深海棲艦のゆるい日常   作:とある組織の生体兵器

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けど、人型だとオリ要素が出るしな…。


漆話 マッチョ兄弟

 

「フゥ…。」

 

太陽が照りつけるが、まだまだ寒い。港湾棲姫が洗濯物を干す。

 

「姉貴、手伝ウ?」

 

「イヤ、大丈夫ダ。棲妹。」

 

…ではなく、港湾水鬼だ。

 

「最近、アノ二人ガ 来ナイナ。」

 

「クビ?」

 

「ソレダト イインダガナ。ダガ、アイツラハ ソウ簡単ニ…。」

 

港湾水鬼と北方棲妹が話していると…。

 

「我ら兄弟がクビになったかだと?どうだ兄者。」

 

「否!我等兄弟がそう易々とここを明け渡すはずがないだろう。弟者よ…。」

 

「クビニ ナラナイナ…。」

 

高い木の上でムキムキの筋骨隆々で、服が弾けそうなくらいの筋肉を見せつけるポーズをしながら二人が言う。

 

「「とうっ!」」

 

シュタッ!

 

二人が高い木から港湾水鬼の家の庭に降りて、ポーズを決める。筋肉を見せつけながら。

 

「海軍元帥!弟者!」

 

ムキッ!

 

「陸軍元帥!兄者!」

 

ムキッ!

 

「連合艦隊旗艦!長門!」

 

ムキッ!

 

「大和型戦艦!武蔵!」

 

ムキッ!

 

「「「爆☆誕!!」」」

 

ドギャァァァァァン!!!

 

「庭デ 爆発サセルナ!!」

 

「洗濯物ガ!!」

 

戦隊ヒーローのように決めポーズをした後思いっきり爆発して、干していた洗濯物が煤だらけに…。港湾水鬼と北方棲妹がブーイング。

 

「トイウヨリ、イツノ間ニ キタ…。」

 

「気ヅカナカッタ…。マッチョ兄弟ニ 気ヲ トラレテタ…。」

 

二人は艦娘を見ながら聞く。

 

「転がって来たぞ。」

 

「決めポーズは大事だ。」

 

二人の艦娘は当然のような顔だ。

 

「今回こそ、貴様らの好きにはさせん!」

 

「この兄者と…。」

 

「弟者が…。」

 

「「成敗してくれる!」」

 

二人は筋肉を(ry

 

「…この弟者は知っているぞ…。夜中、こっそりコンビニへ行ってることを!」

 

「イイジャナイ。別ニ。」

 

「問題はそこではない…。そこで買ったのはマヨネーズとカレードリア!しかも真夜中にだ!カロリー計算も何もかもオーバーだ!」

 

「ソコマデ知ッテルノハ モハヤ ストーカー!!」

 

港湾水鬼が驚愕するが、艦娘二人は心に染みるように頷いている。狂っていた。

 

「弟者よ…。そこまでは流石にストーカーと言われても反論できんぞ。」

 

「そうか兄者…。ならば、次は気をつけよう。」

 

二人は筋肉(ry

 

「さてと、雑談もそろそろこの辺で、勝負だ。深海棲艦!」

 

兄者が指をさしながら、宣戦布告。

 

「…イヤ。」

 

「…なんだと?」

 

「洗濯物モ 一カラ ヤリ直シダ…。ソレニ、マダ ヤルコトガアル。」

 

「手伝ウ…。」

 

二人は艦娘を含めた4人を放って、煤だらけで地面に落ちている洗濯物を拾い、家の中に入って行った。

 

「…提督、流石に爆発はやりすぎたか…。」

 

「…そうだな。」

 

「こうなってしまえば、償いをせねばならんな。」

 

「その通りか…。」

 

4人が話す。

 

「弟者よ。やるべきことは一つだ。」

 

「ああ。兄者もな。」

 

「「「手伝う!」」」

 

陸海元帥含めた艦娘4人が家へ強行突入。そして、色々家事を手伝ってあげて、やっと終わった。

 


 

「デ、今日ハ ナンノ 勝負?」

 

「そうだな…。派手な勝負はまた洗濯物をやり直さなければならなくなる…。ならば、絵で勝負だ。」

 

「『絵』?」

 

「そうとも…。絵で勝負だ。」

 

「…汚レナイナラ ヤッテヤロウ。」

 

「ふっふっふ…。」

 

「ヤル。」

 

「棲妹?」

 

「ヤラセテ。」

 

「…分カッタ。」

 

弟者と兄者が笑みを浮かべる。そして、北方棲妹が描き始める。元帥側は弟者が描くようだ。そして、数分で両者とも完成する。

 

「う、うまい…!」

 

「弟者の絵のうまさはコンクールで連続優勝するほどだ!今回は終わりだ!深海棲艦!」

 

兄者と弟者が勝ち誇った笑みを浮かべる。

 

「出来タ。」

 

北方棲妹が絵を見せた。何やらぐちゃぐちゃな絵だ。

 

「ふ…ふふ…ふはははは!今回は我等の勝ちのようだな!弟者よ!…弟者?」

 

弟者はその絵をじっと見つめている。

 

「…負けた…。」

 

「なにぃぃぃぃ!?」

 

兄者は筋肉を見せつけながら、大袈裟なポーズで驚愕した。

 

「これは…今の人類では到底理解できないような、味もあり、深みもあり、そして何より大胆さであり、クレヨンの技術を無駄なく使っている…。兄者よ…。これは完敗だ…。」

 

「なん…だと…。」

 

兄者と弟者が膝をつく。艦娘達も後ろで膝をついていた。

 

「オー!」

 

「マイ!」

 

「「ゴット!!」」

 

二人は(ry

 

「イチイチ 筋肉ガ ウザッタラシイナ!!」

 

「トテモ ムカツク!」

 

港湾水鬼と北方棲妹が痺れを切らして言った。

 

「次こそは必ず…!行くぞ!弟者よ!長門武蔵!」

 

「次は勝つ!」

 

艦娘を含めた4人は嵐のように過ぎ去って行った。

 


 

「ヤッパリ、ツッコミモ 大変ダナ…。」

 

「姉貴、オ疲レ…。」

 

夜ご飯を二人で作っている間に港湾水鬼が呟いた。

 

「…デモ、意外ト 悪イ人ジャ ナイナ。」

 

港湾水鬼が家のリビングを見る。ピカピカに磨かれていた。

 

「トコロデ、棲妹。イツカラ アンナ『絵』ヲ?」

 

「アレ、適当。」

 

「適当…。」

 

「芸術ナンテ 分カンナイ。適当ニ グチャグチャニスレバ 意外ト 深読ミスル。」

 

「ヘェ〜。」

 

二人はそんな会話をしている間にご飯が出来た。

 

「…ソウ思ッテミレバ、港湾棲姫ハ 大丈夫カナ…?」

 

「姉貴…。」

 

二人が、テーブルの上に食事を準備して座り、ふと思う。そこに…。

 

「今日ノ 夕食ハ 魚ノ 照リ焼キ?」

 

「軽巡棲姫?」

 

軽巡棲姫がやって来た。

 

「…浮カナイ顔ネ。ドウシタノヨ?」

 

「…港湾棲姫ガ スコシ 心配デ…。」

 

「姉貴モ…。」

 

軽巡棲姫が椅子に座って、話を聞く。

 

「モシカシタラ、アッチデモ 同ジヨウナ 提督カモ シレナイ…ト、考エルト…。」

 

「ココガ 特別ナダケヨ。アンナノガ ドコニデモイタラ、人類滅亡ヨ?コッチガ 逃ゲダスワ…。」

 

軽巡棲姫がやれやれとする。

 

「ソレニ、妹モ イルカラ、何カアレバ 直グニ連絡ガ 来ルワヨ。」

 

「ソウ…。軽巡棲姫ノ 妹モ…。」

 

「『五島支部』ニ。軽巡棲鬼…元気ニ シテイルカシラ?」

 

軽巡棲姫は、五島支部にいる軽巡棲鬼のことを心配する。

 

「マァ、アノ様子ジャ 元気。アソコ、戦イスラ シテナイ…。」

 

「エ?」

 

「ミンナ 同ジデ バイト…。アト、バカンス…。」

 

「…和解?」

 

「正式ニハ シテナイケド、イツノ間ニカ アンナ関係ラシイ。」

 

「……。」

 

軽巡棲姫がそれを聞いて、リアクションに困った顔をした。

 

「ソロソロ 食ベヨウ。」

 

「…ソウネ…。」

 

「イタダキマス!」

 

三人が食…。

 

ピンポーン

 

「ハーイ?」

 

港湾水鬼が玄関へ行くと…。

 

「海軍元帥!弟…。」

 

「モウ聞イタ!…ハァ…。…ナンノヨウ?」

 

元帥兄弟がいた。

 

「これだ。」

 

「?」

 

兄者が袋を前に出す。

 

「作りすぎた。貰ってくれ。」

 

「一応敵ナンダケド…。」

 

「きっと、栄養のバランスが偏っていると思うからな!」

 

「エエソウデスカ。」

 

「それに、プロテインを5kgほど…。」

 

「ソレハ 持ッテ帰ッテ。」

 

「バナナ味は駄目だったか…。」

 

「ソウイウ 問題ジャナイ!」

 

港湾水鬼が元帥兄弟に言う。そこに…。

 

グゥ〜…

 

「「……。」」

 

「…オ腹 空イテルノカ…。」

 

元帥兄弟のお腹が鳴った。

 

「…夜ハ?」

 

「まだだ。暖かいうちにお裾分けを…いや、敵に毒見をしてもらったほうが良いからな。」

 

「ハイハイ。……。…毒見ツイデニ 食ベテクカ?」

 

「…いいのか?」

 

「イツモ 棲妹ト 遊ンデクレテルシ。オ裾分ケヲ 持ッテキテ クレタカラ。」

 

港湾水鬼が家の中にあげる。まぁ、実際は家事を手伝ってくれたお礼なのだが。

 

「アラ?」

 

「二人 追加ダ。」

 

「元帥!」

 

軽巡棲姫が椅子ごと少し移動して、スペースを作ってあげる。

 

「今日ハ、魚ノ 照リ焼キ。残シタラ 許サナイ。」

 

「どれ…。おぉ、美味い!」

 

「美味いぞ!港湾水鬼!」

 

「ソレハ 良カッタナ。」

 

モリモリと美味しそうに食べる元帥兄弟に、港湾水鬼はやれやれとした目で見守ってあげ、軽巡棲姫も食べ始めた。北方棲妹はガツガツ食べる二人を見て、行儀が悪いと思いつつ、少しニヤけていた。

その後、元帥兄弟は感謝の気持ちとしてプロテイン(いちご味)とメロンを届けてくれたそうだ。

『深海棲艦 礼文島支部』は今日も平和です。




次回はまた五島支部に戻ります。
次にお前は、『シリアスがなくなった。』と言う。
次回は、集積地棲姫が帰ってきそうです。

誰を登場させたいか

  • 集積地棲姫
  • 戦艦棲姫
  • 駆逐棲姫
  • 南方棲姫
  • 空母棲姫
  • 軽巡棲姫
  • 重巡棲姫
  • 水母棲姫
  • 潜水棲姫
  • 離島棲姫
  • 船渠棲姫
  • 護衛棲姫
  • 防空棲姫
  • 泊地棲姫
  • 飛行場姫
  • その他
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