戦姫絶唱シンフォギアVSルパン三世 〜奏でろ!泥棒交響曲〜 作:ケングレンオー
夜———SONG本部司令室
「け、警部なぜルパンがここに?」
「それが...」
「いやね、ちょっと男3人で取引しようと思ってさ。」
「「取引?」」
キョトンとした顔をでルパンを見る。
「そう、取引。いきなりだが、今回俺が狙っているのはインドにあるスリー・パドマナーバスワーミ寺院にある残された最後の扉に隠されている財宝を狙っている。そんでもって資産家なのにそこの管理まで任されている男がいるんだ。」
「ワシらに盗みを協力しろと言うのか?」
「まぁ待ちなよ。その寺院にはとある古代兵器が眠っている。」
「寺院の中に古代兵器?噂でしか聞いたことがないが空飛ぶ宮殿のことか?」
「当たりだよ弦十郎さん。もしくは空飛ぶ戦車ヴィマナ。もしくはヴィマーナとも呼ぶな。そいつを動かそうとしているんだと。」
「おい、ルパン。古代兵器だかなんだか知らねぇが、その男はそいつを動かして何がしたいんだ?」
「さぁ?それは直接本人に聞いてみるしかねぇよ。大方、世界を征服して我が物にする!とかだろ。アイツはインドの政治も裏で操ってるらしいしな。」
「ほう、国の政治の次は世界か。それで、話したかった事とはそれだけか?言っておくが俺たちは盗みを手伝うような真似はするつもりは無い。」
「...もしそいつがノイズの製造、横流しをしていたとしたら?」
「...どういうことだ?」
「そのままの意味だよ。アイツはノイズを作って売ってるのさ。それにヴィマナは聖遺物と同じくらい価値のある物。そんなやつをSONGが見過ごす訳ねぇよなぁ...もうひとつ情報やるよ、アイツ錬金術師らしいぜ。」
「錬金術師...だと?」
「錬金術と云えば今の時代では超常の域に達する。とっつぁんはあの男の逮捕、SONGはヴィマナの保護とノイズに専念する。そんでもって俺たちはお宝を頂戴する。」
「おいルパン!お前まだ懲りてなかったのか!」
「当たり前でしょ?いつまで経っても泥棒は泥棒さ。それにとっつぁんに耳寄りの情報もある。」
「な、なんだよその情報ってのは。」
「ノイズだけでなく兵器の製造、薬物の密輸、挙げ句の果てには人身売買いろいろと悪さしてるヤツだぜ?それを聞いたとっつぁんは黙っていられるか?」
みるみる銭形の顔が赤くなっていく。
「ゆるせーん!許せんわそんな事!そんな話を聞いたらワシの血が騒いできやがった!協力したいのは山々だが...」
「そこら辺は俺様に任しておきなさい!どうにかしてやるからさ。弦十郎さんアンタはどうする?」
「元々は盗むのが目的なのはわかっている...だがノイズや錬金術師が出て来る以上話は別だ。」
その言葉を聞いたルパンは笑顔で2人と肩を組み、
「よーし!これから頼むぜ2人とも!」
————–——
—————
———
「と、言うことがあったんだ。」
「お主よく丸め込んだな。」
「ハハハ!俺にかかればこんなモンよ。」
「ルパン、また騙されてるとか無いよな?」
「大丈夫さ。あの2人は裏切らない。」
「だといいんだがな。」
「見えて来たぞ。」
第八話 共同戦線!
そうして3人は停泊中の本部へ。3人は調と切歌と出会った。
「え!な、なんで...」
「およ!パパデース!」
困惑気味な調とニコニコとしながら手を振る切歌。切歌の発言を聞いたルパンと五ェ門は同時に次元を見る。
「パ、パパってどういうことだ?まさかお前の隠し子だったりして...」
「待てルパン、次元は女は嫌いで独身貴族を自称している。子供が出来るはずがあるまい。待てよ...ルパンが寝込んでいる時に帰るのが遅かったことがあったな。」
「ああ、その時にあの2人と出会ったんだ。」
「ではなぜお前のことをあの金髪の娘はパパと呼んでいる?」
「それはだな...」
「もしや...ハッ!...不潔。」
「なるほどなぁ。次元も隅に置けねぇなぁ...」
「何考えてんだお前らは!第一あの娘は俺の隠し子じゃねぇし何もしてねぇよ!」
「「本当にぃ?(真か?)」」
「あ、あの!この人は私たちを助けてくれた人なんです。」
「そうデスよ!パ...この人がいなかったら色々と危なかったデス。」
その日の事を2人は話した。
「ほぉ、成り行きでパパと呼んだと。それで寿司まで奢ってもらったんだな。」
「なんだろ、あの探偵小僧思い出すなぁ。」
「アイツよりこっちの2人の方が可愛い。」
「か、可愛い...」
「えへへ、なんだか照れちゃうデスよ。」
そこへ響が小走りでやって来た。
「2人ともーそろそろ集まるって...えぇ!?な、なんで...」
「やぁ響ちゃんこれで会うのは3回目だね。」
「おいルパン、そろそろ発令室に行かなくていいのか?」
「そうだった。んじゃ、いっしょに行こっか。」
そうして6人は本部発令室へと向かった。
「と、言う事で今回協力することになった3人だ。」
「俺、ルパン三世。アルセーヌルパンの孫で大泥棒やってまーす!」
「俺、次元大介。流れ者風射撃の名人。」
「斬鉄剣の使い手石川五ェ門でござる。」
「司令!この3人を本当に信じていいの?」
「前回のことは水に流して仲良くやろうぜマリアちゃん。」
「........」
「...出発は明日。各員準備をしておくように。」
昼———-本部食堂
そこには3人のサインを求める人の列が出来ていた。
「子供の頃からのファン?ありがとう!写真も撮る?」
「まさか俺たちも書くことになるとはな。」
「ああ、まったくだ。」
サインを書き終わった後はルパン、次元、調、切歌、響と談笑していた。
「へぇ、前は敵同士だったんだな。」
「そこから何度も世界救ってるか...」
「そうデスよ!あ、そうそう最近神様と戦ったんデスよ。」
「神だと?」
「本体がでっけぇ脳味噌だったか?」
「そ、そんな気持ち悪い感じじゃ無かったですよ!」
「さ、さすがに脳味噌が本体とかは気持ち悪い...」
「そうか。実はね俺たちも神と戦ったことがあるんだ。自称だかな。」
「ああ、あればかりは勝てねぇと思ったなぁ...」
〇〇年前——
「ルパン、女と手を切れ!今度ばかりはサスガの俺も腹を据えかねたぞ。」
「与えた恩を仇で返す不甲斐無さ!」
「所詮女は魔性の物か?」
「ここは精神病院でもなければ仮装パーティーの会場ではない。」
「ざ、斬鉄剣が...」
「また直せばいいだろ!」
「行くなルパン!!」
「俺ぁ、夢ぇ盗まれたからな...取り返しに行かにゃ...」
「夢ってのは女のことか?」
「実際クラシックだよぉお前ってヤツぁ...」
「不二...子...」
「ルパンくん私といっしょに神の国へ行こう。」
「不二子、出口だ!」
「(マモー、感謝しな。やっと死ねたんだ。)...」
——————
–———
——
「と、まぁそんなことがあったのさ。」
「ク、クローンが...」
「なんというかSFチックデスね...」
「そこからミサイルが降って来たってよく生き残れましたね。」
「そうそう、とっつぁんと二人三脚で走ったなぁ...」
「他にはどんな強敵がいたデスか?」
「他の強敵?えっとね銭形のとっつぁんだろ。で、初めて会った頃の五ェ門、それから———「何度も挑戦を続けた犯罪組織スコーピオンのコミッショナーミスターX、暗黒街の魔術師パイカル、タイムマシンを開発してあなたの存在を抹消しようとした科学者の摩毛狂助、奇術大会世界一の腕を持つメロン奇一通称
ルパンの後ろにマリアが立っていた。
「妹がファンで昔よくあなたの話ばかりしてたから...」
「(奏者の関係者で俺のファン率多いなぁ)へぇ、妹ちゃんが。お姉ちゃんがこんなにも綺麗なんだからさぞ綺麗なんだろうなぁ。妹ちゃんは元気してるの?」
響たちの顔が強張る。
「そうだといいけど...」
そのままマリアは去って行った。
「もしかして地雷踏んじゃった?」
「「「踏み切ってますね。(踏み切ってるデス。)」」」
「謝りに行ったらどうだ?」
「そうする。」
ルパンはマリアの後を追った。一方五ェ門はというと。
「まさかまた会えるとは思っていなかった。それに協力関係を結べるなんて...」
「せ、拙者も会えて嬉しいでござるよハ、ハハハ...」
「さっきは悪かった。」
「いいのよ別に。いちいちクヨクヨしてられないから。」
「そっか、妹ちゃんの墓地とか教えてくれないかな?」
「セレナの?なんで?」
「本人がお参りに行ってあげたら喜ぶかなって。」
「...ありがとう。そうしてくれたらあの子も喜ぶわ。」
「おーいルパン!」
「あら、とっつぁんどしたの?」
「探してたんだ。その、ほら、ワシのことで...」
「あ、そっかそっか。じゃあとっつぁん、総監の電話番号わかる?」
「そ、総監の?それを使って何をするつもりだお前。」
その問いに応えず番号を教えて貰った後ルパンは近くのトイレへと向かった。数分後ニコニコしながらルパンが帰ってきた。
「な、何が可笑しいんだお前。」
「今にわかるさ...ほら来た。」
銭形の携帯に着信が入った。
「もしもし...」
『ぜ、銭形くんまだ辞表は出してないね!クビにすると言ったのは私だがどうか、どうかICPOに残ってくれないか!やはり君のような人材は必要だ。おねがいだ!』
「はい!この銭形これまで以上の活躍を約束しますので。ありがとうございます!」
「よかったなとっつぁん。」
「何をしたの?」
「直々にクレームを入れてやったのさ。功績のある敏腕警部をクビにするとは何事だ!ってね。」
「ルパン...お前ってヤツは...」
銭形は泣きながらルパンに抱きついた。
夕方————学生寮
「ただいまー未来。今日からねすごい人たちと協力することになったんだよ!...未来?」
誰かがいる気配も無い。夜には帰ってくるだろうと思っていたが、とうとう翌朝になっても帰ってこなかった。
「ついに物語の舞台はインドへと移るのだが、響ちゃん元気がない。どうやら親友が昨日から帰ってきてないんだって。出発前に不二子から連絡が。資産家アティクシュは世界中から女の子を集めてるとの情報が入った。何考えてんだろなぁ?昨日は白いリボンをつけた女の子が日本から連れて来られたとのこと。次回!『陽だまりを求めて』また会おうぜ!」