【おはようございます、雨嘉さん】
〔うん、おはよう、サヨ〕
【開学されて3ヶ月に経ったですが、もう慣れますか?】
〔うーん、慣れたかな。サヨと神琳のおかげと思う〕
【それはよかったです】
ルーティンであるギターを弾きながら、サヨと話していた。
そろそろこれからのことを考えないと、
リリィとしての訓練も順調にいってると思うけど、自信はない
あとはレギオンかな
神琳は入るかな、レギオンに
「今日もいい曲ですね、雨嘉さん」
「あ、ありがとう、神琳。まぁ好きだからね、ギター」
「いえいえ」
「神琳は…」
「はい?」
「レギオンに入るの?」
「ええ、あなたもせっかく留学してきたのだから、交流するといいわ」
「うーん」
私がレギオンかー
入れてもらえるかな、こんなへボリリィに
【雨嘉さん、まだ悪いくせ出てますよ】
〔ご、ごめん。サヨもいつも言ってくれるけど、私ってそんなすごくないし〕
【雨嘉さん、もう何度も何度も言っていますが、そんなことないんですよ】
〔そうかな〕
【そうですね。もうこの際、神琳さんの言う通りにレギオンでも入ってはいかがですか】
〔私が?〕
【そうです。雨嘉さんの実力を認める人が増えれば、自信がつくと思います。】
〔そう、うん、そうだね、入ってみるよ〕
こんないつもみたいに反省会をしたら
神琳がある新聞を取り出して、
「ところでこれ、読みました?」
ギターをスタンドに置いて、新聞を手にした
「週刊リリィ新聞?こんなの読むんだ」
神琳がこんなのも読むことに、びっくりしたけど
異色のシュッツエンゲル誕生と書かれたタイトルに、
ふたりのリリィの写真と、これは…名前?
「結璃さん?」
【いいえ、おそらく
〔ゆゆとりり…〕
【この前の戦うも参加された人たちでは?】
〔あ!通りで見たことがあると思ってた〕
【すごかったですよね】
〔そうだね〕
とサヨとしゃべってたら、
「私の話、退屈?」と神琳が言って、
思わず「うん」と返事したら、
「そ、そんなことないよ」と返す。
神琳はちょっと怒ってそうな顔をして、
「では、茶具を洗いますね」と…
うっまたやらかしてしまった
【大丈夫ですよ、神琳さんもそれほど怒ってないはずです】
〔だといいなぁ〕
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そして、またギターの練習をしたとき、
コンコンと誰かがノックしていた。
神琳が
「見てきますね。」と言って、ドアを開けた。
「あ、は、はじめまして、あの
「
「楓・
「そうなんですか、玄関前もなんですから、中へどうぞ」
「「「お邪魔しますー」」」
と同じクラスの一柳さんたちが来た
なんだろう?
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Side 郭神琳
同じクラスの一柳さんたちが来ていました。
用事といえば、
「わたくしを一柳さんのレギオンに?」
「クラスメイトの郭神琳さん。百合ヶ丘女学院では中等部時代から活躍している台北市からの留学生です。1年生ながらもリリィとしての実力は高く評価されています」
「そう。とても光栄だわ」
「えっと、それは?」
「謹んで申し出を受け入れます」
「本当ですか?!ありがとうございますっ!梨璃って呼んでください」
「はい、梨璃さん」
いつかはレギオンに入るつもりだったので、よかったです。
この前、雨嘉さんとレギオンの話をしたから、一柳さんたちのこと気になったですよね。
「で、あなたは?」
と梨璃さんが雨嘉さんにもレギオンの勧誘をしました。
「私?」と聞き返す雨嘉さん。
「クラスは違いますが、同じ1年生王雨嘉さん。ご実家はアイスランドのレイキャビクでお姉さまと妹さんも優秀なリリィです」
と説明してくれる二水さん。
「姉と妹は優秀だけど、私は別に」といつも通り自分に自信がない雨嘉さん。
「せっかくですから、神琳さんと一緒に」とまた聞く梨璃さん
「私がレギオンに?」と雨嘉さんは自信がなさけにつぶやいた。
だからわたくしは、
「自信がないならおやめになってわ」と。
自信がなければ、やめるという話です。
いつもの雨嘉さんならすぐ「やめとく」をいいますが、
でもいまは少し考えてからの「やめとく」という返事をもらいました。
これから「神琳がそういうなら、きっとそうだから」と、
わたくしへの信用はうれしいですが、ご自分で決めることもあるでしょうに。
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Side 王雨嘉
「自信がないならおやめになってわ」と神琳さんに言われた。
そう、だよね。
私なんかがレギオンに入るなんて、
でも
【雨嘉さんは雨嘉さんでいいところがありますよ】
【雨嘉さんは自分が思った以上強いですよ】
と、サヨに励まされたけど、
やっぱり無理。
それで発するのは
「やめとく、神琳がそういうなら、きっとそうだから」
と神琳への信頼がたっぷりつまったことばだった。
そんなに神琳への信頼がつまったことが疑問に思った一柳さんは、
「あの、二人は知り合って長いんですか?」
「いいえ、この春に初めて」
「だったらどうして…」
そんな一柳さんに、神琳は
「わたくしはリリィになるため、そしてリリィであるため、血のにじむ努力をしてきたつもりです。だからという理由になりませんか」と答えた。
たしかに、その通りと思った。
私もリリィとしての努力はしたけど、姉妹によるコンプレックスのほうを常に気にするから、あまり訓練に集中していない。
そんな私と比べて、神琳は自分の故郷を取り戻すために、昔から頑張っていたとなんかのインタビューで読んだことがある。
神琳のような自信すらない私はいったん…
「私…!」と一柳さんが
「私は才能も経験も、神琳さんみたいな自信も持ち合わせてないけど、ううん、だからそれは確かめないとわかりません!」
確かめないとわからない…
やる前にあきらめないってことかな。
そうだよね、いつもはそう。
やる前、ダメと決めつけるからよくないから?
【自分の限界を自分で決めつけてしまうことはよくないんですよ】とサヨも言ってた気がする。
そんな一柳さんのことばに、神琳が珍しいことに笑った。
笑うとこは時々みるけど、やっぱりかわいい…
神琳が笑った後、
「梨璃さんは雨嘉さんの実力のほどを知りたいというのですね」
私の実力?
【いいじゃないですか】
〔サヨ?今日もう休みって昨日言ってたじゃ?〕
【そうですね、レギオンを聞いて、気になったので起きてました】
〔そうなの〕
【そんなことより、雨嘉さんの実力を見せればいいでじゃないですか?一番近く見ている私が保証します】
〔だといいな。うん、でもサヨに認められると自信ついたかも。やってみるね〕
【その意気です!】
「ありがとう、一柳さん。私、やってみる。これでいい?神琳」
ここまでは一柳さんと神琳がくれたチャンス、前に進めるためのチャンス。
無駄になるなんてダメ。
そんなやる気の発言した私に、神琳は
「でしたら方法はわたくしにお任せいただきますか?」と私の実力を見せるための方法を考えてくれる。
なんだろう?
ようやく投稿できました。
ここは神雨にとって非常に重要なシーンなのに、頑張って書きました。
次は、いよいよあのシーンです。イケメン神琳
でもいつ更新するのは未定です。
もうしばらくお待ちになるかと、すみません。
お気に入りもUAも増えて、とても嬉しいです。
読んでいただきありがとうございます。