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それでは、どうぞ~
懐かしい感触と居心地…ここは…そうか、私、人格交代されちゃったんだっけ、
私の体は、何も動かそうとしていないのにも関わらず口を開いて私の声で喋りだした
「なるほど、つまり先輩がおっしゃった事をまとめると、授業態度が悪かったり問題行動などを起こすとクラスポイントと言うものが減り、クラス全体で毎月貰えるポイントも減ることになる。そして、クラスポイントを増やすためにはテストで高得点を出すか特別試験というもので良い成績を残さなければならない、と言うことですか」
これは、学校の仕組について、だよね。
早く戻りたい…けど、そう簡単には戻れない…
待たないといけない、お願いだから人を傷つけるような事はしないで―――
そう思ってると先輩が口を開いた
「あ、あぁ。あと、この学校のクラスは優秀な生徒ほどAクラスに、ダメな生徒、不良品ほどDクラスに配属されている…そして、希望の就職、進学先が叶う恩恵を受けるためには、Aクラスに上がらないといけない」
Aクラスにならないと希望の就職、進学先が叶う恩恵を受けることが出来ないなんて…。残酷すぎるよ…。そんなの、Aクラスで卒業できない人は不幸になっちゃうじゃん…
そう思い悲しんでいる私とは正反対に、別の人格である彼女は不適な笑みを浮かべ、歓喜している様子を見せた。
「ふふっ、そうですか!それは実に素敵なシツテムですね!嬉しい限りです。…ですが、そうですねぇ、いくつか質問があるのですがよろしいですか?」
なにか質問があったのかとても楽しそうにそう言う彼女
「あ、ぁ」
「まず1つ目ですが、先ほどクラスポイントを増やすにはテストで高得点を出さなければならない、とおっしゃっていましたが低得点、たとえばそうですね、赤点などを取ってしまうとどうなるのでしょうか」
「!……1科目でも赤点を取ると退学になる」
退学…に、なるのか。可哀想だよ
「そうなのですか、ふふっ、それはさぞかし大変でしょうね!それでは、攻略法などはあるのでしょうか」
「それは…最初にやる中間テストでは過去に出題された問題と同じ問題がテストに出るから過去問を使って覚えればいい…」
「なるほど、わかりました。教えていただきありがとうございます。それでは、ポイントを振り込みますので連絡先を交換してもよろしいですか?」
そう言うと、彼は頷き慌てて連絡先を交換した。
そして、彼女は端末を操作しポイントを振り込む
「情報のご提供、ありがとうございます。とてもとても有意義な時間でした。…そしてお願いがあるのですが、もしまた何かあればご相談に乗ってくださいますよね?もちろん、ポイントはお支払します」
そう、強制的な言い方で言う彼女。
肯定の言葉しか望んでいない
(強制的みたいにしちゃダメだよ、あの先輩の意思を聞いてよ)
言葉を止めたくても勝手に言葉が口から出てきてしまう現状に対して、私は目をつぶる事しか出来なかった
「あ、あぁ。わかった…」
「ふふっ、ありがとうございます。…あぁ、そういえぱまだお名前をお伺いしてませんでしたよね。私は1年Dクラスの宮里優愛といいます。以後お見知りおきを」
「おれ、は3年Dクラスの藤沢孝太郎、だ。…お前Dクラスだったんだな…」
「はい、そうですが何か問題でも?」
冷たく言い放つ彼女
「ッ!い、いや、なんでもない、じゃあな、せ、せいぜい頑張れよ…」
そう言って彼は素早く走りながら帰ってしまった
終わった…
すると、急に視界が真っ暗になり、再び不思議な感触に包まれて行く――――
「優愛、大丈夫か?」
バタンっ
「おいっ、優愛、しっかりしろ!」
「だ、大丈夫かしら、宮里さん!」
意識を失う前に、誰かが駆け寄ってきてそんなことを言ってくれた気がした―――
〇〇〇
その頃、4人の人格が集ってある話をしていた――
『ふふ、彼は使い道がありそうですね』
先程話していた女王のような口調で話す人格。
『それよりもさー、学校のSシステムだっけ?
だいたいわかったけどこれからどうすんのー?』
ギャルっぽい口調で話す人格
『おい、アイツに一発殴らせろ』
怒り狂ったようにドスの効いた口調で話す人格
『ねぇねぇ、みんな落ち着いてよ~っ、そのSシステム?の事とかはあの娘がやってくれると思うからさ、取り敢えず体、あの娘に返してあげなよっ…あの娘のためにっ』
優しそうに、そして明るい口調で話す人格
その者達があの娘の知らない話をする
『ええ、返しましたよきちんと。今は眠っていますが、すぐ覚めるでしょう』
『へー、じゃ、アイツはこの会話聞いてないってことかー』
『えぇ』
『俺はあの藤沢ってやつをぶっ殺す。早く交代させろよ』
『わわわっ、落ち着いてよ、そんな簡単に殺しちゃダメだよ~、もっとじっくりゆっくりと殺らなきゃ、苦しんで貰えないよっ?』
『おう、お前も珠には良いこと言うじゃねぇか』
『はぁ、ま、アタシはどーでもいいけどー?大丈夫なわけ?アイツ』
『ご心配はいりませんよ。彼と、有栖に任せていれば大丈夫でしょう』
『そ、ならいいけど』
『おお~、皆あの娘のこと心配してるんだね~、それ、本人に言った方が良いんじゃないかな?
きっと喜ぶよっ』
『言えない理由、貴女が一番理解しているのではないでしょうか?』
『ううう、ま、まぁ、そうだね』
『この会話もそろそろ終わりにしますよ。もうすぐあの娘が起きる』
『確かに。アイツに聞かれたら色々面倒だし?
いんじゃない?』
『ああ?俺はまだ納得してな、』『ストップ!!そこまでっ、もうその事はもう掘り返しちゃダメだよ、そうしないと皆、憎悪で腸が煮え返りかえそうになって暴走しちゃうからさっ
たとえばそう、前みたいに。それは君も避けたいでしょっ?』
『チッ』
『それじゃ~、動向を見守るってことでっ』
そう言い、会話が終了した
そして、ある人格が思案する
皆あの娘のこと心配してたな~。でも、それはそれぞれの人格全員があの娘の事大好きだから当たり前だよね。
あの娘の事は、皆大好きで大好きで仕方ない。大切な存在―――
…特にあの人格は、人一倍あの娘のこと心配して、尽くしてる。
でも、それは仕方ないよね。
何故ならあの人格は―――
―――でも、気にする事はない。する必要がない。何故なら、ユア達の目的は、全てあの娘の為にやってることなんだから。
だから、どんな悲惨なことになっても許してねっ?
―――――
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