へいわしゅぎしゃ短編集   作:へいわしゅぎしゃ

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 一さじの幸福は絶望のスパイス。

2021 2/29 内容を少し変更しました。


救済は悪夢だった。

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 満ちない飢えを 埋めるため

 

 

 

 

 そこは、中世ヨーロッパほどの技術と御伽話があり、また魔物が蔓延っているというような、ありふれた世界だった。その一つの町、その一家庭に子を孕んだ1人の女性がいた。

 宿った胎児胎児は目立った問題もなく成長し、出産の時を迎えた。家族は始め、新たな生命の誕生を祝福していたが、産まれてきた子供を見て目の色を変えた。

 産まれてきた赤子は、頭が異様に膨らんでおり、手の指が6本も生えていた。爪は異様に尖り、肌は恐ろしいほどに純白で、目は真っ黒に染まっていた。大きく歪んだ体を持った彼が産まれた時、彼の父親は愛していたはずの妻に対し声高に叫んだ。

 

「この裏切り者め!こいつは悪魔に体を打った売女だ!」

 

 彼女は必死で抵抗したものの認められず、次の日には教会の前で、自ら産んだ子に対する憎悪と大衆への弁明を喚きながら焼かれて死んだ。奇形児だった子供は遠い山に運ばれ、捨てられた。

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 今日一日を 生きるため

 

 

 

 

 森に捨てられた奇形児は、腹が減っていた。子宮の外に出てから、一度も食事をしていなかった。ひたすらに切迫したような感覚に襲われるも、彼には乳をくれる人も、この感覚が何かを教えてくれる人もいなかった。一通り泣き喚くもなにも変わらず、彼は泣くことをやめた。

 彼はその感覚を止めるために様々なことを行ったが、それが変わることはなかった。毎日、様々なことを試し、夜は泥のように眠った。

 

 死ぬ間際にようやく、彼は生えていた雑草を口に入れのみこむんだ。少しだけ襲いかかる感覚が弱まったが、一向に止むことはなかった。そこから、彼は訳もわからず手に当たるもの全てを口に入れ、飲み込んだ。草も虫もキノコも土だって食らった。彼は、外のものを区別することを知らなかった。彼の胃はその全て全てを平等に溶かしていた。彼は倒れるまで捕食を続け、その後死んだように眠った。

 

 目覚めると、彼は日に日に増していた、切迫するような感覚が少しだけマシになっているのを感じた。彼は起き上がり、行動を始めた。

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 止まない飢えを 満たすため

 

 

 

 

 くる日もくる日も、彼は周りのものをくらい続けた。手でとれるものが周囲になくなると、移動して食べ続けた。柔らかな土も、腐った落ち葉も、地を這う虫たちも、自分や何か他の動物の糞も、等しく食らった。彼は体格こそ変わらなかったものの、ひとまわりほど肥大化していた。

 

 あるとき、彼はいつも食べられないから捨てていた石を、気まぐれで放り投げた。その石を投げた方向には、ウサギのような魔物がいた。その頭を、飛んできた石が一撃で砕いてしまった。それは血を流しながら倒れ、絶命した。

 彼はその死体に興味を持った。始めは眺め、近づいて触り、ついにはそれを口に咥えて、飲み込んだ。瞬間、彼はえも知れぬ幸福と高揚感に襲われた。

 

(もっと、ほしい、もっと、もっと、)

 

 彼は、肉の味を覚えた。

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 ほしいあの味 もう一度

 

 

 

 

 彼は、ウサギのような魔物を見つけると、積極的に狙うようになった。走って追いかけ、捕まえてそのまま丸かじりする。食べるごとに

、彼を幸福と高揚感が襲った。森にきた当初は殆ど移動することはなかったが、肉の味を覚えてからは、森中を駆け巡るようになった。

 

 ある日、ウサギのような魔物を追い回している時、彼を狼のような魔物が襲った。それは彼の腹に噛みつき、牙が刺さった場所からは血が流れたが、その肉を食いちぎるには至らなかった。彼は突然の苦痛とともに魔物に気がつくと、それを強引に引き剥がした。彼はしばらくそれを見つめた後、それを飲み込んだ。すると、彼はウサギの魔物のときのような、しかしまた違った幸福と高揚感を感じた。

 

 彼はうごくものがあると、例え自分より大きなものでも、襲い、食らう様になっていった。そして多くの魔物を食べるのに比例して、体もひとまわり、ふたまわりと大きくなっていった。燻りはおさまることはなく、ゆっくりと膨らんでいった。

 

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お肉以外じゃ 満たされない

 

 

 

 

 

 彼はどんどん魔物を食べ成長していった。そしてさらに食べる量が増加していった。あるとき、ついに彼の食べる量が、森の魔物の増殖する速度を上回った。日に日に魔物は減少し、最終的に森の魔物はいなくなってしまった。森の外にも魔物はいたが、森に比べ大きさも量も少なく、やがてすぐいなくなってしまった。彼は一度魔物を食べ始めてから、土や虫や糞を食べる生活には戻れなかった。森にきたばかりの頃のような切迫感が日に日に増していった。途方に暮れいた彼はある日、遠くに大きな石の様なものの群れを発見した。行くあてもなかった彼はそこに向かうことにした。偶然にも、それは彼が生まれた町であった。

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 この燻りは 止まぬまま

 

 

 

 

 彼は町に着くと、門番を食べた。彼は普通の槍程度では傷つかなくなっていたため、大した労力はかからなかった。美味しかった。街の中に入ると、大きいもの、小さいもの、硬いもの、柔らかいもの、わけへだなく食べた。戦えるものは町に入るまでに皆死んだらしく、武器を持ったものはいなかった。捨身で襲いかかってくるもの、逃げ惑うもの、影で蹲るもの、呪いの言葉を吐きかけるもの、謝罪の言葉を投げかけるもの、神に祈るもの、自ら命をたったもの、皆分け隔てなく食らった。彼には言葉はわからなかった。彼には命が分からなかった。

 

 三日ほどたった頃には町からは声が消え、代わりに腐臭と鉄臭さがまちを包んだ。彼の父親は、ほかの人と同じように、彼の腹に飲み込まれていた。死ぬ間際には何かを叫んでいたが彼は特に気にすることもなく食らった。彼は親を知らなかった。

 

 町の人を喰らい尽くしても彼の、切迫するような感覚は止まることを知らなかった。彼は飢えていた。彼は遠くに別の町を見つけた。

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 消えない飢えを 満たすため

 

 

 

 

 彼は何度も何度も町を襲い、その都度1人残らず食らっていった。己を呪う声は、救いを求める声は、絶望を謳う声は、苦痛を喚く声は、彼にとってはただの食事のBGMでしかなかった。町を飲むごとに、彼は少しずつ大きくなっていって、いつしかその体は、森の木々と変わらないほどになっていた。

 

 人々は今や、彼を歩く災害だと恐れ慄くようになっていた。何度も討伐隊が組まれ、その全てが彼の胃に飲み込まれた。彼が歩いた後からは、声が消え、赤黒い血だけが残った。

 

 どれだけ食べてもどれだけ食べても、彼の飢えはみちなかった。

 

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 飢えたる今を すぎるため

 

 

 

 

 

 彼の元にくる討伐隊はもう殆どいなかった。

 

 彼はいつも通り町に入り、食事をしていた。ふと、顔を上げると、1人、彼から逃げるでも、襲いかかるでも、呪いの言葉を吐きかけるでも、神に祈るでも、命を経つこともせず、優しい顔で、彼を覗き込む人がいた。

 

 彼女は彼に

 

「お腹が減っているの?」

 

と尋ねた。彼は言葉を知らなかった。

 

「何で人を襲うの?」

 

 彼女はいった、彼は答えなかった。

 

「私が食べ物をあげるから、それで我慢してくれない?」

 

 彼女はそういうと、沢山のパンが入ったカゴを渡した。焼き立てだったのか、少し湯気がたっていた。彼は、始めそれをジロジロと眺めた後、それをカゴごと口に放り込んだ。その時、彼は感じたことのない幸福と安心感で満たされた。

 

 気が付くと、彼を苛ませていた飢えは消えていた。

 

 

 

 

 彼は町を襲うことはやめた。飢えがおさまったためである。彼女はその後、森にポツンと立った小屋へ向かった。彼も、食べ物に釣られてではあるが、それに続いた。そうして、二人の静かな生活が始まった。

 

 彼女は、自身を聖女の一人であるといった。森での生活は、太陽が昇る頃に朝食を取ることから始まった。その後、森に山菜をとりに向かう。魔物を狩ることもあった。彼女は必要以上のものは取らず、狩ったものも、全身余さず食事や小道具に使った。

 

 その後、昼食を取った後は、もっぱら彼にいろんなことを教えた。魔獣たちの生態系、いろいろな魔法、命の尊さ、住んでいる国のこと、言葉、料理の使い方、死後のこと、その他様々の知識を、彼女は優しく教えて言った。

 

 

 

 

 

 彼が初めて覚えたのは、食事の前の挨拶だった。彼は、はじめは彼女の行動を理解できなかったけれど、次第に熱心に聞くようになった。彼女は、例えば彼が必要以上の魔物を狩ってきたときは、優しく嗜めた。彼は、成長するにつれて、過去の、無頓着な、それでいて荒々しい性格はなりを潜め、物静かで、知りたがりな青年へとなった。

 

 彼は一度、彼女に、なぜ自分を拾ったのかを訪ねたとき、彼女は、

 

「なんだろう、寂しそうだったから?それに、噂で聞いたほど悪い子には見えなかったし。」

 

といった。捨てられた彼にとって、彼女は初めて自身を愛してくれる存在であり、母のようなものだった。親、という存在について聞いた時から、彼は彼女をママ、と呼ぶようになった。

 

 彼は、自分がほかの人に怖がられることを知っていたから、森から出ることはしなかった。けれど、いつかは街に出て、彼女と暮らすのが夢だった。

 

 

 

 

 

 彼女は時たま、ふらっと森から出て行き、彼に小屋の留守番を託すことがあった。彼が理由を聞くと、彼女はいつも、

 

「今は秘密!もうちょっと待っててね?」

 

と返した。彼にはその度困惑しつつもうなずくことしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 彼は魔法に特に興味を持ち、熱心に取り組んだ。彼は、魔法の才能があり、回復魔法が得意だった。次第にどんな怪我も治せるようになっていった。彼女は、

 

「きっと、この国で一番のお医者さんになれるよ」

 

と笑って言った。

 

 

 

 

 彼女は、話し相手が自分しかいない彼を思い、手作りのぬいぐるみを作り、プレゼントした。ウサギの魔物を模して作ったと彼女が言ったそれは、ぬいぐるみというものをみたことがない彼の目をもっても、あまり上手なものではなかったが、彼はとても喜んだ。エンドと名付けられた、そのもの言わぬぬいぐるみは、彼の初めての友達になった。

 

 

 

 

 

 彼女は世界は美しいものだとよくいっていた。

 

「たしかに世界には残酷なところもある。私たちはいずれ死んでしまうし、避けられない悲劇だってある。でもね、私たちは分かり合える。大変なことがあっても、みんなで手を取り合って前に進めば、きっと乗り越えられる。それって、とっても幸せなことじゃない?」

 

 彼女はそういってはいつも、彼にひまわりのような笑顔を向けた。

 

 

 

 

 

 彼は幸せだった。彼女からいろいろなものをもらっていた。彼は、まさしく彼女に救われていた。

 

 

 

 

 

 ある日、彼女は

 

「明日はハッピーな報告ができるよ!待っててね。」

 

と言って森を出た後、帰ってこなかった。彼女が二日以上森に帰ってこなかったことは今までなかったし、約束を破ったこともなかった。

 

 

 

 

 ついに一週間帰ってこなかったその日、彼はエンドと街に向かうことにした。その森の近くにある町は一つしかなかったから、彼は彼女がいつもどこに行っていたのかを知っていた。

 

「待っててねママ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 町の広場で彼を待っていたのは、変わり果てた彼女の姿だった。十字架にかけられた彼女の体にはあちこちに拷問の後があった。十字架には『悪魔に身を売った忌まわしき魔女』と書かれていた。道ゆく人々は嘲る様にそれを見ていた。

 彼は何度も、何度も彼女の亡骸に回復の魔法をかけたが、肝心の機会に彼の魔法はなんの役に立たなかった。道ゆく人に魔女の遺骸を癒そうとする化物と罵られ、蹴られ、踏まれ、それでも彼は何度も何度も回復魔法をかけ続けた。けれど、彼女が目を開くことはなかった。

 何人もの人がそれを横切ったが、罵り、蹴り、踏むだけで、手を取ってくれる人はいなかった。

 

「何で、何で、ねぇ、何で、ねぇ、ねぇ!何で、ママは、うごかないの!なんで!ねぇ!」

 

 雨降る夜、ボロボロの彼は、嗚咽混じりにぬいぐるみに泣き喚いていた。ぬいぐるみは、それらをただ黙って聞いていた。

 

 

 

 

 ひとしきり泣いた後、彼は、

 

「……お腹減ったな…」

 

と呟いた。

 

 

 

 

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 お腹の飢えが 止まぬなら

 

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 湧いた憎悪が 止まぬなら

 

 

 

 

 町は燃えていた。あちこちに火の手がのび、さらに恐ろしいことに、この町の人間は皆、「死ぬことなく延々と焼かれ続けて」おり、皆異様な姿に変形してしまっていた。彼は町全体に回復魔法をかけ続けていおり、死人はいなかった。

 

 彼女は、異形の姿を持ち、虐殺の過去を持つ彼が人間社会で生活できるよう、色々と手配を行っていたらしかった。結果、強大な力を持つものが聖女の属する教会に保持されることを恐れた貴族たちにによって、反対派や家族を彼に殺されたものを煽ったことにより、彼女は殺された。拷問され、凌辱され、最後には張り付けにされて死んだらしかった。彼女の行いを肯定してくれた人はいなかった。誰も彼も、畏怖か憎悪、嫌悪の念しかいだいていなかった。

 

 彼は、彼女を殺した人たちを見つけ出すと、彼女にしたことをそのまま彼らに行った。もっとも、凌辱はにかい代わりに焼いた鉄の棒の挿入で代用したが。気絶したり、死にそうになった都度回復魔法をかけた。街には火を放ち、四方の出口を潰した。

 

 拷問は二週間にわたって続いた。その際彼は一言も話さなかった。彼女に拷問したものたちは歪み変形し、元の原型をとどめていなかった。異常な程の苦痛に気が狂ってしまった町の住民たちは、最終的には皆仲良く彼の胃に収まった。彼らは皆、憎悪を叫び救済を謳い苦痛を叫んだが、彼の理由に気づくものはいなかった。彼女を殺した者の一人は、

 

「ほらみろ!俺は正しかったんだ!」

 

といっていた。それも次第に殺してくれと救済を求める声に変わっていったが。

 

 彼は、飢えが、自分の中で少しずつ膨らんでいくのを感じていた。

 

 

 

 

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 お腹の飢えが 止まぬなら

 

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 ほのかな夢が 止まぬなら

 

 

 

 

 太陽の落ちた夜、彼は、ぬいぐるみの前で一人蹲り、うなされるように、縋るように、うわごとを繰り返した。

 

「ぼ、ぼぼ僕のせいで、ママは、し、しししし死んだ、死んだ?だっだだっだ?ぼっぼぼっぼ僕のせい、せい?僕が、救われなければ、いなければ、いなければ、いなければ…………」

 

 ぬいぐるみは何も言わず、そばにいた。

 

 しばらくすると、太陽がいつも通りに大地を照らした。

 

(ママは、()()()があるっていってた。もうママが苦しまないように、死ななくていいように、ぼくが、この世界をそうじするんだ。人は、みにくいんだ。ぼくみたいに。だから、きれいなひと以外はいちゃダメなんだ。いらないものはちゃんと片付けないとって、ママも言ってたし。それが、化物のぼくの仕事なんだ、うん。だから、ぼくは化物なんだ。)

 

 真っ黒な彼の双眸は、もはや、光を映してはいなかっ真っ黒な、真っ黒な炎が飢えと混ざって燃えていた。

 

(だから、まっててね、ママ。)

 

 

 

 

 掃いて、片付け、食って、飲み込み、

 

 要らないものは 消えて死ぬのだ

 

 掃いて、片付け、食って、飲み込み、

 

 汚い愚鈍は 死にて清めよ

 

 

 

 

 彼は、彼を見て、恐れ、慄き、憎しむものは誰も彼も食らった。彼女から火に清めの力があると習っていた彼は、魔法で火を松明というはあまりに大きいそれに灯し、人を殺す時にはそれで焼いた。生き残りが出ないように、町を出る際には必ず町に火を灯した。誰も彼もが彼を恐れ、誰も彼もが彼に焼かれー食われた。

 飢えとも復讐心とも歪んだ正義とも言えぬ感情が滾り、燃え続け、膨張した。殺しても殺しても満ちず、増長を繰り返した。

 

 数えきれないほどの町を彼は燃やし続けてた。気がつけば、彼女から教えてもらった己の祖国は、黒く焼け焦げた町のあとしかのこっていなかった。一個でも多くの人を殺そうと、彼は来る日も来る日も歩き続けた。

 

 焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、焼いて、喰らって、

 

 いつしか、彼を知らぬものはいないくらいに、様々な国で知られていた。『炎を携えし異形の悪魔』として多くの人を恐れ慄かせ、多くの国を焼き払った。何度、何度人を喰らってもその歪な感情は止まず、体はもはや人のものではないほどに巨大化していた。

 

 

 

 

 掃いて、片付け、食って、飲み込み、

 

 要らないものしか ここにはないのだ

 

 掃いて、片付け、食って、飲み込み、

 

 汚い世界は 死にて清めよ

 

 

 

 

 彼のいるところとは、遠く離れた辺境に、一人の少女が生まれた。彼女は、生まれ持った正義感と類稀な魔法を操る力にて、多くの人助けをしていた。彼女の生まれた国には、勇者伝説が存在しており、彼女は子供ながらに憧れていた。

 

 彼女は、聖女の生まれ変わりで、以前の記憶も宿ったままだった。口を開くとよく、

 

「彼は、彼は大丈夫なのかな…」

 

と言っては周囲の人に不思議がられていた。

 

 国の中には、昔、御伽噺で語られた、悪逆非道を繰り返す悪の総大将である魔王が復活したという噂を聞いていた。彼女は己の力でそれを滅ぼせるようにと、訓練を繰り返した。

 

 彼女は、前生にて、救われることのない現実、変わることのない人の性を知った。力無きものには、何も救えやしないことを知った。そして、手に余るものを救うことをやめた。彼女は、奴隷や差別に見舞われた人々を横目に歯噛みすることしかできなかった。

 

(必ずや魔王を討ち取った暁には、その力と栄誉でもって必ず救うから。それまで待っててくれ。)

 

 彼女はそう思った。それが彼女にとって自己に対する意思表明なのか、それともただの言い訳なのかは彼女が一番知っていた。

 

 

 

 

 掃いて、片付け、食って、飲み込み、

 

 裁きの炎は 地獄を演じて

 

 掃いて、片付け、食って、飲み込み、

 

 飢えたる捕食は 復讐を演ず

 

 

 

 

 彼は、いつしか巨人と言われても差し支えないほどに巨大化し、太古の時代からたたずむ巨木たちとその背を並べた。その体は変色した血で茶色に染まり、松明からは鉄臭い煙が噴き出していた。その目は憎しみで濁り、もはや何者も映してはいなかった。彼の心の支えは、ぬいぐるみのエンドだけで、夜になるといつも懺悔と自責を語りかけていた。

 

「ぼくがいたからママがしんだぼくがいたからママがしんだぼくがいたからママがしんだぼくがいたからママがしんだぼくがいたからママがしんだぼくがいたからママがしんだぼくがいたからママがしんだ」

 

 

 

 

 掃いて、片付け、食って、飲み込み、

 

 しんでよ消えろよ おまえらがままを

 

 掃いて、片付け、食って、飲み込み、

 

 うせろよくたばれ 生まれてくるなよ

 

 

 

 

 彼女は成長し、いつしか魔王を討ち取ったとされる勇者の生まれ変わりだと謳われた。多くの人は賛美と崇拝の念を、少なくない人は憎悪と嫉妬の念を彼女に向けた。彼女は魔王を討ち取るために旅に出ることに決めた。

 

(異国にて悪逆非道を繰り返す魔王を殺し、私は今度こそ祖国を、救って見せる。)

 

 彼女は国民に見送られたあと、まず彼のいた森へと向かった。彼にあまりにも長い間待たせたことを、そして今度こそ共に生きるために.

 

 森の小屋に着いた時、彼女はそこがすでにもぬけの殻になっていることに気がついた。あまりに長く使われていないその小屋は、汚れ荒らされ、かつての景色はどこにものこっていなかった。彼女は血眼になって森中を探したが、ついぞ彼の跡を見つけることはできなかった。

 

 次に彼女は自身が殺された町へと向かった。そこには人も、動物も、何もなかった。ただ焼けた建物の跡が散見するだけだった。中央には、ぼろぼろのベットに白骨死体が一つ寝かされていた。

 

 彼女はかつての祖国を巡ったが、そこにはもう町と言えるものはなく、焼け果てた残骸が散らばっていただけだった。人影なんて一つも見当たらなかった。彼女は救えなかったことに、苦しんで泣いた。

 

 その次の国も滅んでいた。その次の国も滅んでいた。その次の国も滅んでいた。その次の国も滅んでいた。その次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次もその次も滅んでいた。町は徹底して焼き払われ、誰一人残らず殺されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼女はもう気がついていた。気がついていたが、受け入れたくなかった。魔王とやらが誰なのか、なぜ人を殺して回っているのか、そしてその原因。彼女は考えたくなかった。彼が遠い異国で知らない誰かたちに受け入れられて楽しそうに暮している夢ばかり見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼女は、魔王の非道の跡を追い、ついに追いついた。追いついてしまった。

 

 そこには死に分かれた彼がいた。かつての姿はもうほとんどのこっていなかった。恐ろしく巨大になった彼の体は全身血で汚れ、無垢だった瞳は濁りきっていた。あたりには血の臭いが充満していた。

 

 彼は彼女を見るや否や、

 

「ママ、ママ、ママ!ママ!どこにいたの!ママ!」

 

と万遍の笑みを浮かべ、近づいていった。けれど、その足は、彼女が剣を抜く音で遮られた。

 

「……ママ?どうしたの?」

 

「ねぇ、」

 

「昔みたいに一緒に暮らそうよ!」

 

「ねぇ、何をしてるの?」

 

「何って?」

 

「なぜ、人を殺したの?なぜ、町を焼いたの?ねぇ、あなたは何をしているの?」

 

 彼は濁った目で彼女を見つめて言った。 

 

「何って、掃除だよ!」

 

「ママを殺す人間なんていらない。」

 

「いらないものだったから、捨てたの!」

 

「でも無駄遣いしちゃダメってママ言ったでしょ?」

 

「だから食べたの!」

 

「ぼく、ママがいない間、上手くるすばんできたよ!」

 

「だから、褒めて?ママ」

 

「ね、ね、また森で一緒にくらそ?」

 

「森で、ぼくとママと、それからえんどのさんにんで一緒にくらそ?」

 

「ほかの、ママを殺す奴らのことなんてどうでもいいでしょ?」

 

「だからまた一緒に…」

 

 言い終わる前に、彼女は剣を構えて言った。

 

「世界に幸福になってはいけない人なんていない。誰にでも幸せになる権利がある。あるはずなんだよ。けれど、誰も彼も幸福になれるわけじゃない。犠牲というものは付き纏う。犠牲なしの大団円なんて、御伽噺でしかありえないんだ。私はそれを知らなかった。知らなかったんだ。だから、過ちを犯した。」

 

「私は、それでも、皆が笑える幸せな世界が欲しい。そのためにここまで努力してきた。君も、君にも、笑って欲しい。笑って欲しかったんだ。実の話、今の祖国を出てから、急いであの森に行って君を探したんだぜ?まあ、きみはいなかったけど。」

 

「誰だって笑っていい。笑っていられるべきなんだ。けれど、きみは、皆と笑って暮らすには、あまりにも、人を殺しすぎたんだ。だから……」

 

 彼女は剣を彼に向けた。

 

「私は君を殺さなければいけない。」

 

 二人の殺し合いが始まった。

 

 

 

 

 彼女にとって、戦況は最悪だった。何しろ、彼女の剣は彼の体を深く傷つける致命傷にはなりえなかった上に、傷をつけても、すぐに再生した。おまけに、彼の攻撃は、一つでも受ければ容易に死んでしまうようなものばかりだった。それでも彼女は死ぬわけにはいかなかった。祖国の苦しんでいる人たちの為、自分の夢の為、そして彼への贖罪のため。彼女はしんでしまいたかったのかもしれない。

 彼女はそれでも果敢に戦い続けた。負けるわけにはいけなかった。それでも、絶望的な戦力差は埋まらなかった。

 

 

 

 

 遂に、彼女は追い詰められた。もう、全身はぴくりとも動かなかった。

 

 彼は、ずっと泣きそうな顔をしていた。

 

「ねぇ、なんで、僕より、ママを殺したやつらなんかを助けようとするの?」

 

「私は…」

 

 答えようとした。

 

「ねぇ、なんで、なんでぼくを拾ったの?」

 

 彼女は、答えられなかった。

 

(ああ、結局は私、何もわかっちゃいなかったな。)

 

 彼女の首が空に飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 満ちない飢えを 埋めるため

 

 

 

 

 彼は、その場に倒れ込んだままだった。彼には理解できなかった。受け入れられなかった。彼女はしんだ。自分で殺した。意味はなかった。生まれなきゃよかった。しんでしまいたかった。殺して欲しかった。

 

「………………………おなかすいたな。」

 

 彼は人形を捨てた。

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 今日一日を 生きるため

 

 

 

 

 彼は、手につくもの全てを食らった。草も虫もキノコも土だって食らった。彼は、外のものを区別することをやめた。彼の胃はその全て全てを平等に溶かしていた。彼は倒れるまで捕食を続け、その後死んだように眠った。燻りはおさまることはなく、ゆっくりと膨らんでいった。

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 ほしいあの味 もう一度

 

 

 

 

 彼はその場から動くことなく捕食を続けた。いつしか彼のいる場所はだんだんと喰われて削れ、谷のように深くなっていった。彼女の死体は、ほかの人と同じように、彼の腹に飲み込まれていた。それはただ静かに息を引き取っていた。彼は親を捨てた。

 

 

 

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 お腹の飢えを 満たすため

 

 くらう、のみこむ、くらう、のみこむ、

 

 消えない飢えを 満たすため

 

 

 

 

 終わりは、案外単純だった。いろんな国の連合軍が、谷に、まずは大量の土を、次にこれまた大量の水を魔法で流し込み、凍らせた。谷底から音が消えた。彼は死んだ、

 軍の中の多くは、被差別者や奴隷であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼は悪魔でも、魔王でも、化物でもなく、ただ愛に飢えただけの子供だった。彼は決して悪逆非道な存在ではなかった。

 

 彼の人生はどうあがいても幸福、と呼べるものではなかった。彼の人生の中で幸福だったことはほとんどなかった。ただ一つ言えるのは、彼の一番の不幸は、彼女に救われたことだった。彼女がいなければ幸福を知らなかった。愛を知らなかった。夢を知らなかった。憎しみを知らなかった。絶望を知らなかった。

 

 救済は悪夢だった。




 初の小説です。

 評価、感想よろしくお願いします。

 暗すぎて書くの疲れたので、次はもうちょっと明るいの書きます。

 想像より多くの人に読んでいただけて、うれしい限りです。

次回作なんにしよう

  • これでおなかいっぱいです(婉曲表現)
  • ヤンデレとかの恋愛
  • SCPモドキとかのホラー
  • VRMMOとかの異世界ぽいやつ
  • こんな感じの短編
  • なんでもいいから出せ
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