深海棲艦のゆるい日常   作:とある組織の生体兵器

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深海棲艦が主役…。何となく書いたものです。暇ならば続きます。というより、最初の書き始めは少し苦手です…。


壱話 猫ナノ!

「ン…。」

 

まだ日の登らない朝。まだ鶏も鳴かない時間帯に起きる者がいた。

 

「……。」

 

寝ぼけ顔で洗面所へ行き、顔を洗う。冷たい水によって目が完全に覚めた。

 

「…ウン。」

 

鏡で寝癖を直した後、納得したようにうなづく。そして、朝ごはんの支度をする。大体が完成して、味噌汁を温める。味噌の香りが食欲をそそる。すると…。

 

「オハヨウ…オネーチャン。」

 

全体的に白く、頭の左右に短い黒い角、白いワンピースにミトン状の手袋をしている幼い子が襖を開けて、眠そうな、赤っぽい橙色の目を擦りながら挨拶をする。

 

「オハヨウ ホッポ。」

 

そう、起きたばかりの子は寝ぼけた北方棲姫。DMMブラウザゲーム『艦隊これくしょん』の登場…人物?である。

 

「朝ゴ飯ハ モウスグ。」

 

そして、笑顔で対応しているのが港湾棲姫だ。額には大きな角、両手には大きな鉤爪を持っている。鉤爪で食器などを傷つけないように、おそるおそる味噌汁をお椀に入れて、北方棲姫に渡した。

 

「朝ゴ飯ナノ!」

 

北方棲姫は途端に眠気が吹っ飛び、嬉しそうにした。

 

そんなこんなの平和な日常。

『深海棲艦 五島支部』の物語である。

 


 

「今日モ 戦イ…。イツニナッタラ 終ワルノカシラ。」

 

「オネーチャン、今日モ 行クノ?」

 

「ウン。ホッポハ オ留守番ネ。」

 

港湾棲姫が北方棲姫に言い、頭を優しく撫でる。

 

「夕飯マデニハ 帰ルカラネ。」

 

「気ヲツケルノ!」

 

「ウン。」

 

港湾棲姫が行く。

 


 

「来タ。」

 

港湾棲姫が艦娘を見つける。

 

「エーット…ゴホン。…クルナ…ト……イッテイル…ノニ……。」

 

「毎回思うんですけど、事前に言う必要あります…?」

 

「アイデンティティヨ。」

 

「アイデ…。…何か変なこと言ってすみません…。えっと…。じゃあ、始めますね。」

 

「エエ。」

 


 

「アゥ〜…。」

 

港湾棲姫が家で炬燵に入っている。

 

「オネーチャン?早カッタケド、勝ッタノ?」

 

「夜戦ニモ イカズニ ヤラレチャッタ…。」

 

頭に絆創膏があるあたり、やられてしまったのだろう。

 

「ヨク ヤルナ…。ウ〜サムサム…。」

 

「レ級…。」

 

コートのような服を着ており、付属した黒いフードを頭にかぶっている。背中にはリュックサックのようなものを背負い、首にはアフガンストールのようなものを巻いていた。 尻の辺りから白く、太い尻尾のようなものが伸びている。そんな小さな悪魔、レ級が廊下から来て、北方棲姫や港湾棲姫と共に炬燵に入る。

 

「アナタハ?」

 

「ドーン。」

 

レ級が答えにならないことを言う。だが想像がついた。イロハ級の中でも群を抜いて最強の戦艦。姫級に匹敵する。さらに言えば、戦艦なのに戦艦にあらず攻撃までしてくるため、誰からも恐れられている彼女にとっては艦娘を大破させるのが日常茶飯事だ。

 

「ン〜…。アッ、明日モ 港湾ノ所ニ 来ルッテサ。」

 

「エ…。マタ…?」

 

「ナンカ、“任務”トカデ 忙シイ ラシイゾ。」

 

「ナンデ ソンナコト ワカルノ?」

 

「『吹雪』ト LINE 交換シタ。」

 

「ドウセナラ、直接コッチニ 送レバ良イノニ…。」

 

「ソモソモ、敵ト LINE交換シテイルコトハ 良イノカ…。」

 

当たり前のように受け流す港湾棲姫に、レ級がツッコミを入れた。

 

「テカ、今日ハ 集積地棲姫ハ イナイノカ?」

 

「集積地棲姫ナラ 『大島出張所』ノ潜水棲姫ト 一緒ニ 南ノ島ヘ バカンス中…。」

 

「アイツ 何シテンノ? テカ、泳ゲナイダロ。」

 

「毎回 燃ヤサレル ストレスヲ 発散スルミタイ。」

 

集積地棲姫は南の島でバカンスを楽しんでいるようだ。

 

「ソウ思ッテミレバ 今年ハ 『菱餅』 無カッタナ。」

 

「脅シタカラ カシラ?」

 

「…脅シタ?」

 

「ウン。『次ホッポヲ 執拗ニ 虐メタラ、マタ 鎮守府ヲ 半壊サセル カラ。』ッテ。」

 

「半壊…。『艦娘』タチガ イタノニカ?」

 

「ウン。」

 

「ドウヤッタ?」

 

「鎮守府ニ 猫ヲ 百匹ホド 放シタ。」

 

「ヤベーナ。ガチギレ ジャネーカ。」

 

レ級は、猫が大量発生して阿鼻叫喚の鎮守府を連想した。

 

「沢山ノ 『菱餅』ヲ 貯メテタカラ 全部 奪ッタ。」

 

「マジカ…。沢山 虐メラレタラ ソラ怒ルナ。」

 

「アト、説教シタ。」

 

『アナタモ イイ歳シタ 大人ナンダカラ。ソレトモ 幼イ子供ヲ 虐メテ 楽シイノ?』

 

『すみません…。いえ…楽しくないです…。はい…。すみません…。イベントで…。すみません…。』

 

「マァ、ソウダナ…。艦娘ハ…。」

 

「艦娘タチモ 反省シテ ナカッタカラ 説教シタ。」

 

『アナタ達モ 平和ナ海ヲ 守ッテイルノニ 子供ヲ泣カシテ ドウスルノ?』

 

『すみません…。少しだけなら良いかなーっと…。はい…。すみません…。司令官からの命令で…。すみません…。』

 

「攻メルナ…。ト言ウヨリ、何提督ノセイニ シヨウトシテンダヨ…。」

 

レ級は瞬時に、鎮守府所属の者たちが港湾棲姫に説教されて正座させられている図が浮かんだ。

 

「ソシテ ドウナッタ?」

 

「ホッポヲ 虐メナイコトヲ 条件ニ、『菱餅』ヲ 返シタ。」

 

「猫ハ ソノママカヨ…。」

 

「ウン。」

 

レ級がてんやわんやの大騒ぎをしたままの鎮守府を思い浮かべた。すると…。

 

「オネーチャン 格好ヨカッタノ!」

 

北方棲姫が襖を開けてやってきた。

 

「ダカラ、コノ前玄関ニ 紙袋ガ沢山…。」

 

提督たちが謝罪として置いておいたのだ。

 

「テロダト思ッタヤツダナ。」

 

「テロッテ…。第一、狙ワレナイワヨ。ダッテ、近所付キ合イモ円滑ダシ、町内会ダッテヨク出席スルシ…。」

 

「町内会へ行ッテイタノカ…。」

 

どうやら、近所付き合いはかなり良好らしい。

 


 

「洗濯物ハ、アト1時間後ッテ トコロカシラ。」

 

港湾棲姫は炬燵に入りながら呟く。

 

「洗濯物…家事ヲ毎日ヤッテ、疲レナイノ?」

 

「離島棲姫ハ 今日 何シテタノ?」

 

「飛行場姫ト ショッピングモールへ。」

 

「良イワネ。ソレ。今度行コウカシラ。」

 

港湾棲姫は離島棲姫と炬燵に入りながら話していた。

『深海棲艦 五島支部』は今日も平和です。




北方棲姫と港湾棲姫たちのゆるゆる生活。
シリアスは死んだ。
次回があるとすればお隣さんに訪問します。
下のアンケートは皆さんが、何のキャラクターが好きかどうかです。

誰を登場させたいか

  • 集積地棲姫
  • 戦艦棲姫
  • 駆逐棲姫
  • 南方棲姫
  • 空母棲姫
  • 軽巡棲姫
  • 重巡棲姫
  • 水母棲姫
  • 潜水棲姫
  • 離島棲姫
  • 船渠棲姫
  • 護衛棲姫
  • 防空棲姫
  • 泊地棲姫
  • 飛行場姫
  • その他
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