戦姫絶唱シンフォギアVSルパン三世 〜奏でろ!泥棒交響曲〜 作:ケングレンオー
翌日
「誘われたって本当クリスちゃん!?」
「...先輩、マリア、あの2人と来て次はお前か。ハァ...ああ、そうだよ。たしかに誘われた。」
うんざりした顔でそう言った。
「で、どうするの?」
「...考えてる。」
「か、考えてるんだ...あ、そういえば警部さんは?」
「さぁな。いっしょに帰って来たときに電話が入って、途中から青い顔して終わった後は家名が家族がとかブツブツ言って走って出て行ったきり帰って来てねぇぜ。」
第七話 最後の追いかけっこ?
夜————どこかの宝石店前
そこには銭形と警官たちが配備されている。
「ルパン三世から予告状が出たため、待ち伏せをする銭形警部。その目はギラギラと輝いていた...」
「........」
「切ちゃん帰ろう?迷惑だから、ね?」
「...君たちがなぜワシといっしょにいるか知らんが、調くんの言うとおりだ。さっさと帰って夕飯食って、勉強して、風呂入って寝なさい。でないと補導して学校に連絡を入れるぞ。」
「す、すいません。ほら帰るよ切ちゃん。」
「ごめんなさいデス。じゃあ、おやすみなさいデース!」
「ああ、おやすみ。はやく寝るんだぞ?夜更かしは女の敵らしいからな。」
切歌と調は去って行った。そこへ
「警部!予告の時間は経ちました。警備の方を解いてもよろしいでしょうか?」
「うーん、ヤツが現れなかったとは何かあったのか...だが、何も起きなかったことに変わりはない。撤収するぞ。」
銭形はパトカーに乗り現場を離れた。
「...とっつぁん最近おかしいなぁ、いつもならもう少し警備しろって言ってるはずなのに...どうしたんだろ。面白くねぇなぁ。」
1人残った警官は呟いた。
翌日の昼———SONG本部食堂
「ねぇ、朝からずっとあの調子よね警部さん。」
「ああ、あれほどのポテンシャルを持っている警部が。」
「ちょっと...」
「心配デース...」
「どうしたんだろうなぁオッサン。」
「...ちょっと聞いて来る。」
頭を抱えたまま微動だにしない銭形。
「あのー、どうかしたんですか?」
「うぅ...ぐすっワシは一体どうすりゃあいいんだぁぁ!」
「ど、どうしたんですか急に!?」
ガシッと響の肩を掴み
「き、聞いてくれるか響くん!ICPOをクビにされるかもしれんのだ!度重なる取り逃しの報告、被害、人件費、その他諸々!色々と悪目立ちし過ぎたからついに総監から...うぅぅぅ...それに最近冴えてない。このままクビにされたりしたら、銭形家という家名に泥を塗ってしまう。埼玉県警に在籍しているから収入はどうにかはなるかもしれんが、落ちこぼれとしてワシだけが馬鹿にされるだけでなく、家族にまで迷惑をかけてしまう!そうなったらワシは...ワシは...」
そう言うと拳銃を取り出し
「家族にもご先祖さまにも顔向けできない!だから死んでやる!死んでやるぞ!」
「や、やめましょう!?死のうとするなんて残された人たちのことを考えてみてください!わ、私もできる限りのことなら手伝いますので、だから生きるのを諦めないで!あ、危ないから!」
銭形を抑える奏者たち。最終的にそれを聞きつけた弦十郎も抑える始末。なんとか阻止した後も銭形は泣いていた。クリスはルパンと再開した時のことを思い出す。食堂を後にしてクリスは電話を掛けた。
昼———ルパンのアジト
それは突然やって来た。
「よかったな愛しの不二子ちゃんから連絡だぜ。」
「待ってました!」
通信機に駆け寄るルパン。
『ハァイ、ルパン。』
「会えないのは辛いけど、声が聞けただけで嬉しいよ不二子!それで、何か収穫はあった?」
『えぇ、寺院には確実に財宝が眠っていることと例のアレの噂も本当でアイツはそれも動かそうとしてるらしいのよ。』
「アイツがアレを?てか本当にあったんだな。他にわかったことは?」
『それがねぇ、アンタが探れって言っていた過去もイマイチ掴めないし、墜とそうにもアイツ妙にガードが硬いから。変な探りを入れたら怪しまれるでしょ?だから下手に動けないのよ。』
「そりゃまた大変な相手だなぁ。」
『本当よ。で、そっちは協力者を得られたのかしら?』
「ああ、それもとびっきりのかわい子ちゃんでさ!」
『あ、そ。それは良かったわね。そろそろアイツといっしょに移動する時間だから通信切るわね。』
「え、あ、ごめんって。不二子ちゃんほど可愛い子はいないもんね!だから、あ...切られちゃった。」
「当たり前だろ?わざわざ怒らせること言ったんだ。それと協力者ってのは。」
「雪音クリスって言ってな綺麗な銀髪してて、瞳は綺麗な紫色!母親に似てもう超可愛い!」
「雪音...雪音...あの、音楽家夫婦の娘か?」
「そう!ホント、あんなに可愛かったのにもっと可愛くなっちゃっておじさん感激!うん?」
ルパンの携帯に着信が入った。
「待ってたよクリスちゃん!覚悟決まった?...うんうん午後7時ね。待ち合わせ場所は...よーし、わかった!〇〇港だな!」
電話が終わった後ルパンは風呂へと走った。
「おい、どうしたよルパン。」
「どうしたも何も、お姫様を迎えに行くんだから身を清めなきゃね。なんなら付いて来てもいいぜ?」
「たしかそいつ奏者だったな。奏者っていうのは銭形といっしょにいたアイツらのことだろ?女は魔性だってお前が1番わかってるじゃねぇか。お前騙されてるんじゃ...」
「まさか!あんな良い子が人を騙せるかよ!」
「そう言って何回女に騙されてきたんだお前は...」
そして約束の時間がやってきた。
夜————〇〇港
「お迎えに参りましたよお姫様。」
「ルパン....」
「紹介するよコイツは次元大介、俺の相棒ってどしたのクリスちゃん、そんな暗い顔しちゃって。」
「えっと、その........」
その瞬間、ルパンと次元、クリスはサーチライトに照らされる。
「観念しろルパン!次元!」
「とっつぁん!」
「ほら見ろ!だから女ってのは信用ならねぇんだ!」
次元はサーチライトを撃ち抜こうとホルスターから銃を取り出すが、
「うおっ!」
いつの間にか持っていた銭形の拳銃がそれを撃ち落としていた。
「クリス...お前...」
「........」
沈黙するクリス。ルパンたちは切り替えてそこから逃げようとするが、
「逃がさん!」
ルパンの足に投げ手錠が掛けられる。
「ルパン!——「動くな!動いたら撃つぞ!」ッ!...」
現場に走る緊張。
「頼む...頼むからワシに捕まえられてくれ!」
ルパンと次元は顔を見合わせる。
「どういう風の吹き回しだこりゃ...」
「と、とっつぁんいったいどうしたの?」
「じ、実は...実はな...」
銭形は自分が置かれている状況を話した。
「えぇ!?とっつぁんがクビ!」
「...えー、銭形警部殿これまでお疲れ様でした。しっかり休んでいただいて...」
「いやいや次元ちゃんそれはちょっと冷たすぎるでしょ?うーん...カリオストロ公国の偽札作りを摘発したり、犯罪シンジケートを壊滅させたりと行動力の塊とも言えるとっつぁんをクビにしようだなんて何考えてんだろうなぁ。」
「そうだろう!そうだろう!あの馬鹿野郎何を考えて...ううぅ...」
「汚名挽回のために俺たちを捕まえよう考えて、」
「それをクリスちゃんは手伝った。」
「...ごめんなさい。」
「ハハハ、謝らなくてもいいよ。クリスちゃんは困ってる人にちゃーんと手を差し伸べることができる良い子だってことがわかったからさ。さてと...」
ルパンは笑って許したあと銭形に両腕を突き出した。
「い、いいのかルパン?」
「長年追いかけっこしてきた仲だもんなぁ。とっつぁんいなくなっちまったら何盗んでも意味ないもん。」
「だな。並の警官なら諦めるはずなのにとっつぁんは今日までずっと逮捕するために頑張ってきた。そう考えりゃあ俺もとっつぁんに逮捕されるのなら本望だぜ。」
それを聞いた銭形は泣き崩れた。
「お、お前たち...うぅ...ぐすっ...」
「おいおい、とっつぁん泣くなよ。」
「すまない...すまないお前たち。何か要望があれば聞こう!さぁ!なんだって言ってくれ!」
「要望ねぇ...あ、そうだ!とっつぁん、務所に連れて行く前にさ寄って行って欲しい場所があるんだけど。」
「よし行こう!今すぐ行こう!ところでどこに行くつもりだ?」
「SONG本部。そこの司令さんと話したいことがあるんだ。」
翌朝————〇〇刑務所
牢屋にはポツンと1人五ェ門が座っていた。
「1594番。」
「なんだ?」
「釈放だ。」
「い、今なんと。」
「だから、釈放だ。早く出ろ。」
刑務所の門をくぐるとそこには、
「おーい!五ェ門!」
「ルパン!次元!な、何故ここに?」
「何故って迎えに来た。」
「ルパンがなお前がいなきゃ寂しいってよ。」
「違う違う、放って行ったら五ェ門拗ねちゃうと思ったからだよ。さ、行くぜ。」
「行くってどこに?」
「それは着いてからのお楽しみさ。五ェ門きっと喜ぶぞー!」
そうして3人は刑務所を後にした。
「いきなり話飛んでてびっくりした?ということは次はそれまで何があったかのお話だ。とっつぁんにお願いして俺たちはSONG本部へ。そこで俺、とっつぁん、弦十郎の3人で取引をした。その取引とは。次回!『共同戦線!』また会おうぜ!」