運がいい人が飛ぶと……   作:空を飛びたいチキン野郎

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書き殴るのたのしぃぃいっぃいぃいぃぃ



幸運な事に何もなかった‥‥‥‥なかった(涙目)

 俺は不思議な場所にいる。空は白く、霧も深い。視界は白であったが不思議と遠くに大きな建物が建っている事は分かる。全体的に白く、そして紫色に発光するその建物へと誰かは向かっている。

 手には槍を持ち体には鋼鉄の鎧を身に纏って腰には装飾の施された剣を下げている。まるで何かを守る騎士、もしくは門番、そんな雰囲気が醸し出すその人はその建物へと入っていく。俺はそれを見る事しかできない。だってこれは夢で俺は存在しないって事が直感で分かるからだ。場面は切り替わり祭壇の様な場所へと移る。そこには美しい女が何かへ向かって祈りを捧げている。その場へとその騎士は近づくと祭壇の前で跪いた。

 

「※※※※※!」

 

 騎士は何かを必死で言ってるが俺には聞き取れず何を言っているのかは分からない。だがその必死さから何か大事そうな事を言っている事は分かった。

 その言葉を聞き入れたのかその女は祈るのを辞めゆっくりと振り返る。俺には顔は見えなかったのだが口元は見える。彼女は笑っていた。何か、そう何かようやくかって感じが読み取れる雰囲気を出し、そして頷く。

 

「※※※! ※※※※※※!!!」

 

 騎士は突然飛び上がると嬉しそうに燥ぎ始めた。その様子を女はただ嬉しそうに見つめていたのだった。

 そしてふっと急に意識が薄れ始めると女は俺へと振り返る。

 

「※っ※でも早く※※い※※、※※」

 

 そう呼び掛けられると同時に俺は意識を手放すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 意識が覚醒するのを感じる。それと同時に俺のいる場所の匂いを認識す──―って薬品臭さッ! 

 

「っは!」

 

 余りの薬品臭さに目を開くとそこは──―知らない天井だった。

 

「ってこれは前世で使いまわされたネタだね」

 

 いや、俺ってば誰に言い訳してんだよ。首を横へと振り辺りを見回すと‥‥‥‥って全方位カーテンが閉められててわかんない。雰囲気的にどっかの医療室、もしくは病院だと思うけど……ってなんで俺ってばここに居るんだっけ? 

 

「ん──……ッは! そうだった!」

 

 少し前の記憶を掘り起こし、そして思い出す。そうだったそうだった、確かフレイアちゃんを慰めてたら突然乗ってたゴンドラが止まってそれで……‥‥っは! 

 

「フレイアちゃん!」

 

 俺は邪魔な掛布団を吹っ飛ばし立ち上がろうと────―

 

 むにゅ

 

 ────したんだけどなぁ~。

 

「むにゅ?」

 

 何か右手で柔らかい物を掴んだ感覚がする。手元へと目線を移すとそこには緑色の髪をした顔が────

 

「……お兄さん掴むならそこは胸にしないと、ラブコメ的展開的に考えて」

 

 ──―ジト目でこちらを覗いていた。

 

「いや、肩で助かったと俺は思うよ、うん。そこで胸なんて触りようものならロリコン扱いされてもおかしくないからね」

 

 肩を掴んでいた手を外しフリーズしそうな頭を回す。

 

 えっと今の状況を整理すると。

 

 目が覚める。

 ↓

 ベットで寝てる。

 ↓

 フレイアちゃんの事を思い出して起きる。

 ↓

 柔らかい物を揉む。

 ↓

 直ぐに確認するとそれはレイナの肩だった。←今ここ! 

 

 何故コイツは俺と添い寝してんだ? 

 

「お兄さんの筋肉、前と変わらず柔らかかったね……フヒヒ」

 

 まぁ、筋肉は付きにくい方だからなぁ。

 俺は地味に悩んでいる事を思い思い出しながらレイナと一緒に住んでいる時の事を思い出し、懐かしく感じる。一緒に住んでる時もよくこうやって甘えて来たよなぁ……ってそんな事を考えてる暇じゃないんだった! 俺は改めて起き上がるとレイナを起こし両肩を掴み向かい合う。レイナはそれに対して目を瞑り何かを待っている体勢となったが……なんで? 疑問に思いながら顔を傾けると何かを諦めたのか今度は俺の胸板に顔を埋める。……コイツ、昔からやってた癖、治ってなかったのか。

 

「レイナ」

 

「クンクン、なにぃ? クンクン、お兄さん」

 

「……なんで俺の胸板を嗅いでるのかは分からないがそれはどうでもいいとして、フレイアちゃんは、フレイアちゃんはどうなったんだ!」

 

 他の人から見たらふざけてる状況だと思う、俺自身もふざけてるんじゃないかと思うけど今聞いてる事は真剣そのもの。下手したら1人の命がかかってるしあの子に不幸な事があるって考えると嫌だ。レイナは俺の質問に答える為かクンクンモードを停止させそのまま顔を上げる。でも、なんか様子がおかしいような気がした。ん? どうした? 

 

「今は私がいるのに……他の女の話?」

 

 そういってこちらを覗く目。そこには一切の光が無く闇そのモノ。……アレか、別れる時置手紙のみ残し黙って去った事を今でも怒ってる事が原因か。でも言い訳ぐらいはさせてくれ、あの時は新統合軍に冤罪かけられて逃げる必要があったからそんな事をしたんだ。時間さえあれば一言二言残していったとも。

 

「他の女の話?」

 

「いや、確かに女の子だけど言い方悪すぎ──―」

 

「他の女の話?」

 

「だから言い方が──―」

 

「他の女の話?」

 

「言い方「他の女の話? 他の女の話? 他ノ女ノ話? 他ノオンn「うるせぇぇ! レイナは銀河SNSのbotアカか!  それと黙って去った時の事は許してくれ、過去メールで送ったように事情があったんだ」……ご、ゴメンそれとその時の事はユルサナイ」

 

 ボットになりかけたレイナを正気に戻しつつ俺は再度聞く。あと許してくれよ……

 

「もう一度聞くが俺と一緒にいた女の子、フレイアはどうなった?」

 

 真剣な声色を意識しながら出し聞くと俺が真剣だと言う事を理解してくれたのかちゃんと答えてくれた……俺の匂いを嗅ぎながら。

 

「クンクン、フレイアなら、クンクン、大丈夫、クンクン、怪我は、クンクン、な、クンクン、ない」

 

「……匂い嗅ぎすぎじゃね? 俺ってばそんなに臭い?」

 

「臭くない、けど臭い」

 

 地味にショックを受けながらレイナのなすがままにされる俺。マジか……俺ってばまだ24ぞ、加齢臭には早いと思うが……食生活に原因があるのか??? 

 過去俺に恨みつらみを抱きながらこれから栄養はきちんと取ろうと誓う俺は匂う事に対してショックは受ける。しかし同時にフレイアちゃんが無事だと分かりよかったとも思った。フレイアちゃん無事でよかったぁ~、結局フレイアちゃんが歌い出したところから俺ってば気絶してたから、本当によかった~……ってか。

 

「ってか、レイナ」

 

「ん? なに」

 

「ここ何処?」

 

 そぉーだよ、フレイアちゃんの無事を確認した後は冷静になって気付いたけど俺自身の置かれた状況を何一つ理解してないじゃないか、普通にやべぇよ。見たところさっきと同じでここは医療室かどこかだと思うけどマジで何処だここ? 

 

「ここは医務室、私達ワルキューレの拠点としてるエリシオンの医務室だよ」

 

 な、なるほど、やっぱりお前さんってばアイドルなのね……それに歌って色々な人を救いまくってるってランカとシェリルかよ。

 

「わざわざ俺をここまで運んでくれたわけか……ありがとう」

 

「お礼なんか、いい。巻き込んだのと怪我は元々を言うと私達が原因」

 

「ん? それは一体どういう事……? 」

 

 気になる事もあるがとりあえず今の状態、女の子との添い寝状態は他人から見られたら極めて不味いと思うのでベッドから出るため、床へと足を伸ばすんだけど────

 

 ふにゅ

 

「ん? ふにゅ?」

 

 何か、柔らかい物を踏んだ。それは地味に生暖かく、布の感触のする程よく反発力のある物を踏んだ。俺は足元へと目を向ける、するとそこには──―

 

「きゃ! もう! いきなりSMプレイだなんて、大・胆ね♪」

 

 ──―満面の笑みを浮かべ、頬を赤くしていたマキナが寝ていたのだった……ってか何してんのよ、あんたさんは。

 




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