今回はパラドクスのメンバーと絡ませたかったのですこし強引かもしれませんが、ご覧ください。
※予告を少し修正しました。
不意打ちのような爆発が収まる。幸い士と十香には怪我はなかったが、突然の出来事に驚きは隠せない。
「大丈夫か十香⁉︎」
「う、うむ、大丈夫だ」
「見つけたぞディケイド!」
上空からそのような声が聞こえた。士は声のした方を見ると、空から蝙蝠の姿をした怪人がいた。
「イマジン⁉︎」
それは『電王の世界』に存在する時の運行を乱す未来からやって来た怪人、イマジンだった。
コウモリイマジンはそのまま地面に降り立つと、士と十香に向かってくる。
「これで終わりだ!」
「くっ!十香!」
士は咄嗟に十香を庇うように抱きしめる。コウモリイマジンが士と十香に襲いかかろうとした時だった。
「ぐうああ⁉︎」
「「っ⁉︎」」
どこからか銃撃がコウモリイマジンを襲った。士と十香がそちらを見ると、そこにはディエンドライバーを構えた大樹がいた。
「大樹…!」
「馬鹿な!ディエンドだと⁉︎」
大樹の姿を確認したコウモリイマジンは声を上げる。大樹はそんなコウモリイマジンを睨み、ディエンドのカードを取り出す。
「僕の友達に手出しする奴は僕が倒す。覚えておけ!」
大樹はディエンドライバーとディエンドのカードを構えながらそう叫ぶ。カードをディエンドライバーの銃身に装鎮すると銃口を天に向ける。
「変身!」
《KAMEN RIDE・DIEND》
大樹はディエンドに変身する。
士も立ち上がってディケイドライバーを取り出し、十香の方を振り返る。
「十香、ここで待ってろよ」
「う、うむ…」
十香は不安そうな顔で士を見上げる。
そんな十香を見て、士は笑顔を浮かべながら十香の頭を撫でる。
「大丈夫だ、すぐに戻るから」
士は十香に背を向け、バックルを腰に装着する。
そしてライドブッカーからディケイドのカードを構え、叫ぶ。
「変身!」
《KAMEN RIDE・DECADE》
士はディケイドに変身し、ディエンドの隣に立つ。
「行くぜ、大樹」
「ああ」
二人はすぐさまコウモリイマジンに駆け出し、ディケイドはソードモードのライドブッカーでコウモリイマジンを斬りつけ、隙ができた背後にディエンドがディエンドライバーで撃ち抜く。
「ぐうう!貴様らぁ!」
《ATTACK RIDE・BLAST》
《ATTACK RIDE・BLAST》
ディケイドはガンモードに変形させたライドブッカーで、ディエンドはディエンドライバーでコウモリイマジンに光弾を連射する。
「ぐああああ!」
「士、僕が決める!」
コウモリイマジンは声を上げる。だが、ディエンドはディエンドライバーにファイルアタックライドのカードを挿入し、銃口にサークルを描く。
《FAINAL ATTACK RIDE・di、di、di、DIEND》
「がああああああああああああああ‼︎」
ディエンドが放つ『ディメンションシュート』の光の光線を受けたコウモリイマジンはそのまま爆発する。
二人はそのまま戦闘が終わったと思っていた。
「ひゅー、かっこいいねぇ。流石は仮面ライダーだ」
「「っ⁉︎」」
その時、突然聞こえた声に二人は身構える。二人の前方に現れた灰色のオーロラから一人の男が姿を現す。
黒いコートを纏い、鋭い金色の瞳を持ち白髪が混じった黒髪を後ろに束ねている男だ。なによりその男の特徴は右眼の方だ。右眼には眼帯を付け、左頬には何かの傷跡があった。
「あんたは?」
「俺はブライグ、パラドクスのメンバーさ。ーーーまたの名を」
ブライグと名乗った男はコートのポケットに両手を突っ込むと、そこから取り出した物を二人に見せつけるようにちらつかせる。
一方は、スロットが片側のみに取り付けられた赤いドライバー。
もう一方は、『D』の文字が刻まれた紫色のUSBメモリーのような物が握られていた。
「なっ…⁉︎それは!」
「ロストドライバーに…ガイアメモリだと⁉︎」
ディケイドとディエンドはブライグが手に持っていた物に驚きを隠せなかった。
それは、『Wの世界』に存在する変身ドライバー『ロストドライバー』と、地球の記憶がプログラムされたUSBメモリー『ガイアメモリ』だった。
「いくぜ……」
ブライグがガイアメモリのスイッチを押すと、『Despair』という電子音声が流れる。そしてロストドライバーを腰に装着する。
「変身」
『Despair』
ブライグはガイアメモリをロストドライバーのスロットに差し込み、横倒しにするとブライグを中心に紫色の波動と共に紫電が包み込みその姿を変える。
黒いマントを纏った紫色の身体に仮面には金色の複眼の右眼に一筋の傷跡が入っている。その両手にはボウガンのような銃が握られていた仮面ライダーがそこにいた。
「ーー仮面ライダーデスペリア…ってな」
デスペリアから放たれる威圧感にディケイドたちは身構える。そんな二人にデスペリアはわざとらしく身振りをくわえながら話す。
「おいおい、そんなに身構えるなよ。残念ながら今回は顔見せだ。お前らの相手はこいつらにしてもらうぜ」
デスペリアが指を鳴らし、その背後に灰色のオーロラが出現するとそこから異形の大群が姿を現す。
頭部全体が背骨のような模様のマスクにスーツ姿のマスカレイドドーパント、
顔の中心に拳大のレンズを覗かせ全身を包帯で大雑把に巻いているクズヤミー、
夕陽の光を反射する銀のマスクに忍装束を身に纏ったダスタード、
頭部に二本の角を生やしところどころに石のような皮膚にラインが走るグール。
その異形の団集は現れる途端、ディケイドとディエンドを中心に取り囲む。
「やれるかい?この数」
怪人たちに囲まれる中、互いに背中合わせになったディエンドがディケイドに聞いてきた。
「さあ…あと一体増えたら厳しいかもな」
ディケイドも冗談じみた声でディエンドに応える。
「その時は、僕が一体多く倒してあげるよ」
ディエンドのその言葉に、ディケイドが仮面の中でニヤリと怪しい笑みを浮かべた(気がする)。
「……それじゃあ行くか」
そう言うとディケイドはライドブッカーを地面に突き刺し、一枚のカードを取り出す。そこにはディエンドと巨大な銃が描かれていた。
「ちょっとくすぐったいぞ」
《FAINAL FORM RIDE・di、di、di、DIEND》
「……はい?」
この電子音を聞いた瞬間、ディエンドは即座に思った。もしかしたら行動を間違えてしまったのではないかと。
「え?ちょ、うわあああ⁉︎」
無慈悲にもディケイドはディエンドの背中に手刀を打ち込む。するとディエンドの姿が普通では考えられない変形を遂げ、その姿をディエンドが使用するディエンドライバーの姿を模した巨大なビーム砲『ディエンドバスター』へと変化した。
「なんだありゃ⁉︎」
その光景に流石のデスペリアも驚きを隠せなかった。
『え、ええええ⁉︎何⁉︎どうなってんの⁉︎』
「これが俺とお前の力だ」
ディエンドも慌てて自分をこんな姿にした張本人のディケイドに詰め寄るも、ディケイドはそれをスルーしてディエンドバスターを手に取り怪人たちに銃口を向けると、バックルにカードを挿入する。
「行くぞ、大樹!」
『ちょっと士⁉︎』
「うるさいなあ、出番が増えたんだからいいだろ?」
『いや、全然良くないから⁉︎』
ディエンドの叫びも、虚しくディケイドに無視されてしまう。ディケイドは先ほどフラクシナスから蹴り飛ばされた恨みも含めてディエンドを武器に変形させたなどということは、当然ディエンドが知るはずがない。
《FAINAL ATACK RIDE・di、di、di、DIEND》
ディエンドバスターの銃口から幾多のカード型エネルギーが出現し、標的を狙うようにそれはターゲットサイトを作り出す。そしてトリガーを引くことで、それらが収束し巨大なビーム『ディメンションバースト』が放たれる。
「『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼︎』」
『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼︎』
ディエンドバスターから放たれたディメンションバーストのエネルギーの奔流は怪人たちを呑み込み、そのまま消滅させた。
「ちいっ!」
それを見たデスペリアは灰色のオーロラの中へと撤退していく。
変身を解除した士と大樹は十香の元へ戻る。十香は不安そうに此方を見つめたあと。
「……ツカサ」
十香が、消え入りそうな声を発した。
「なんだ?」
「また……、デェトに連れて行ってくれるか……?」
「ああ、いつだってな」
士の言葉に十香は満面の笑みを浮かべた。
「………僕って、完全に空気だよね…これ……」
甘い雰囲気全開の二人の間に入れない大樹は夕陽を眺めながらそんなことを呟いた。
SIDE パラドクス
ここは本来の世界とは異なる異空間に存在する世界。
この世界にはパラドクスの本拠地となる無機質な白い巨大な城がそびえ立っていた。
その城の奥にある研究施設に、一人の青年が薄暗い部屋の中でコンピュータと向き合っていた。そんな彼の側にあるデスクの上には幾つかの束ねられたレポートと様々なドライバーが置かれている。
「帰ったぜ、プロフェッサーコウスケ」
背後からデスペリアに変身したブライグが現れる。
デスペリアはロストドライバーのスロットを元に戻し、ガイアメモリを抜き取ると変身が解除され、人間の姿に戻る。
「…まったく、君だったんだね……僕のデスクから勝手にロストドライバーとデスペリアメモリを持ち出したのは」
金髪の髪を後ろに束ね、白衣を着た青年ーー八神コウスケはそう言いながら椅子をくるりと回し、ブライグの方へ顔を向ける。
「いや悪かったって。てっきりもう完成したもんかと思ってよぉ」
ブライグはくつくつと、愉快そうに笑いながらそんな言い訳をする。
反省の色がまったく見られないのを分かったコウスケはため息をつきながら再びコンピュータに顔を向ける。
ブライグは部屋の傍にあるソファーに寝転ぶ。
「ここは寝る場所ではない」
「いいだろ?ディケイドとディエンドの相手で疲れたんだ」
ソファーでくつろぐブライグにコウスケは不機嫌そうな顔をする。ブライグはそんなとこは気にもしていない。
「そういえば、例のプロジェクトはどうなってんだ?」
「……一応、ノーハート様以外のメンバーのドライバーは全て完成しているからね。今のところは順調だよ」
「ふーん…じゃあ、この前言ってたあの兵器の方はどうなんだ?確か名前は……」
「ーー対仮面ライダー・精霊殲滅用自立稼働型兵器…『キラードロイド』だ」
答えようとしたブライグにコウスケが間髪入れずに答える。
「おお、それだよそれ。そのキラーなんとかはどうなんだ?」
「現時点ではなんとも言えないね。
まだ試作段階にすら入れないから、それについてはもっと戦闘データが欲しいものだ。君たちにもそのためにもっと頑張ってもらうよ」
コウスケはブライグに見向きもせずにコンピュータを操作する作業に戻る。その様子にブライグは肩をすくめると、その部屋から姿を消す。
SIDE OUT パラドクス
士たちから少し離れた丘の上に木々が生い茂っている場所から一人の少年がその光景を眺めていた。その傍らに赤い小さな鳥ーーレッドガルーダを伴って。
「…あれが、この世界に転生した仮面ライダーか」
少年の言葉に肯定するかのようにレッドガルーダがその少年の周りを飛び回る。
「なら、俺も参戦するとしますかね。三人目の転生者として……」
そう告げた少年の左手には、赤い指輪『ウィザードリング』が夕日の光を反射していた。
キバット「よぉみんな!俺様はキバットバット三世だ!今回から始まる次回予告コーナーの司会を担当するぜぇ!」
士「なんでまたいきなりそんなことするんだ?」
キバット「いや、なんか作者が『せっかく仮面ライダーなんだから、次回予告も入れてみよう!』って」
士「また適当な理由だな……で、このコーナーはどんなことをするんだ?」
キバット「えっとぉ、このコーナーは小説内の登場人物をゲストとして招待したり、章が終わる度に次回予告もするんだと」
士「へぇ…じゃあ頼んだぞ、司会さん」
キバット「よっしぁ!じゃあ早速、次回予告行くぜ!」
次回、デート・ア・ディケイドは、
「今日から厄介になる、夜刀神十香だ。皆よろしく頼む」
「絶希晴人です。みなさん、よろしくお願いします」
「葛場千秋。以上です」
精霊の少女、十香と共に謎の二人の転入生がやってくる。
《フレイム・プリーズ♪ヒー♪ヒー♪ヒーヒーヒー♪》
「さあ、ショータイムだ」
「ウィザード……」
ディケイドたちとパラドクスとの戦いに、絶望を希望に変える指輪の魔法使い、仮面ライダーウィザードが参戦する!
「あ…………」
「ええええええ⁉︎士君が仮面ライダー⁉︎」
怪人との戦闘後、ディケイドの正体が思わぬ人物にしられてしまうことに……⁉︎
そして……衝撃の出来事が!
「今度は、俺も一緒に戦う!」
《オレンジ!》
「ええええ⁉︎士道⁉︎」
なんと!士道がオレンジで変身‼︎
「少しは強くなったか?」
「お前は……!」
ディケイドの前に再びパラドクスの仮面ライダー、ルシファーが現れる。
「問おう。私を呼び出したのは貴方か?」
「君は…一体……」
ルシファーに追い詰められる中、突然の光と共に現れたイレギュラーの精霊《ヴァルキリー》にディケイドは危機を救われる。
「あいつの人生はあいつだけのものだ!誰にも、それを穢す権利なんてない!もし、世界が精霊たちの笑顔を奪うのなら、俺が精霊たちの笑顔を守ってやる‼︎」
全てを破壊し、全てを繋げ!
キバット「評価・感想を待ってるぜ!」
大樹「次回の僕の活躍、見逃さないでね」