EXEX:W   作:カオスサイン

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ありふれ編
EPⅠ「異世界との接触」


Side?

「嫌あああああー!?南雲くーん!…」

「待つんだ香織!お前まで死ぬ気なのか!?」

「嫌!離して!このままじゃ…」

私は白崎 香織。ある日クラスメイトの皆と共に異世界召喚という出来事に遭遇して人族の為にと迷宮攻略に出ていたのだけど…その道中でトラップに引っ掛かってしまい今の私達のレベルではとても太刀打ち出来ない階層へと飛ばされてしまい其処に現れた魔物の軍勢と戦闘になった。

その最中、親玉だと思われる大型の魔物であるベヒモスが現れて私達と想い人である南雲ハジメ君が抑えていたのだけれど…後方支援の魔法が丁度ベヒモスを抑えてくれていた南雲君の間に着弾し崩落し、彼はそのまま奈落の底へと真っ逆さまに落下していってしまった。

私は急いで後を追おうとおもわず飛び込もうとしたが幼馴染である光輝君に取り押さえられ出来なかった。

うう…私が南雲君をもっとちゃんと説得出来ていれば…あの時グランツ鉱石なんかに目を奪われていなければこんな事には…

「ガアアー!」

「何だと!?あの魔法の雨と崩落を難無くと突破してきたというのか!?」

「香織、危ない!」

「へ?…」

後悔に苛まれていて動けなかった私の目の前には南雲君と一緒に落下していった筈のベヒモスが無傷でおりその狂牙を剥けていた。

どうやら放たれた魔法では傷一つつかずに崩落はその脚力の瞬発力で免れていたようなのだ。

「ああ!?…」

「「香織ぃぃー!?」」

恐怖で動けない私には防御魔法を展開する余裕すらも持てなかった。

このまま私死んじゃうのかな…でもそれもいいのかも…待っててね南雲君…そう思って諦めようとしていた時だった。

「「アーー!!」」

「!?」

声が響いたかと思うと音波の様なエネルギーが何処からともなくと飛んできて今にも私を襲おうとしていたベヒモスを吹き飛ばしたのだ。

「香織!?」

一体何が?と思った途端に気が抜けた為か私はそのまま倒れてしまったのだった。

 

Side零斗

「いきなり戦闘の最中とはな。それにこれは…成程な…」

辿り着いた異世界はデューオ神の言葉から予想していた通り「ありふれ」の舞台となるトータスだった。

今の状況を分析するとベヒモス戦の最中で主人公である南雲ハジメは既に奈落へと落ちているという状況なのは間違いなかった。

無傷でいたベヒモスがヒロインの一人である白崎 香織を襲おうとしていたので俺は美九と一緒に精霊の力を解放して奴を吹き飛ばす事に成功した。

「き、君達は一体?」

ああ、ド外道神に都合良く使われているだけの無能国家の騎士団長様以下召喚組が突然現れた俺達に驚いているのか。

「話は後だ!あのモンスターはまだ健在している!

アンタ達は急いで下がってくれ!」

「だ、だが…」

「大丈夫だ、俺達にはコイツがあるからな!」

それでもと渋る彼等に俺と美九は右腕に取り付けたスターキャリアを、万由里はプログレスPETを取り出して見せる。

「そ、そんな玩具で何が出来るっていうんだい?」

初めて目にする物に興味を惹かれる召喚組だったがその中で只一人ウザイレベルのエゴの塊を形にしたかのような勇者(笑)がかみついてくる。

「(#^ω^)一人で突っ走るだけ突っ走って己のエゴを押し付けて結局状況を悪化させかねただけのような奴がガタガタ戯言言ってんじゃねえ!」

「な、何だと!?…」

「待つんだ光輝!?」

俺の反論に逆切レを起こした勇者が周囲の静止も聞かずに斬りかかってこようとした。

「【雷霆聖堂<ケルビエル>】!」

「なっ!?…糞っ!此処から出せ!」

「ナイスだ万由里!」

だがそこで天使を発動させた万由里によって出現した鳥籠に勇者はあっさりと閉じ込められた。

「其処で大人しくしておいた方が懸命だぜ?それ以上暴れたらアンタはボロボロになりかねないぞ」

「ぐっ!?…」

ケルビエルの固定砲台が狙いを定めている為勇者は大人しくしているしかない。

「さてと奴さんもお目覚めのようだからいくぞ!」

「「ええ/はい!」」

勇者が大人しくなったので俺と美九はスターキャリアを操作する。

『ふう!しばらく振りに俺の出番か!』

『何やら大変な事のようですね…いきますよマスター!』

其処からFM星人であるウォーロックとハープが出てくる。

ビジライザーすらも持っていない異世界組にはコイツ等の姿を見る所か声を聞く事すら出来ない。

「アイリス、いくよ」

『はい万由里!』

「「!?」」

一方、万由里のPETから聞こえてきた声に異世界組は驚く。

万由里がそれらをほぼ無視してシンクロチップを取り出すのを見て俺達は叫ぶ。

「「[電波変換]!!」」

「シンクロチップスロットイン!クロスフュージョン!」

それぞれのワードを叫び俺はロックマン(流星)に、美九はハープと電波変換し、万由里はアイリスとクロスフュージョンした。

~推奨戦闘BGM「ハートウェーブ~美九Ver♪」~

「ロックバスター!」

俺は即座にベヒモスにバスターを撃ち込んで怯ませる。

「美九!」

「はーい!バトルカードスロットイン!【グランドウェーブ】!」

「ギャオオー!?」

美九が繰り出した追撃によって発生した大地の衝撃を受けたベヒモスは苦痛な声を上げる。

「万由里!」

「うん!バトルチップ、【カンケツセン】!えい!」

そこへすかさず美九のグランドウェーブが作り出した亀裂に目掛けて万由里がボールを投げ入れた。

そうした事で水流が発生しベヒモスを打ち上げた。

「よし、コレでトドメだ!バトルカードダブルスロットイン【ジャンクキューブ】【ブレイブソード】!はああー!」

俺はジャンクキューブで足場を生成し打ち上げられたベヒモスに向かってブレイブソードを勢い良く振り下ろし斬り刻んだ。

「す、凄い!…」

「ベヒモスをあんなにあっさりと…」

ベヒモスをあっさりと倒した俺達に異世界組は驚愕を隠せない。

「協力感謝する。

だがベヒモスを圧倒した君達の力見逃す訳にはいかんのでな。

大人しく我々についてきてくれるといいのだが…」

「ああ、此方としてもそのつもりだったからな」

「何?…」

騎士団長さんの言葉に俺がそう答えると彼は毒気を抜かれたかのようだった。

何だもしかして抵抗されるとでも思っていたんじゃないだろうな…そこの勇者(笑)じゃあるまいし…。

俺達は異世界一行についていく形でハイリヒ王国へと足を踏み入れた。

さあまずはゴミ掃除とでもいこうか。

 

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