傭兵の戦場   作:舌百

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番外編:満員の宴会

……

今俺らはとある工作作戦が終わって撤退している最中だ。

「今日もうまく行きましたね隊長」

そう新参の兵士が無線を流してくる。

「そうだな、だが油断はするなよ。例の白い機体が来るかもしれん」

「それはありませんよ。だってやつは別の戦場で作戦中ですよ?」

それに同調するかのように他の隊員もそうだそうだと言ってきた。

「今日の打ち上げどうする?ガルム、お前この間の賭けに負けたんだからお前持ちな」

その隙間を縫うように俺よりも2つ下の隊員が言ってくる。

「チッ…忘れたと思ってたんだがな」

そんな談笑をしているさなか唐突にレーダーに反応があった。

「9時の方向…敵影です!敵機の数は…1?!データ照合結果は…例の白い機体です!」

「あぁクソッ…間が悪い。まだ主権領域を外れるのに逃げられる距離じゃ無い…」

そうこうしている間にもあの機体は我々のフルスピードを軽く超えるほどの速度で迫ってきていた。

ざっと見てあと3分もすればこちらと会敵するだろう。

 

それに対して今我々がいるブリリアンスの主権領域を脱するのに所要すると思われる時間は最短距離、最高速度で約6分…

このままでは終わる。

そう判断した私は一気に減速しブースターを使って一気に反転した。

「…?!隊長何してるんですかっ!」

こちらの異変を察した隊員が振り返ってそう聞いてきた。

「あーわりい。俺今月もう金ないんだわ、そんなわけで打ち上げの予約はお前らでやっといてくれ。あと俺の席を入れとけよ」

振り返らずにそう言い放つ。

「っ…隊長ご武運を祈ります」

「ただサボりたいだけでご武運祈られるとはな…これじゃふざけてやれねぇや」

そして、自身がいる長い一本道の谷、その道の端に見える白い機体に照準を合わせる。

 

会敵は一瞬だった。

こちらが敵を視認した瞬間眼前へと迫り手に持った大剣を振り下ろしてきた。

それを右手の斧を近接補助ブースターでむりやり合わせる。

武器と武器がぶつかり合う瞬間目の前を覆っていた白が消えた。

そしてそれを予測して右側に構えていた左手のマグナムの引き金を引くと右から鈍い命中音が聞こえてきた。

そしてすかさずブースターで急加速させた斧をよろけた白い機体に叩き込む。

対象は崩れた体勢にクリーンヒットしたために地面に強く叩きつけられた。

最後の抵抗のように左手にある大剣を力まかせにこちらに振ってくるのをマグナムで腕ごと吹き飛ばす。

そして斧で空けた装甲の隙間から少し見えるコックピットに銃口を向け引き金を引いた。

 

キャラ紹介

ガルム・アーノルド

:ペイロード工作部隊第3小隊隊長

主にウトガルドを用いた基地破壊をメインとした部隊の隊長

経験豊富で今まで上げてきた戦果は数しれず

この話の主人公

 

Pigeon Mk.Ⅱガルム専用機

:Pigeon Mk.Ⅱをカスタムしたタイプ

近接適性のみを極限まで高めた

装甲、攻撃性能、機動性どれをとっても普通のPigeon Mk.Ⅱより高い

そのかわり照準速度や射撃安定性を失っている

 

アレン・クライスト

:ブリリアンス専属の新入り傭兵

ブリリアンスの株主でもあるとある財団の次男

己を正義だと思い込むフシがあり、時々上官の命令を無視することもあるが親の権力を盾にしているので契約解除にはならない

 

Northern Cross

:真っ白なカラーリングが特徴的なアレンの専用機ともいえるほぼワンオフ機に近い機体。

圧倒的な機動性と攻撃性能で戦場を荒らす。

性能としては第4世代機に食い込むほどでベテランが使えば格上狩りも見えるほどの優秀な機体

しかしアレンはまだ若く経験が浅い上に優秀な遠距離適正を無視してかっこよさだけで武装を大剣だけにしたために機体性能的には二周りも格下なガルムの機体に負けたのだ

 

 




アレンの過去です。はい
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