2層が解放され早1週間。ギルドも解放されもうすぐ第2回イベントが始まるところまできた。
「あと1時間で始まる…か。今回パーティー組めるんだよな…。誰かと一緒に行きたいけど…まぁソロでもいいかな。まぁ取り敢えず時間まで狩ろうかな。【縮地】ッ!」
フィールドに出てモンスターを発見次第斬っていく。そうするとある1人の女の子のプレイヤーが敵に追い詰められていた。
「くッ!やっぱりまだ…。」
「ちッ!下がってろ!【縮地】ッ!【楼火】ッ!」
0距離で【楼火】を食らわせ敵を粉々にした。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとうございます。あの、クウさんですよね?前回イベント5位の!」
「あぁ。君は?」
「私の名前はモミジです!あの…私クウさんみたいに強くなりたいんです!どうすればいいと思いますか!?アドバイスを貰えたら嬉しいです!」
茶髪の長い髪の毛を一つにまとめてポニーテールにしている女の子の名前はモミジというらしい。強くなるコツねぇ…。うーん。
俺が強くなったのってほぼ偶然なんだが…(装備に関して)。あ、psなら教えられるんじゃね?
「…それじゃあ俺の弟子になってみるか?」
「え!?いいんですか!?」
「あぁ。言葉で教えるよりも実践で教えた方がいいしな。それに知り合いが増えてこちらとしてもありがたいんだ。」
「そういうことでしたらよろしくお願いします!」
こうして俺に可愛い弟子ができたのだ。
モミジを弟子にしてからイベントまでpsの上達方法を教えていた。敵からの攻撃の避け方、接近の仕方、敵の後ろの取り方など色々。
モミジは短剣使いのAGI型。完璧アサシン向けである。
「なぁモミジ。第2回イベントに参加するよな?」
「はい!1人で参加する予定です!」
「なら俺と回らないか?人数多ければ楽しいだろうしなんせ教えることは山ほどあるからな。」
「是非よろしくお願いします!あ、スキルが手に入りました!」
よし、これでボッチは回避したぞ!…決してモミジを利用してボッチ回避した訳ではないぞ!?…結果的にそうなってしまっただけであって…。
「…スキル?どんなのだ?」
「【暗殺術】、【投刃】、【影潜】です。【暗殺術】と【投刃】に関しては言葉通りで【影潜】は影に潜ることができその間は気配察知には引っかからないらしいです。」
うちの弟子はアサシンの道まっしぐららしいです。モミジのレベルは34。元々20だったからこの1時間でよくやった方だろ。
「なるほどな。…さて、これからイベントだ。張り切っていくぞモミジ!」
「了解ですクウさん!」
『ガオ~!今回のイベントは探索ドラ!目玉は転移先のフィールドに散らばる300枚の銀のメダルドラ!これを10枚集めると金のメダルに、金のメダルはイベント終了後にスキルや装備品に交換できるドラ!!』
「なるほど。よし、モミジ今回メダルを30枚集める。これが目標だ。」
「了解です!クウさんはもう1枚持ってますもんね!」
「あぁ。ダンジョン探索で無理そうだったらPKも視野にな。」
そういうとモミジは緊張したような顔で頷く。その様子をみてると妹のような感覚になるわ。
「大丈夫だ。いくらイベントっていっても所詮ゲームだ。だから気負いすぎるなよ。」
「はい!」
『死亡して落とすのはメダルだけドラ!装備品は幾ら死んでも落ちないから安心するドラ!メダルもプレイヤーに倒された時だけだから、安心して探索に励んで欲しいドラ!死んだら、それぞれの転移時初期地点にリスボーンされるドラ!』
なるほど。それならメダルをどちらかに預けて暴れることもできる訳だ。安心安心。
『今回の期間はゲーム内期間で一週間、時間を加速させているから、ゲーム外での時間経過は二時間ドラ!フィールド内にはモンスターの来ないポイントが幾つもあるからそれを活用してね!』
「時間加速まであるのか。流石としか言いようがないな。」
「どうやってゲームを作ってるんでしょうね…。」
仕組みが気になるな…ふむ。まぁ楽しければいいんだけどな!
『それではイベント開始ドラ!』
「よっしゃ!モミジいくぞ!」
「了解です!」
そういって俺たちはイベントフィールドに転移したのである。
俺たちが転送されたのは真っ平らな平原地帯。何も無いというのかおかしいはず。
「モミジ気配察知だ。」
「はい、【気配察知Ⅴ】!…………ここから少し進んだところの地面に空洞のようなところがあります!」
「よし、早速いくぞ!モミジ捕まってろ。」
「はい!」
「それじゃ【縮地】ッ!」
「…へ?きゃぁぁぁぁぁ!」
「よし、着いたぞ。」
「凄い浮遊感でした…。」
【縮地】を使うと実際に浮いてる感覚がある。…苦手な人は苦手だな。
「貴重な体験だろ?…さて、横穴ねぇ…。」
「…ボス戦でしょうか?」
よく知ってるあの感覚。そう…圧倒的な威圧感だな。
「だろうな。ボス戦のような感覚が漂ってくる…。モミジはおそらく影が沢山あるだろうから機会を伺って影に潜って待機。俺はどんな奴がくるかわからないが出来るだけ惹きつけてみる。今回は俺は倒さないからな。モミジの特訓も兼ねてだし。」
「了解です!」
「さぁ気入れていくぞ!」
そう言って扉を開けると真っ暗な部屋に松明がつきボスの姿を表した。
その姿はまさしくピエロ!
「モミジ!」
「はい!【影潜】!」
「さて、やりますか!フッ!」
地面を蹴りボスの後ろをとる。そこからボスの意識を自身に向ける。相手の武器はナイフ2本。手数は俺より相手の方が多い。どうやってスキを作るかだ!
「【縮地】ッ!【楼火】ッ!」
【縮地】で敵から離れた壁に移動し【楼火】で遠距離攻撃してみる。…が、火はあまり効果がないようだ。
キェェェェェェェッ!!!!
「ちッ!【龍水】ッ!」
龍の形をした水がピエロに襲いかかる。だがしかし少し濡れた程度であまり効いていないようだ。
「モミジ!こいつは物理でしかあまりダメージが入らないらしい!頼むぞ!」
そういうとモミジがピエロの影から飛び出してきた。
「しッ!」
ザシュッザシュッ!!!!
モミジの2連撃は急所に入ったらしく大きなダメージエフェクトを出した。
「一気にたたみかけろ!」
「はい!【アサシンライズ】ッ!」
スパッスパッスパッッ!!!!
どこから攻撃してくるのか分かりにくい3連撃【暗殺術】のスキルの内の一つ【アサシンライズ】。クリティカルに入りやすく弱点に入るとダメージは"5倍"だ。
キェェェェェェェ…
シューン
「よし、終わったな。モミジお疲れ様。」
「勝ててよかったぁ…。あ!レベルが35に上がりました!」
モミジの戦闘センスはとても高いものだった。俺が少し教えただけでここまで上達するのだからしっかり育てればpsお化けにできるぞ。しかも初期装備でのあの動き…。エグいとしか言いようがないな。
「攻撃に入るタイミングばっちしだったぞ。さて、宝箱の中身確認して次いくぞ。」
「はい!」
中身を確認するとメダルが4枚入っていた。
「結構多いな。さっきのボス結構強かったしまぁこれくらいか。」
「そうですね。魔法使いパーティーだと詰んでましたね。」アハハ
乾いた笑みを浮かべるモミジの頭を軽く撫で魔法陣へと乗る。
「ほらもたもたしてると30枚、集められないぞ?」
「待ってくださいよ〜!」
そう軽口を叩きながらも2人で転移していった。
side運営
「あぁ!殲滅ピエロがやられた!」
「まじかよ!まぁイベントの中では上の下みたいな感じだけど誰にやられたんだ?」
「クウと…モミジ?初めてみるな。」
「クウがいるなら納得…ってモミジって子がほぼ1人で戦って勝ってるじゃないか!」
「しかも初期装備で!」
「psお化け誕生かぁ…。」
「まぁまぁ。メイプルよりかはマシだよマシ!」
「だな!」
「まぁしかしあの2人まるで師弟関係みたいだな!」
「そうだな。」
「まぁメイプルみたいな変な行動には出てないみたいだし暖かい目で見守ろう。」
「「「「「意義なし!」」」」」
主人公のステータス
クウ
Lv44
HP 30/30
MP 42/42《+200》
STR 228(912)《+110》
VIT 0
AGI 228(912)《+110》
DEX 0
INT 0
頭装備 (空欄)
体装備 氷竜ノ外装《STR+20 AGI+20》
右手装備 氷竜ノ両手剣《STR+50 AGI+50》
左手装備 (装備不可)
足装備 氷竜ノ下服《STR+20 AGI+20》
靴装備 氷竜ノ靴《STR+20 AGI+20》
装飾品 マジティックアラントの指輪《MP+200》
(空欄)
(空欄)
スキル
【両手剣の心得Ⅴ】【体術の心得Ⅴ】【気配察知Ⅴ】【殲滅剣】【ブースト】【氷竜】【剣ノ舞】【空蝉】【絶対瞬剣】【
モミジ
Lv35
HP 30/30
MP 60/60
STR 20《+10》
VIT 0
AGI 198《+10》
DEX 5
INT 0
頭装備 (空欄)
体装備 (空欄)
右手装備 初心者の短剣《STR+10》
左手装備 (空欄)
足装備 (空欄)
靴装備 初心者の靴《AGI+10》
装飾品 (空欄)
(空欄)
(空欄)
スキル
【短剣の心得Ⅴ】【超加速】【気配察知Ⅴ】【気配遮断Ⅴ】【暗殺術】【投刃】【影潜】