少女の実話を元にした過去と今のお話

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氷雨さんですよ
今回はとある人の実話を元に作成しました
とある人については言及禁止です
美奈は架空の女の子ですからね


独白

土曜日の昼下がり、誰もいない小さな神社に美奈は立っていた。雨宮美奈は次の春、高校三年生になる。まだ寒いこの時期、お気に入りのコートを着た美奈は社の前に立った。パン、パン。柏手のかわいた音が響く。

「神様、私は雨宮美奈と言います。高校二年生です。神様、どうか、私の告白を聞いてください。心に秘めてきた過去を見てください。」そういうと美奈は誰もいない境内で1人語り出した。

───────私は、私の両親が怖いです。嫌いとかじゃないです。母は面白くて優しいし、父も厳しいけど冗談を言ったり、休日に家族を連れて出かけることもあります。両親のことは大好きです。でも、心の奥底で、私は両親を信じることが出来ないんです。……原因はわかっているんです。……私は…いじめを受けていました。小学生の頃です。今となってはあんなことがいじめなのかも疑問だし、ウジウジしていた私も悪かったと思います。それでも毎日悪口を言われるので次第に溜め込んだものが溢れ出て、5年生の時に先生に言ったんです。保健室で話したらすぐに担任の先生を呼んでくれて、その日の最後の授業で話し合いをしました。みんなも、私自身も、そんな大事になるとは思っていなくて泣いてしまった私につられて泣く女の子たちもたくさんいました。話し合いが終わってみんなから謝ってもらいました。今のクラスにもその友達がいます。とても仲良しなんですよ。子供たちの間ではとうに終わった話なんです。それでも…話し合いをしたその日の夜、私は母親に学校で起きたことを話しました。母親は泣きながら私を抱きしめてくれました。帰ってきた父親も母から話を聞いて、疲れて寝てしまった私の頭を撫でていたそうです。次の日も学校がありました。でも、昨日泣いて学校を出た私はどんな顔で学校に行けばいいのかわかりませんでした。だから頼んだんです。「心の整理をしたいから一日だけ休ませてくれ」って。この状況で行ったら一日なんて耐えられない。そう思っていました。それを聞いた両親は…両親は泣きながら、それでも「早退してもいい、学校に行っておいで」と言いました。私は泣きながら嫌だと言いましたが、大好きな両親を困らせたくなくて最終的には首を縦に振りました。少し遅れて学校に行くと、みんなが1人ずつ手紙を書いていてくれて、手渡しで貰いました。それでも、怖くて、私のせいで怒られたみんなに申し訳なくて、私はすぐに家に帰ってきました。今ならわかるんです。いじめられていた子供が学校を休みたいと言ったら、もしかしたら不登校になるかもしれないって、そう思うってわかるんです。それでも当時の私は不登校になる気はなくて、本当に一日だけ休みたかったんです。そしてその時、私、思ったんです。「あぁ、私は親にすら信用されていないんだ」って。クラスで孤立して、親からも信用されていないんだって、思ってしまったんです。数年たった今でもあの時の絶望感が忘れられなくてずっとずっと親が信じられないんです。私は親不孝ですよね。───────

美奈はふっと息を着くとしばらく黙り込んだ。そして、小さな声で「違う」と呟いた。「私が話したいことはこれじゃない…」そう言うと、美奈はまた手を合わせて語り出した

───────私は人と比べて劣っていることが多いです。気がついた時には宿題が出来ませんでした。ゲーム機は持っていなくて趣味の読書も家にある本は読み尽くしていたのに、もういつからか分からないほど前から「宿題をする」ということが出来ませんでした。今では、さすがに怒られるのでやって提出しています。それでもその大半は答えを見て書いています。周りの子が「今回の難しかった」と言っていてもどの問題かさえも分かりません。出来ないのは宿題だけではありません。勉強も苦手だし、物覚えが悪いんです。シャワーを浴びる時に浴槽を洗っておいてと入る時に言われたのに洗わないまま出て来たり、二階から降りる時に窓を閉めてこいと言われても開けっ放しで来ます。これがたまにではなく1週間に5回のペースで起こります。何かに対する集中力もかけていて、唯一読書だけは周りの音が聞こえなくなるほど集中できます。ほかはゲーム、勉強、テレビ、何をしてもすぐに飽きてしまいます。テスト前になって「5時間勉強した」と言っている友達は本当にすごいと思います。…自分でも少し変だとは思いました。その時たまたま見ていたSNSでADHDの存在を知りました。ネットで見つけた自己チェックのようなものではADHDの可能性が高いと言われました。母親にも話して、1度病院で検査するという約束をしました。そろそろ約束から3ヶ月が経ちます。検査の話はあれ以降1度もしていません。…神様、私はこのまま進学していいのでしょうか。周りの人と何一つ変わらない普通の人間として生活できますか?それで、いいんですか?───────

ゆっくり顔をあげて辺りを見渡す。ファンタジー小説ではここで誰かが声をかけたり、神様が出てきたり、狛犬が喋ったりするが、そんなことは無い。何一つ変わらない風景がそこにあるだけ。美奈は向き直って深く礼をすると、来たときと変わらない足取りで帰って行った。




いかがでしたか?美奈はどうすればいいと思いますか?
よかったらリプ欄にでも書いてくださいな
それではまたどこかでお会いしましょう

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