が割れ大地が裂ける程の雄叫びが響き渡る。それに物怖じせず拳を握りしめ果敢に攻め入った。クリスはすぐに響の援護にあたっていた。

 

「........直接対決だな」

 

「そうだな...ところでルパン、あの宝石は本当は何なのかを教えてやろうか?」

 

「...先祖代々受け継がれてきた宝石だろ?」

 

その言葉にアイザックは笑う。

 

「クックックッ...過去に盗んだ賢者の石のことを覚えているな?」

 

「賢者の石?それがどうした?」

 

「あの宝石、それと同じ価値のある物だったんだ」

 

「どういうこった!?」

 

「そのままの意味さ。実を言うとこのルクマ・ヴィマナを動かしているのはスノーアメジストだけだ。燃料である硫黄や水銀は補給していない」

 

「ははーん、魔石だったわけだな?」

 

その問いに応えず嫌な笑みを浮かべるだけ。

 

「俺は昔からその宝石を狙っていた。彼女...ソネットだったか?いつもコンサートの舞台に立つ時はそれを身につけていた。14年前のバルベルデでのコンサートでも...わざとそこに攻撃を仕掛けるのはどうかと提案したのは俺ッ!......」

 

いつの間にか取り出していたワルサーの銃口から煙が立ち昇っている。

 

「たかだかそれを狙う為だけにあの夫婦を...クリスを...とっつぁん、逮捕のことは諦めてくれ...神様、仏様が許してもこの俺が許さねぇ...俺はコイツを殺す!」

 

「ふふ、できるのか?」

 

「俺の辞書に不可能なんて文字は無いからな!(流石は超硬質液体。弾くよなぁ)クソ!」

 

「無駄だ。貴様は俺に勝て———「「拙者ら(俺たち)のことを忘れてもらっては困る!」」チィ!」

 

横から向かってくる弾丸をトリシューラを回転させ跳ね返し、斬鉄剣を堂々と肩で受け止める。

 

「な!斬鉄剣を...」

 

「そんな物効くか!」

 

斬りつけられた斬鉄剣を払い除け、五ェ門を刺し殺そうとトリシューラが迫る。ギリギリのところで回避をし五ェ門の飛び蹴りが頭に炸裂するが動じていない。

 

一方装者たちも苦戦を強いられていた。

 

「弾き返されるだけか...!?何だアレは...ッ!」

 

突如、装者たちに指先を向ける。なんと、そこから小型ミサイルが発射された。

 

「いや、アレもう生き物じゃねぇだろ。まるでロボットじゃねぇか!」

 

向かってくる小型ミサイルを撃ち落とすクリス。巨人の目がまた赤く光った。レーザーが発射される直前にミサイルが顔に直撃し、爆発に包まれる。

 

「やったか...何よ、アレ...」

 

顔の皮が剥がれ落ちる。コードのような物がウネウネと蠢いてる顔を上げた。

 

「ウッ........あの顔、前見た映画のロボットの顔にちょっと似ている」

 

「で、でも肩に狐みたいな動物もいないし、あんな気持ち悪い顔じゃなかったデスよ!」

 

「何か嫌な予感がする...」

 

背中が異様に膨らみ始め、いきなり翼が生えた。

 

「まさか...」

 

「空を飛ぶのか...」

 

天井を突き破り敵味方関係無く空からミサイルの雨が降り注いだ。




「今回のラストで酷い目にあっちゃった。クリスの言う通りアレはロボットだろ。でも、そんなことでくたばる様じゃ物語の主人公なんてやってらんないもんねー!最後の最後で奇跡が起こるなんてまさに王道中の王道!大泥棒の底力と幾度も世界を救った装者の力、見せてやろうじゃねぇか。次回!『奏でろ!泥棒交響曲』また会おうぜ!」
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