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名前 宮里 優愛(みやざと ゆあ)
容姿
髪の色は銀髪で目は桃色になっている。
とても可愛らしい美少女。
いつも笑顔を張り付けてニコニコしている。
怒ると物凄く怖い。
何故だか何時も綾小路清隆を中心に置いて考え、行動している。
多重人格で不定期で入れ替わる時がある。
本人は、入れ替わった時から戻るまでの記憶はある。
綾小路清隆と幼馴染み。
↓
清隆の事を主人公は信頼している。
ホワイトルームで大きな過去と秘密を抱えている。
綾小路 清隆
宮里 優愛と幼馴染み。
↓
優愛の事を信頼している。
他にももう1人幼馴染みの様少女がいる。
高度育成高等学校生徒データベース
氏名 宮里 優愛
学力 B-
身体能力 C+
判断力 B-
協調性 B+
面接官からのコメント
学力・身体能力は少し平均点より高く、面接試験では好印象を獲得しているコミュニケーション力が高い生徒。普段ならBクラス配属とするが、いつ人格が変わるかわからない事と、理事長からの意向によりDクラス配属とする。
◎◎◎
突然だが、あることについて考えてほしい。
問い 人は平等かどうか。
きっと、殆どの人が平等ではないと答えると思う。僕も同じ考えだ。
この世の中は決して平等ではない。
偉い人はこの世の中は平等だと言って偽ることがある。
『人々が皆平等になれる用な社会を作ろう』そう言ってるが、それは絶対に叶えられないと僕は思う。何故なら、不平等だからこそ、この世の中は成り立っているのだから。
それに・・・本当に人々が平等なら、あの様な出来事も起きなかったはずだ。そして僕の用な人格も生まれなかった。あの娘も、きっとあの頃みたいに本当の笑顔で過ごせただろう。
・・・この世は不平等で理不尽だらけで出来ている。そうでなければならないのだ。
◎◎◎
4月、私と清隆は此れから通うことになる学校、高度育成高等学校の入学式に向かう為にバスに乗っていた。
窓からは満開に咲いた桜並木が見える。桜は満開になっていて、綺麗だなと思いながら私は目的地に着くのを待っていた。
「もうすぐ着くかな?学校楽しみだね!」
「そうだな」
隣に座っている私の幼なじみである少年、綾小路清隆にニコリと笑顔を向けると彼もまた無表情ながらも目を合わせてくれる。
友達何人作れるかなあ、沢山できるといいけど・・・。
そう緊張したがらも胸に期待を寄せていると、突如女性らしき声色の声がバス中に響いた。
「席を譲ってあげようって思わないの?」
「「!?」」
びっくりしたぁ・・・。
私は慌てて平常心を取り戻しながら辺りを見渡して状況を整理する。
どうやらスーツに身を包んだOL風の女性が、優先席に座っている一人の若者にお婆さんの為に席を譲って貰おうとしているみたいだった。
「そこの君、お婆さんが困っているのが見えないの?」
彼女の声はよく通り、乗客たちの視線が一斉に集まっていく。
そんな大注目の中、注意されている若者がニヤリと余裕のある笑みを浮かべながら足を組み直した。
「実にクレイジーな質問だね、レディー。何故この私が、老婆に席を譲らなければならないんだい? どこにも理由はないが。」
「君が座ってる席は優先席よ。お年寄りに席を譲るのは当然でしょう?」
「理解できないね。優先席はあくまで優先席であって法的な義務はどこにも存在しない。この席を譲るか否か。それは今現在この席を有している私が判断することなのだよ。若者だから席を譲る? 実にナンセンスな考え方だ。」
確かに今この世の中は、年寄りと若者が一般的に体力がないと認識されているけど・・・。
「私は健全な若者だ。確かに立つことに何の不自由も感じない。しかし、座っているときよりも体力を消耗することは明らかだ。意味も無く無益なことをするつもりにはなれないねぇ。それとも、チップを恵んでくれるとでも言うのかな?」
凄い理屈だけど、言ってることに間違えはないんだよなあ。もう少し言い方変えた方がいいと思うけど。そんなんじゃ逆ギレされちゃうんじゃないかな?
余裕のある表情でいる少年に対し、女性は顔を真っ赤にさせながら体を震わせ、怒りを露にしている。
「そ、それが目上の人に対する態度!?」
ほらやっぱり。
「目上? 君や老婆が私よりも長い人生を送っていることは一目瞭然だ。そこに疑問を挟む余地も無い。だが、目上とは立場が上の人間を指して用いる言葉だ。それに君にも問題がある。歳の差があるとしても生意気極まりない実にふてぶてしい態度ではないかな?」
「なっ・・・! あなたは高校生でしょう!? 大人の言うことを素直に聞きなさい!」
「も、もういいですから・・・」
あらら、これじゃあただ騒ぎを起こす為だけに話しかけたことになっちゃうね。見かねたお婆さんが逆に女性を宥めているよ。
これってお婆さんが辛そうにしているのは事実だし、此の場合は席を譲った方がいいのかな?
でも、あの少年やこのバスに座っている人達は全員、あの女性の話を聞いても動こうとしてないし・・・常識的に考えてどっちが正解なんだろ。そういうの私、疎いから分からないな・・・。
そう思いながら私はチラリと隣に座っている清隆を見た。
でも、このまま此の争いが続くと流石に気分が悪くなる。清隆に不快な思いはさせたくないし。早めに問題を解決するのが妥当でしょ。
でもどうしよ。あの少年にも少しは反省して欲しいし、もし出来るなら私も席に座りたいからねえ。
まあ、取り敢えず行ってきますか。
「清隆、ちょっとごめんね」
「え?」
私が席を立つと、清隆は珍しく目を見開いていた。
あーー。これは私が何か行動するとは思ってなかったのかな。まぁ分からなくはないけど。
私は少し笑いながらお婆さんがいる方向へと歩いて行った。
「お婆さん。もしよかったら私の席に座ってください。彼方に席が空いている所がありますから。」
私はそう言い、お礼を言うお婆さんを席までエスコートしていき、座らせた。
さてと次はー??
席を譲って貰おうとしていた女性に近づくと警戒心丸出しで若干私を睨み付けてくる。
わお、そんな睨まなくてもいいのに。まるで子供みたいだなあこの人。大人の格好してるのにね。
私は、まるで子供を慰める用な感じで語りかけた。
「お姉さん。お婆さんの為に席を譲って貰おうと頑張っていて本当に凄かったです。こんなにお婆さん思いの方見たことなくて大人の鏡だなあって思ってみてました。私も大人になったら貴方みたいになりたいです。ですが大声を上げたり威圧したり、押し付けてはいけませんよ・・・?折角すごいことをしてるのにその頑張りが無駄になってしまうと思うので・・・。」
すると女性は目からぼろぼろと滴を落とし、泣きだした。
「そ、そうね。わかったわ・・・。」
おおー、すごい泣いてる。仕方ないハンカチでもあげるかあ、帰ってくるかわかんないけど。
えーとじゃあ後は・・・。
私は優先席に座っている少年の方へ顔を向けた。
この人、めっちゃ興味あるんだよねえ。色んな意味で。
「其所の君も、確かに席を譲る事は法律にも指定されて無いし、若者が席を譲らないといけない事でもない。だけどせめて、席に置いてある君の荷物を退けて席をもう少しだけ積めれば、一人座れるんじゃないかな?」
すると、彼は余裕な表情で笑みを溢す。
「ふっ、今度は銀髪ガールか。どうやら今日は女性運が強いみたいだねぇ。しかし、銀髪ガールの考え方は実にナンセンスな考え方だ。積めて座れば狭いだろう。荷物も退けたら置く場所が無くなってしまう。何故この私がそんな無意味なことをしなければならないのだい?・・・美しくもなんともないじゃないか」
おー、なんて言うかこの人凄い。愉快というかなんていうか・・。それにしても美しい・・ね。
「美しいモノが好きなの?」
「あぁ、勿論さ。私は美しく為るために日々努力しているのだから。最も、しなくても私は美しいがねぇ」
なるほど、これは使える。
「そうなんだ。‥‥でも今の君は美しくないと思うよ」
「なに?」
「君の言っていることは確かに正しいのかもしれない。だけど、君の言う美しさは正しいことがすべてとは限らないんじゃないかな?」
「どういうことだね?」
驚いた表情から一転、こちらを興味深そうに見てくる。
「今回の場合は女性の言い分を聞き、間違っている点を指摘した上で、お婆さんの為に席を譲るべきだったと思う。それが一番美しい形だったと私は思うよ。少なくとも私には君が女性を強引に言いくるめ、車内の空気を最悪にした現状よりかは美しかったと思うな。」
「ハハハハハ!」
「!?」
私が言い終わると急に、少年は大きな声で笑い始めた。
・・・いきなり笑われるとは心外だな。今笑う要素なんて1つもなかったと思うんだけど。
「銀髪ガール、君は面白いな。まさか私に美しさを説いてくるとは。しかし銀髪ガールの言い分は一理ある。確かにその方が美しかった。」
すると彼は、荷物を退けて席を積めた。
「ここに座りたまえ、銀髪ガール。」
そう言って席を積めた事によってできた所をパンパンと手で叩く。
これは座っていい感じ?よかったよかった。意外とこの人いい人かも。
「ありがとう。じゃあ、有り難く座らせて貰うね」
隣に座ると此方を見てくる。
「そうだ、折角だから名乗っておこう。私の名前は高円寺六助。高円寺コンツェルンの一人息子にして、いずれはこの日本社会を背負って立つ人間となる男だ。・・・その服装を見るにどうやら君も私と同じ学校に通うようだねぇ。よろしく頼むよ。」
えーと、高円寺コンツェルン・・・?
よく分かんないけど偉い人の息子さんなのかな。
なるほど。だからあんな発想が。お偉いさんは一体どんな教育をしてるんだか。
ちょっとクレイジーな発想してるかもだけど彼の考えは少し興味深い。親交を深められると良いな。
「私の名前は宮里 優愛だよ。よろしくね高円寺くん。」
「あぁ。では私は、宮里ガールと呼ぶとしよう。」
ええ、そこは普通に呼んで欲しいんだけどな・・。まぁ、銀髪ガールよりはマシだしいいか。なんか変な風に呼ばれるのはちょっと落ち着かないけど。
それから少し会話をしているとバスが到着した。
私はバスから降りる。因みに高円寺くんは着いた瞬間笑いながら先に降りていった。折角だから一緒に行きたかったんだけど・・・仕方ないか。
「おっきい・・・。」
私は想像以上に学校が大きいことに驚いた。
凄いお金がかかってそう・・。これが国が運営する学校。流石としか言いようがないな。
あ、そうだ。清隆は・・・。
「あの、ちょっといいかな?」
後ろから可愛らしい声が聞こえ、振り替えるとそこには金髪の美少女が立っていた。
・・・確かこの子、バスで立っていた子、だよね。見覚えがある。
「えーと、私?」
「うん、そうだよ!さっきはお婆さんに席を譲ってくれてありがとう!私じゃ、席を譲れなかったから・・・。」
そう言って笑顔で嬉しそうに話す少女。
その姿はまるで自分の様に喜ぶ彼女の姿は、天使と言っていい程とても可愛らしかった。
レベルめっちゃ高いなーーこの子。こんなかわいい子が実際にいるなんて。ちょっと感動。
「もっと早く席を譲るべきだったかなって思ってたんだけど・・・。」
「そんなことないよ!お婆さん、凄く嬉しそうにしてたもん!」
うんうん。この子はあれだ、癒し系だ。おとぎ話に出てくる子みたい。優しすぎる。ほんとに現実?きっとこの世の中でこんなに優しい子滅多にいないと思う。絶滅危惧種に匹敵しそう。
「ありがとう。」
お礼を言うと、あ、と閃いたように私の手を握る。
「そうだ!折角だし一緒に行かない?」
おお、びっくりしたボディタッチ。かわいい・・・。思わず変な声だすとこだった。それにしても一緒に行こうだなんて嬉しすぎる。もしかしたら友達になれるかもしれない。あ、でも清隆は・・・。
清隆を探すと、彼も誰か別の少女と話をしているみたいだった。
清隆が私以外の人と会話してる・・・!!すごいなんか新鮮すぎる。まぁ高校通うんだしそれは当たり前かあ。でもやばい笑っちゃう。おもしろい。
まあ清隆も別の少女と話ししてるから彼女と行ってもいいか。
邪魔しちゃ悪いしね。
「いいよ、一緒に行こ!」
「ありがとうっ。あ、私は櫛田 桔梗だよ!よろしくね優愛ちゃん!・・・で名前合ってる?」
あ、もしかして高円寺くんと話してた時に聞いたのかな。
「うん。そうだよ、よろしくね!えっと・・・」
名前何て言う風に呼べばいいかなあー。
そう思ってると、何を考えてるのかが彼女に伝わったようで「もしよかったら下の名前で呼んで欲しいな」と言ってきた。
すごい助かる。
「ありがとう。じゃあ、桔梗ちゃんって呼ぶね。」
すると、彼女はニコリと笑いながら可愛らしく頷いた。
◎◎◎
それから私は桔梗ちゃんと他愛ないお話しをしながら校舎の中に入っていった。
すると、少し歩いた所にクラス分けの掲示板があるのを発見する。
「あ、彼処にクラス分けの掲示板があるよ。一緒に見に行こ!」
彼女は私の手を取って掲示板に張ってある紙の文字が見える位置に着くと立ち止まって彼女は自分の名前を探していった。
自分で名前を見つけ出す方式かあ。やばいなんかちょっと緊張してきた。えーと私は・・・。
すると、桔梗ちゃんは自分のクラスが分かったようでバッ!と私の方に振り返った。
「私Dクラスだったよ!優愛ちゃんは?」
おお、振り向いた姿もかわいいねえ。
「えっと・・私は・・あ、私もDクラスだったよ。同じクラスだね」
桔梗ちゃんの下に私の名前があることを確認した。
因みに清隆の名前も探したら私と同じDクラスだった。よかっためっちゃ安心。知り合いが同じクラスってめっちゃ安心するなあ。感謝しないと。
そう私が思っていると、桔梗ちゃんは私の言葉を聞いて嬉しそうな顔した。
「本当!?嬉しいっ!それじゃあ、教室に向かお!」
無邪気な笑顔で言ってくる彼女に対して、私も笑顔で頷き、Dクラスへと向かった。
ガラガラ
教室に入り、黒板に磁石で張り付けてある座席表を見た。
「えっと・・席は・・あ、離れちゃったね・・。」
「ほんとだ、そう簡単に偶然は続かないかあ・・。」
座席表は、桔梗ちゃんは右から2列目の席で私の席は窓側の後ろから2番目の席だった。
うーん、こればっかりはしょうがないか。席は軽く見たところランダムで配置されてるみたいだし。
「席離れてもいっぱい話して仲良くしようね!」
「もちろんだよ!」
そうして一旦別れを告げ、私は自分の席に座った。
机の横のフックに鞄を引っ掛けてってとーー。
よし、おっけ、できた。
それにしても、桔梗ちゃんと仲良くなれてよかったな。めっちゃかわいかったし。早くに友達作れるなんてこれはでかいぞ。だけど・・・うーん、私の思い過ごしかなあ、桔梗ちゃんの笑顔、何か違和感が合ったような・・。
まぁ、そんなに気にしなくてもいいか。
特に危害を加えるような感じじゃなさそうだったし。そう思って私はふと息をつくと、何処からか声がする。
『本当にそう思うのか?お前と居て楽しくなかったからじゃないのか?無理やり笑わせてたんだろう。お前はやはりーーーーーなんだな。』
私は咄嗟に頭を抑える。
違うんだ。何処からか声がするんじゃない。私の中で何時も聞こえる。それが、別の人格からなのか、過去の自分が言っているのか分からない。いつも無視をしているが大抵は頭に残ってしまう。
『お前は何時も自己中心的だな。何時もヘラヘラヘラヘラして愛想を振り撒く。あんなことがあったのに。そんなだからーーーが起こるんだ。そんなことをしていたら彼を守れない。自覚しろ、出ないとお前の願いどころかーーーも出来ない。』
あぁ。わかってるよ。ちゃんと自分のやるべき事を全うするさ・・・。
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