仮面ライダーディガルム   作:LEGION ONE

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一話と設定を少し手直ししました


二章 ディガルムの戦い!ライダーとは?

マリアは目の前に起こったことに驚いていた。

 

一つは自分に求婚をせがんで来る存在『栗原 誠』の護衛である黒服が怪人に変貌したこと。

 

もう一つは昨日出会った青年『黒道 士郎』が今、巷で噂になっている『骸骨男』に変身した事にマリアは驚いていた。

 

「士郎さんが、あの噂の骸骨男だったですか」

 

「…行くぜ虎野郎!」

 

骸骨男…『仮面ライダーディガルム』はマリアの方を一度見ると黒服の男が変貌した『タイガー・エイン』に向かっていた。

 

『まさか貴方があの噂の骸骨男とは!』

 

タイガー・エインは右腕の鉤爪を使いディガルムに襲いかかる。

 

しかし、ディガルムはタイガー・エインの攻撃を余裕で躱し炎を纏った拳や蹴りなどの近接攻撃をタイガー・エインに叩き込む。

 

『小癪な!』

 

「お前、その力を使うのは初めてだろ?動きが鈍いんだよ!」

 

タイガー・エインの攻撃を左腕で防ぎ弾くと連続回し蹴りをタイガー・エインに喰らわせ、蹴り飛ばした。

 

『おのれぇぇぇ!』

 

タイガー・エインは再び鉤爪を使って攻撃するが…今度は鉤爪からエネルギーの斬撃を飛ばしディガルムを攻撃した。

 

「無駄だ」

 

すると、ディガルムの左手に燃え盛る黒炎か出現し、その黒炎は一枚のカードに生成された。

 

ディガルムは黒炎から生成されたカードをバイザーに装填した。

 

 

GUARD VENT!

 

 

カードを読み込んだ『変幻機ドラゴバイザー』が変化し、ドラゴンの腹部と手を模した盾『ドラグシールド』に姿を変えた。

 

ディガルムはドラグシールドを装備するとタイガー・エインが飛ばしたエネルギーの斬撃を防いだ。

 

『防いだだと!?』

 

「デリァァァ!」

 

斬撃が防がれたことにタイガー・エインが驚いている隙にディガルムはタイガー・エインの間合いに入り、タイガー・エインの顔面に炎を纏った右ストレートを叩き込み、タイガー・エインを殴り飛ばした。

 

『 ぐぉぉぉぉぉ!?』

 

 

ディガルム・ダークドラゴンの能力の一つ『アドベントカード』リュウガが使うアドベントのカードをバイザーに読み込ませることで、バイザーを盾やドラゴンに変化する。

 

「そろそろ…チェックメイトだ」

 

そう言うとディガルムは一つのロザリオを引き抜くと、右側に装備されている『フィニッシュスロット』に装填し、スロットにあるトリガーを押した。

 

 

RYUGA!

 

RYUGA !FINAL・BREAK!

 

 

すると、ディガルムの背後にドラグブラッカーの姿をしているが、ジャアクドラゴンの顔にあったバイザーとトゲトゲしざがある龍『ジャアクドラグ』が出現した。

 

『グォォォォォォォッ!』

 

「ハッ!」

 

ジャアクドラグが雄叫びをあげると同時にディガルムは上空に高く跳躍し、それに合わせてジャアクドラグも上空に向かって飛躍した。

 

「ブレイジングクラッシュ!」

 

ディガルムは蹴りだす体制にはいると、ジャアクドラグはそれに合わせて黒炎を吐きディガルムの左右に炎を纏わせた。

 

炎を纏わせた右足を急降下の勢いを利用し、タイガー・エインに炎を纏わせたボレーキック『ブレイジングクラッシュ』を叩き込んだ。

 

『グォォォォォォォッ!』

 

ディガルムの必殺キックを喰らったタイガー・エインは断末魔を爆散した。

 

爆炎の向こうにタイガー・エインとなっていた黒服の男が倒れ伏していた。その近くには黒服が刺した注射器が壊れた状態で落ちていた。

 

「凄い…」

 

ディガルムとタイガー・エインの戦いを見ていたマリアは不意にそう呟いてしまった。

 

「今回は動物のエインか」

 

そう言うとディガルムはドライバーからロザリオを引き抜いた。すると、鎖がドライバーから現れディガルムの体全体を覆った。

 

そして、鎖が弾け飛ぶとディガルムの姿は士郎の姿に戻っていた。元の姿に戻った士郎は呆然と見ていたマリアの元に駆け寄った。

 

「大丈夫か?」

 

「は、はい大丈夫です…ありがとうございます」

 

「そうか、じゃあな」

 

マリアが無事なことを確認すると、リュックを持って立ち去ろうとした。

 

「ちょっ、ちょっと待ってください!」

 

しかし、現実に戻ったマリアが士郎のリュックを掴み立ち去ることを阻止した。

 

「おい離せ」

 

「あの怪物はなんですか!?それに士郎さん貴方骸骨男だったんですか!?というかそのバックルやロザリオは!?」

 

「お前が知る必要はないだろ。いい加減離せ、鬱陶しい」

 

「嫌です!全て教えてくれるまで!絶対に離しませんからね!」

 

「この野郎離せって『グゥゥ〜』…」

 

士郎とマリアが話していると、大きな腹の音が鳴った。

 

「え?今のは士郎さん?」

 

「…悪いか。変身して戦うと体力を吸われるんだよ」

 

「だったら!近くに喫茶店があるので行きませんか?」

 

「悪い『ですので!』なんだよ…」

 

「教えてくれますよね!」

 

マリアの熱意に諦めたのか士郎はため息を吐き、頭をかくとマリアをめんどくさそうに見つめた。

 

「わかった。だが、これから話すことを信じなくても笑うなよ」

 

「はい!」

 

士郎の言葉にマリアは強く応える。

 

 

 

 

 

 

 

 

喫茶店についた二人は注文を済ませ、料理が届くとマリアが口を開いた。

 

「それでは教えてくれますか?」

 

「はぁ〜と言っても俺もアイツらについて知らないぞ」

 

「それでも構いません!」

 

「わかった…」

 

少し間をあけると士郎は口を開いた。

 

「あの怪人は『エイン』。『エインハート』という注射器を使って人間が変貌した姿だ」

 

「エインハート?」

 

「さっきの黒服が突き刺した注射器だ。あれを突き刺すとさっきの虎の化け物になるんだ」

 

そう言って注文した大盛りカレーを食べ始めた。

 

「エインというのは?」

 

「エイン。俺にもよくわからない存在だが、フードを被った存在達から貰ったというのはわかった。さっきの虎の怪物…『タイガー・エイン』の他に虫、水棲生物、幻獣のエインが存在している」

 

「そんなに!?そんな怪人をどうやって!」

 

「さっき見せただろ?これを使って倒すんだよ」

 

そう言って士郎はリュックからロザリオと先程使っていたバックルを取り出した。

 

「それは先程使っていたロザリオとバックルですよね?」

 

「これは『ガルムドライバー』このロザリオに秘められている戦士達の力を引き出し、実体化、融合し変身することができる」

 

「えっと…そのロザリオは?」

 

「こいつか?このロザリオは『スピリオ』これに秘められた戦士の力を使って俺はディガルムに変身することが出来る」

 

「あの…そのロザリオに龍でしょうか?紋章みたいなのが書かれていますが」

 

マリアは首を傾げながらロザリオに描かれている紋章を指差した。

 

「これは『ライダーズクレスト』各戦士に与えられた固有の紋章だ。んでこの紋章の戦士は『仮面ライダーリュウガ』暗黒龍を従えた鏡の仮面ライダーだ」

 

「仮面ライダーなんですかそれは?」

 

「仮面ライダー…簡単にいえば人々の自由と平和を守るために戦う異形の戦士だ」

 

「自由と平和の為に!凄いですね!ではその方も!」

 

「まぁ、このスピリオに宿っている力はダークライダーだけどな」

 

「ダーク…ライダー?」

 

士郎の言葉にまたもや首を傾げるマリア。

 

「ダークライダー。いわゆるダークサイドに身を置く仮面ライダーだ。自分勝手な理由で力を使ったり、欲望を叶えるため、何かを守るために悪になった者…出せばキリがない」

 

「そんな人達もいるんですね…」

 

「ま、正義を騙る馬鹿どもには悪の力で鉄槌を下す、てな感じだな」

 

そういうと士郎は食べ終えた大盛りカレーの皿にスプーンを置き、席から立ち上がった。

 

「それじゃあなマリア。ここの喫茶店のカレー美味しかったぞ」

 

「え?あの!」

 

士郎は机にお金を置くとそのまま喫茶店から出ようとしたが、立ち止まりマリアの方を向いた。

 

「これ以上俺に関わるなよ?平和な暮らしをしたいなら…全て忘れることだな」

 

そう言い残し今度こそ喫茶店から出て行った。

 

「士郎さん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い路地裏…そこでは栗原 誠がブツブツと何かを呟いていた。

 

「マリア君、君は僕の物だ。誰にも渡さないぞ…誰にも!この力を使って!僕は君を手に入れてあげよう!」

 

栗原 誠が何かを掲げそう叫んだ。

 

掲げた物は黒服の男がエインに変貌する時に使った注射器『エインハート』だった。

 

 

 

 

 

 

だが、それを目撃している男がいた。

 

その男はフードを深く被り叫んでいる栗原 誠を見ていた。

 

そして、ニヤリと笑いを浮かべると、その場から去っていた。

 

 

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