「困ッタ…。」
昨晩のことを思い出した港湾棲姫。
「モナカ…。ウウン。健康ニ 良クナイ。」
港湾棲姫は乱雑にしまってあるモナカと羊羹をどかして、色々探すが無い。
「買イ物ネ…。」
「買イ物ナノ!」
「イツノマニ…。」
北方棲姫が嬉しそうに言い、港湾棲姫が驚く。
「買イ物 行クノ?」
「行ク。」
「ヤッタノ!」
「オ菓子ハ 100円マデ。」
「ワカッタノ!」
北方棲姫が笑顔になり、港湾棲姫も自然と笑顔になった。
「サンポ!サンポ!」
「コラ。走ラナイ…。」
少し遠いスーパーまで二人が歩く。太陽の光がポカポカしていて春の陽気だ。
「…クシュン!クシュン!」
「オネーチャン 風邪ナノ?」
「ウウン。花粉症…。辛イ…。クシュン!」
北方棲姫が心配そうに聞いて、港湾棲姫がクシャミをしながら言う。ポカポカ陽気で花粉が舞っている。
「オネーチャン、花粉、辛イ…。」
北方棲姫が頭の中で考えた結果…。
「…ツマリ、敵!アッチ行ケ!花粉!」
北方棲姫はぷんぷんしながら手を振ったりして、港湾棲姫に花粉を寄せ付けないようにする。逆に花粉が舞ってしまっているが…。
「アリガトウ ホッポ…。オネーチャン 楽ニ ナッタ…。」
「ホント!?」
「ウン。ダカラ モウ 大丈夫。」
港湾棲姫は北方棲姫の頭を撫でてあげる。北方棲姫は港湾棲姫を守ったと思い、少し誇らしい顔をした。すると…。
「あら?港湾ちゃんにほっぽちゃん?」
「隣ノ 山田サン。オハヨウゴザイマス。」
「オハヨウナノ!」
エコバッグを持った山田さん(隣人)に会った。
「おはよう。昨日はありがとね〜。とても美味しかったわ。」
「イエイエ、コチラモ 貰ッテクレテ 助カリマシタ。」
「モナカ!」
「あら、もなか食べたの〜?」
「マダナノ!」
「昨日ホッポハ 寝テシマッテ。」
「そうなの〜?あ、そうそう。大事なことを言い忘れちゃってね〜。」
「大事ナ コト?」
「昨日間違って、激辛のもなか混ざっちゃってたかもしれないから、気をつけてね。」
「ワカッタノ!」
「ワカリマシタ。」
「本当にごめんなさいね。それじゃあ。」
「サヨウナラ。」
「サヨウナラナノ!」
港湾棲姫と北方棲姫は、山田さんにお辞儀をした。
「…気ヲツケナイト…。」
「辛イノ。」
二人は歩きながら呟いた。そのうちに、段々と車通りの多い道を歩く。
「車ニ 気ヲツケナイト。」
「壊シチャウノ…。」
「車ハ 高イカラ…。」
二人が手を繋いで歩く。例え事故が起きても、怪我をするのは車側だ。そのうちにスーパーに入った。ここはそこまで大きなスーパーではなく、4階までしか無いスーパーだ。
「エレベーターナノ!」
「スミマセン。」
「アリガトウ!」
エレベーターの扉が閉まりそうだったが、中にいた人が待っていてくれた。
チーン
「一階ハ 食品売リ場。」
港湾棲姫らが降り、カートにカゴを入れて歩く。
「オ野菜ガ 沢山…。」
「ピーマン 安イカラ 買ワナイト…。」
「ピーマン…。苦手ナノ…。」
「好キ嫌イ スルト 強ク ナレナイワヨ?」
「ンー…。…食ベルノ。」
「偉イ。」
北方棲姫が港湾棲姫の目を見た後に言い、港湾棲姫が褒めてあげる。
「ツノ 格好イイノ…。」
「?」
しかし、実際は港湾製姫の額にあるツノを見ていて、自分にも“おでこ”に生えて欲しかったからだ。自分には生えないことを知るのは何年も後のことだが、それはまた別の話に…。
「オ菓子ナノ!」
「選ンデ。」
北方棲姫はお菓子コーナーで人間の子供と混じって見ている。
「ホント 馴染ンジャッテル…。」
港湾棲姫が仕方ないような顔をして呟いた。一応、深海棲艦は艦娘と休戦も和解もした覚えもないのだ。いつの間にか、北方棲姫は人間の子供と仲良く話して笑っている。
「…マァ、ホッポガ 幸セナラ ソレデイイカシラ。」
港湾棲姫は笑顔の北方棲姫を見て微笑みながら呟いた。すると…。
「お菓子は本当に100円までだぞ…?お前たち多いんだから…。」
「分かってますって。司令官。」
「「「あ(ア)…。」」」
艦娘と提督と鉢合わせた。
「こ、こんにちは。」
「コ、コンニチハ…。」
「こんにちは。」
まさか、こんなところで会うとは思っても見なかったのだろう。3人ともしどろもどろだ。
「港湾さんはほっぽちゃんと一緒に買い物ですか…?」
「エエ。」
提督と港湾棲姫が話す。
「やっぱり、お肉を買いにですか?」
「オ肉…?ドウシテ?」
「今日は鶏のもも肉の特売日で…。結構安いんですよ。あ、買ってないなら行ったほうが良いと思います。100g78円はお得ですよ。」
「へ〜。ソウナノ?買ワナクチャ…。」
「あっ、あと砂糖も1kg一人様100円なので、安いと思います。…まぁ、流石に鎮守府全員で来るのは出禁を喰らいそうなので、5人で来ていますが。あっ、あと卵もです。」
「200人以上 イルモノネ…。知ッテタラ レ級モ 連レテ来テタワ。」
艦娘と港湾棲姫が世間的な話をする。
「あっ、ほっぽちゃんがお菓子持って来ましたよ?」
「ア、本当…。」
「無駄話で時間を潰えるのも何ですから、我々はこれで…。」
「アリガトウ。」
提督と艦娘は、無駄に話をして港湾棲姫がセール品を買えないと言うオチを回避するため、まずは他の物を買いに立ち去った。
「提督ダッタノ?」
「ウン。ソレヨリ オ肉 買ワナクチャ…。」
「ワカッタノ!」
港湾棲姫と北方棲姫は急いでお肉コーナーに行った。幸いにもまだ残っていて、全部無事に買えることが出来た。
帰り道
「今日 沢山買ッタノ!」
「ウン。」
港湾棲姫と北方棲姫の両手にはエコバッグがぶら下がっている。色々買ったのだろう。
「オ腹 空イタノ!」
「イツノマニカ モウ 夕方…。」
港湾棲姫が空を見る。
グゥゥ〜…
すると、二人のお腹が鳴った。朝から何も食べていないのだから、お腹も鳴るであろう。
「…今日ノ 夜ゴ飯ハ ナンナノ?」
「今日ハ オ鍋。」
「ヤッタ!」
「スグニ 作ルカラ。」
北方棲姫が喜び、笑顔で港湾棲姫が言う。そして、玄関を開けた。
「タダイマ。……。」
「ドウシタノ?オネー…。レ級…。…死ンデル…。」
「死ンデナイ。」
カー…カー…
レ級が倒れていて、片手に一口食べたモナカを持っていた。勝手に食べたバチが当たったのだろう。ダイニングメッセージには『モナカハ キケン』と書いてあったそうだ。レ級 撃沈。
『深海棲艦 五島支部』は今日も平和です。
次回は検討中です。
残念だが、シリアスなど初めからない。騙して悪いが2次作なんでな。
次回があるとすれば、違う場所の支部の人が訪問するお話です。
誰を登場させたいか
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集積地棲姫
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戦艦棲姫
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駆逐棲姫
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水母棲姫
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