ソード・ワールド2.5(sw2.5)エピックトレジャリー リプレイ風オリ主小説「レプラカーンの冒険」   作:すー2018

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幕間 報酬と別れと

「ほら、ひとり500ガメルな。それから蛮族のやつらが持っていた剣のかけらが五つ。これも処理しておいたよ」

 

魔動死骸区の一角にある酒場に、チェルシー、トット、リオンを待たせていたテディが遺跡ギルドから戻ってきて、金の入った小さな袋をトン、と三つテーブルに置いた。

 

「ええ……あんなに死にそうになったのに、冒険ってそのくらいしかもらえないの!?」

 

チェルシーは驚いた顔をした。

 

可愛い姪のために、ポンとSSランクのマテリアルカードを渡してくれるような、アルケミスト兼発明家のシュタインバッハに育てられたチェルシーだ。500ガメルと言えば一般のひとびとからすればなかなかの大金のはずだが、レプラカーンの少女は価値を見出していないようだ。

 

「だけど、自分で体張って手に入れた貴重な金だぜ、チェルシー。今までどれだけもらってのたか知らないけど、この"はきだめの"魔動死骸区から、ほかのところへ行けるぶんくらいは十分にある」

「そっか……そう考えれば、この500ガメルも大切な気がしてきたよ、リオン」

「じゃあ、オレは行くから。とりあえず芸術の国だっていうマカジャハットってところへ行くつもりだよ。すごく羽振りがいいみたいだから、そこで新米の冒険者として転がり込むつもりだ」

「マカジャハット……ボクもそのうち行くよ、リオン。また会おうね」

「ああ。即席のパーティだったけど、楽しかったよ。チェルシー、トット。またな」

 

そう言って、金の入った袋を受け取るとリオンは去って行った。

 

「……ほんとに、行っちゃったね」

 

チェルシーは寂しそうだ。

 

「ますたー。わたしは、生涯ますたーのお側にいるです! 元気出すです!」

「う、うん? なんかいつの間にかほんとにボク、マスター認定されちゃったなあ。でもトット、これからもよろしくねっ」

「お任せください、ますたー!」

 

トットはにっこり笑って自分の胸をトン、と叩いた。

 

「さて、チェルシー。お前がもらうことになったあの腕輪な。スマルティエの叡智の腕輪って言って、昔のブランド物のやつだったわ。知力を高める能力があるみたいだぞ。良かったな!」

「うぇえ、ボクが弱いのは筋力と敏捷度だよ! それが良かったなぁ、テディさん」

「そう文句は言うな、嫌だったら売ってもいいんだ」

「えー、でもスマルティエのブランドでしょ? 格好いいから付けとく」

 

テディからスマルティエの叡智の腕輪を受け取り、チェルシーは口では文句を言ったものの、うれしそうに装備した。

 

「わあい、初めての戦利品だっ」

「似合うです、ますたー!」

「うちに帰って、シュタインバッハおじさんに見せに行こう」

「ああ、そうしてやれ。シュタインバッハのやつ、きっとお前の帰りを、首を長くして待ってるぞ」

 

そうして、チェルシーとトットの初めての冒険は終わった。ふたりは地下室の家でしばらくのんびりすることにしたのだった。

 

ふたりの冒険者レベルはまだ上がらない。そのためには、さらなる冒険が必要となるだろう。

 

「今回の冒険で、精神力が上がったよ! 筋力と敏捷度と生命力が欲しいのにー」

「わたしも生命力が上がったです! 精神力が欲しいです……」

 

……望みの能力値上昇とは、いかなかったようだ。




キャラクター


チェルシー レプラカーン 女 15才 冒険者技能:ファイター2 アルケミスト2 レンジャー1 いちばんの一般技能:インベンター3(発明家)

取得戦闘特技: 武器習熟A(ウォーハンマー)

器用度19 敏捷度13 筋力9 生命力14 知力14(スマルティエの叡智の腕輪+知力2で実質16) 精神力16


トット ルーンフォーク 0才 冒険者技能:マギテック2 シューター1 セージ2 いちばんの一般技能:ハウスキーパー5(家政婦)

取得戦闘特技: ターゲッティング

器用度19 敏捷度15 筋力13 生命力17 知力15 精神力8
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