運がいい人が飛ぶと…… 作:空を飛びたいチキン野郎
「ぬぉぉぉぉハヤテぇぇ! 俺負けちまったぁぁぁあ!」
「まぁメッサー相手だからな、仕方ないんじゃないか?」
「でもよぉ」
「あ、でも俺の方は勝ったぜ。 ミラージュ相手に初白星だ!」
「コイツ慰めるフリして自身の勝ち星を自慢しやがった……」
戦闘が終わった後、視界が全く確保できない為に自動操縦を使いアイテールへと着艦した俺はハヤテが乗っていた真っ赤に染まるVF-1の前で合流していた。クソがぁ、ついこの間までは
悔しさ爆発。思わずさほど長くないが中々の癖毛であるハヤテの髪を三つ編みにし始めるが当の本人は何か考えているようで反応してくれず少し面白くない。オイオイ、このままだとハヤテじゃなくてハヤコになっちまうぞ?
「でも、うん。そうだな、負けたとはいえやっぱりヒビキは凄いと思うぜ」
「何でだ?」
「だって今回が初飛行だったんだろ?」
……はつ……ひこう……お? ハッ! そーだよ。そういえばあの機体、VF-31は俺にとって初めての機体、なんなら今回が処女飛行だったじゃないか! プログラムは無茶苦茶で飛んでるのが正直不思議な状態、あんなので勝てると思う方が頭オカシイってもんだった。
「──」
「……その表情を察するに忘れてただろ?」
ハイ、その通りです。ぐうの音も出ないほどにドンピシャだよ。
「まぁ、な。模擬戦前にゴチャゴチャとトラブルが重なってすっかり頭から抜け落ちてたわ」
そう考えるとむしろ俺は運が良いのか。一応は3分半の間凄腕相手に逃げ続ける事も出来たし、なんなら俺が得意なフィールドで戦えたりと凄腕相手に好き勝手に出来ていたんだから。
「てか、ミラージュ少尉はどこ行ったよ」
ミラージュ少尉の乗っていた機体の前にいるのに当の本人は何処にもいないし一体何処に……
「ミラージュならまだ機体に乗ってるぞ」
「どうしてだ? 戦闘の疲れでも出たのか?」
「いや、俺も声をかけたんだが何故か出て来てくれなくってな」
? 一体どう言う事だろ?
俺は不思議に思い、キャノピーへ近付いてコックピットを覗こうと思ったがペイント弾が俺以上にベッタリと張り付いているみたいで中は見ることが出来ない。こりゃ困ったな、もし緊急事態だったりしたら大変な事なんだが────
「──ッ────」
────声が聞こえた。
「で、ミラージュは一体何を──「おぉーっと、どうやらフレイアちゃんが迎えに来たみたいだぞハヤテッ! 先に相手してクレェ!」お、おおう、わかった。おぉーい! フレイア〜」
ふぅ、ハヤテが我が親愛なる友である女装クソ野郎同様鈍くて助かったぜ。
汗拭き用に渡されたタオルでペイントを拭いた。ペイントは案外軽く拭くだけでも綺麗に落ちるみたいでキャノピーは元の透明度を取り戻しコックピットが見えるようになった。
「……少尉」
そしてコックピットには肩を震わせ、シートの上で体操座りしているミラージュ少尉の姿があった。ハァー、何で泣いてんだか。
「少尉ぃー、泣いてないで早く出て来てくださいよ。ハヤテのお祝いもコレからある──ー「ほっといてくださいッ!!」──ーぅぃ」
……コレは重症ですね。アレかな? 今までピヨ子だったハヤテに負けたのが泣くほど悔しかったのかなぁ……ハァ、どうしたもんか。
普通に考えて慰めれば良いんだろうけど生憎、これまで生きてきた人生で女性を何どか泣かした事は多々あっても慰めたことがない俺にはかける言葉が思いつかない。
そういえば今思い出したけどミラージュ少尉ってファミリーネームがジーナスだったような……あぁ、なんとなく読めてきたぞ。きっとミラージュ少尉はこれまでエリートとしてチヤホヤされてきて、初心者であるハヤテにポコポコにされてへこんでいるんたんだな?? だったら────
「……これは俺のいも……友達の話なんですけどね────」
────俺がその高く立って居たプライドを修復したらぁ!
※※※
私は……昔からダメなパイロットでした。
第一次星間対戦の英雄である祖父、マクシミリアン・ジーナスと祖母、ミリア・ファリーナ・ジーナスを持ち、優秀な血と称され祖父のような活躍を期待されていた私ですが……結果はご覧の有り様。
ついこの間までは飛ぶ事の何たるかを知らなかった素人にすら負けてしまう始末。我ながらに情けない。
新統合軍からアラド隊長にスカウトされ心機一転、これまで以上にの努力を続け、祖父のようなパイロットになろうと誓ったはずなのに……今回の演出をするまで天才相手にだって努力で打ち勝てると信じていた筈なのに……たった一度の敗北でここまで打ちのめされてしまうだなんて本当に情けない。天才の子孫じゃいくら努力しても本当の天才には勝てない────
ヘルメット越しの頬に落ちる何か。
「ははっ、涙なんていつぶりかな……」
泣かないって……決めたはずだったのにな……
「少尉ぃー」
陽気な声で私を呼ぶ声が聞こえる。何かが嬉しいのか、その声で呼びかける誰かの笑顔が頭をよぎって何だか面白くない。
「泣いてないで早く出て来てくださいよ。ハヤテのお祝いもコレからある──ー「(私は落ち込んでるんです)ほっといてくださいッ!!」──ーぅぃ」
何がお祝いですか! そんなに私が負けたが事嬉しいんですか! 何か皮肉の一つでも言ってやろうと顔を上げるとそこには予想外の人物がいました。
「……ヒビキ中尉」
ヒビキ・シデン中尉。
アルシャハルでの暴動に民間人ながらも尽力し、ワルキューレを助けた色々と出鱈目な人で事前にアラド隊長から聞いていた全ての評価は訓練では一切当てにならず、正直初期ハヤテ以下の操縦センスの言ってしまえば落ちこぼれ。性格は凄く良い人っぽいがかなり抜けていて運が悪く、何故かワルキューレメンバーからの評価が高いお人好し────だけど、私の苦手な人。
本人曰くフロンティアで起こったバジュラ戦役で活躍したとの事でしたかあの腕では到底信じられず、彼らしくもない腹話かと疑ったほど。けれど彼の言っている事は全て正しく、エルシオン艦内のデータバンクに残されている彼に関しての記録やアルファ、ガンマ小隊に所属しているアラド隊長に近い年齢層の元新統合軍パイロットの証言からそれが全て事実だと証明していた。
それでも信じられないのが彼曰く旅行中だった時の記録。
記録ではS.N.S除隊後に複数のコロニーや植民惑星に渡り、その都度何かしらのトラブルに巻き込まれているようだった。その中には冤罪であるが重罪の容疑にかけられ、指名手配されてしまったものまであり、何度も何度も追手である新統合軍相手に逃げ切っていたらしい。その中には艦隊規模のものまで残されており、当時、たった一機のバルキリーで複数の相手を翻弄、手玉に取ったと言う信じられない記録まで残っていた。
だけどそんな大それた経歴を持つ彼は私から見ても、才能の才の字もない。扱い易い練習機に乗せて飛ばすと数秒後にはあっさりと墜落。飛び方も出鱈目で無茶苦茶、航空力学などの理論などクソ喰らえと言わんばかりの下手な飛び方ばかり披露し、そして墜落判定を増やしていった。
記録だけを見れば天才なパイロットに見えるけど実は不運が続く落ちこぼれ。努力こそしているみたいだけど一向に改善する気配すら無い私よりも駄目なパイロット。
……だから苦手なんだろうか?
私より駄目なパイロットのはずなのに結果だけは凄い人だから? 私のように努力しているけれど彼の本質は天才肌なパイロットだから?
……わからない。彼の事をかんごえると考えが纏まらない。彼は一体……何者なんだろうか?
「……これは俺のいも……友達の話なんですけどね────」
自問自答に陥り頭を抱えそうな私を他所に、突然彼は背を向けて語り出した。
「──彼女はある商人一族でそれはそれは才能溢れる親をもつ一人娘でした────」
そして彼の語る友達の話は私の事を客観的に話しているかのように類似点が多く、私よりも壮大で大変な話だった。
「彼女は最初、自身にも才能があると周りの言葉を信じ込んでおり。親の忠告にも耳を貸さず、やりたい放題の商売を展開して我儘放題の人生を送っていたよなぁ」
まぁ、違う部分も多いけど。例えば彼の語る一人娘は親の才能を色濃く受け継いでいる点とか、私と違って努力をしていない点とか。
でもそう言う人に限って────
「けれどそんな生活を送り商売をしている最中、大変な事してしまいます」
────大きな失敗をしてしまうもの。
「彼女の拙い知識に基づいた勘で仕入れた商品が銀河条約で禁止されている大変危険な物だったのです」
銀河条約、銀河条約……ッ!? よ、予想外の展開になって来ましたね。
「それが新統合軍にバレてさぁー大変、彼女は条約違反で捕まる──ーハズでした」
はず? ……この展開的に考えられるのは────
「なんと彼女の親がその罪を被ってしまいました」
やっぱり。
「その結果彼女の親が運営していた商会は不評が広がり壊滅的な打撃をライバル会社から叩き込まれ倒産。母親はそんな会社を何とか支えようと働き続けた結果過労死し、その事を知った牢に繋がれた親は元気を無くして数日後衰弱死してしまったそうです。負債などを払い終え、後始末を終えた彼女の元に残ったのは数ヶ月分の生活費だけだったそうです」
……彼からの話を考えるに考え無しに行った行動の結果でしょうが、中々にハード。不幸も重なり、彼女が可哀想にも思えて来ますよ。
「それから彼女は自身の行った事に悔いて、罪の清算にかかりました」
罪の清算……言ったどんな事を────
「まず手始めに新統合軍パイロットとして志願しました」
……ん?
「新兵訓練は大変だったらしく、身体の弱さと反射の鈍さは持ち前の駆け引きの強さでカバーしながら努力したらしい」
……んん??
「一昨年卒業して一般兵として働いてらしいから今頃はどっかの辺境で飛んでるんじゃ無いかな……」
「いや、おかしいでしょ!」
何でその流れでパイロットに志願するんだ! 思わずキャノピーを開いて彼へ叫んでしまいしまったと思った時にはもう遅く、彼か私はと向ける表情はどこかニヤついていた。
「やぁーっと出て来てくれましたね少尉」
だ、騙された。先程までの話は全て作り話────私を表へと出す為の作戦か! ケラケラと笑う彼は向かって睨みつけるけど彼は笑うばかり。くっ、ヒビキ中尉は何処か鈍感なとこがあるからきっと素で気付いてないッ。
「さ、涙なんてコレで拭いて。「泣いてません!」っそ、だったらそのブサイクに膨れた顔を元に戻して、さっさとみんなの元へ向かいますよ。これからハヤテと俺の歓迎パーティー的な事があるってチャックが言ってたんでね!」
何処からか取り出した緑色のハンカチを私へ投げ渡すと何事もなかったかのように格納庫へ歩いて行ってしまった。
ブサイクって……少しは女心がわかってないんですかね彼は。さっきまで考えていたネガティブな事がどうでもよくなってしまうじゃないですか。
ヘルメットを脱ぎ捨て、渡されたハンカチでこれまでの悔しみや怒りなどの色々と一緒に涙を拭き取り、私は一歩を、大事で大切な一歩を進み始めた。
「そういえばヒビキ中尉、何で私の事を階級で呼ぶんですか?」
「……だって同僚の女性を呼ぶのって恥ずかいじゃん……」
「────」
ヘタレってこう言うのを言うんですかね?
その後────
「そんじゃ、その泣いた痕跡を消すためにお化粧しますか、少尉?」
「え?」
「大丈夫、我が大親友ボビー仕込みの化粧術だから安心安全ネ」
「え、え?」
「フロンティアの大道芸 カマーの実力とかとご覧あれネ」
────彼は私より女心を理解してて少し泣いた。
※※※
「──どうだったメッサー、奴の実力は」
マクロスエルシオン艦橋内にて艦長であるアーネスト・ジョンソンとデルタ小隊隊長アラド・メルダースが今回ヒビキの相手をしたメッサー・イーレフェルトの報告を聞いていた。
「訓練の様子からは想像もできないほど出鱈目で無茶苦茶ではあるものの隊長の仰った通りの凄腕ではありました……けれど、あの飛び方には納得いきません」
「ん? メッサーが感情的になるだなんて珍しい……一体どんな感じだったんだ?」
「奴は……ヒビキ中尉は空を空として見ていない」
「空を空として見ていない? それは一体どう言う────」
「うむぅ」
艦長の頷きと共に耳が痛いほどの沈黙とアラドが食べるスルメの咀嚼音のみが広がる。そのままメッサーは自分の報告する事はこれ以上無いと言わんばかりに何も言わず、敬礼一つ残し艦橋を去って行った。無言の空間中、先に口を開いたのは艦長であった。
「──レディMからの指示とは言え、半ば強引に仲間に引き入れた事はどうにも腑に落ちんな」
艦長は考える。今回の指示はレディMらしく無いものだったと。いつもの様子ならば念入りに根回しを済ませて彼を勧誘したハズなのに今回は偶然起こった事故を利用してありもしない借金を偽ってでの無理矢理な勧誘。なんともらしく無いパワープレイだ。
「確かになんともらしく無い。でも、それだけの事をしてでも奴を引き入れたい何かがあるって事なんだろう」
「あぁ」
「だが、それが一体何なのか……情報が少な過ぎて何とも分からないもんだ」
スルメを噛み切り新しいスルメへと手を出そうとするが、ふと思った。ヒビキとの初遭遇はいつだったのかと。
「なぁアーネスト、どうせアンタの事だからヒビキとは戦場で過去出会ってるんだろ? 俺は3年前起こった惑星ラズナックの反乱が最初だ」
「あぁ、ラズナックの……確かあの反乱では反乱軍が正規軍相手に反応弾まで使用しようと画策していた大反乱だったらしいな」
「あぁ、あの時はまさに地獄だったぜ」
爆発する建物に人の焼けた嫌な臭い。そんなのが充満し、空では敵味方入り乱れ地獄絵図のようだった。っとアラドの脳内で嫌な記憶が蘇るが同時にそんな混沌とした空に走る一つの黒い流星を思い出した。
「今思えばあの事件が切っ掛けで銀河一のアンラッキーなんて不名誉な二つ名が新統合軍内で広がったんだよなぁ……」
黒い流星は絡みつく反乱軍や正規軍の機体を振り切りって真っすぐに何処かへ向かって行った。だけどまさかその先が反応弾の在りかなんて誰が予想付くよ。酒が飲みたくなってきたアラドであったが、今は勤務中の為に飲むことが出来ず新しいスルメに手を出す。同じ味で随分長く食べているようだが彼のその手は止まる事がない。
「──―まさか自身が注文していた食料が入った特殊コンテナと反応弾が入ったコンテナを取り違えるなんて運が無さ過ぎるだろ」
「だな。ハァ、でもその事が切っ掛けに俺が出会った最初の乱が始まったと思うと本当に止めて欲しかったものだ……」
艦長は何処からともなく瓶を取り出すといっぱい煽る。はなにツンとした匂いが残りアルコール独特の苦みが味覚を支配する。
「あぁ! お前だけ酒を飲むだなんてズルイぞアーネスト」
「うるせぇ、あの事を思い出すのに……俺が唯一経験した勝ち戦を思い出すのに酒が必要なんだよ」
「お前の勝ちを経験した戦いとというと……あぁ、惑星ザワの乱か」
「あぁ」
艦長が酒をもう一杯煽りながらも当時の事を思い描く。
「俺とアイツの最初の出会いは幸運な事に味方同士だった。俺は弱小商人の雇われ艦長でアイツは雇い主の相棒って感じだったな」
「そいつは運が良い。俺の時は敵同士だぜ? 今思うと全盛期って時だったのに一発もあたりゃしねぇ化け物だったよホント」
「だな、俺の時も似たような状況だった」
目を瞑るとそこに映るは敵味方乱れる戦場。あれほど血が高ぶる戦場は余り経験がない、それほどの戦場だったと彼は語る。
「何十隻戦艦に何百と飛ぶヴァルキリー達の集団。敵味方が乱れるカオスな空間で雇い主……社長操るVFー25とドラケンⅡを操るヒビキ。その二機が完璧と言えるほどの連携を見せ、その戦場を文字通りかき乱していた。お前にも見せたかった、あの芸術とも言える綺麗な連携飛行を」
「……もう酔いが回ったのか?」
酒を辞めさせようとコップへ手を伸ばすが艦長は更に酒を注ぐ。
「考えてみろ、たった二機の可変戦闘機がだぞ。何十と集まった旧式とはいえ戦艦や何百のヴァルキリー達を文字道理蹂躪してたんだ、絶景としか言えないだろ」
「確かにな……本当なら正気を疑うような非現実的な話だが、実際新統合軍の艦隊規模相手に同じことを1人でやってのけた化け物よりタチの悪い奴だからなぁ……今の様子を見ていると想像もつかないだろうがな」
アラドは酒を辞めさせる事を諦めたのか逆にスルメを差し出す始末。それでいいのか小隊隊長。
「そんでもってその時俺を何してたと思う?」
「……何をしていたんだ?」
「何も、出来なかったんだ!」
余程感情が籠っているのかグラスに罅が入り声にも力が入る。それは悔しさだろうか、それとも何もできなかった自身への怒りだろうか。
「あの状況だと俺が出しゃばった途端に負け筋が出来ちまう、二人が大立ち回りしてこそあの時の作戦は完遂出来たんだ! 俺は、こそこそと見つからない事を祈りつつ二人の帰りを────ッ!」
此処で正気に戻ったのだろう、ズレてしまった帽子を被り直し咳払いを一つ。顔は緑色のはずなのに少々赤みがかっていてどんな感情を抱いているのか想像に難くない。
「……すまない、恥ずかしい所を見せた」
「まぁ良い。酒が入ってんだ、少々感情的になっても仕方ない事だ」
そのまま二人の話は続く。夜が更け酒が入り歓迎会の事をすっかり忘れて飲み明かし、カナメが迎えに来るその時まで────
ちょい紹介
・フロンティアの大道芸 カマー
フロンティア船団に滞在していると言われている伝説的なメイクアップアーティスト。その腕は凄腕でカリスマメイクアップアーティスト、ボビー・マルゴすら息を呑むほどの天才で芸術的だと言う。
噂では彼?にメイクを施されるとどんな人間でも素敵な出会いに恵まれる……らしい。
・ラズナックの反乱
ラズナックに滞在していた一部将校達が起こした反乱。
きっかけは惑星内にて暗躍していた巨大な闇組織を全て摘発し、規律が緩み始めていた事に始まる。
元々左遷先としての意味合いが強かった場所なだけに自身の待遇に不満を持っていた将校を始め兵士達が反旗を起こし反乱に至った。その際、摘発し闇組織から押収した反応弾を使用しようとするがその際偶然旅行先としてラズナックを訪れ、運悪く反乱に巻き込まれたヒビキが自身の買った爆弾型コンテナと勘違いして反応弾を回収してしまった為に反乱は収束した。
・ザワの乱。
惑星ザワにて展開するブラックマーケット。
その大手商会が条約違反である反応弾を違法に輸入し、それが新統合軍にバレて商会が潰れた事によりその商会が縄張りにしていた場所を武力によって確保しようと複数の商会が動いた事によって始まった乱。
武力衝突は長い間続いたが、
現在ではGGG商会がブラックマーケットのすべてを仕切っている。社長は社長業を副職として新統合軍のパイロットへ転職を果したそうだが……事実は定かではない。
なお、反応弾を売り出したのは不運な事にヒビキであるが幸運な事に商会が潰れる事に際し書類関係は一切合切処分されたことによって記録は一切残っておらず更に幸運な事にヒビキ自身も反応弾を売りに出していただなんて気づいてはいない。その代わりブラックマーケットで偶然手に入れた物の中にシャロンアップルのプログラムが入っているメモリー混入している事にも気付けなかった。その為、更なる不運に見舞われることとなる。