背が低いだけのモンスターに憧れて   作:名も亡き一般市民

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時間がかなり空いてしまいました、すみません!

誤字の報告ありがとうございます、誤字0を目指していたのですがそう上手くいかないですね。

Twitterでハイキューがトレンドに挙がっていたので、また何かイベントでもあるのかと思ったら完結から一年というものでした。
完結して一年たっても尚トレンドに挙がる程の人気、流石はハイキュー!!


第6話

ピピピ、ピピピ、ピピピ…と時計の音が鳴る。

時刻は朝の5時。時計を止めて素早く起きる。普段ならばもう少しゆっくりしている所だが、今日はあまりのんびりしていられない。

ウェアに着替え、シューズを履き、携帯と鍵を持って家から出る。

玄関のドアを開けると外からの風が家に吹き込んでくる。

「っ、やっぱまだ寒いな。」と思わず声に出る。

宮城県は東北の中では寒さは一番ましな方ではあるかもしれないが、それでも寒いものは寒い。真冬の早朝となると水道管が凍結したりすることもあるため、ランニングどころではない。日課である朝のランニングを再開出来たのも、つい最近のことである。

 

4月。季節は春。朝こそまだ寒いが、これから段々と気温も上がってくるだろう。春一番と言える強い風を感じながら、合格した高校のことを考える。

結局あの後、烏野高校を一般入試で受けることにした。監督からは「県外の強豪からも誘いがあるのに、本当に烏野でいいのか?」と何度も聞かれたものの、烏野の全盛期を支えた烏養監督が戻ってくるという話を聞いたのでそれを理由にした。滑り止めとして、私立である青城も受けることに決めた。まぁ公立と言っても白鳥沢ほどの難関でもないので落ちる気は更々なかったのだが。

 

ギリギリまで決め損ねていたこともあり、3月に受験することになった。そのためつい最近までは体が鈍らないようにトレーニングをしつつも、勉強中心の日々が続いていた。青城にも合格はしていたが、いざ烏野に無事合格した時はホッとした。残りの中学校生活はそんな日々を過ごし、卒業式を迎え、そして今日から高校生活の始まりである。

 

家に戻り、シャワーを浴びて制服に着替える。下ろし立ての黒の学ランはピカピカで、少しブカブカする。これから背伸びるだろうということで大きめにしたが、それでも少し大きい気がする。

(中学から少しは身長伸びたみたいだけど、それでも平均よりはまだまだ小さいよな。この制服がピッタリになるぐらいには、伸びればいいんだけど。)

などということを考えながら、支度をする。家には相変わらず誰もいないが、いってきます。と言って家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漸く入学式が終わった。中学でも思ったが、校長先生というものはどこの人でも話が長いらしい。さらに教頭先生の話も長く、正直かなり退屈な時間となった。一部では教頭の髪が絶対ズラだという話で盛り上がっていたようだが。

 

その後、一年間生活する教室に入る。1年5組で席は前から3番目。

比較的前のほうとなった。最初は名前順なので仕方ないと言えるが、自分の名前を恨みたくなる。

HRで先生の紹介と軽い自己紹介を行い、今日は解散となる。

 

「今日から部活の見学に行くやつは行ってもいいぞー、見学は今週の金曜日までだからな~!」

 

という先生の声が教室に響く。

 

(さて、バレーの用意も出来てるし、いくか!)

と思い教室から出ようとしたところで……

 

(うおっと!?)ドッ「っひょ、ひょえええっ!!?」

教室に入ろうとする人とぶつかってしまう。その人が後ろに倒れそうだったので、咄嗟にその人の腕を掴む。

 

「すみません、大丈夫ですか?」

「…はっ、はひっ!ごめんなさいでしたでしゅ!!お、お怪我はございませんでしょうか?!けっけがをさせてしまったら一生かかってでも償いますっっ!!!」

「いや怪我なんてしてないですから、むしろそちらは平気……」

とそこまで言いかけたところで、相手の姿をはっきりと見る。

金色というより明るい黄色の髪を短くまとめ、その髪が目立つ白い肌、今掴んでいる細い腕。そして言語から分かる慌て具合。どれも非常に見覚えのあるものだった。

 

「…もしかして、仁花?」

「は、はいっ!谷地仁花です!!」

「えっと、俺のこと覚えてる?」

「え、ええっと…?!!?」

「うん、取り敢えず深呼吸でもして落ち着いて?クラスの人めっちゃ見てるし。」

 

 

 

 

 

 

 

       ~谷地仁花クールダウン中~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ落ち着いた?もう少し時間おく?」

「いっいえ!落ち着きました!!」

「そう?それじゃあ本題、俺のこと分かる?」

「えっと、んぬぅぅ~~…ひっヒント!ヒント下さい!」

「ヒント?それじゃあ、レシーブのコツは腕じゃなく足、強いボール相手には体全体を使うことも必要!って言えば思い出すかな?」

「レシーブ?って、バレーボールのレシーブのこと?」

「うん、それのこと。」

「てことは、もしかして……蒼馬?!」

「うん、正解。久しぶり、仁花。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラスの人達は皆帰ったり見学に行ったりで教室にはいなくなり、先生も用があるからと職員室へ戻った。今教室には二人だけである。

幼なじみとの久しぶりの対面であるが、どこかぎこちない空気が流れていた。

 

「い、いや~、ほ、ほんとに久しぶりだねぇ~。ていうか、髪伸びてるし、身長も高くなった?」

「うん、少しね。髪はなんとなく、かな?」

「え、えっと、ごめんね?気付かなくて。昔と結構変わってたから…」

「まぁ小学生以来だし、中学の時は連絡取り合ってた訳じゃないしね。携帯も持ってなかったし。」

「あ、あのさ、質問してもいいかな?」

「? いいよ?」

「まだ、バレーやってるの?ほら、小学生の時は色々あったからさ…」

 

(ああ、なんかぎこちないのはそういうことか。)

「大丈夫、まだ続けてるよ。俺みたいなバレーバカ辞められるわけないよ。高校でもする。」

 

そういうと、いかにもホッとした様子で

「そっか…良かったぁ…」と笑顔で言った。

 

その様子を見てなんだか急に申し訳なくなり、

「…」スッ

「? 蒼馬?」

「…」ナデナデ

「へっ?」

 

頭を軽く撫でる。思ったよりもサラサラした感触が手に伝わる。

 

「ごめんな、心配かけて。バレーは好きだし、辞める予定はないからさ。」

 

 

「……」

「仁花?」

「はひぃ!?な、なんでしょうか?!」

「いや、急に俯いたからどうしたのかと思って。」

「い、いや、その…」

「あ、そっか。ごめん、急に女の子の髪触るとか失礼だったね、ごめん。」

「いや、そのなんというか…嫌じゃなくないというかむしろ好きというかなんというか…

「え?なんて?」

「な、なんでもないですっ!!」

「お、おう、そっか。まぁ兎に角、これから3年間またよろしくな。」

「は、はい!こちらこそお願いしますっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだかんだと話しているうちに、すっかり暗くなってしまった。仁花とはバス停のところで別れた。

話の流れで、今日からバレー部に行く予定だったと言うと「私めごときに貴重なお時間をっ?!お詫びに走ってきます!!」と言って走りだそうとしたため、それを止めることにも時間がかかった。

 

(まぁ、たまにはこういうのも楽しいよな。バレー部には明日から行けばいいや。)

と考えながら、帰路につくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、バレー部では新入生が早速部活から干されるという珍事があったのだが、それはまた別の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

 

「よっし、HRはここまで!お前ら全員気をつけて帰れよ~!見学するやつは先輩の迷惑にならないようにな~!」

 

授業が終わり、今日からバレー部に入部する。

名前順で後ろのほうの席になった仁花は、今日は中学の時からの友達と帰るらしい。今日はぶつからないように教室を出る。

 

(さて、入部届けって一先ずバレー部のキャプテンの人に渡せばいいんだっけ?担任にはもう出したから多分それでいいよな。)

 

と、そんなことを考えているうちに第二体育館前につく。

明らかに下手な絵が描かれていた入部募集の紙に、第二体育館で活動しています!と書かれてあった。

 

(靴置いてあるし、もう何人か来てる。…ふぅ、ドキドキとワクワクが混じったような気持ちだ。)

やはり最初というものは、緊張してしまうものらしい。が、ここでまた色々な人達とバレーが出来ると思うと、ワクワクの感情が勝つ。

靴を脱ぎ、体育館へ一歩踏み出して中にいる人達に声をかける。

 

「すみません!バレー部入部希望です!」

 

そういうと、黒いジャージを着た人達が此方へ来る。

 

「おおっ!二日目早速の部員かぁ!」

「良かったな大地、これで取り敢えず三人だな!」

「スガさん、今度こそ三年の威厳を見せてやって下さい!こう、ガッと!」

 

三人の先輩らしき人達が来る。三人とも、特別大きいわけではないが、少なくとも俺よりは大きい。

 

「俺はバレー部キャプテンの澤村大地。入部届けは持ってきた?」

「はい、持ってきました!」と、言いながら渡す。

「…北川第一出身!?」

「北川?てことは…」

「あっ!?ていうかお前、北川の4番!!」

「え?あ、はい、4番でプレーしてました!」

「あ~あの4番!去年の試合見てたんだよ、その身長で精度のいいスパイク打ってたもんなぁ。」

「ブロックフォローとかも上手かったよなお前!」

「ありがとうございます!」

「よし、それじゃあ全体に自己紹介してもらおうかな、集合ー!!!」

 

キャプテンの声で全員が集まる。

「今日から入部する一年生だ、まず自己紹介から!」

 

「北川第一中学出身、宇内蒼馬です!ポジションはWSです、よろしくお願いします!」

 

高校バレー、灼熱の3年間の始まりだ。




ラブコメっぽい谷っちゃんを名前で呼べる若干鈍感かもしれない幼なじみオリ主のハイキュー的紹介

名前 宇内蒼馬

烏野高校1年5組

誕生日 12月19日

身長 165.8cm 

体重 52.2kg (高校1年4月)

ポジション ウイングスパイカー

兄弟構成 兄

好物 わたあめ

最近の悩み 身長と童顔のせいで「本当に高校生?」
      もしくは「本当に男の子?」って何回も聞かれる…


能力

パワー 2
バネ  3
スタミナ 4
頭脳  4
テクニック 3
スピード 3




谷っちゃん登場!!
いつか谷っちゃん目線で書くのも楽しそうですね~。

宇内ってどこかで聞いた名字ですね?(すっとぼけ)
そしてどなたかオリ主の異名考えて頂けないでしょうか……
小さな怪物!……ぐらいしか思い付かなくて、いっそ小さな巨人にしてもいいかなと思い始めました、はい。

日向影山とは次回から絡ませます。
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