戦姫絶唱シンフォギアVSルパン三世 〜奏でろ!泥棒交響曲〜 作:ケングレンオー
「じげーん!助けてちょうだい!ジャケットに枝が引っかかって降りようにも降りれないんだ!」
ついさっきベンツが真っ二つにされ高速道路のガードレールを突き破り2人は落ちてしまった。そして逸れた次元は枝に引っかかっているルパンと再会を果たしたのだった。次元はジャケットが引っかかっている枝を撃ち抜いた。尻から落下するルパン。
「イテテ...痛ぇな痛ぇなぁ...」
「さっきは悪かった。それで五ェ門はどうするんだ?」
「もちろん助けに行くさ。」
「居場所はおそらく近くの刑務所か。」
「いや、そうじゃねぇみたいだぜ?実はな五ェ門に発信機を引っ付けてたのさ。」
「ほぉ、それであいつは今どこに連れて行かれているんだ?」
「えーっとこの道はたしか...よーし!次元あいつの居場所がわかったぜ!あいつは今SONG本部に連れて行かれてる。治療した後とっつぁんに引き渡すんだろうな。」
「そうとなったら...」
「引き渡す前に迎えに行ってやらなきゃな...どっかで車借りるか。」
そうしてレンタカー屋に入り車を借りてSONG本部へと向かった。
第五話 大泥棒はすぐそこに
夜———本部の医務室
「ここは...どこだ...」
五ェ門は目を覚ますとそこは見知らぬ天井だった。
「目が覚めたようだな石川五ェ門。」
「何奴!」
「俺は風鳴弦十郎。お前が負けた翼の上司だ。」
「(翼ちゃんの上司...それに苗字が同じということは親族か)...それで拙者に何用だ?」
「ルパンが盗み出した聖遺物を取り返すためルパンの居所を教えてもらおうか。」
「断る。」
「ルパンが盗み出した物はただの展示物ではない聖遺物だ。下手をしたら世界を混乱させる物だったのかもしれん。それでもか?」
「拙者は奴等の仲間だ。それでも聞き出したければ拙者を拷問に掛ければいい。仲間を売るくらいなら死んだ方がマシだ。」
「...そうか。」
弦十郎は医務室から去っていった。
「(体の節々が痛い)...修行不足か...自分で自分が恥ずかしい。それに...」
翼と剣を交えたときの事を思い出す。
「(翼ちゃんのあ、あんな所を見てしまうなんて)ファン失格だ...」
「失礼する。」
「!?(こ、この声は)ど、どうぞ...」
医務室に風鳴翼が入ってきた。
「少し聞きたいことがあって来た。」
「そ、それで拙者に聞きたいこととは?」
「先刻、剣を交えた時に感じたのだがまだ本気を出していない...そうだな?」
「...拙者は女を斬る趣味はない。」
「戦場に出れば男も女も関係ない。」
「そなたがどう思われようが拙者は女は斬らん(第一に翼ちゃんに傷をつけるなどともっての外だ!)。」
「...そうか。もうすぐ警部がこちらに来る(そうだ、連行される前に警部に一度だけ試合をさせて貰えるかどうか聞いてみよう)。では...」
部屋を出て行った後もずっと扉を見ていた。
「(あのとき本気を出すべきだったのか...ならば銭形に頼んでひと試合だけさせてくれと頼んでみるか。そうだそれがいいそれならば翼ちゃんも喜ぶ!それにしても)...」
「凛々しくて美しい...ファンになってよかったー。」
一方その頃マリアはシャワーを浴びていた。
「♪〜〜...」
そこから歌声が聞こえる。
「♪〜(視線!)ッ!」
見渡すマリア。外も確認するが誰もいない。
「...気のせいかしら。」
再びシャワールームに入ろうと振り向いたそのときだった。
「!?あなた——「おやすみ。」...きゅ〜...」
その後シャワールームから何食わぬ顔でマリアが出て来た。そこで切歌と出会う。
「マリア!早くしないと翼さんの表彰式始まっちゃうデスよ!』
「そうね、早く行かなきゃ。」
場所は変わり本部発令室。そこでは風鳴翼の表彰式が始まっていた。
「表彰!風鳴翼様!貴方はルパン一味の石川五ェ門逮捕の一環として多いに貢献してくれた事をここに表彰いたします!」
賞状を渡した後銭形は翼と握手を交わす。
「ありがとう!奴等の切り込み役である五ェ門を逮捕できたのは大変大きい事だ。だから本当にありがとう!」
拍手喝采に包まれる発令室で翼は照れていた。
「すごいじゃない翼。
銭形はマリアの言葉に反応する。
「...マリアさん、昨日私は言ったと思いますが私はエリートではなく
「え!あ、そうだったわね...」
「珍しいデスねマリアが言い間違えるなんて。」
「そりゃ、私だって言い間違えることはあるわよ。」
「(まさか)...」
怪しいと思いながらマリアを見つめる銭形。その時ドタバタと扉の向こうから足音が聞こえた。
「今ここに私と同じ顔した奴が来なかった!?」
「ま、マリアが...」
「2人...」
全員の視線が表彰式の時からいたマリアに向けられる。その時突然笑い出した。
「.....ンフフフフ!ンハハハハハ!案外お早いお目覚めだなぁマリアちゃん。」
胸...いや、風船が萎んでいく。そしてマスクが剥がされた。
「やぁSONG職員諸君!初めましての人は初めまして。俺ルパーン三世。ついさっき挨拶したところだけどねさっさと仲間連れて帰るわ。そんじゃ、さよならー。」
逃げ出すルパン。それを許さない男がいた。
「逃がさーん!」
ルパンの腕に投げ手錠が掛けられる。
「ここで会ったが100年目!貴様も逮捕だルパン!」
「とっつぁんもしつこいねー。しつこい男は嫌われるよ?それにワンパターンすぎるんだって。」
すぐに手錠が外される。だが、銭形は余裕の表情を浮かべていた。
「そうだと思って新しく作ってもらった手錠があるんだ!そりゃー!」
ルパンに投げられる手錠。避けられるが、
「ハハハ!とっつぁんどこ狙って...あら?」
あらぬ方向に投げた手錠が戻って来てルパンので腕に掛けられた。銭形の手にリモコンのようなものがあった。
「こいつはなエルフナインくんに
「かわいそうに怖い顔して言い寄られたんだろうなぁ。だからここにいなかったのか...とっつぁん知ってるか?それパワハラになるかもしれねぇんだぞ?」
「うるせー!ス○パラだとかスカ○ーだとか知ったこっちゃねー!貴様を逮捕するための必要な犠牲だったんだ!」
「ふーん...そんなに俺の
「あ、当たり前だ!そうしなきゃ連れて行けねぇだろうが!」
「そう。んじゃ、両方ともあげる。」
手錠が掛けられた両腕を銭形へと投げた。
「うわぁ!気色悪!」
ところでなぜ職員が捕まえようとしなかったかというと2人の邪魔をしてはいけないという感じがしたからである。
「あばよー!とっつぁん!」
「待てー!ルパン!」
「...ハッ!お、追うぞお前たち!」
後を追う弦十郎と奏者たち。ルパンを探している途中、弦十郎はある男とすれ違った。
「医務室にいる奴は!?」
「はっ!確認したところ何も異常はありません!」
「よし!引き続き警備を頼む!」
弦十郎は走りながら考える。
「(あんな髭が生えている職員なんていたか?)...」
医務室
「さてと、五ェ門帰るぜ。」
しかし、五ェ門は逃げようとしない。
「おい、どうしたんだよ五ェ門!怪我でもしてるんだろ?おぶってやる!ほら!」
「........」
「ど、どうしちまったんだよ五ェ門。」
「拙者にはまだやる事がある。」
「「ど、どんな?」」
「...翼ちゃんと試合がしたい。」
2人は顔を見合わせる。
「そ、そんなもん逃げ出せばいつかまたできるだろ!」
「だが、真剣では戦えない!拙者は彼女を斬りたくないのだ!」
「おい、どうするよ。」
「ハァ...好きにしな。」
「ルパン!?」
「五ェ門これだけは言っておく。もしかしたら2度と俺たちとは会えねぇかもしれねぇんだぞ?それでもいいのか。」
「...」
「そうか...じゃあな五ェ門。」
「お、おいルパン!本当に放って行くのか!?」
「あいつの意思を尊重してやらなにゃ。」
「ッ!...五ェ門、今ならまだ間に合う一緒に帰ろうぜ?な?」
だが五ェ門は動こうとしない。
「...くそっ!」
ルパンと次元はSONG本部を脱出した。
「さて、次回は皆さんお待ちかね雪音クリスちゃんと俺様のお話だ。クリスとは10年くらい前に実はあってたのよ。再開した俺たちは何を語るのか。次回!『パパとママとルパンと』また会おうぜ!」