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しばらくはどんな人なのかどんな内容を話せばいいのかと思いながら待っているとついに安藤さんが現れてすまないまたしてしまったと言い謝罪をしてからついに結婚する相手が登場した・・・
あれ、まだ幼くない。見間違いじゃないよな・・・うん、完全に子供じゃないですか。下手にすればまだ小学生かもしれないぐらいの子なのですけど犯罪です、これは立派な犯罪です。これは国に伝えてやめさせるべきです・・・って忘れていた、国から指令をされているようなものだった。
でも可哀そうすぎるでしょう、まだ恋愛などしたこともない子供に結婚しろとか・・・戦国時代だからと言われても流石にと思いながらしていると向こうが自己紹介をしてくれた。
「この度は遅れてしまって申し訳ありません。私は竹中詩乃重治と言います、これから井伊亮殿の妻になりますのでどうか末永くよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。名前は知っていると思いますが井伊亮直政と言います、気軽に亮と言ってください。何かとご迷惑をかけると思いますがどうかよろしくお願いします」
そう言いながら頭を下げた、もちろんこちらの方が立場は上であるがそれでも普通に考えたらこんな結婚する相手に立場の上下などないと思っている己なので下げていた。
しばらくは安藤と道三の話し合いをしていていると思っていると急に道三に安藤がいなくなり二人になったのである。やばい、気まずい空気だと思いながら恐る恐る詩乃ちゃんに話しかけた。
「そう言えば詩乃ちゃんは好きなことはあるのかな、それと好きな食べ物があったら教えてくれるかな。今度料理をしてあげるから」
「そんなに気を遣わずとも良いですよ、私は知っていますからこれはあくまで政略結婚ですから気にしないでください。どうか、我が家を潰すようなことはどうかしないでいただけないでしょうか。道三のお気に入りからそうされては生きる場所など無くなりますから」
それを聞いた己はとんでもないそんなことはするつもりはありませんからと言って安心させようとしていた。そんな怖いことができるはずがないしそんなことで一族を皆殺しなんてしないからと言ったが詩乃ちゃんは信用できませんと言ってきたのでどうすれば良いのかと聞くと近くに迫ってきて静かに己の耳元で
「では言いましょう、私を抱いてください。そうすれば信用できますので」
聞いた己はもちろんいやいや、可笑しいでしょうと言いながら赤くなりながら少し詩乃ちゃんとの距離を離していた。そんな信用の仕方はだめだからと言ったが詩乃ちゃんがそうではないと信じられないと言って迫ってきていた。
多分この子も必死なのであろうけどでもこんなことで彼女の人生を決めるのは良くないと思い真剣な表情で詩乃ちゃんに対して返した。
「詩乃ちゃん、正直に言うと君はかなり可愛いし性格も良さそうだから好きになると思うけど今はお互いに知ることが大切ではないか。孫子の兵法書にも書かれてあるではないか、相手を知って己を知れば負けることはないとまずはお互いに知ってからでも遅くはないと思うよ」
これを聞いた詩乃ちゃんは確かにそうかもしれませんねと言って一旦諦めてくれたようだ、やはり勉強ができるから孫子の兵法を出してみるとすぐに納得してくれた。でもいつかは抱かないといけないよな・・・いや、嫌なわけではないが襲える勇気がないのだ。つまり・・・ヘタレだ。
だってこの子、将来とんでもない美人になるよ。本当に己と釣り合うのかと思うばかりになると思っている、たぶん二年もしくは三年後には可愛さと美人が混ざってとんでもない状態になるだろうな・・これを襲える勇気は己にありません。
でも今は仲良くなるためにここで話すよりもどこかに行かないかと誘って近くの川に来ていた。ここは家から近く良く釣りをする場所であり鮎とかの魚が取れると聞くと目を光らせて詩乃ちゃんが行きたいと言ってきた。
あ、この子は魚が好きなのかと思いながら川に到着していた。そうして釣りをしながらお互いのことを知るために話し合いをしていた。そうしてわかったことが詩乃ちゃんは本が読むことが好きで好きな食べ物は魚と甘いもので女の子らしいと思っていたが己も好きなのは魚と和菓子の桃山なので対して差がないなと思い笑っていた。
「そうか、詩乃ちゃんも魚が好きなのか。実は己も好きで良くここで釣れる鮎を醤油焼きして食べているよ、今日も釣れたらそう料理をしようか。料理はこう見えて好きだから自信があるだ。和菓子を食べたいから自分で作ることもあるし」
「それは本当ですか、実は私はこれまで料理などしたことがなくて・・・もしよろしければ教えてください。特に魚料理にお菓子の作り方を」
もうそれは見た目に通りな元気な女の子になって話していた、たぶんこちらの方が本当の詩乃ちゃんなのであろうと思いながら見ていると餌についに食らいついた魚が来たので引いてみるとそこには大きな鮎が釣れていた。
これならば料理しやすいと思っていると横でまるで猫が魚を見つけたみたいに興奮してみている詩乃ちゃんの姿があった。まったくこの子は本当に魚が好きなのだなと思いながら料理を始めていた。
そうして完成すると詩乃ちゃんが美味しいにおいに負けてすぐに食べ始めていた、どうやら気に入ってくれたみたいで良かったと思いながら見ていると
「あの・・・見てないでください。恥ずかしいですから・・・あ、申し訳ありません。亮さんの分まで食べえしまってすみませんでした」
「気にするな、美味しく頂けたのならば怒ることはないよ。でも少しは食べたいから食べさせてもらっても良いかな。無事に出来たか知りたいし」
そう言い詩乃ちゃんは持っていた調理した鮎を渡してくれて己はそれを食べて味に問題ないかを調べて無事に出来たなと思いながら食べたら詩乃ちゃんが少し恥ずかしそうにしながら
「その・・・私の食べかけですが良いのですか。亮さんは・・恥ずかしいとかはないのでしょうか」
それを言われて少し時間が経ってから理解したこれって間接キスじゃないかと思い真っ赤になりながら鮎を食べてただ鮎はおいしかったと必死に考えたがそれでも恥ずかしくなり転がっていたら岩に当たり痛いーと声をあげていたら詩乃ちゃんが面白い人ですねと言って笑顔になってくれた。
これを見てやはりここに来たのは正解だなと思いながら詩乃ちゃんの笑顔に見惚れていた。今でも十分と凄いのにこれがさらに成長をするのかと思うと・・・でも己は出来る限り彼女に釣り合う女性になって見せると思い決意を固めるのだった。
その後に道三に呼び出しを食らって来て詩乃ちゃんはどうだったかと聞かれると己は想像以上にすごいですと返してそれは良かったなと言われて己はこれから詩乃ちゃんとこの乱世を切り抜けて見せると思いながら詩乃ちゃんが家に来て新しい生活が幕を開けた。
本当にまじめで良い子であり何事も真剣に取り組んでくれていた、でもまだ十二歳と言う年頃みたいな行動もあって可愛さも交じって余計に可愛いと思えてしまっていた。別に己はヨリコンではない・・・でも詩乃ちゃんを見ているとその自信も無くしそうで怖いけど、でも未だにそんな関係まではしていない。
良く考えてほしい、己は二十二歳、詩乃ちゃんは十二歳・・・見事に歳の差が十年間も違うので。でもいつかはそんな関係になるのであろうかと思いながら過ごしていた。その間にも勢力は大きくなりついに幕府をその手に収めることに成功したのであった。
マジで道三は凄いよなと思いながらしていた、ついでに三好家は崩壊が始まっていた。当主が精神的に疲れたせいで可笑しくなり始めていたから道三は今ならばと言うばかりに三好家の領土をどんどんせめて勢力を拡大していた。
そのすごさについに西日本までも斎藤家のことを意識するようになってきていた。これで正真正銘に天下人に一番近い勢力になっていた。これで己も最高だと思ってきた・・しかし数か月後に本国美濃から知らせが届いたのである。
それは詩乃ちゃんが病で倒れてそれがかなりの重病であり命の危険があると言うことを聞いた己をすぐに早馬で美濃に向かって走り出した。己は詩乃ちゃんがこんな若く死ぬはずがない、確かに本人から病気に弱いと聞いたがそれでもまだ十二歳だぞと思いながら家に戻ってくると
「すみません、亮さん。こんな情けない妻を許してください」
何を言っているこんなことで謝るな。大丈夫だ、名医者ならば都から多く来ているから詩乃ちゃんの病を治せるはずだと言い詩乃ちゃんに元気づかせた。
しかし、名医者たちが詩乃ちゃんの病を見て返ってきた言葉はすべて一緒だった・・・治すことができないと頭を下げながらそう言っていた。
ふざけるな、普通の人で治せないのを治すのが医者の役名ではないのかよと思い怒りそうになりながらも言っていたがすべてお金はいりませんから辞退させていただきますと言ってすべての名医者が見捨てたのである。
その噂はすぐに広まり道三は残念だと言って諦めるように言ってきたがこればかりは諦めることができませんと言って初めて君主である道三に意見を言い反抗した。
それを見て道三は落ち込むようにしながらもそうか、しばらく休むがいいと言って家にいることを許してくれた。己はその日から必死に詩乃ちゃんの看病をしていた。
奇跡が起きて回復に向かってくれることを祈りながらしていたが現実は甘くなく次第に元気がなくなってきていたのである。詩乃ちゃんはもういいです、このままだと亮さんまでうつってしまいますから見捨ててくださいと言ってきていたが
「見捨ていることができるかよ、こんな幼い妻を見捨てて何が男だ。己は名医者が道三がこの世の人間すべてが詩乃ちゃんを見捨てても己は見捨てない。最後の最期までその場にいている」
詩乃ちゃんは泣きながらありがとございますと言ってくれた。本当ならそんな病気も治したい、また元気な詩乃ちゃんが見たいと思い、夜遅くに神社に向かいお賽銭を投げては神様に対して
「どうか、神様。一生のお願いです、どうか詩乃ちゃんの病を治してください。聞いて頂けましたらどんなこともします。地獄に落ちても構いませんからどうか詩乃ちゃんの病をどうかどうか治してください、お願いします」
己は誰もない誰も聞こえるはずがないのに何回も頭を下げて頼み込んでいた、それをほぼ毎日して頭から血を流すほど何回も頭を下げてお願いをしているある日に突如に聞こえてきたのである。
「汝は・・どれぐらいの覚悟があるのか。もし認めたら朕がその少女を救おうではないか」