こうして正式に井伊家の養子に入ってそのまま嫡男として発表された、もちろんこのままだと織田家に滅ぼされる運命しかないのでここで改革をしたいとお願いを言い出したまずはこれから主力になる火縄銃の生産並びに火薬、硝石の作り方を教えた。これで硝石を売りに出してそれで資金を作りそこから城下町を豊かにさせてからそこに来た商人から税金としてお金ももらって積極的に行動をするほうが良いと提案した。
これを確か積極経済という奴で戦国時代にこれをしていたのがあの織田信長と言う皮肉さであるけどまあ、いい見本は見習って行かないとね。それと改革までは行かないけど見直しをしないといけないのは寄り親寄り子制度を見直しがある。
これは確かに組織として機能するから基本的に問題がないと見えるけど余りにも大軍だとこの組織制度は機能しなくなる。それは油断と言うものがこの組織崩壊を招く、現実に桶狭間の戦いは寄り子に寄り親が勝手に行動してしまったせいで義元本隊だけ孤立するようになってそこを叩かれて負けてしまったと言っても過言ではない。
つまり少人数、中規模までならばこの制度でも十分であるが一万以上にもなる大軍になるとこのままでは機能が難しいところもある上に寄り親が油断すれば下にいる寄り子たちまで油断するのでそこを何とかしない事には今川家に未来はない。
以外に思えるかもしれないがこれを見本として新しい方法で人材登用をしたのが信長である、信長の方法は実に簡単で若い者たちと一緒に行動してそしてその才能を見出して少数精鋭部隊を創り出した。
これが思わぬ強者揃いとなりこの中から滝川一益や前田利家と言った歴史に名前を残す者たちが出てくるのである。やはり信長は化け物だよ、どう見ても可笑しいでしょう。こんな化け物が表に出てくる前に片付けていないと負けるのは己たちとなる。
そう焦りもあり直盛さんもそれに賛同してくれて一緒に頑張ろうと言ってくれた。己もこれで今川家そして日ノ本に新しい歴史が生れると思っていた。その時に当主である直盛さんが今川のお館様に呼び出されて駿河に向かって行った。
しばらくはそのまま平和な日々が続いていたがある時に伝令兵が血だらけになりながらも必死になってこちらに伝言したいことがあると言って己はその使者に会いに行こうと言って面会をすると衝撃なことを告げられた。
「若殿、殿は大殿に謀反の疑いをかけられて切腹を命じられて死にました。そして若様を謀反人扱いしてこちらに大軍を差し向けてきました。その数は一万以上対してこちらは千ぐらいしか動かせる兵力しかありません」
己はその報告を受けてそれは誠かと聞き返したが使者は間違いありませんと返してきた。これにより井伊家は滅亡は免れない事態になった。
すべては己のせいだと思い家臣たちに己はこの場から消えるからお前たちは素直に降伏してくれ流石に降伏してくる者まで殺すことはしないだろうと言って己はその日のうちに遠江国から三河の国にそして三日後には尾張の国に入って難を逃れたがどうしようかと思っていた時に尾張の国で美濃の国の情報が入ってきていた。
その理由として二年前に織田家と斎藤家で大きな戦いがあり織田家が負けて美濃の姫がこちらの姫様と結婚したらしい。それを聞いた時は己は女性同士で結婚するのかと思って聞いてみると別にそんなに珍しいことではないみたいだ。
そうなのかと思いながら聞いてみると美濃の姫は帰蝶であり織田の姫はあの織田信長らしい。それを聞いた俺は・・・えと状態になった。信長は女なのかと驚きを隠せないでいた。そうなると意外にも有名な武将はそうなっている可能性があるなと思いながら尾張の町を歩いていると幼い少女の群れが目の前で横切ったのを見て己は思ったことはただ一つのみであった。
あれ、将来絶対に偉い美人になるなと思いながら見ていたら今度は中学生ぐらいの女子が慌てて己に対して先ほどこの辺で幼い少女たちを見かけませんでしたかと言われて先ほど通りましたがと言って説明すると慌ててその場所に向かって走り出した。
もしかして先ほどの幼い少女たちは偉い人の子供だったかもしれないなと思いながらどこに行こうかと思って歩いていたがなんかそう思うと先ほどの少女たちが気になって仕方がないと思い後を追ってみることにした。
そうして向かった先でまた鬼らしい者が先ほど幼い少女に後を追っていた中学生ぐらいだろう二人の少女が囲まわれていた。数のほうは十体ぐらいであるが幼い少女たちが戦えるはずもなく更に中学生ぐらいの少女たちも刀を振るえていた。
まずい、このままではあの子たちが危ないと思いで己はまたしても注意を引くために声をあげて突撃をした。
「そんな幼い少女たちよりも己と戦ったほうが楽しいぜ、鬼たちよーー」
そう言って鬼の一体を突いてそのまま持ち上げてほかの鬼に向かって投げ飛ばした。それをボーと見ていた少女たちに向かって
「今だ、ここは己が足止めをするから逃げろー」
そう聞くと少女たちは開かれた道から逃げ始めた。無論鬼は逃がすと言うばかりに迫ってきたが己がここで一直線上に敵が集まっていることを確認してここで兄貴から教えてもらった技、焔の一閃を発動させた。
「我が魂、焔のように熱く燃えがあれ、焔の一閃ーー」
そう言い残っている鬼たちはすべて片付けた、マジでこれ強すぎませんかと思いながら見ていた。これを覚えていた兄貴は一体何者なのかと思いながら少女たちが逃げたほうに向かって走り出した。
そして城下町につくと泣きながらも無事に逃げてこれたみたいでそれを見た己は安心してその場を去ろうとしたときに中学生ぐらいの少女二人に呼び止められた。
「先ほどはありがとうございました、あのままでしたらきっと私たちは危ない目に遭っていました。まことに感謝をいたします」
「本当にあなたの助太刀に感謝します、もしよろしければ織田家にも仕えてみませんか。こう見えて織田家の家臣をしている者であなたほどの実力があればすぐに出世できると思いますが」
こんなに可愛い美少女に誘いを受けてしまったが正直に言って戦国時代で一番嫌いな家は織田家なので、今はどこにも仕えるつもりはないと言って断った。すると二人とも残念そうな顔をしていた、別に己みたいなやつがいなくても織田家は大きくなるからと思いながら立ち去ろうとしていたらではせめて名前だけでも教えてくれませんかとお願いしてきた。
でもここで井伊亮と答えるとなかなかめんどくさいことになりそうだから偽名でもと思ってその場に思いつて答えたのが
「直政、これ以上は教えるつもりはない。機会があればまた会おう、さらばだ」
そう言い残しその場を去った、これ以上いると本当にめんどくさいことになりそうだからと思いで己は美濃の国に向けて走り出したのであった。
そのころ残された少女たちは
「勧誘はうまく行かないものだな、あれほどの人材が味方になれば織田家も明るいと言うのに・・なあ、麦穂よ」
「壬月さん、それはそうかもしれませんが仕方がありません。本人にその気がないのですから」
「そうか、麦穂よ。それ以上にもしかしてあの男に惚れていたのではないか。勧誘が失敗したよりもあの男がいなくなってしまう方が嫌そうに見えるが」
そう壬月と言う少女が言うと麦穂は笑顔を出しながら先ほど傷ついたところに薬を塗りに行きましょうと言い出して壬月はそれは良いと言って逃げ出そうとしたが麦穂の掴む力が強く逃げれることができずにそのまま治療されたのだがその時に一人の少女が悲鳴を上げて周りの者たちがびっくりしたことは言うまででもない。
また場面は変わり今度は美濃のほうに
ここで城下町を歩いている斎藤道三、別名で美濃の蝮と呼ばれている男が歩いていた。これからのことを考えて城下町を歩いていたのである、どうすれば美濃を完全に平定できるか。更に平定した後はどんな政策を打ち出すかと考えている時であった。
明らかにほかの者とは違う雰囲気を出している少年を見つけて道三はすぐにその人物に声をかけたのである。彼を配下に加えたほうが良いこれは長年の勘がそう訴えていた。
「すまない、そこの若者よ。少しこの爺の話を聞いてくれないか」
「どうしましたか、おじさん。己に何か御用でもあるのでしょうか。何か困っていることでしたら手伝える辺りまで手伝いますか」
「いいや、実はほかの者に感じられない何かを感じてな話しかけたくなったのだ。そこの酒場で少し話し合いでもしないか」
「すみませんが実はあんまりお金を持っていなくてまた今度で良いですか」
そう言ってきたので道三はそれならばわしが払うから構うなと言って若者を誘って中に入ってからさりげなく質問をしてみたのである。もしこの美濃を治めている主に仕えることになったらどんな政策などを提案すると聞いてみたのであった。それはこの少年がどれぐらいの才知を秘めているか聞いてみた。
すると返ってきたのは想像を超える政策でありそれがどれも理にかなっている者でありまさに天才と見ていた。こんな若いのに才知に溢れている。これは逃すわけにはいかないと思いすぐにもし斎藤家に仕える意思はあるかと聞いてみると
「そうですね、確かに美濃の蝮さんには興味があります。一代で美濃のほとんどを掌握し下剋上した人物に興味はありますが・・・すみません、今からですがそのおじさんってその美濃の蝮さんですか」
これを聞いて流石、見込んだ男だ。正体がバレたかと思いで正体を明かすとすぐに少年は頭を下げて今までのご無礼を許してくださいと謝ってきたので道三は
「ならばわしに仕えないか、わしならばお前を重用すると約束しよう。それで少年よ、名前は何という」
すると返ってきた言葉を聞いて道三は更に己の目が正しかったことを証明されたような気分になるのだった。
「己は井伊亮または直政と言います、どうかこれからよろしくお願いします、おじさま・・・いいえ、お館様。どこまで使えるかはわかりませんが全力でお仕えしたいと思います」
そう、天から舞い降りた天人をこの手に入れることができたのだから、道三は美濃だけで人生が終えると思っていたがこの天人の力を借りれば天下をこの目で見ることができるかもしれないと思いながらその日は喜びに溢れるのだった。