戦姫絶唱シンフォギアVSルパン三世 〜奏でろ!泥棒交響曲〜   作:ケングレンオー

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お気に入り件数が50超えててびっくりしました。こんなに嬉しいことはない…第四話です。


現代を生きる侍と防人

停泊中のSONG本部にまた銭形がやって来た。という事はルパン関連である。ズンズンと歩く銭形をクリスと海外から帰国したマリアは見ていた。

 

「あれが銭形警部...ルパンを100回以上捕まえた男ね。貫禄があるわ。」

 

「ま、捕まえた後すぐ逃げられてるらしいがな。」

 

銭形は司令室へとやって来た。

 

「警部!来ていたのなら出迎えに行ったのに。」

 

「いえいえ...ルパンがまた聖遺物を盗み出すと予告状を出して来たそうですな。」

 

「ええ、是非あなたの力をお借りしたい。」

 

「よろしいのですか?」

 

「あなた以外ルパン一味に対抗できる存在はいませんよ。」

 

「...わかりました!必ず守り抜いて奴等をお縄にして見せましょう!」

 

司令室からでて行く銭形。扉をあけるとそこには、

 

「あ、あなたは...」

 

「盗み聞きとは感心せんぞ翼。」

 

「申し訳ございません。それはそれとして警部に折り入って頼みたい事があるのですが...警部、ルパン一味には剣の達人である石川五ェ門という仲間がいると聞きました。」

 

「(な、なんて気迫だ)...」

 

「私にも警部の手伝いをさせて貰いたい...」

 

真っ直ぐこちらを見つめる風鳴翼が立っていた。

 

 

第四話  現代を生きる侍と防人

 

 

作戦決行の昼下がり———ルパンのアジト

 

「2日前には宝石店、昨日は絵画、それで今日は聖遺物と来たか。ルパンよ、一体いつまで続けるつもりだ?(ズズッ!)」

 

「しょーがないでしょー?不二子ちゃんからぜーんぜん連絡来ないもん。(ズズッ!)暇で暇でしょうがないったらありゃしない。あーあ、不二子ちゃんの声が聞きてー!」

 

ルパンはうどんを次元は蕎麦を啜っていた。そこへ五ェ門がやって来た。

 

「「五ェ門!」」

 

「すまん2人とも色々と心配をかけさせて。」

 

「いいって、いいって気にすんなよ五ェ門。久しぶりに出て来てもらったところ悪いけどな、今夜手伝ってもらうかもしれねぇぞ?」

 

その言葉に二つ返事で承諾した。

 

 

 

作戦決行の夜———博物館

 

地下からルパンたちは侵入しようとしていた。五ェ門は外で待機している。

 

「よーし、あとは静かに床を持ち上げて...」

 

館内へと侵入することに成功した。館内には刀剣類、絵画など色々と展示されている。赤外線ゴーグルをつけるもセンサーは見えない。不審に思いながらルパンと次元は進む。

 

「ルパン、何か変だぜ?(小声)」

 

「俺もそう思う。何しろ無警戒すぎるんだ。本来だったら獲物の近くに赤外線センサーがあるはずなのに一体何考えて...誰だッ!」

 

明かりがつく館内。ルパンたちの視線の先には1人の防人がいた。

 

「容易く盗まれる訳にはいかんのでな...」

 

「なんて、格好してんだあいつ。それにあいつって...」

 

「風鳴翼だな。次元あれがシンフォギア奏者だ。なんというか今回は帰ったほうがいいかも...」

 

「そうだな。あいつ只者じゃねぇ...」

 

なんと盗むのを諦めて逃げ出そうとするルパンと次元。

 

「待て!」

 

「「はい、なんでしょう...」」

 

「貴様ら一味の実力はもちろん知っている。そこで賭けをしよう。」

 

「か、賭け?どんな?」

 

「3つだ...3つ数える内に盗み出して貴様らが入ってきた穴に飛び込む事が出来たならこっちも潔く諦める。」

 

「...やけに自信があるな。」

 

「当然だ。始めるぞ...1つ...」

 

「おい、ルパン。あいつ初めて会った頃の五ェ門に見えてきたぜ。」

 

「ああ、俺もそう思う。それに世紀の大泥棒も舐められたもンだ。」

 

「2つ...」

 

「ルパン、策はあるんだろうな?」

 

「ったりめぇよ。次元耳かしな。」

 

「ふん...ふん...なるほど。」

 

いつ盗ったのかルパンの手にある刀が握られていた。

 

「みっ———「おーい!翼ちゃーん!」!」

 

「プレゼント」

 

翼に刀が投げられる。

 

「おっと!こ、これは国宝の三日月!す、すごい本物を...しかも自分で手に取って見る事ができるとは...あ。」

 

「ま、待て!」

 

ルパンと次元は入って来た穴へと全走力で向かっていた。

 

「えっほ!えっほ!じげーん!足止めるなぁ!止めたら真っ二つだぞー!」

 

「えっほ!えっほ!」

 

入ってきた穴から銭形の頭が飛び出す。

 

「ルパーン!とうとう追い詰めたぞ!神妙に縛につ———「悪いけどね、今とっつぁんと追いかけっこしてる暇ないの!」ぐぇ!———「命の危機なんだよ!」ふぎゃ!———「ごめん!」ぐほぉ!イッテテテ...わしゃ女に踏まれる趣味はないぞー!」

 

モグラ叩きのように踏みつけられる銭形。ルパンは扉から逃げるため外にいる五ェ門に指示を出した。

 

「ごえもーん!つまらぬもの斬ってくれー!」

 

警備していた警官は全て五ェ門に蹴散らされていた。

 

「承知!テェヤァ!」

 

扉がバラバラになっていく。

 

「またつまらぬものを斬ってしまった...」

 

「カーッコイイー!」

 

急いでベンツに乗り込むルパンたち。

 

「翼さん!乗ってください!」

 

「緒川さん!」

 

ルパンたちの後を追った。

 

「いやー死ぬかと思った...」

 

「ほんとほんと...しっかしシンフォギア奏者ってのはあんなの着て戦ってるのか。」

 

「あんなのとは?」

 

「体のラインがしっかり見える服着てるんだよ。」

 

「体のライン...なんと破廉恥な...」

 

「おい、なんか追いかけてくる奴が一台いるぜ。」

 

「あ、ほんと。次元、迎撃頼むわ。」

 

タイヤに向けて発砲する次元。しかし全て避けられる。

 

「くっそぉ、全弾避けてやがる。おい、ルパン!マシンガンかなんか無いのか?」

 

「む!な、なんと面妖な...次元あれを見てみろ!」

 

「どうした五ェも!?な、なんだありゃ!?ルパン!後ろ見ろ!く、車が...車が分身してやがる!」

 

「ハハハ、そんなバカなお前ら疲れてるんだあぁああ!?」

 

後ろを見ると次元の言う通り車が分身していたのだ。

 

「もしや、風魔一族...」

 

「相手は忍者か...」

 

「チーッキショー!贅沢に3車線も使いやがって!それに壁走りは俺の専売特許だってのにあんにゃろう!」

 

「次元、後ろの車のライトを撃ち抜いてくれ。どれを撃てば良いか俺が教える。ルパン、トンネルに入ったら後ろの車を斬る。」

 

「できるのか?」

 

五ェ門は静かに頷いた。次元は五ェ門の指示通りに撃つとライトに直撃する。

 

「くっ!ライトが!」

 

「参るぞ!ハァ!」

 

トンネルに入った瞬間、車に斬りかかるが斬鉄剣をアメノハバキリが受け止める。

 

「おい、五ェ門のやつに追いかけて来てるやつのこと教えたのか?」

 

「やっべ!あいつに教えてなかったんだ!」

 

「!?そ、そなたは...ッ!」

 

「貴様が石川五ェ門だな。一味の中では剣の達人。一度手合わせ願いたかった。いきなりだが、いざ!尋常に勝負!」

 

五ェ門は困惑していた。

 

「(風鳴翼ちゃんが...こ、これは夢か!?幻なのか!?いや、見間違える筈が無い。あれは確かに風鳴翼ちゃん!女は斬らんが彼女が相手なら尚更斬れん!それに)...」

 

視線が胸へと下がって行く五ェ門。顔が赤い。

 

「(小振りだが確かに揺れている!)」

 

「ど、どこを見ている!」

 

「し、しまった!ぐああ!」

 

「ご、五ェ門!」

 

「嘘だろ、あいつがやられた...」

 

地面を勢いよく転がって行く五ェ門を見ていた。敵討ちと言わんばかりに2人は発砲するが、翼によって全て弾き返される。

 

「五ェ門みてぇな事しやがる!」

 

「なぁ次元俺たち無事に帰れるかな?」

 

「お前が弱気になってどうする!?」

 

「いや、弱気になるに決まってんだろ!?五ェ門がやられちまったんだぞ!あー!もうダメだー!」

 

天を仰ぐルパン。その時次元の悲鳴が聞こえる。

 

「き、消えてる!あの女消えてるぜ!」

 

「な、なにぃ!」

 

何かが降りたような衝撃が前から伝わった。2人は錆びついたおもちゃのように首を前に向ける。

 

「覚悟!」

 

「うわぁァァ!!」

 

「ぎぃやァァ!!」

 

スパンっ!と真っ二つになるベンツ。この時翼はある台詞を言わなければならない衝動に駆られていた。

 

「...つまらぬものを斬ったか...」

 

「このヤロー!この車はなぁ!もう世界で数台しかねぇんだぞー!弁償しろー!」

 

ガードレールを突き破り落ちて行くベンツから悲痛な叫びが聞こえた。




あー、酷い目にあった。それに五ェ門が捕まっちまった。それを俺たち2人は一旦運び込まれたSONG本部に助けに行こうとする。でも、あいつ一緒に逃げようとしない。なぜ?次回『大泥棒はすぐそこに』また会おうぜ!
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