そして████になった転生者   作:にわかネット文化ファン

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今回、作者の苦手なバトルものなので注意してください。
あと、他にも色々な意味で注意してください。


> 突然のバトル展開 <

アシュリーが二人きりで話してきたらと提案してくれた。

そういうわけで、トイレのある公園にやってきたのだ。

どうしてトイレのある公園かって?意味はない。

 

「・・・まさか、俺以外にも転生者がいたなんてな」

 

「まさか、僕も”神浜のダヴィンチ”が転生者だとは・・・」

 

「待って?いくらなんでもわかるんじゃないか??

あんだけ派手に行動しているんだから」

 

「いえ、てっきり僕が転生した影響かと・・・」

 

「・・・まあ、俺も一人だけだと思ってたからな」

 

二次創作でも、他に転生者がいるというのは珍しい展開だ。

リリなの?あれは別格だから・・・。

 

「それに、原作介入とかあまりしてなかったじゃないですか?」

 

「だって、文化侵略が目的だったし・・・」

 

そういうと、瀬宮は少し笑ってしまった。

 

「僕は嫌いじゃありませんよ、そういうの。

ただ、淫夢語録の件に関しては許しませんけど。

僕には小声で言ってたの、聞こえてましたからね。

あんな汚物を聞かされる身にもなってくださいよ」

 

「許してクレメンス」

 

「そういうところですよ・・・僕の目的は、ただ強くなることです。

淫夢語録なんて聞いていたら、強くなろうという意思が弱くなってしまう。

前世では、弱いせいで色々とあったので・・・」

 

瀬宮の表情からして、彼は前世であまりよくない目に遭ったのだろう。

その瞳には、目標に向かおうという熱い炎が灯っていた。

 

「・・・そうか、すごく芯が強いんだな」

 

唯華は目の前の好青年が羨ましくなった。

彼は自分と違って、心が強いのだ。

 

「それでも、未だに僕は弱いんです・・・少し前のことなんですが」

 

それはある日のことだった。よく行く馴染みの店の看板娘から呼び出されたのだ。

 

「話ってなんですか、鶴乃さん」

 

「わ、わたしと付きあっ、付き・・・私の弟子になれ」

 

「???」

 

もちろん、瀬宮は必死に抵抗した。

だが、三人に勝てるわけがないように、魔法少女には勝てなかった。

 

「じゃあ、一緒にのんび・・・修行しようよ!」

 

「ちくせう」

 

それから、瀬宮の日常は壊れてしまった。

いつも計画的だった修行が、滅茶苦茶なものにされてしまった。

彼の格闘技はテコンドーなのに別の格闘技をやらされ、

修行の後には必ず50点の中華料理を振舞われ、

そもそも修行自体が無計画なものという散々な目に遭っているのだ。

 

「そういうわけで、なんとか時間を見つけては自分で修行しているんです。

ちゃんと強くなって、鶴乃さんの弟子を卒業しないと・・・」

 

「そりゃ酷いな・・・ヒノカミ神楽、教えてやろうか?」

 

「鬼滅のパクリじゃないですか」

 

とりあえず、唯華は瀬宮を殴り飛ばした。

 

「まあ、もしかするとお前に合っていないかもしれんが、参考にはなるだろ。

一応、俺は神楽でワルプルギスにかすり傷をつけれたが・・・」

 

「それでも十分ですよ!ありがとうございます!」

 

そのころ、病室では女子会になっていた。

 

「マサルは良い人デス・・・でも、朴念仁なんデス。

私がいくら気を惹こうとしても、まったく動じないんデス」

 

「男子ってそんなものですよ?ういだって、唯華さんの気を惹こうとしても・・・」

 

病室に入ろうとしたういは悶死した。

 

「でも、もっと不安なのは、マサルが最近辛そうなことなんデス。

やけにトレーニングの時間が不規則になったり・・・。

私が理由を聞こうとしても、ただ苦しそうに笑うだけなんデス・・・」

 

理子も同意した。

 

「そうなんです・・・唯華さんも辛そうな時があったのに、言ってくれなくて・・・」

 

なにはともあれ、数日後・・・。

みかづき荘で鶴乃は正座させられていた。

 

「告白しようとアタフタして、それで無理矢理弟子にしたと?

鶴乃・・・アンタ何してんの???」

 

やちよは溜息をついた。

 

「だって・・・」

 

「だって、じゃないわよ・・・。せっかく、アドバイスしたのに・・・」

 

「ふええ・・・」

 

本来、鶴乃は瀬宮を弟子にする気などまったくなかったのだ。

ただ、彼とのんびりしたかっただけなのだ。

だが、緊張のあまり、彼を打ち負かして弟子にしてしまったのだ。

 

「今すぐ彼に謝って来なさい」

 

「はーい・・・」

 

「よかった、ようやく弟子から卒業できるんですね」

 

いつの間にか、瀬宮がそこにいた。

 

「瀬宮くん!?」

 

「・・・あなたが瀬宮勝ね。どうやって入ってきたの?」

 

「唯華さんが開けてくれました」

 

唯華「やっぱ、ピッキングは人助けのために使うべきだよな!」

 

阿見莉愛「犯罪よ???」

 

鶴乃はすごく顔を赤くして、蒸気を出していた。

 

「鶴乃さん・・・とりあえず、勝負しましょう。

それで、今までのことは水に流すということで」

 

「・・・瀬宮くん!」

 

ちなみに、唯華は阿見莉愛によって壁に叩きつけられていた。

 

「・・・ふう」

 

やちよは安堵の溜息をついて、スマホを取り出した。

 

「これでサブタイトル詐欺にならないわね」

 

決戦が始まる。舞台は唯華がいつも練習に使う野原。

意外と観戦者は多く集まった。

唯華と阿見莉愛とまなかはもちろんのこと、ももこのチームも来ていたし、

みかづき荘の一員も集まっていた。あとは都ひなの、木崎衣美里、観鳥令、万年桜、牧野郁美だ。

ひなの達はたまたま暇だったので観戦しにきたのだ。

 

「・・・いくよ、瀬宮くん。さっき約束した通り、私が勝ったら童貞もらうからね」

 

「そんな約束した覚えないんですが???」

 

最初に、鶴乃が攻撃を開始した。

炎を纏った斬撃が彼に向かう。

 

「独島・水軍式」

 

まるで、瀬宮が静かな海面に浮かぶ孤島になったようだった。

彼は静かに水を纏った打撃で斬撃を打ち消したのだ。

間合いに入ったすべての攻撃が無効化されるテコンドーの奥義。

 

「次はこっちから行きます」

 

彼は両手を組んで人差し指を突き出した構えをとった。

 

「重根・水軍式」

 

彼の指の先端から、光速の水滴弾が放たれる。

鶴乃はそれを間一髪で避けることができた。

 

「ふゆう・・・まるで、ミズカミ神楽みたい」

 

「みたい、じゃなくてそのものよ。あいつの呼吸音聞いてみて」

 

レナの言う通り、瀬宮はヒュウウウという呼吸をしていた。

それは奇しくもミズカミ神楽と同じ呼吸音だった。

 

「レナのパクリじゃない!」

 

「ふゆう、レナちゃん子供っぽいよ。

それに、あの人はミズカミ神楽のこと知らないと思うし・・・。

そもそも、ミズカミ神楽はやちよさんが編み出したから、パクったのは・・・」

 

そして、胡桃まなかは冷や汗を流しまくっていた。

 

「こ、この状況、マズすぎます!テコンドーはテコンドーでも、劣等殲滅の方じゃないですか!」

 

「大丈夫よ、どうせ読者は知らないわ」

 

「先輩、もし読者の皆様が新しいタブを開いて調べたらどうするんですか!?

というか、色々な意味で有名ですから!あのテコンドー!

ああ、こうしている間にもお気に入りが解除され、低評価の嵐に・・・!」

 

瀬宮は次の攻撃に移ろうとしていた。

彼は腕に水を纏わせ、鶴乃に猛スピードで向かっていった。

 

「こ、こうなったら第二のヒノカミ神楽で・・・!」

 

鶴乃は呼吸を併用した攻撃を何百と放つが、彼はそれをするりと避けていった。

 

「日成・水軍式」

 

水流を纏った手刀が鶴乃の顔面に直撃する。

彼女はそのまま崩れ落ちた。

 

「大丈夫ですよ、しばらくすれば目覚めますから」

 

そう言って立ち去ろうとした瀬宮を唯華は呼び止めた。

 

「ちょっと待って、俺が教えたのはヒノカミ神楽だけだったはずだ。

それなのに、どうして・・・その・・・」

 

「簡単な話ですよ。ヒノカミ神楽は始まりの呼・・・神楽ですから。

それを応用すれば、水っぽいのは出せるはずなんです」

 

水の呼吸は元をたどれば日の呼吸(ヒノカミ神楽)である。

つまり、日の呼吸を水の呼吸に変換することは可能なのだ。

 

「・・・とりあえず、目を覚ましたら鶴乃さんに伝えてください。

僕とは今まで通りの関係で・・・弟子になる以前の関係に戻ろうって」

 

「ありゃ、付き合わなくていいの?」

 

「唯華さん、僕には強くなるという目標があるんです。

鶴乃さんには申し訳ありませんが、僕は独身を貫くつもりです」

 

阿見莉愛はそれを見ていて、嫌な感覚を抱いた。

瀬宮の姿はまるで、嫌なことがあったら練習に逃げようとするどこかの幼馴染そのものだった。

近いうちに大変なことになるであろうと、予感できた。

予感できなかったのは・・・その近いうちとやらが、今だということ。

 

「・・・やだよ。そんなのやだよ」

 

気絶していたはずの鶴乃が起き上がった。

だが、気迫がさっきとは大違いだった。

 

「おい、瀬宮」

 

「・・・なんですか、唯華さん」

 

「お前、あの子と知り合って何年くらいだ?」

 

「おそらく、彼女が物心ついたころにはとっくに」

 

「・・・第二の質問、お前イケメンだけど、前世から?」

 

「イケメンじゃないはずですが・・・まあ、前世と同じ顔ですね」

 

「そうかそうか、謙虚だな・・・それで、お前にだけ見せる表情とかってあった?」

 

「えっ、ないと思いましたが・・・たまに生気のない表情になりますが・・・

・・・そういえば、僕以外の客にはあまり見せていませんでしたね」

 

そこに、やちよが割り込んできた。

 

「それ、あの子が一番安心しているときの表情よ」

 

「・・・瀬宮、責任取ろうか。お前、完全に主人公になってるよ」

 

「なんで???」

 

彼女の持っていた扇子に纏っていた炎が桜色に変わる。

さらに、炎がさっきよりも自由自在になったかのようだった。

 

「これがわたしの新しい神楽・・・コイガミ神楽だよ!ふんふん!」

 

このマギレコ世界における、恋の呼吸の誕生であった。

まさか、ヒノカミ神楽を持ち込んだことでこうなるとは。

唯華もこんなことばかりは予想できなかった。

 

「てへぺろ」

 

「唯華さん・・・主体」

 

「ぎゃああああ」

 

瀬宮のとくに理由しかない攻撃によって、唯華は崩れ落ちた。

そして、新たな参戦者・・・!

 

「へえ・・・あなたのせいだったんデスネ?マサルが苦しんでいたのは・・・」

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