そうして説明をしようとしたら雅也は忘れていたと言いながらある人物を召喚をしたのである。それは一人の少女であるが何かいろいろと言いたいことがあるがとりあえず気にしないでいると
「す、すみませんが今のは見なかったことにしてくれませんか。かなり恥ずかしいので」
それを聞いた己はもちろんですと言い返してとりあえず先ほどの光景を忘れることにした。そして召喚された少女は村雨と言う少女でどうやら元の世界で軍人をしている少女らしい。
確かに元の世界で艦娘と言う存在がいると聞いていたけどそれに出会うことになるとはなと思いながら兄貴がついに話を始めたのである。しかし、その話の内容は余りにも信じられないものであり嘘でしょうと言っていたがすべて真実だと返されてしまった。
話を簡単にまとめると己はやはりサイレンと言うゲームに出てくる屍人に近い存在になっておりそれ以外にもいろんなウイルスや細胞などが混ざり合ってキメラ状態になって進化した存在であり無論人間ではないし・・・感染もさせることができるらしい。
冗談ではない、そんな感染なんてもうすでにほかの人にさせているかもしれないなんてと言うと兄貴はそれはなさそうだぞと言って説明をしてくれた。どうやら兄貴を中心にネズミ方式で増えるわけではないみたい。
感染も兄貴から感染して感染者がほかの感染者に移すことが可能だがそうして三番目に感染した者は感染能力はなくそこが限界らしい。それに二番目もかなり感染力が落ちているから基本的に感染することはないと説明した。
次にどのような状況になると感染させてしまうのかと聞いてみると次のようなことが満たされると危ないと言ってきたのである。
まず一つ目は体が弱まっている時に感染者の血に触れてしまうこと。これは屍人である力の名残みたいであり元気な者には問題はないが体調がよろしくないとか非常に弱まっている時に血に触れてしまうと感染させる可能性が高い。
二つ目は・・・キスとかその男女同士がやることは一発で危ないと説明をしたがそれを聞いた瞬間に己はでは好きである詩乃に対して何もできないではないかと思いながら怒りを出していた。
ほかはそこまで注意をしなくても良いがどうしてもやりきれない怒りが出て来て己は雅也に向かって
「ふざけるな!こちらは結婚もしている身だぞ、急にそんなことは一生するなと言われて納得できるか。雅也の兄貴ならばこれを治せる薬ぐらい作れますよね。作れると言ってください」
だが、現実は非道であり雅也は頭を下げてすまないそれはできなかったと謝ってきたがそんな頭を下げている者に対して己は蹴り飛ばしてそのまま殴りつけた。己は怒りに身を任せて行動をしていたがいくら攻撃をしても反撃などは一切してこなかった。
そうして次第に己は泣きながら殴り始めた、どうしてどうしてこんな目に遭わないといけないだ。どうして化け物になってしまったのか、どうしてもっと早く教えてくれなかったのかと言いながら殴り続けた。
それでも雅也は心の底から済まないと思っているのかどんな大けがをされても反撃の一つもしてこなかった。それを見ていると力が抜けてその場で泣き出して己は
「こんなことならばあの時、己たちを見捨ててほしかった。こんな化け物になることが知っていたらあの時に死ぬことを選べたのに人として死ねたのに・・・お前のせいだ。すべてお前のせいだ、この先の人生をどうすれば良いだ」
そしてついにその場にいることが辛くなった己は走り出したとにかくその場からいたくないと思い走り出した。
後ろから己を呼び止める声が聞こえたがもうどうでもいいと思いながら話し出した、この後に何が起きてももうと思いながら走りながらもしかしてこれは夢ではないか。そうだ、これは悪い夢だと考えた。
そうだよな、こんな嫌なことが起きるはずがない。ならばここから崖から落ちればその衝撃で目が覚めるはずだと思いで己は迷いもなく崖から飛び降りた。
その勢いは凄い速さで落ちて途中で木の枝に体で大切な心臓を貫かれたみたいで痛みが伝わってきた。これで目が覚めるはずだと思いで地面にぶつかりこれでこの悪夢から覚めるはずだ。そうすれば目の前には妻である詩乃がいるはずだと思いながら目を閉ざしてもその場でしばらく待っていても一向に変わることはなかった。
これでもダメなのかならば心臓を貫いている木の枝を抜けば大量出血で死ねるはずだと思いで勢いよく抜いた。しかし、苦しかっただけで死ぬことはなかった。なんでだと思いで考えている間にも傷口は塞がって、心臓がまた蘇生されて動き始めたのである、己はまた心臓を潰したがそれでもまた時間を経過すると蘇生されてなんでも蘇る化け物みたいであった。
それを見て己は泣きながらいつの間にか降り始めた雨で青空が見えない空に向かって叫びように
「畜生ーーー畜生ーーー、どうして己なんだ。どうして己はこんなな目に遭わないといけないのだーーどうしてなんだ、誰か答えてくれよーー」
そう泣き叫んでも誰も答えてくれることはなかった、ただ目から血の涙を流しながら雨と共に流れ落ちるだけであった。そうして次第に泣くのをやめた、泣いても何ももうどうしようもないことは理解をしたからそうして重い足取りで美濃の国に帰っていくことにした。
そこに己は帰っても良いのかわからないのに帰ることにしたのである、そこしか今のところ帰る場所がないから自然とその場所に向かって歩いていた。でもこれを知られたらきっと詩乃は・・・そう思うと足が止まってしまった。その時に背後から誰かが来たと思って振り返ってみるとそこには雅也がいたのである。
どうしてあれほど怪我をさせた相手を心配をするのだと聞いてみると雅也は堂々と言いながら
「何を言っている、私の怪我は自然とすぐに消えるがお前の傷はそんなことで治せるものではないことは理解をしている。私の舎弟と呼べる存在がそんな状態に置かれたら組長である、私が来ることは当たり前のことだ」
本当馬鹿な人ですねと言うと雅也は笑顔になりながらもちろんだ、私は大馬鹿ものだ。だからな、いつでも困ったら助けを呼ぶがいいと言ってきたがもう頼むことはないですよと言ってその場から立ち去って雅也をおいて家に向かって走り出した。
もう、己はどうすることが正解なのか分からなくなった。己が正しいのか己が間違っているのか、兄貴が間違っているのか、兄貴が正しいのか。すべてが分からなくなってすべてが嫌になって逃げだしていた。
気がついてみるとそこは家の前に戻ってきていた。しかし、これで本当に詩乃に会って良いのだろうかと思いで扉を開けるのをためらっていたら背後から
「亮さん、大丈夫ですか。ものすごい出血の跡があるのですが調子は大丈夫ですか」
そう言って背後に振り返るとそこには心配そうにして己を見つめていた詩乃ちゃんの姿があった。己はどう返事をすれば良いのか分からなかったがとりあえず家の中に入って休みながら己はこんなことは早く伝えて詩乃ちゃんの前から消えたほうが良いと思いながら己の身がどんな存在でありどれだけ異様な存在であるか伝えてから消えることにしようと決めて真剣な表情で話を始めた。
「詩乃ちゃん、これから言うことは真実であり偽りもない真実だということを受け止めてほしい」
「安心してください、このようにしている時は亮さんが一度も嘘などをついたことないので理解をしています。それでどんなことがあったのですか」
「・・・・詩乃ちゃん、己は人ではなかった。それも鬼が可愛く見えるほどの化け物であっただ。証拠を見せるから少し詩乃ちゃん、離れてくれ」
そう言うと詩乃ちゃんは大人しく離れてくれたので己は何回もやった刀で己の心臓を貫いた。それを見た瞬間に詩乃ちゃんは慌ててこちらに向かってきたがすぐに声を出してくるなと言ってから刀を抜いて大量の血が流れたはずなのに己が立っていることに驚きを隠せないで見ていた。
そしてここで先ほど貫いて穴が開いた傷口がどんどん塞がってついには完全に修復が終えて何事もなかったようになっていた。それを見て何も言えなくなって詩乃ちゃんをみて己は
「だろ、目からは大けがした証拠に目から血が流れているだろう。気持ち悪いよな、それはそうだろ。だからお前ともう一緒にいられない、己はこれから道三のところに向かって暇を貰ってくるからここにある財産はすべて詩乃ちゃんに譲る。せめての想いだ。本当に済まなかった、詩乃ちゃん。でもこれで最後だ、じゃあな。いつまでも元気にしておいてくれ」
伝え終わった己はそのまま家から出ようとすると後ろから抱きしめるように詩乃ちゃんが止めに来たのであった。それは己を離さないようにするかのように両腕で掴んできた。
「嫌です、そんな理由で別れるのは私は嫌です。それがどうしたと言うのですか、それならば見た目は人間でも鬼よりもひどい人はいくらでもいます。ですが、亮さんほどに優しい者はこの世に存在してないです。だから私は構いません、あなたが化け物だろうとも優しい亮さんでいてくれるならば」
「良いのか、己は血は弱っている者などに触れると同じ化け物になる上にキスなどしたら詩乃ちゃんも同じ化け物になってしまうぞ。詩乃ちゃんは可愛い上に性格も良い己など忘れて新しい出会いを待ってほしい。きっと己よりもいい相手が見つかるはずだ」
「そんな出会いはないです、私は一度すべての者たちに見捨てられた女です。道三もそして親戚である安藤さんもほかの一族もすべて見捨てられましたがそれでも亮さんは最後の最期まで必死になって私のために動いてくれました。そしてその想いで私は奇跡的に生きています。もし、これであなたと同じ化け物になっても構いませんからどうか、おいて行かないでください。私を一人にしないでください」
そう言いながら詩乃ちゃんは泣きながら己の腕を掴みながら震えていた。けれどその手は己を離さないと思いでしっかりと握っていた。その想いが伝わって血の涙が止まったと思っていたら今度は人間と流す同じ涙を流していた。
こんな化け物を受け入れてくれたことが嬉しくてこちらも泣いていた、己はこんなに素晴らしい女性に恵まれたのだなと嬉しくて、そして一人にならないと言う嬉しさで振り返って詩乃ちゃんを抱きしめていた。
己は最後に本当に良いのかと聞くと詩乃ちゃんはほっぺを膨らませて何回も効かないでくださいと言いながら受け入れてくれた。そして己は詩乃ちゃんととある約束をするのだった。
それは詩乃ちゃんが万が一死ぬことがあった時は己と同じ存在になると言う約束にそしてそれがなくても二十歳になった時には同じ存在にすること、そしてその間に好きな男性が出来たら別れること。
もちろん詩乃ちゃんはそんなことは絶対にありませんからと言って笑顔になりながらでは二十歳になる時を楽しみにしておりますからと言ってくれた。
そんな可愛い顔をしてこちらに向けないでくれこのままだと二十歳が来る前に同じ存在にさせてしまうからさと言うとそれならばそれで都合がいいですねと言って少し誘惑するような格好していた。
本気で困るからやめてほしい、最近成長期に入ったのかどんどん女性らしく成長しているから胸がそこそこになって来ているから本気でやばいから。我慢できずにしてしまいそうになるからさと思いで必死に耐えてから詩乃ちゃんに
「こらこら、まだ満十三歳だかさ。体は大切にしてくれ、これからが大切な時期に入るのだからさ。いくら己でも・・・」
「ですけど亮さんにそうされるのならば私は全然構いませんから、でも優しくしてくださいね。その時が来たら・・・楽しみにしてくださいね」
そうですね、だからそんな恰好で誘惑をしないでください。己の精神がゴリゴリと減らされているのでどうか、お願いします。そう思いながらこうしてまた暮らせると思いが嬉しさが溢れて・・・とても幸せであった。
出来ることであればこのまま平和に過ごして行きたいなと思っていた。しかし、現実はそう甘くなく次第に斎藤家に・・・そして井伊亮にもその災いが確実に迫ってくるのだった。