グランドジオウのヒーローアカデミア 作:通りすがりのヒーロー
俺たちはI・エキスポに向かっているところだ。
「そういえば2人のことなんて呼べば良い?」
「僕のことは……デクと呼んでください」
「デク……?変わったニックネームね」
「俺は……なんでも良いですよ」
「じゃあソウゴくんにするわね。私のことはメリッサで良いわよ」
「「分かりました。」」
そうこうしてるうちにエキスポ会場に着いた。
「最新のアイテムがこんなに!」
「デクくん、見て見て!この多目的ビークル、飛行能力はもとより、水中行動も可能なの!」
出久とメリッサさんが楽しいそうにしている中俺はとある物が目に入った。
「メリッサさん、これは?」
俺は青色の大きめな拳銃のような物を指さした。
「ああ、それはね、『ショットライザー』って言うのよ。でもここにあるのは本物じゃないわ」
「本物じゃないって?」
「実は今の個性社会が出来る前の物らしいのよ。それでこの前データだけ発見されたのよ」
「データだけってことは…」
「そう、これはそのデータを元に作った物なの。警備にも使われているのよ」
「でもI・アイランドの警備はロボットじゃないんですか?」
「前まではね。…こんなこと言うのはあまり良くないんだけど、ゴニョニョ…」
「え!盗ま…」
「バカ!」
俺は咄嗟に出久の口を押さえた。
「モゴモゴ…」
「さっきの話、本当なんですか?」
「ええ、本当よ。アイテムの1つが盗まれたの。だから今はロボットだけでなく人材を導入したの」
「犯人は今もこの島に?」
「ええ、外から来た人は居るけど外に出た人は居ないわ。」
「なるほど…」
「んー、んー!」
「あ、ごめん。」
俺は出久の口から手を離した。
「ぷはぁ、苦しかった…」
「ごめんごめん」
「まあ、良いけど…」
「楽しそうやね、デクくん」
「お、お茶子さん!?どうしてここに?」
「楽しそうやね」
顔は笑っているが、全く笑顔ではない麗日であった。
「ソウゴさん……」
「百も来てたんだ」
「はい……」
「2人とも聞いちゃった」
そこには耳郎が個性のイヤホンジャックをユラユラと持ち上げていた。
「あー、なんか勘違いしてる感じだね」
「え、勘違い?」
「出久…」
(これで気付かない方が凄いよ…)
「お友達?」
「えっとですね。学校のクラスメートでそのうちの2人は俺たちの彼女です」
「え、そうだったの!?」
コクンコクン
無言でうなずく百と麗日。
「ごめんなさい、私ったら…」
「いやいや、誤解させた俺たちも悪いし!」
「そ、そうだね」
「そうだったんだ。デクくん、ごめんね?」
「私も、すいませんでした」
「2人は悪くないよ。そうだ、まだ紹介はしてないね」
「えっとね、僕たちはここのアカデミーのメリッサさんに案内して貰ってたんだ」
「そうなの、私のパパとマイトおじさまが……」
「わ〜〜〜〜!」
出久は慌ててメリッサさんの言葉を遮った。
「「?」」
百たちは不思議そうな顔で見てる。
(やばい、ここは誤魔化さないと!)
「百たちもチケット貰ったの?」
「ええ、父がここの株を持っているので招待状を貰いましたの。時乃さんは?」
「俺も父さんからチケット貰って出久を誘ったんだ」
「そ、そうなんだ!!」
(分かりやすいなあ)
「良かったらカフェでお茶しません?」
メリッサさんの提案によりカフェで一息ついている。
「なんか、女の子同士で仲良くなったみたいなだね」
「そうだね(笑)」
「それにしても、出久はもうちょい何とかならないの?」
「いや本当、ソウゴくんには感謝しきれません…」
俺が出久に注意してると…
「お待たせしました」
ウエイターが飲み物を持ってきたが、その声には聞き覚えがあった。
「お、誰かと思えばZか」
「それに峰田くんも!」
「だーかーら!Zって呼ぶんじゃねえ!なんかウルトラカッケーけどよ」
「あんたら何してるの?」
「エキスポの間だけ臨時バイトを募集してたから応募したんだよ、な」
「休み時間にエキスポ見学出来るし、給料もらえるし、来場したかわいい女の子とステキな出会いがあるかもしれないしな!」
そんなことを言ってる峰田はメリッサさんにロックオンした。
「おいおい、あんな美人とどこで出会ったんだよ!?」
「紹介しろ、紹介!」
「いや、あの……」
「彼らも雄英生?」
「そうでーす!」
「ヒーロー志望でーす!」
カッコつけている上鳴と峰田。だがその時、またしても聞きなれた声が聞こえてきた。
「なに油を売ってるんだ!?バイトを引き受けた以上、労働に励たまえー!!」
ビュン!
ダッシュで飯田がやって来た。
「「ギャア〜!!」」
「い、飯田くん!」
「来てたん?」
「うちはヒーロー一家だからね。招待状が届いたんだが家族は予定があり、来たのは俺1人なんだ」
「そうなんだ、実は俺たちも・・・」
飯田に続き俺たちもここに来た経緯を伝えた。その時…
ズン!
大きな破裂音がした。
「な、なんだ!?」
突然の衝撃に音のした方向を振り返ると、近くの会場から大きな土煙が上がっていた。
急いで土煙の方に向かうと、『ヴィラン・アタック』と呼ばれるアトラクションがあった。
「クリアタイム33秒!第8位です!」
MCのお姉さんの声とともに近くのモニターに写ってる岩山にいる人物に見覚えがあった。
「切島くん!?」
「デクくん、あの人も……?」
「はい、クラスメートです」
「さあ、次なるチャレンジャーは……!?」
MCのお姉さんの声につられるようにスタート地点に立つ人物にも見覚えがある。
「かっ、かっちゃん!?」
「それではヴィラン・アタック、レディ〜ゴー!」
「死ねえ!!」
ドカーン!ドカーン!
「これはすご〜い!クリアタイム15秒で、トップです!」
「勝己やるね〜」
「あれ?時乃じゃね?それに緑谷も!」
『緑谷』そのワードに気付き観客席まで爆破で近付いてきた。
「なんでテメーがここに居るんだぁ!?」
「俺が誘ったんだよ。と言うか勝己も、なんだかんだで切島誘ってんじゃん」
「…別になんでも良いだろ」
「あー、時乃チケットサンキューな!」
「どういうことですの?」
「実は雄英体育祭での優勝で招待されたんだけど、父さんからも貰ったから勝己にあげたんだよ」
「それで俺は付き添いってわけ。これからみんなでアレ挑戦すんの?」
「やるだけ無駄だ!俺の方が上に決まってんだからな!」
「うん、そうだね、うん」
出久が必死に抑えようとしたが…
「でも、やってみなきゃ分からないんじゃないかな?」
「うん、そうだね……って!」
麗日の発言につい、うなずいてしまった出久…
「だったら早よ出て、ミジメな結果を出してこいや、クソナードが!」
「は、はい!」
「さて、飛び入りで参加してくれたチャレンジャー。いったいどんな記録を出してくれるのでしょうか!」
(まずはワンフォーオール・フルカウル!そして…)
『ジャンプ!』
「変身!」
『ライジングホッパー!』
「ヴィラン・アタック!レディゴー!」
そして出久は瞬く間に的のヴィランを粉砕していった。
「これも凄い!15秒、トップタイです!」
「やるじゃん出久!」
「ありがとう…」
「だー!クソありえねー!もいっかい突き放したらぁ!」
勝己がそう発言した時…
ガガガッ!
「ひゃー、すごい!すごい!すごーい!!」
会場を見ると大きな氷の塊が覆っていた。
「14秒!現在トップに出ました!」
そこには轟が立っていた。
「てめぇ、この半分野郎!」
「爆豪か」
「いきなり出てきて、俺すげーアピールか、コラ!」
「緑谷たちも来てたのか」
「無視すんな!だいたいなんでてめーがここにいんだよ!?」
「招待を受けた親父の代理で」
2人のやり取りを見てMCがオロオロしている。
「とりあえず落ち着きなよ」
俺は観客席から降りて勝己をなだめた。
「さ、さあ。次のチャレンジャーです!」
「え?」
どうやら進行させたいようで、俺も強制参加することになった。
「変身!」
『グ・ラ・ン・ド!ジオーウ!!』
(どうするか、クロックアップ無双でも良いんだけど…)
「ヴィラン・アタック!レディゴー!」
「これでいこっと!」
『フォーゼ』
『ランチャー、ガトリング、レーダー、ON』
俺の右足、左足、左腕にモジュールが付いた。
「ロックオン、これで一気に!」
ドカドカドカドカドカーン!!
「クリアタイム、なんと10秒です!!」
「まあ、こんなもんか」
「すごい、流石ソウゴくん!」
「ありがとう。勝己、とりあえず落ち着きなよ」
「ああ、色々気に入らねえが、ソウゴに免じてやる」
そんな男子たちのやり取りを見ていたメリッサさんたち。
「ふふ、雄英高校って楽しそうね」
「少なくとも、退屈はしてないですわね…」
「「タシカニ」」
百の発言に同調する2人であった。
エキスポのメイン通りから外れた埠頭にある倉庫で、怪しい人物たちが話していた。
「…お前の作戦、本当に大丈夫なんだろうな?オールマイトが来ているらしいじゃないか」
「ああ、必ずボスの役に立てるだろう。それに
男はある物を見ながら呟いた。
今回はここまでにします!正直、色々と察しはつくでしょうね(苦笑)
まさか3500を超えるとは…