戦姫絶唱シンフォギアVSルパン三世 〜奏でろ!泥棒交響曲〜   作:ケングレンオー

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なんだか急に冷え込みましたね。つい最近まで30度はあったはずなのに、クーラーもいらない生活が2日ほど続いてます。私どっちかというと暑い夏より寒い冬の方が好きなんです。暑がりですからね。
それはそうと今回も投稿が遅れてしまい申し訳ございません。(毎回これ言ってる気がする)本当は8月に終わらせようと思っていたんですが...そこでちょっとした予告をします。30分後に最新話が投稿されます。最終回までほんの少し。どうぞ最後までよろしくお願いします。

最新話【1800.00】秒後

最終回【準備中】

次回作のルパンはトリガーに戻ってたらいいなぁ...キャノンはなんか違うんですよねぇ。


ルパンは沈んでいるか…!?

脱出中、引き返せと言い続けていた銭形だったが崩壊していくヴィマナを黙って呆然と眺めるだけだった。

 

「なぁ...本当に大丈夫なんだよな...?」

 

「大丈夫...きっと大丈夫さ。だからそんな顔するなよ。な!」

 

震えた声で問いかけるクリスの肩を叩きながらフォローを入れる次元だったが、

 

「.........」

 

内心、不安と焦りでいっぱいだった。

 

 

第十九話    ルパンは沈んでいるか…!?

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攻撃で大きく揺れるヴィマナの中を目当ての宝を見つけるため、走り回るルパン。

 

「...それ!わ!あら、あらららら!...危ないったらありゃしない...」

 

崩れた足場を飛び越え、落ちてくる瓦礫を華麗に避けながら探し求める。

 

「ここか?チーッキショー!まーたハズレ!やんなっちゃうもう!」

 

駆け回るうちに上へと繋がる階段を見つけた。駆け上がった先には少し開いた扉がある。正面にはガラスとまるで宇宙船に詰め込まれていそうな機械が隙間から見えた。そして、

 

「...さすがオーパーツだな...アレは...」

 

台座から淡く紫色に輝く光が見えた。ルパンが扉に手を掛けた。その時、無数の銃弾がルパンに襲い掛かる。

 

「チッ、まだ残ってたか...」

 

ワルサーを握り応戦しようとしたその時、爆風がルパンを襲った。吹き飛ばされ勢いよく転がり落ちる。頭と腰を抑えながら階段を上りきると、バラバラになった死体が目に入った。

 

「こりゃひでぇ。なんまんだぶなんまんだぶ......ん?」

 

奇跡的にミサイルの被害に遭わなかった台座へと近づく。

 

「やっとだ...やっと...」

 

台座にはめ込まれたスノーアメジストを取り外した瞬間、四方八方から矢が飛んできた。難なくこれを避けるも、今度はレーザーが襲う。

 

「おっと!そう簡単にやられてたまるッ!...う...」

 

台座からナイフが飛び出し脇腹へと突き刺さった。

 

「す、隙も生じぬ三段構え...か。油断、したぜぇ...ッ!...」

 

痛みに足を引きずりながら部屋を出た。階段へと一歩踏み出したが、階段が崩れ、落下していく。

 

「むぐ、むぐぐぐぐ...ぷはぁ!もう沈んでるのか!い、急げ急げ...っ!?」

 

水中からグイッと足を引っ張られ次の瞬間、後ろから力強く首を絞められた。

 

「(お、お前は!?)ッ!」

 

大穴へと消えたアイザックが後ろから首を絞めていた。より一層絞める力が上がっていく。

 

「(伝説と俺といっしょに沈めルパン!)ッ!」

 

痛みに耐えながら深々と刺さったナイフを逆手に抜き取り、アイザックへと突き刺した。水中から顔を出した瞬間。

 

「なんだぁ?ッ!うわーー!!」

 

大きな柱がルパン目掛けて落下した。

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「ルパン...」

 

完全に海へと消えたヴィマナを本部の甲板で全員が呆然と見ていた。

 

「とっつぁん...諦めろ。いくら不死身だとかなんとか言われても、結局は人間なんだ...」

 

「なんだとぉ...ッ!テメェそれでもアイツの相棒か!?長年やってきた相棒だろ!?なのに......」

 

真っ直ぐ次元の目を見つめた目から涙が流れていた。襟を掴んだ手の力が段々と抜けていく。やがてガクっと膝から崩れ落ちた。

 

「嘘だぁ...し、信じてたまるか!ヤツが...そう簡単にッ!...ルパンよぉ!お前がいなくなっちまったら!い、いったいどうしたらいいんだぁぁ!クソぉ!...クソぉ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響の背後からヒタヒタと足音が聞こえる。気になって振り向くとそこには、

 

「うわ!ワカメ人間!」

 

「だーれがワカメ人間だコラ!」

 

ベッタリと海藻が引っ付いた文字通りワカメ人間が立っていた。そのワカメ人間が顔やらなにやらに引っ付いた海藻を取っ払うと、見覚えのある顔が見えてくる。

 

「「「「「「ル、ルパン!」」」」」」」

 

銭形とクリスを除く全員がそう叫んだ。

 

「と、とっつぁん後ろ!後ろ見ろって!」

 

「そんなバカな...奇跡でも起きん限りルパンは———「起こったんだなぁそれが」........!?」

 

「ニヒヒヒヒヒ...」

 

脇腹を抑えながらピースサインをするルパンが。

 

「ば、ばば、化けて出たー!!」

 

「う〜ら〜め〜し〜って、んな訳ないでしょ?よく見ろよ。足だってちゃーんと2本ついてんでしょうが」

 

片足ずつ見せるようにブラブラと振って見せる。すると銭形の目から再びボロボロと大粒の涙が溢れ出した。

 

「ルパン...〜〜〜!ルパーン!!ッ!?おととと、とと、あぁあぁああ!!」

 

「「「「「け、警部!」」」」」

 

「わ、私浮き輪取ってきます!」

 

クリスと同時に飛び出した銭形だったが押し出され、海へと落っこちた。胸に飛び込んできたクリスを受け止め、髪を手櫛で優しく梳かす。

 

「傷...」

 

「クリスの顔見たら痛みなんてどっかすっ飛んで行ったよ。心配掛けてごめんなクリス...」

 

泣きじゃくるクリスの背中を優しく叩きながらルパンは海を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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——

「ンフフ!実を言うともーちょっと続くんだなぁ」

 

「お前、誰と話しとるんだ...?」

 

「画面の向こうにいる読者様方に決まってんじゃないの」

 

「......お前逃げるときに頭でも打ったんだったな?頭おかしくなったんじゃねぇのか?」

 

傷の手当てをし終えたルパンは急に真剣な表情で銭形を見た。

 

「とっつぁん、あの男の件で————「終わったことだ。気にすんなよ」とっつぁん...」

 

「お前は彼女の代わりにご両親の仇を取った。それに正当防衛...だろ?お前が生きていりゃ...ハハ、手柄なんかどうだっていいさ」

 

「........そうはいかねぇよ」

 

銭形の言葉にそう言い、パンパンと手を叩く。医務室に不二子が現れた。

 

「アタシは召使いじゃなくてよ?」

 

「んじゃ、俺の隣に永久就職なんてのはどう?」

 

「もう........はいコレ」

 

銭形に手渡したのは1個のUSBメモリー。それと不二子を交互に見て不思議そうな表情を浮かべている。

 

「USBメモリーよ。わかる?」

 

「んなこたぁわかっとる!...で、いったいどんな情報が?」

 

「それを見るためにこんな物をご用意しましたー!とっつぁん、使い方わかる?」

 

「ワシを舐めてもらっちゃあ困る!........おい、電源がどこにも無いぞ。不良品じゃないのか?」

 

その言葉にルパンはバカ笑いをし、不二子は俯きながら肩をピクピクと震わせている。ポチポチと手当たり次第にキーを押している銭形だったが、モニターを畳み叩きつけようとしたところを2人は慌てて止めに入った。

 

メモリーに入ったデータを見るとその中には、

 

「コレは...」

 

「取引の内容。ま、つまり人身売買だな。忘れたの?協力結ぶ前にいろいろと話してたじゃないの」

 

他にも扱っていたトリシューラの資料などが記されている。

 

「にしてもそうそうたる面子だなぁ。みーんな国際手配書が出てるヤツらばーっかりだ。ほれ」

 

「...いつもお前だけを追いかけてきて眼中には無かったが、どいつもこいつも聞いたことある名前ばかりだな」

 

「それに見てこの不自然な空欄。バレたら何か都合が悪いのかしらね?」

 

丸椅子に座っていた銭形が静かに立ち上がり、コートを羽織って退室しようとしたところルパンが引き止める。

 

「Be cool Be cool冷静になれよとっつぁん。そこについて」

 

「知っている子が1人だけいるわ。少し待ってなさい」

 

そう言って医務室から退室した不二子。少しして未来を連れて戻ってきた。

 

「よく来たねぇ!よろしく小日向未来ちゃん」

 

差し出された手を握ろうと未来は手を伸ばし握ろうとした瞬間、ルパンの手から一輪の紫色の薔薇が飛び出した。

 

「わっ!...綺麗...」

 

「君の知っていることを教えてほしい。いったいどこに連れて行かれて何が起こっていたかを」

 

事情聴取が始まった。もちろん未来は現職の警察からの事情聴取は生まれて初めてのことだったためかビクビクしていた。

 

「そ、その...ドルとかユーロだとかお金の単位の名前が飛び交っていて...」

 

「競りが行われていた」

 

「はい...私と同じぐらいの歳の人たちが競りみたいなのにかけられていました」

 

「それで?」

 

「えっと、それを見学させられて階段を上がって目隠しをされていたから途中何かにぶつかったときに『君の体では払えない物だから気をつけろ』って言われました。車に乗せられて豪邸に。そこで不二子さんと出会いました」

 

そこまで話した未来に不二子から質問が入る。

 

「未来ちゃん、体感でそこから豪邸まで着くにはどれくらいかかった?」

 

「...30分から1時間くらい」

 

その言葉を聞いたルパンは顎に手を当て考える。

 

「とすると...あそこかぁ......!」

 

「わかったのか?」

 

「ああ、例の寺院の近くにそこから出土した物を展示している博物館があるんだ。そしてその寺院がよく見える豪邸がそこから1時間ちょっとで行ける」

 

その言葉を聞いた後、銭形は顔に喜色を浮かべ未来の手を握った。

 

「協力感謝する!君の証言で1人でも多くの命が助けられるかもしれん!本当にありがとう」

 

「ついでにこの空欄に入る名前も解こうぜ」

 

「できるのか?」

 

「ルパン様の辞書に不可能なんて文字はないからな。さーて、いくぜぇ!」

 

目にも止まらぬ速さでキーを叩き出した。

 

「もしかして復元してるの?」

 

「そ!.......いっちょ上がり!...」

 

「どうした?」

 

「なーんかとんでもねぇ名前が出てきたぞー。ほれ」

 

「ん?こ、この名前は...!」

 

「インドの大統領...」

 

他にも一部の世界各国のトップたちの名前が載っていた。

 

「(コイツ国連会議に出席するためアメリカに向かってるんだったな)...外に出るぜ」

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——————

——

 

海上にはシャクナ・ヴィマナが本部といっしょに停泊していた。銭形とルパンの2人はそこに飛び移り内部を確認する。

 

「動くのか?」

 

「元々は船だから飛ばなくたっていいんだ」

 

「燃料は?」

 

「奇跡的に少し残ってる。引き返すくらいなら持つさ」

 

「お前はどうするんだ?」

 

「ん?相棒たちとアメリカの方に向かうよ」

 

その言葉に対し疑念の視線を向ける銭形。苦笑いを浮かべ逃げるつもりはないと答えた。

 

「逃げたりしたら承知せんぞ...待機させていた部下を呼ぶとするか」

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——

場所は変わりルパンたちいつもの3人組は増築された本部の何処かを歩いていた。3人の歩いている先に倒れているエルフナインが目に入った。

 

「......ん!?おい、どうした?」

 

「........どうやら眠っているらしい。む?アレは...」

 

「まぁエルフナインちゃんったら本当に作っちゃったんだ」

 

その横には一本の魚雷らしき物が横たわっていた。

 

「小型潜水艇。コレが俺たちの足になるのさ」

 

「コレに乗って船の土手っ腹に突っ込めと?」

 

「人間魚雷か...お主なんて物を...」

 

「違う違う。潜水艇だって言ってんでしょうが」

 

実を言うと本部の改造後、余った部品で潜水艇でも作れないかと冗談のつもりでエルフナインに相談したところ、本当に作ってしまったのだった。

 

「頼まれたら断れないって感じの顔してるもんな」

 

「では拙者がこの子を運ぼう」

 

穏やかな寝息を立てているエルフナインをお姫様抱っこで抱え、もと来た道を引き返す五ェ門を2人は見送った。

 

「ぶっ倒れるまで頑張ってくれたんだ。お前も何か用意しとけよ?」

 

「わーってるって。とびっきりのプレゼントでも用意するさ」

 

潜水艇の中身は現代兵器顔負けの機器がびっしりと詰め込まれている。それを見た2人は感嘆の声を漏らした。

 

「実物を見ると...」

 

「凄さがわかるな。ホント何を用意しよう...」

 

縦三列の座席にノートが置かれている。それはこの潜水艇のマニュアルだった。ペラペラとページを捲りながら操縦方法を頭に叩き込んでいく。2人のもとに五ェ門が戻ってきた。

 

「五ェ門ちゃん、帰ってきたところ悪いんだけどねあの壁にあるボタン押してきてちょうだい」

 

「承知した」

 

《60秒後、緊急出動用の小型潜水艇が救助信号発信地点に向けて発進します。60、59...》

 

「五ェ門、急げー!」

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—————

——

《40、39...》

 

「なに、このアナウンス?」

 

「潜水艇なんてあったか?」

 

「け、警部も響くんもいなくなって、シャクナ・ヴィマナまで勝手に動き出していったい何がどうなって————『ハロハロ弦ちゃん慌ててんねー。うろたえるな!なーんて』何をした!?」

 

2人と警部の部下たち半数の謎の失踪、現在流れているアナウンス。コレにはルパンが1枚噛んでいると睨んだ弦十郎は問いただす。

 

『あー手短に話すと、今流れているアナウンスの潜水艇はエルフナインちゃんが作ったんだ。アメリカにちょいと用があってな、先に使わせてもらうのよ。ま、試乗運転って訳だな。とっつぁんとその部下たちはな、シャクナ・ヴィマナに乗ってインドに引き返したぞ。響ちゃんは知らない』

 

「し、知らないって————『あ、そうそう!とっつぁんがね「弦十郎さんの力を貸して欲しい!」ってよ。あーっと時間切れ!潜水中に通信なんてしたらバッテリー上がっちゃうのよねー。ほんじゃ、またなー』お、おい!」

 

《3、2、1、0》

 

カウントダウンが0を迎え艦内に若干の揺れが走った。

 

「あの、司令。どうしま、す?」

 

「........」

 

葵がおずおずとした態度で尋ねる。

 

「これより本部は警部を追ってインドへと引き返す。警部の部下の方々にすぐ動けるよう伝えておいてくれ」

 

こうして本部は銭形を追ってインドへと引き返したのであった。




「さーて次回は俺たちのことをしつこく追いかけてくるとっつぁんと人類最強の男、風鳴弦十郎とのタッグが見れるぜ!それに大勢の部下と犯罪者たちも交えて大乱闘、大激闘ときたもんだ!次回!『大いに頑張る大人たち』また会おうぜ!」
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