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それでは、どうぞ~
「どうした?そんな顔をして」
後ろを振り向くと清隆が私の後ろの席に座っていた。
私はその事実にしまった、と思いながら急いで外れてしまった笑顔を再び張り付け答えた。
「う、ううん。何でもないよ!それより清隆って私の後ろの席だったんだね。びっくりしたよ。」
まあ、清隆が後ろの席だってことはさっき座席表見た時に確認済みだったけどいつの間に後ろ来てたんだ・・・。
全然気づかなかった。危ない危ない。
「あぁ、俺も優愛と席が近くて安心したぞ。」
んー、そう思ってくれるの嬉しい。
・・・でも口調が何時もと違うねえ。
いつもとキャラ変えに来てるのかな。
私は清隆の目を覗き込む。すると、誰かがこちらに向かってくる気配がした。
「あら、嫌な偶然ね。」
清隆と校門で話していた少女がこちらに歩いてきて清隆の隣の席で止まり、座った。
・・・あの子、清隆の隣の席なんだ・・なんか羨ましい。
じーっと彼女の席を見つめてると清隆が口を開いた。
「そうだな。・・・まぁ、隣の席同士今日からよろしく。俺は綾小路清隆だ。お前は?」
「拒否しても構わないかしら。」
「隣の席なのに名前が分からないの居心地悪くないか?」
「私はそうは思わないけど。」
清隆が会話を試みようと話しかけているが、見事なまでに上手くいかず苦戦している。
・・・清隆が手こずってるところを見るの、久しぶりな気がする。めずらし。
なんかなあーー。どうしよ、清隆が苦戦しているとはいえ、なんかこの会話聞いていて面白い。
・・・このままこの2人の会話を聞いてても良いけどこのまま黙っているのも変だよねえ。清隆も助けてほしーって目してチラチラこっちみてるし。
「あ、私は宮里優愛。清隆の幼馴染みなんだ、よろしくね。」
タイミングを見計らって、笑顔で彼女の方を見ながら話しかけると、向こうは何故か驚いたような顔をした。
・・・あれ、私なんかした?
「あら、貴女・・・バスであの男を説得した人ね。」
えーと、あの男っていうのはもしかしなくても高円寺君のことだよね。
てゆーかさっきから話しかけるまで目が合わないなーって思ってたけどもしかして今まで私の存在気づいてなかった??
相当人に興味がないのかなあこの子。
「たぶんそうだと思う。私の顔覚えててくれたんだー!ありがとう。嬉しいな。」
「別に覚えた訳じゃないわよ。あのバスの中にいた人なら普通印象にのこるわ。」
「そうかな?」
そんなに目立ってたのかあ。なんか恥ずかしい。
「ええ。よくあんなことが出来たわね。逆に尊敬するわ。」
んー、これは褒めてるのか貶してるのかーー。まあ取り敢えずお礼言っとくか。
「ありがとう。」
「あら、どこかの誰かさんと違ってこの子は良い人そうね。」
「おい、どこかの誰かって誰だよ。」
「貴方に決まってるでしょう。それはそうと、貴方に幼馴染みがいたなんて意外ね。」
「おいおい、俺をなんだと思ってるんだ?」
「さぁ?自分で考えたらどうかしら。」
この人、清隆に対して辛辣すぎ・・。もしかして門の前でなんかあった?
てゆかこの人の名前なんだっけ・・・。座席表に書いてあった気がするけどーー、こういうのは本人から教えてもらいたいよねえ。
「ねぇ、清隆の言う通りもしよかったら名前教えてくれないかなー?何て呼べばいいか分からないからさ。」
「・・はぁ、堀北鈴音よ。」
お、名前教えてくれた。よっしゃあ。それにしても綺麗な名前。
「そっか、よろしくね堀北さん。」
てゆーか清隆不思議な顔してる。なんだろ。
「なぁ、なんで優愛には簡単に教えるんだ?俺が言っても教えてくれなかったよな?」
「別に、何て呼べばいいか分からないと言っていたから教えただけよ。変な呼び方で呼ばれたくはないもの。」
「そうか?・・だが俺には教えてくれかった。酷いと思うぞ。」
「彼女はバスの時場を沈めてくれたからお礼に教えてあげたのよ。貴方に教える義理はないでしょう。」
「あはは」
ガラガラ
すると教室のドアが開き、ポニーテールをしている女性が入ってきた。
「席に着け」
担任の先生かな。
担任の先生らしき人に言われ、席を立って談笑していた人達が各自それぞれの席に座って行く。
全員座り終わった事を確認すると担任の先生らしき人が口を開いた。
「えー新入生諸君。私はDクラスを担任することになった茶柱左枝だ。普段は日本史を担当している。この学校には学年ごとのクラス替えは存在しない。卒業までの3年間、私が担任としてお前たち全員と学ぶことになると思う。よろしく。」
へぇ、この学校はクラス替えないのか。・・・あれ、でも学校って普通クラス替えあるよね?
この学校は普通の学校じゃない、ってことなのかな。
・・・まぁ、これで清隆と3年間同じクラスになれるって事だから嬉しいけど。
「今から一時間後に体育館にて入学式が行われるが、その前にこの学校における特殊なルールについて説明しよう。今から資料を配布する。」
そう言って先生は資料を配布してくれたので私は資料を受け取り、中を確認した。
資料には、学校の敷地内にある建設されているショッピングセンターや、レストラン、カフェ、コンビニエンスストア、ボーリング場やカラオケ店など、色々な施設の事や、寮の事等について分かりやすく簡潔に書かれてあった。
すごいなあ。絶対これいろんな施設に莫大な資金がかかってる。
「今から、個別端末を配布する。この個別端末には全ての施設を利用したり、売店などで商品を購入するするためのクレジットカードのようなものが内蔵されている。ただしポイントを消費することになるので注意が必要だ。学校内で買えないものはない。学校の施設にあるものなら、なんでも購入可能だ。」
面白いこと言ったな。何でも買えるのか・・・。じゃあ、つまり物ではない何かの権利みたいなものも買うことが出来るのかな。ってなんか変な妄想しちゃうなあ。まぁ、でももし買えるとしたら結構な額になりそうだけど。
「それからポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっている。お前たち全員、平等に10万ポイントが至急されているはずだ。なお、ポイントは1ポイントにつき1円の価値がある。それ以上の説明は不要だろう。」
茶柱先生がそう言った瞬間教室がざわつき、皆端末を操作して本当にそんな高額なポイントが支給されているのか確認をしていた。
私も皆につられて端末を操作して確認する。
うわ、本当に支給されてる。すごすぎる。けど10万・・・。なんでこんな大金を入学してきたばかりの生徒たちに支給するんだろ。これじゃあ生活してく内に金銭感覚がバクっちゃうよ。
「支給額に驚いたか?この学校は実力で生徒を測る。入学を果たした時点で、お前たちにはそれだけの価値と可能性がある。それはお前たちに対する評価の表れだ。遠慮なく使え。ただし、ポイントは卒業後には全て学校側が回収する。現金化などは不可能だから貯め込んでいても得にはならんぞ。ポイントはどのように使おうがお前たちの自由だ。仮に必要ないと言うのであれば誰かに譲渡することも問題は無い。だがカツアゲのような真似はするなよ?学校はその手の問題には厳粛に対処する。」
んー、カツアゲか。それは確かにダメだよね。だけど何か・・・引っ掛かるなあ。先生のこと言い方だと何故か沢山ポイントを使えと誘導されている気がするし。
それに・・・この学校は実力で生徒を測るって言うこの言葉。なんだかなあ・・。嫌な想像をしちゃう。
「何か質問はあるか?」
そう言いながら、茶柱先生は教室を一周見渡した。
・・・色々聞きたいことはあるけど後ででいっか。今はあんまりそういう風に目立ちたくないし。
「質問は無いようだな、これで説明を終わる。では、よい学生ライフを送ってくれたまえ。くれぐれも入学式に遅れないように。」
そう言って、茶柱先生が退出した。
ふうー、何か凄い学校に来ちゃったな。この学校、怪しさ満々すぎ。
そういえばさあ・・・ずっと思ってたんだけど何かやな気配する。
否、あの場所に居るような感覚。
・・さっきからずっと見られてる?いや、視られてるって言った方がいいかな。色々あって辺りを観察する余裕はなかったけど、改めて教室を観察すると天井に沢山の防犯カメラが設置してある。
うーん。・・・なんかもうこの学校凄すぎて一周まわって驚かなくなってきた。
なんで教室に防犯カメラ何てあるのかなあ。これが普通?・・・では無いよね。きっと。私達じゃあるまいし。
そう思っていると好青年と言える男子生徒が声を発した。
「皆、少し聞いて貰ってもいいかな?」
どうしたんだろ。
「僕らは今日から同じクラスで過ごす仲間だ。今から自発的に自己紹介でもして一日でも早く皆が仲良く出来ればと思うんだ。入学式までまだ時間もあるし、どうかな?」
「さんせー! 私たち、まだ皆の名前全然わかんないし。」
自己紹介・・・か。
他の何人かの生徒が賛成すると、それまで迷っていた生徒たちが次々に賛同した。
まぁ、クラスの皆について知れるから良い・・・かな。引っ掛かった事は後で考えよう。
「じゃあ言い出した僕から。僕は平田洋介。趣味はスポーツ全般だけど、特にサッカーが好きかな。気軽に洋介って呼んでほしい。よろしく。」
平田くん・・ね。話し方からもだけど見た目通り良い人そう。自己紹介しようって言い出したのも彼だし、クラスのリーダー的存在になりそうだなあ。
てゆうかスポーツ全般が趣味ってすごい。勉強も得意そうだし・・・名前つけるとしたら完璧イケメン?
流石難関校と言われてるだけのことはある。凄い人が集まってるなあ。
続いて、1人の男子生徒が立ち上がった。
「俺は山内春樹。小学では卓球で全国に、中学では野球でインターハイまでいったけど、怪我で今はリハビリ中だ。よろしくぅ~。」
えーと。・・・中学にインターハイ何てあったっけ。私の記憶違いなのかもしれないけど確かなかったはず・・・。
考えられるのは彼はお調子者みたいなタイプ・・・で周りを盛り上げようとしてるのかな。盛り上がってるところか若干シラケてるような気がするけど・・・。
でも思いついても中々できない気がするから度胸凄いな。
「じゃあ次は私だねっ」
山内くんの自己紹介が終わった後、そう元気良く立ち上がったのは先程バスを降りた時に仲良くなった桔梗ちゃんだった。
「私は櫛田桔梗って言います、中学からの友達でこの学校に進学してるのは1人もいないので今は一人ぼっちです。あ、でも今日朝に一人、友達が出来たかな。」
そう言い、桔梗ちゃんは私の方を見た。
「みんなの顔と名前を早く覚えて友達になりたいなって思ってます。私の最初の目標は、ここにいる全員と仲良くなることです。皆の自己紹介が終わったら、ぜひ私と連絡先を交換してください。」
おー。クラスメイト皆がキラキラした顔で見てる。
しかもすごい目標・・・桔梗ちゃん、流石だなあ。
「それから放課後や休日は色んな人とたくさん遊んで、たくさん思い出を作りたいので、どんどん誘ってください。ちょっと長くなりましたが、以上で自己紹介を終わりますっ。」
んー、桔梗ちゃん絶対クラスの人気者になりそう。
もうオーラが違う。周りがキラキラキラキラーって輝いてみえる。しかもめっちゃかわいいしコミュニケーション力めっちゃ高いだろうし・・・。やばいなあ。
「じゃあ次──」
「俺らはガキかよ。自己紹介なんて必要ねぇ、やりたい奴だけやってろ。」
平田くんが次の生徒を指名しようとした時、赤髪の男が喧嘩腰で平田くんを睨みながら食って掛かった。
「僕に強制する権利はない。でもクラスで仲良くしようとすることは決して悪いことじゃないと思うよ。もし不愉快な思いをさせたのなら謝るよ。」
謝罪する平田くんの姿を見て、一部の女子は赤髪の男を睨みつけた。
「自己紹介くらいいいじゃない」
「そうよそうよ」
すでに平田くんの人気度高い・・・。流石と言うべき、か。
「うっせぇ、こっちは別に仲良しごっこしに来たんじゃねぇんだよ」
そう言って赤髪の男子が教室出て行った。
なんかすごい微妙な雰囲気になったけど・・・これ続けるのかなあ。どうすんだろ。
「じゃ、じゃあ、次自己紹介してくれる人いたらお願いできるかな。もちろん、無理強いはしないよ。」
「じゃあ俺がやるぜっ!名前は池寛治。好きなものは女の子で、嫌いなものはイケメンだ。彼女は随時募集中なんでよろしく! もちろん可愛い子か美人希望!」
するとその瞬間空気がシーンとか固まった。
え、ええええこの自己紹介、何というか・・・。うん、この流れでそういえる人滅多にいないだろうな。うん。なんて言えばいいんだろ。
周りを見渡してみると彼に向かってほとんどの女子が軽蔑の目を向けていた。
「スゴーイ、イケクンカッコイー」
「マジマジ? 俺も自分で悪くねぇかなって思ってるけどさ、へへへ。」
今のはたぶん冗談で言ってたと思う。気づこう池くん。
あ、でも本人は喜んでるしもしかしたら気づかない方が幸せだったりする?ありえそう。
そして、平田くんが次に指名したのは今朝方バスに乗っていた人物だった。
「あの、自己紹介をお願いできるかな?」
おー、高円寺くん。ファイト。・・・嫌な予感するけどお偉いさんの息子さんなら池くんみたいな自己紹介しないよね?空気を元に戻せるような普通な自己紹介よろしくお願いします。
彼は短く微笑むと机の上に両足を乗せ、その体勢のまま自己紹介を始めた。
「私の名前は高円寺六助。高円寺コンツェルンの一人息子にして、いずれはこの日本社会を背負う男だ。以後お見知りおきを、小さなレディーたち。」
・・・うん。彼にあんまり期待してなかった。個性的すぎる。女の子向けの自己紹介してどうすんだよ・・・。ここには男子もいるぞ。男子には興味ないのかな。
「それから言っておこう。私が不愉快と感じる行為を行った者は、容赦なく制裁を加えることになるだろう。嫌ならば十分配慮したまえ。」
わあ・・・もうなんかやだ。今物騒な言葉が聞こえなかった?え、気の所為?だよね、私もそう思いたい。
「えーっと、高円寺君。不愉快と感じる行為っていうのはどんなことかな?」
平田くん聞き返してる・・・。私の幻聴じゃなかったか。
「言葉通りの意味だよ。強いてあげるとするならば、私は醜いものが嫌いだ。そのようなものを目にしたら・・・果たしてどうなってしまうやら。」
「あ、ありがとう。気をつけるようにするよ。」
皆引いてんじゃん高円寺くん!!
なんだろう。彼、友達作る気とかないのかな。
それにしてもそこまで言うってことは彼自身かなり強いってことだよねえ。バスの時も思ったけど・・・この体格といい軸といい、絶対強い人の体してる。流石にどれぐらいとかは殺ってみないとわかんないけど。
まぁ、でもそんな悪い人じゃないでしょ。
あ、でも彼に危害を加えるような事をしたら容赦はしないけどね。
「それじゃあ次はそこの君、お願いしてもいいかな?」
そして、次に平田くんが指名したのは私だった。
来た、私の番。最初は結構大事だから頑張らないと。
平田くんが私を指名した瞬間から、私の中にある熱い血がドキドキと脈を打ち、心臓が激しく鼓動し始める。
緊張をしていると言われたらそうなのかもしれない。ただ、私が緊張している理由は他にある。あの事実を言って良いのか。言うべきなのか。
そう思っていると、突如桔梗ちゃんの声が私の脳に響いた。
「優愛ちゃん頑張れ~」
次の番が私だと知ってからか、私にエールを送ってくれた。
その言葉を聞いて私は、1度落ち着いてから結論を出す。
ふぅ、・・・不安なことはあるけど・・・いずれバレるだろうし、先に言っておいた方がいいよね。皆に迷惑をかけてしまうと思うし。
・・・それにきっと大丈夫。当たって砕けろってよく言うしね。
頑張ろう。皆がどう反応するかは分からないけどやってみるか。
そう思いながら私は立ち上がり、口を開いた。
「桔梗ちゃんありがとう。‥‥えっと私の名前は宮里優愛です。趣味は料理をすること、かな。私も皆さんと仲良くなりたいので気軽に話しかけてくれると嬉しいです。これからよろしくお願いします。」
私は皆の方を見ながらできるだけハキハキとそう言った。
すると、皆好印象を私に持ってくれたみたいで、拍手してくれた。
‥‥‥ふぅ、後‥‥あの事も言わないとな。……よし、
「後‥‥あの実は私、解離性同一性障害、えと、分かりやすくいうと多重人格なんです。」
そう私が言った瞬間、皆がざわめきだした。
やっぱり最初はそんな反応するよね。多重人格の人とかそうそういないと思うし。
そう思いながら私は言葉を続ける。
「だから稀に皆に酷いこと言ってしまったり、私の様子が少し可笑しくなったりするかも知れませんが、気にしないで普通に接してくれると嬉しいです。」
そして、私は言いたいことを最後まで言い切るとペコリとお辞儀をし、皆の方を見た。
すると、平田くんが素早く私に声をかけてくれた。
「分かったよ。花里さん、教えてくれてありがとう。ちなみになんだけど、人格がいつ変わるかとかは分かるかな?」
良い質問だな。でも・・・。
私は申し訳ない気持ちで平田くんの質問に答えた。
「ごめん、分からないんだ。不定期に交代されるから‥‥。でも、記憶はあるからどんな事をしちゃったのかとかは一応分かる、かな。」
「そっか、わかったよ花里さん。不安だと思うけど1人で抱え込まないで僕達に相談してね。改めてこれからよろしく!」
「よろしくー」
平田くんの言葉に続き、クラスの皆がそう言ってくれた。
皆優しい…。ありがとう。
そう、感謝の気持ちを込めながら私はもう一度お辞儀をして席に座った。
すると、平田くんは最後に私の後ろの席に座っている清隆を指名した。
「じゃあ最後は後の君、お願いしてもいいかな?」
そう言われると清隆は静かに席を立った。
清隆ってどんな自己紹介をするのかな。なんか少し楽しみ。
「えー‥‥‥えっと、綾小路清隆です。得意なことは特にありませんが、皆と仲良くなれるよう頑張りますので、えー、よろしくお願いします。」
・・・緊張してるのかな?いつもの清隆とちょっと違うから何か面白い。
「うん、仲良くできるよう頑張ろうね。これからよろしく」
平田くんが清隆をフォローしてくれた。
そして私はいち早く清隆に拍手をすると、他の何人かの人達も同じように拍手をし、Dクラスの自己紹介が終わった―――
◎◎◎
ふぅ、皆と仲良くできるといいな。もう、あんな後悔はしたくないから・・。。だからこの3年間、思いっきり楽しみたいな。
そう願うと急に心臓が熱くなる。
ドクンッ
『ねぇねぇ、そんなこと言ってるけどさ~、この教室にいる奴ら全員無能だよね。あ、一部の人は当然違うけど~。無能なやつと仲良くなりたいだなんて本当、お前の頭お花畑だよね。理解できないなー。まぁ、せいぜい頑張って彼を守ることだよねー。あの男達から。お前の私情はその後だよ。』
私の中でまた、さっきの声とは違う口調で別の声が聞こえて来る。
(ッ皆無能何かじゃないよ。いい人だよ。馬鹿にしないで。)
『お前がそんなこと言う資格があんの?』
ッ・・・
私はスカートを握りしめながらある感情を抑えて耐えたるしかなかった―――
どうでしたか?見てくださりありがとうございます!
近い内にもう1話投稿できるように頑張ります。
もう1つの作品も投稿しないとな‥‥。
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