仮面ライダーディガルム   作:LEGION ONE

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まさか…自分もお借りしますライダーに手を出すなんて…




一章 爆誕!地獄の番人 ディガルム!

燃え盛る街…そこで一人の青年と少年が何かから逃げていた。

 

「早くしろ!」

 

「待ってくれよ!兄貴!」

 

青年と少年は必死に逃げていた。青年の手には黒色のアタッシェケースが握られていた。

 

『逃げるではない…我らの正義に仇なすものは全て滅してやろう』

 

二人の後を追っているのは人型の姿をした黄色と白、赤が混じった怪物だった。

 

「くっそ!こっちだ!」

 

青年は少年をビルの瓦礫の影に隠れた。

 

「兄貴……」

 

「クソッ!このままじゃ…士郎

 

「なんだよ兄貴…」

 

「これを持ってお前は逃げろ!」

 

青年はアタッシュケースを開くと、そこからバックルと何らかのマークが書かれたロザリオを取り出し少年に渡した。

 

「これ……!?でも兄貴は!」

 

「俺のことはいい!いいか…この世界に蔓延る正義を騙る悪を葬れ!お前は地獄の番人として…そいつらを倒すんだ!」

 

「でも俺は…」

 

すると背後から爆発が起こり青年はハッと後ろを振り返った。

 

「早くしろ!俺がアイツをおびき寄せる!お前はこれを持って早く逃げろ!」

 

そう言うと青年は立ち上がると怪物の元に向かって走り出した。

 

その瞬間……

 

 

ドガァァァァァァン!

 

 

爆発が起きた。

 

「兄貴ィィィィィィィ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然豊かな町『聖宮市』

 

その町の小さな教会から一人の銀髪の美少女が出てきた。

 

「ん〜!今日もいい天気ですね〜!」

 

彼女の名前は『白金 マリア』この教会のシスターをしている。マリアが外で背伸びをしていると教会の中から男性の声が聞こえてきた。

 

「おーい!マリア〜!食器並べるの手伝ってくれ〜!」

 

「はーい!よし、今日も頑張ります!」

 

そう言ってま マリアが教会に戻ろうとした時……

 

 

ガタッ!

 

 

突然、背後から物音が聞こえてきた。

 

「ヒィッ!な、なんですか…」

 

マリアはビクりとしながらも恐る恐るその音のした方を振り向くと…

 

「は、腹…減った……」

 

黒髪の青年が虚ろな目をして倒れていたのだった。

 

「だ、大丈夫ですかァァァァァァッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪い!朝食ご馳走になって!」

 

「いや…いいんだが…」

 

「よく食べますね…」

 

青年の食べっぷりにマリアとマリアの叔父である『雪村 藤次郎』が呆然と見つめていた。

 

「あ、私はこの教会のシスターを務めております、白金 マリアといいます。こちらは叔父で神父を務めている雪村 藤次郎さんです」

 

「俺は…黒道 士郎…よろしくな」

 

「士郎さんですね!士郎さんは…何故あそこに倒れていたのですか?」

 

互いに自己紹介を済ませると、マリアが何故、倒れていたのか聞いてきた。

 

「ここに来て…何日も食べなかったからな…限界が来て…バタリとしてしまったんだよ」

 

「そうだったのか…大変だったんだな」

 

「別になんとも思っていない…飯食ったらここ出ていくから」

 

「そんな!住む場所は!?」

 

「ない…考える」

 

士郎はそう答えガツガツとご飯をかきこんだ。そんな士郎をマリアは悲しそうな目で見ていた。

 

その時…新聞を見ていた藤次郎が口を開いた。

 

「それにしても…また、『骸骨男』と怪物が現れたのかよ」

 

「骸骨男?」

 

「あ?そうか…お前さんはこの町に来て日が浅いからな知らないのも無理ないか…骸骨男……数週間前からこの街に突如として現れた謎の存在だよ。その正体をするのものはおらず…骸骨に見えるから『骸骨男』て呼ばれているんだ」

 

「………人間を襲うのか………」

 

「?いや、人間を襲わないぞ。というか…怪物から俺たちを守ってくれるらしいんだ。もしかしたら正義の味方かもな…」

 

「正義の味方…かっこいいですね!」

 

骸骨男と怪物の話をしているマリアと藤次郎の話を聞きながら士郎は顔を暗くし、顔を俯かせた。

 

「正義の味方……そんな存在じゃねぇよ…」

 

 

「どうかしました?」

 

「あ、いやなんでもない…… 『マリア君!居るんだろ!出てきてくれたまえ!』なんだよ…」

 

すると…いきなり見知らぬ男の声が響いた。

 

士郎、マリア、藤次郎は声が聞こえてきた元に向かうと…無駄に顔が出来ている青年が立っていた。その後ろには黒服が一人立っていた。

 

「またあなたですか!もういい加減来ないでください!」

 

マリアは青年を見た瞬間、怒りの表情で青年に近づいた。

 

「なんだあの無駄に顔が出来ている気持ち悪い男は」

 

「あの男は栗原 誠。ちょっとした建設会社の社長息子でな…マリアに一目惚れしたんだよ」

 

「ふーん…で、どうしてマリアはあんなに怒っているんだ?」

 

「あの男…マリアと求婚するためならこの教会を壊すて言ってくるんだよ…脅してマリアを恋人にさせようなんて!俺は許さんぞ!叔父さん許さないからな!」

 

「わかったから落ち着け…」

 

そんな会話を繰り広げていると…マリアと誠の方の会話もヒートアップしていた。

 

「だから私は言っているじゃないですか!貴方とは御付き合いしませんて!」

 

「いやマリア君…君は僕の妻となるにふさわしい女性だ!君が断ると言うのなら、この教会はパパの力で取り壊すことだって出来るんだよ!」

 

「そんな!やめてください!この教会は父と母が残した大切なものなのです!」

 

「だったらさっさと僕のものに『さっさと消えろ』うわぁ!?」

 

誠がマリアの腕を掴もうとした瞬間…士郎がマリアと誠の間に入り、誠を突き飛ばした。

 

「坊っちゃま!」

 

「ッ〜!この!いきなり何をするんだ!僕はいずれ栗原建設の社長になる存在だぞ!」

 

「知るか。第一親の権力を我が物顔で使う奴が何を言うんだか…」

 

「黙れ!君は一体何者なんだい!これは僕とマリア君の将来に関する大事な話なんだぞ!」

 

「俺か?俺は黒道 士郎…マリアとは」

 

そう言いながら…士郎はマリアを引き寄せた。

 

「し、し、し、士郎さん!?」

 

「黙っていろ…あの坊っちゃん黙らせて帰らす方法がこれしかないからな…」

 

 

「な、な、なんだと!?」

 

「悪いが…マリアとはこういう関係でな…」

 

「そんな…マリア君…こんな男に」

 

「だからさっさと消えろ……鬱陶しいぞ」

 

「ッ〜!僕は認めないぞ!必ずマリア君を僕のものにしてみせる!」

 

顔を真っ赤にしそう言うと誠は黒服の男を連れて教会から出て行った。

 

「やれやれ…あぁ言うのは嫌いだ。悪かったなこんなことして…」

 

「いえ、助けていただき…ありがとうございます」

 

「そうか…」

 

士郎はマリアを離すと持っていた荷物を持ち歩き出した。

 

「お、おい!何処に行くんだよ!」

 

「何処で…ここから出て行くに決まっているだろ?んじゃあな…後、飯ご馳走様…美味かったぞ」

 

そう言うと士郎は二人に手を振って教会から出て行った。

 

 

 

教会から出た士郎は空を見上げながら呟いた。

 

「この町に蔓延る正義は……俺が潰す」

 

一瞬だが…士郎の手に持っていたロザリオが黒く光った。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、マリアは夕食の買い物をしていた。

 

「士郎さん…一体何処に行ってしまったんですか…」

 

そう思いながら、マリアは商店街を歩いていた。

 

「さて今晩の夕食は何しましょうか…」

 

そう涼葉がつぶやいた時…

 

突如、マリアの前に先日誠と共に現れた黒服の男性が現れた。

 

「白金 マリア様」

 

「貴方は…栗原さんと一緒にいた…黒服の…」

 

「申し訳ありませんが…貴方を誘拐させてもらいます!」

 

 

タイガー……!

 

 

懐から黒色の注射器『エインハート』を取り出しすと、黒服の男は首に差した。

 

すると、男の身体はみるみるうちに変わっていき… 右腕の爪が大きく発達し、硬い皮膚装甲に身を纏った怪人『タイガー・エイン』に姿を変えた。

 

「うわぁぁぁッ!」

 

「怪物だァァァッ!」

 

「いやぁぁぁぁッ!」

 

その光景を見た人々は思わず悲鳴を上げて一目散に逃げ去った。

 

タイガー・エインは右腕の鉤爪からエネルギーを飛ばし、周囲の物を容赦なく切り刻んでいった。

 

「いや……」

 

マリアはいきなり男が怪物に変身した事や破壊行動に恐怖感情が芽生え、腰を抜かし、地面に座り込んでしまった。

 

『さぁ…貴方…私と一緒に来てもらいますよ…!』

 

「来ないでください…来ないでください!」

 

タイガー・エインがマリアに迫る中…マリアは思わず恐怖で目を閉じてしまった。

 

「白昼堂々と誘拐か?エイン!」

 

『グァ!?』

 

すると、聞き慣れた声が聞こえマリアはゆっくりと目を開けると…そこにたっていたのは…

 

「大丈夫か?マリア」

 

自分のことを心配そうに見つめている士郎だった。

 

「士郎さん…」

 

「あぁ…しかし…こんな所でエインと出会うとはな…何時もは夜に行動するのに…」

 

そう言うと士郎は蹴り飛ばしたタイガー・エインを睨みつけた。

 

『己…又もや邪魔をしますか…』

 

「……一つ聞く…お前はなんでこんな事をする…」

 

『なんで?決まっているではありませんか。正義の為です』

 

「正義だと?」

 

タイガー・エインから発せられた正義という単語に士郎は眉をひそめた。

 

『はい、私は彼女をあんなみすぼらし廃れた教会から救い出す正義の味方!素晴らしいと思いませんか!」

 

「全くわからん…そんなくだらん身勝手な正義」

 

『くだらないだと?』

 

「あぁ…くだらないな…貴様の身勝手な正義は……」

 

士郎はそう言いながら荷物から黒いバックル、中央に取り付けられた丸みの帯びた盾型のパーツが取り付けられており、その左右には何らかのパーツを装填するスロットが設けられた物だった。

 

『黙れ!私の正義を馬鹿にするなんて…貴様は悪だ!正義に歯向かう悪だ!』

 

「悪か…いいぜ?貴様が正義を騙るなら…俺は悪だ…」

 

 

ガルムドライバー!

 

 

電子音声と共に、バックルから骨を模したベルトが展開され、士郎の腰に巻きついた。

 

「悪として地獄の番人として…貴様を潰す」

 

そして、士郎は懐から二つのロザリオを取り出した。

 

そのロザリオにはそれぞれ龍のマークと騎士のマークがそれぞれ描かれていた。

 

ロザリオをガルムドライバーの左右に備え付けられた装填口にセットした。

 

 

リュウガ!カリバー!

 

ダーク・リアライズ!

 

 

装填を知らせる電子音と、燃え盛る炎の音と龍の雄叫びのような待機音声が流れる始めた。

 

士郎の姿は骸骨を思わせる姿になり、そして、士郎の両隣には『仮面ライダーリュウガ』『仮面ライダーカリバー』が立っていた。

 

士郎は人差し指を頭の前まで持ってくると、指先を前に向け…

 

「変身」

 

ドライバーを展開した。

 

 

CROOSS FUSION

 

 

その音声と共にリュウガとカリバーが士郎に覆いかぶさり士郎の姿を変えた。

 

全体を覆う黒色のアンダースーツの上に頭部はカリバーとリュウガを思わせるバイザー、胸部の装甲はリュウガとカリバーを合わせた鎧、腕部装甲にはリュウガのブラックドラグブラッカーとジャアクドラゴンが合わさったバイザー『変幻機ドラゴバイザー』が装備され、脚部装甲はカリバー模した装甲とローブが形成された。

 

 

暗黒龍を従えし裏切りの剣士!ダークドラゴン!

 

 

変身完了と同時に頭部のバイザーに隠れている複眼が赤く光った。

 

「貴様の正義は……俺がぶっ潰す!」

 

 

今、ここに地獄の番人…「仮面ライダーディガルム』が姿を現した!

 

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