魔法少女リリカルなのは~未来を変える者~   作:A,I,R

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無印
第1話「出会い」


 小鳥がさえずる朝。とても心地よかった。

 僕の名前は高町ゆうき。

 お父さんとお母さんが亡くなってから、僕はこの高町家に養子に来た。なのはの家に来てから早くも3年が経った。あれから色々あったが今は笑って生きていられる。

 僕もなのはも今は9歳、学校に行っていて今日は月曜日、今はなのはを起こしに行っている。

 なのはの部屋に入ると、幸せそうに寝ていた。

「なのは、朝だよ起きて」

 と起こそうとするけど

「むにゃむにゃ、あと5分」

 って、何かアニメの古典的な朝のセリフ言ってきた。本当に幸せそうに寝ているなぁ。でも起こさないと。

「早く起きないと学校に遅れるよ?」

 僕はなのはの体を揺らして起こす。するとなのはが目を擦りながら、起きてくれた。

「ゆうき君は時間に厳しいよ」

「そんなことはないよ、なのはが時間にルーズだけだよ」

「ル、ルーズって酷いな、時間に余裕があるって言って」

「分かったよ。とにかく早く起きて。朝ご飯が冷めちゃう」

「分かったよ」

 

 

 

 

 

 

 私が着替える為にゆうき君が外に出る。

 ゆうき君は3年前に悲しい事故があって、お父さんとお母さんが亡くしてしまった。

 その当初のゆうき君は、とても人間とは言えない程に生気が無かった。

 ゆうき君のお父さんお母さんと仲が良かった私のお父さんとお母さんが養子にしていた。

 それから暫らくして、次第に生気を取り戻して、今では元気になっている。

 どっちがお兄ちゃん、お姉ちゃん? って聞かれると私の誕生日が3月15日、ゆうき君が3月25日で私がお姉ちゃんの筈……なんだけど、今ではゆうき君がお兄ちゃんみたいな感じになっている。

「なのは、どうしたの?」

 と、着替えの途中だった。私は考えを止めて着替えに専念した。

 

 

 

 

 

 

 なのはとゆうきが下に降りると母親の桃子が朝食を並べていた。

「「お母さんおはよう」」

「おはよう、なのは、ゆうき早く食べないとバスの時間に遅れるわよ」

 時計を見ると、時間はかなりギリギリだった。

 

「大変だ!なのは、急ご」

「そ、そうだね」

 なのはとゆうきは急いで朝食を食べる。

 そしてすぐに支度をし

「行ってきます」

 家を飛び出した。

 なのはとゆうきが通っている学校には送迎用のバスあり、決まった時間に来る。それに乗り遅れると遅刻に繋がってしまう。

 駆け足で向かい、なんとかバスの時間に間に合った。

 バスに乗り込んだ2人は奥に向かう。

「おはよう、なのは、ゆうき」

「なのはちゃん、ゆうき君、おはよう」

 ゆうきとなのはを奥の席で迎えたのは女の子2人だった。

「おはよう、アリサちゃん、すずかちゃん」

「おはよう、アリサ、すずか」

 迎えた女の子2人の名前はアリサとすずか。出会った当初は大ゲンカになったが、今では大切な友達になり、塾も同じの所に行っている。

「そういえばゆうきは今日もその宝石をぶら下げているのね」

 とゆうきが首から下げていた白い宝石を指差した。ゆうきは肌身離さず付けていた。

「これはお母さんが残してくれたものだからね・・・・」

 そう、その宝石はゆうきの母が遺した数少ないものの一つだった。

 その場の空気がほんの少し、重くなる。

「そ、そうだ! 今日の体育こそゆうきとすずかに負けないわよ」

 その発端を作ったアリサは明るい話に路線を変える。

 すずかとゆうきは運動神経がとても良かった。その反対になのはは運動音痴と言ってもいいくらいだった。

「お手柔らかにねアリサちゃん」

「アリサ、バスの中は静かにね」

 

 

 

 

 

 

 

 楽しい学校も終わって僕達は今、塾に向かっている。

「あぁぁもう! なんでゆうきとすずかに勝てないのよ!」

 今日の体育で僕とすずかに勝てなかったのが悔しいのか、アリサは機嫌が斜めだった。

「知らないよ、そんな事」

「アリサちゃん、いつか勝てるよ」

「いつかじゃダメなの! っと、此処が塾の近道よ。さあ行くわよ」

 アリサが近道を見つけたからと、今回はそっちの道を通ろうと決まっていた。

 そしてその道を通ろうとすると

「…………け……て……」

 突然謎の音が聞こえた。しかもかなりノイズが入っていた。

「何か聞こえない?」

 どうやらなのはにも聞こえたみたいだった。

「確かに何か聞こえる」

「何も聞こえないよ?」

「じょ、冗談は止めなさいよ」

「本当だよ、何か聞こえる」

 どうやら聞こえるのがなのはと僕だけのみたいだった。

「……助……け……て」

「なのは助けてって、言っている!! 助けよう」

「行こうゆうき君! 多分こっち」

「分かった」

 なのはと共に声のした方向に進んで行く。

「2人ともどこに行くのよ!!」

「分からない、でも助けてって言っているの!」

 なのはと僕が大急ぎで向かうと、そこには赤い宝石をぶら下げた動物が横たわっていた。

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