月面都市フォン・ブラウンに構えるアナハイム・エレクトロニクスの工場。その搬入路に一機ベースジャバーが入ると、格納用のハンガーとドッキングし、ハンガーに引っ張られる形でベースジャバーは進んでいった。
進んだ先にはモビルスーツの製造ドックの入り口が見える。その入り口で技師のオクトバーのそばでベースジャバーに向けて両腕を振るベルトーチカの姿があった。
やがてベースジャバーはベルトーチカたちの目の前に着陸し、コックピットから先にアムロが、続いてのび太とドラえもんが降りる。
「最新鋭機を寝る間も惜しんで組み立ててるっていうのに、ずいぶん遅い登場ねぇ。アムロも随分偉くなったものね~。アウドムラにいた時のへしゃげてた誰かさんとは大違い。」
「ガンダムを君に任せっきりだったのは申し訳ないと思ってるよ。」
アムロと話すベルトーチカは、次に後ろののび太とドラえもんに目を向けた。
「ど、どうも……。」
ベルトーチカの美貌に少し緊張したのび太。
「うふふ……年相応のウブな反応ね。一年戦争の時のアムロもこうだったのかしらね?」
「ベル、よさないか。」
のび太からドラえもんに移した途端、ベルトーチカの表情は優しくも妖艶な顔からこの世界のものとは思えないようなものを見るような強張った目になった。
「……今じゃガンダム以外でもハロとかいろんなロボットがいるけど、ほんとこの方は見たことないわね。」
「あはは……僕もいろいろ事情があるもので……。」
ドラえもんはお茶を濁した。正直もう初対面の人物に会うたびに自分が未来から来たネコ型ロボットであることをはじめとした複雑な事情をいちいち話すのがめんどくさかった。
「それよりベル、ガンダムは?」
「こっちよ。」
ベルトーチカが先導して、ガンダムが格納されているドックに向かった。
「それよりさアムロ、知ってた?アナハイムって、ネオ・ジオンのMSも建造してるみたいよ。」
「勘弁してください。我々技術部門は違いますよ。」
同行するオクトバーは弁解した。
「それが企業だもんな。それぐらいは想定できる。」
ドックに着くと、そこには一部だけ装甲が貼られていて、内部の整備が行われている”モビルスーツ”が姿を見せた。
「あれが、ガンダム?」
のび太は建造中のガンダムを指さした。
「アムロさんはあれで英雄になったの?」
「いや、一年戦争のやつとは別物さ。」
「そうよ一緒にしないでよ。前のと比べてシャアにも勝てるようにめちゃくちゃ強くした新しいガンダムなんだから!」
ベルトーチカは子供のようにムキになった。
「じゃあ、”ニューガンダム”てことですね!?」
「まさに!」
ベルトーチカはのび太のセリフにこたえるように指をパチンと鳴らした。
アムロはそんなやり取りにかまわず、νガンダムのほうにジャンプした。月面上の1/6の重力だからか、そのままふわっとガンダム胸部のコックピットに一直線に向かった。
「アムロー!サイコミュはシートの後ろにあるわ!」
ベルトーチカはνガンダムに向かうアムロを追いかけるように呼び掛けた。アムロがコックピットに着くと、シートの椅子の後ろに回り込み、モニターのパネルの一部をはがした。中からは内部機器が露出した。
「敵の脳波をサイコミュで強化して受信できれば、対応は速くなるからね。」
アムロは露出した内部機器をいじり、点検していった。
「大尉それなんですが、大尉のアイデアがヒントになって、うちの材質開発部がフレームの中に同じ性能を持つ物を内蔵したんです。」
「フレームの中に内蔵?」
「アムロ、私が呼んだのはそのことについてよ。」
ベルトーチカとオクトバーはアムロをコックピットから連れ出して、ドックの下にあるコンソール室に連れて行った。のび太は建造中のνガンダムに見とれていたが、ドラえもんは強制的にのび太を連れ出し、アムロたちと同じ場所に向かう。
コンソール室の画面には何かの拡大されたものが映し出されていた。
「このコンピュータ・チップが、言ってみれば金属粒子並みの大きさでフレームに封じ込めてあるんです。それで、このフレームにそれを使ってます。」
「すごいアイデアじゃないか!」
アムロはコンソールに映し出されているものを見て驚いていた。後ろでのび太も見ていたが、なんのこっちゃというような顔になっていた。
「……ドラえもん、今はよくわからないけど、このνガンダムが今回の事件のカギになるのかな?」
「わからない。これで最悪の事態を回避できるなら、それに頼るしかない。」
「ほかにもなんかガンダムみたいな強そうなロボットってないのかな?いっぱいいればシャアだって止められるだろうに。」
「僕たちは戦争しに来たんじゃないんだよ?数で押せばいい問題ってわけじゃ……。」
ドラえもんの制止も聞かず、のび太はドックのほうに勝手に走っていった。アムロたちはオクトバーの話に夢中でそれに気づかないでいた。
「ああ、のび太君。勝手に走り回っちゃだめだよ!」
ドラえもんはのび太を止めに追っかけた。のび太がガンダム以外にも整備で並んでいるジェガンなどのモビルスーツを走りながら見ていく。
すると、のび太はあるモビルスーツの前で足を止めた。そして、その先のモビルスーツを凝視する。
「どしたののび太君?」
「ドラえもん、これって……。」
のび太は視線の先にあるモビルスーツを指さした。そこにあったのは、今までのモビルスーツとは違い、”金色一色”で塗り固められたモビルスーツだった。
「うわ~きんきらきんだ。こんなのが戦場に出たら目立つよ。」
「でもドラえもん。このロボット、どっかで見たことない?」
「え?これ?こんな金色のモビルスーツなんてう~ん……。」
ドラえもんは今まであったことを思い出そうとする。
「……そうだ!ドラえもん、あれだよ!!」
のび太は思い出し、突然声を上げた。
「ほら、僕たちが”メカトピアの鉄人兵団”と戦った時に乗ったあのロボット……”ザンダクロス”だよ!!」
のび太の言うザンダクロスで、ドラえもんはようやっと思い出したことで、あっという感じの顔になったドラえもんだが、数秒後に元の疑念の顔になる。
「ああ!……でもザンダクロスって、こんな金色だったっけ?もっと赤白青の色だった気が……。」
「確かに違うけど、見てくれはそっくりだよ。この金色が白になったら、それこそ近い気が……。」
のび太は金色のザンダクロスをさらに指さした。
「なんか関係あるのかな?鉄人兵団と。」
「それはないよ。ただのそっくりさんだよきっと。でもこの金色の装甲と言い、いろいろ気になるなこれ。」
「百式がどうかしたの?」
金色のモビルスーツの目の前で問答するのび太とドラえもんの後ろから、突然聞こえた声に二人は驚いた。
「べ、ベルトーチカさん!?」
「このモビルスーツ、知ってるんですか!?」
「知ってるも何もめっちゃ有名よこれ。百式よ。」
ベルトーチカはこの金色のモビルスーツ、百式があたかも自分の所有物かのように紹介した。
「どうしてこれが金色なんでしょう?」
「単純な話よ。これ作ったやつの趣味よ。金色が趣味らしくって家も服もみんな金だっていうらしいわ。最低でしょ。」
もう一度百式を指して質問するのび太に対してベルトーチカは即答した。
「……というのは冗談。この金色の装甲はビームコーティングよ。ビームライフルとかメガ粒子砲の攻撃を防いでくれるわけ。」
「さっきの戦闘で見かけたところ、実体の弾丸ってあまり飛んでませんでしたね。」
ドラえもんはドックの外の方角を見ながら先ほどのフィフス・ルナでの戦闘を思い出していた。
「で、のびくんやドラちゃんは、この百式が気になるわけ?」
「うん、似たようなロボットを前に見たことがあったから。」
「百式と似たロボット?ザクとかジムならともかく、これと似たロボットなんてあったかしらね?」
「それにこんな金色じゃなくって、白をベースに赤と青だった。」
「白ベースに赤青……トリコロール?ガンダムの色した百式ってこと!?」
のび太の話にベルトーチカは素っ頓狂な声を上げた。
「ますます見たことないわね……いや、やろうと思えばありそうだけど。あるならぜひとも見てみたいわ。そんなぶっ飛んだ百式。」
「……ドラえもん、ザンダクロスの写真って、まだ残ってたっけ?」
「待って……あ、うまいこと残ってた。」
ドラえもんは四次元ポケットから一枚の写真を出した。写真にはザンダクロスの全身像と、その上に乗るのび太たちの写真だった。
ドラえもんはベルトーチカにザンダクロスの写真を手渡すと、ベルトーチカは珍しいものを見たかのように目を丸くした。
そして直後にベルトーチカは噴出した。
「あっはっはっはっは!!ほんとにトリコロールの百式だわ!……でも、なんか若干小さい感じがするわね。」
“冗談かと思ってたのにマジであったのかよ”みたいなおどろき方をするベルトーチカ。ザンダクロスのデザインを堪能すると、ドラえもんに写真を返す。
「しっかしほんっとに見たことないわねこの百式は。どこで作られたとかわかる?」
「それはね、メカ……」
「のび太君!!」
ドラえもんはのび太がしゃべろうとするのを慌てて遮った。
「この人たちにメカトピアのこと言ってもわかんないよ。話がややこしくなる。」
「そ、そうかな……?」
のび太とドラえもんはベルトーチカに聞こえないようにひそひそと内緒話をした。
「なぁに~?目の前のお姉さん差し置いて内緒話だなんてイケズなことすんのね~。」
ベルトーチカは慌てるのび太たちをからかう。
「ああ、すみませんどうも!!このモビルスーツは、アナハイムエレクトロニクスの……そう、日本でアナハイムに縁のある会社でできたものを写したものなんです!!」
ドラえもんは何とかごまかした。
「アナハイムじゃない別の会社か……だったら直接そういった情報は回ってこないか。」
「はい!それも結構どマイナーな会社なもんで。……あ、それとこのロボット、ちょっと欠陥というか問題があったみたいだから、すぐに取り壊されましたけれど……。」
「なぁ~んだ、もうないんだ。生で見たかったな~。爆笑もんでしょこんなカラフルな百式とか。」
ベルトーチカは残念そうにため息をつくと、もう一度百式のほうを見た。
「……ねえのびくんドラちゃん。いっそのことさァ……。」
「「?」」
「これつかって、”そいつ”を再現してみない?」
ベルトーチカは”ものっすごくニヤけつきながら”百式を指さした。彼女の言うそいつとは、先ほどのザンダクロスの写真である。
(……なんだろう、ベルトーチカさん……。)
(……すっごい悪い顔してる……。)
のび太とドラえもんはベルトーチカのにやけ顔に悪い予感を覚えていた。
「オ・ク・ト・バーさん♪」
ベルトーチカは足早にサイコフレームの講義をしているオクトバーのもとに向かうと、精一杯わざとかわいらしくした声で呼びかけた。
「ど、どうされました?」
ベルトーチカのぶりっ子な振る舞いにちょっとひきつるオクトバー。
「ちょぉ~っとお願いしたいことがあるんだけどなぁ~?」
相変わらずくねらせた雰囲気で攻め込むベルトーチカ。
「ベル。今大事な話しているんだ。からかうんじゃない。」
後ろにいたアムロがベルトーチカをたしなめた。
「え~?そんなこと言ったって、私だって大事な話があるのにぃ~。」
“お前がその顔をして大事な話をするときは大体碌なことがないだろう!”と言いたげな渋い顔をするアムロ。
「大丈夫すぐ済むから~!!」
「……まあ、サイコフレームに関する説明はほとんど済みましたから、お受けいたしますよ。」
「あれが欲しいのよ。」
ベルトーチカは百式のあるほうを指さした。
「はぁ……スペア用に保管してある百式ですか?あれをどうするつもりで?」
「決まってんじゃないの!!シャアと戦うのに使うのよ!!」
「ベル、今の戦力基準では百式は力不足だろう。リ・ガズィを使っても立ち回りで手いっぱいだったんだ。それで百式とは……」
「今は緊急事態よ!ロンド・ベルだって今シャアを倒しに行くのに猫の手の一つでも借りたい状況でしょうに!」
ベルトーチカはアムロのセリフを遮った。
「だからνガンダムを作ったんだろう!君が担当したνガンダムは、今頃になってそんなに自信がないというつもりか!?」
「そういうことじゃないわよ!それはそれ、これはこれよ。νガンダムはちゃんとシャアをぶっ倒せるぐらいに仕上げたんだから。百式はダメ押しよ!ダメ押し!」
ベルトーチカの力説を見てアムロは、
(ああ、こりゃベルトーチカがこうなったらてこでも動かないぞ……。っていうか無理に動かすと後で絶対面倒なことになる。)
と少し諦め気味になった。
「……費用はどうするつもりだ?」
「ジョン・バウアーさんに頑張ってもらいましょう!大丈夫、ちゃんとした理由さえ言えば首を縦に振ってくれるわよ!タカ派なんだから。」
「君は連邦軍のタカ派をなんだと思ってるんだ。」
アムロはベルトーチカの暴走ぶりにため息をついた。
「それで、ベルトーチカさん。百式をそのまま持って帰られるつもりで?」
「ああ、ちょっと待ってオクトバーさん。あの百式をちょっとカスタマイズしてほしいのよ。」
「……ああ、そうでしょうね。この戦況で百式の武装は非力ですからね。わかりました。現在の戦況に合わせた武装を装備させて……」
「それもそうなんだけど、ちょっと別にやってほしいことがあるのよ。」
ベルトーチカの依頼にオクトバーは、はぁ。と答えた。
「ドラちゃんさっきの写真ある?」
「あ、はい。これを。」
ドラえもんはもう一度ザンダクロスの写真をベルトーチカに渡した。
「こういう風にしてほしいの。」
「……なんだこりゃ?」
オクトバーはザンダクロスの写真を見て、一瞬思考が止まった。
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「フィフス・ルナ落としの作戦は、ネオ・ジオン軍として初めての艦隊戦であった。この作戦で諸君らの働きを見せてもらい、感動している。」
スウィートウォーター付近に駐留しているネオ・ジオン艦隊の中心には、シャア・アズナブルの演説する様のホログラフが映し出されていた。
「本日はこれらの作戦の締めくくりとして、追撃するロンド・ベルの艦隊に陽動をかけてもらう。単純な作戦ではあるが、無事任務を果たしてスウィートウォーターに帰投してもらいたい……以上!!」
実際にシャアが演説している場所と思われるスウィートウォーターの一室では、演説が終わると同時にホログラフの機器の電源が落とされる。
「お疲れさまでした。」
ネオ・ジオンの文官カイザスが、拍手をする。
「……ほんとうにこれでは道化だよ。」
シャアはマントを外しながらため息をついた。
「いや、ネオ・ジオンの総帥としてイメージ作戦をしませんとな。」
「それは承知している。だが、そうではない……。」
シャアは答えたあともう一度ため息をついた。
「……”あの事故”ですか?」
「事故と片付けるにはあまりに不自然すぎる。突然の軌道のずれ、空中分解などで思った結果が得られなかったならまだわかる。しかし、フィフスがああもきれいさっぱりなくなるものか?」
シャアは声を荒立てずにはいたものの、フィフス・ルナの突然の消失の不条理さに怒りを覚えずにはいられなかった。
「落ち着いてください大佐。フィフス・ルナの落下があのような結果にはなりましたが、我々の戦いがあれで終わりではないのでしょう。」
シャアのそばにいたナナイがシャアをなだめる。
「その結果の上で皆の士気を高めるためのこんな演説とは、皮肉にもほどがある。まさに道化以外何物でもない。」
シャアは先ほどからため息が止まらなかった。
「ナナイ、もう正直に言うよ。あれは一体何なんだ?何が起こったというのだ?」
「観測班にも現在調べさせておりますが、未だに何が起こったのか詳細は判明しておりません。しかし、消失の直前に何かが爆発したような熱源が確認されました。」
「爆発?核パルスエンジンの不調か?その誘爆か?」
「いえ、エンジンテストは入念に行いました。ありえないことは宣言させていただきます。蛇足ながら、フィフス・ルナが地球に着弾した時に更なる衝撃を与えられるように、フィフスの火薬庫に火薬などの引火性物質など詰めるだけ詰め込みましたが、こちらも途中でのアクシデントで爆発せず、地球への着弾時に爆発するように、チェックは致しました。」
ナナイは書類を見ながら説明した。
「以上のことを考えると、何者かが詰め込んだ火薬の近辺に”爆弾”を仕掛けたというケースを考えれば、もしかすると今回の事態はあり得ることかと。」
「内部に潜入したものがいたということか?私もフィフスのダメ押し火薬を直々に確認はしたが、見慣れない起爆剤のようなものはなかった。だが、爆発に至っては落下コースに入ってしばらくしてから爆発している。」
シャアはナナイの持っていた観測の資料を手に取り、爆発時の写真を確認した。
「かなりギリギリのところまで来ているな。」
「まさか、大佐が離脱した後のタイミングで潜入したということでしょうか?」
「考えればなかなか無茶な作戦だ。遠隔操作できるとしても、ここから脱出するのは至難の業だ。最悪自分もろともフィフス・ルナと共にするつもりだったのだろうか。」
シャアは窓から見える宇宙空間に目を向け、フィフス・ルナが散ったであろう場所を見つめた。
「爆発させたのはわかった。とはいえ、積載した火薬だけで爆破させたとしても空中分解するので関の山だ。あんなにきれいさっぱりはなくならない。それをどう説明する?」
「それに関しましては現在調査中で……」
「失礼します、大佐!!」
ナナイとシャアの話中に、ギュネイが突然割って入ってきた。
「割って入るなギュネイ。私と大佐が話をしていることすらわからないのか?」
「申し訳ありません。ですが、今フィフス・ルナの爆発に関する話を聞いていると、内部の潜入者に関して、心当たりがありましたので。」
「なんだと?」
「……ギュネイ、続けてくれ。」
ギュネイはフィフス・ルナで、自分がドラえもんとのび太が潜入し、爆弾を仕掛けているところを見た時の状況を説明した。
「……ギュネイ、それは本当の話か?」
ナナイはギュネイの報告を聞いて疑った。
「ノーマルスーツを着ていない生身の少年と青いタヌキのロボットだと?荒唐無稽すぎる。ものによっては上官侮辱にあたるぞ。」
「ナナイ。ギュネイも強化しているのだろう。どんな事情があるにせよ、でたらめを言うとは思えない。」
「しかし大佐、あの場でのフィフス・ルナへ民間人が入るには危険地帯になります。ありえません。」
「……いずれにせよ、不可思議な現象が起きつつあるのは確かだな。とにかく引き続き、例の陽動作戦を進めてくれ。」
シャアは眉をひそめながらも次の仕事に移るべくその場を後にした。
「ホルスト。私も次の準備をする。今からはパイロットではなく、政治屋シャア・アズナブル……そうだな?」
シャアは軍服からスーツに着替えるべく隣の部屋に入った。