どんなライダーに変身するかはタイトルを見ればわかると思いますが、楽しんでください。
今日の授業が終わり、士は一人で帰路に着いていた。いつもなら士道や十香も一緒なのだが、士道は蓮に呼び出されたためル・クールへ行き、十香は検査のためにフラクシナスへと行ってしまった。
「暇だなぁ…」
自宅に帰ってもやることがない士は大樹か晴人と一緒に何処かに出かけようと思い、携帯電話を取り出し操作する。
と、携帯に気を取られていた士は曲がり角から不意に現れた少女とぶつかってしまった。
「きゃっ!」
「あっ、ごめん!大丈夫か?」
少女はそのまま尻餅をついてしまい、士は急いで少女に自分の手を差し出す。少女は士を顔を見ると、何故か微笑む。
「ええ、大丈夫ですわ。私も不注意でしたわ」
少女はそう言って士の手を取り立ち上がる。その時に少女は士の手に細くて柔らかくて少しひんやりとした指を絡めてきて、不覚にも少女にドキリッとしてしまった。
「どうしましたの?」
「い、いや!なんでもない!」
士は照れを誤魔化すためにそっぽを向いてしまう。
少女は高級そうなブラウスにロングスカートという出で立ちだったのだが、それら全てが黒に統一されているためか、まるで喪服を着ているように見えた。
「私、時崎狂三と申します。初めまして、五河士さん」
狂三と名乗った少女はクスクスと笑いながら、長いスカートを数センチ上げてお辞儀をする。そこで士は何故狂三が自分のことを知っているのか疑問を感じた。
「俺のこと…知ってるのか?」
「もちろんですわ。私はずっとあなたに会いたかったですもの………仮面ライダーさん」
「っ……⁉︎」
士は狂三の言葉で心臓を掴まれたような気がした。
「えっと、い、いきなりどうしたんだ?仮面ライダーってあれだろ?最近噂のヒーローってやつでーー」
「ふふふ……嘘がお下手ですのね。誤魔化さなくてもいいですわよ」
狂三は口元を隠してクスクスと笑う。士はそんな狂三が不思議に思う。まるで全てを見透かしているようで士は尋ねずにはいられなかった。
「狂三……君は一体…」
「それでは、私はこれで失礼いたしますわ」
士の問いに狂三は答えずそのまま士に背を向け、歩き始めたところで足を止めた。
「そうでしたわ……士さん」
狂三は士を振り返り、顔を赤く染めながら口を開いた。
「今度会う時はぜひ……二人でお茶でも致しませんこと?」
「……へ?」
狂三の言葉に思わず変な声を上げてしまった。まさかと思い士はもう一度狂三に聞き直す。
「えっと…それってつまりーー」
「はい。デートのお誘いですわ」
狂三は笑顔でそう答える。まさか会ってたったの数分しか経っていない美少女にデートに誘われるとは思いもしなかった士は顔が赤くなり、テンパってしまう。そんな士の反応を見て微笑んだ狂三は士に一言告げる。
「では、また会いましょう…士さん」
狂三はそう告げると、そのまま街の中へと姿を消した。
一方その頃、士と別れた士道は先日蓮から電話で呼び出されたためル・クールに来ていた。士道に渡したいものがあると言っていたからか店のドアには『CLOSE』という看板がかけられていた。
士道は何故蓮が自分だけを呼び出したのか疑問に思っていると、そんな思考を読まれていたかのようにドアが開き、中から蓮本人が出てきた。
「よく来たな士道、待ってたぞ」
蓮が中に入っていくので士道もそれについて行った。店内には客がおらず、蓮は何処かに行ってしまい士道はカウンター席に座った。
そして、少しすると蓮が『STAFF ONLY』の表示がある扉から姿を見せる。その手には銀色のアタッシュケースが握られていた。
「お前に渡したいプレゼントっていうのは……こいつだ」
そう言って蓮はアタッシュケースを持ち出してカウンターの上に置くとケースを開ける。
「ーーーー⁉︎」
士道はアタッシュケースの中に入っていたものを見て絶句した。中に入っていたのは刀のような黄色い飾りと中央に窪みがある黒いベルトのバックルのようなもの、もうひとつは『L.S.-07』と書かれたオレンジを模した錠前のようなものだった。他にもケースの中にそれと同じような錠前がいくつも入っていた。
それは形は違えども、士や晴人が変身する時に使用するドライバーと少し似ていた。
「蓮さん、これは⁉︎」
「こいつは『戦極ドライバー』だ。で、この果物みたいな錠前が『ロックシード』。戦極ドライバーはこのロックシードを使って変身することができる」
蓮はアタッシュケースから戦極ドライバーとオレンジを模したオレンジロックシードを取り出し士道に説明する。だが士道は蓮の説明など耳に入っておらず、戦極ドライバーに見惚れていた。まるで、玩具を欲しがる子供のように。
蓮はそんな士道の様子を見ると、薄ら笑いを浮かべる。
「だが…こいつを見せたのはお前に見せつけるためだけじゃない。士道、約束通りこいつはお前にくれてやる」
「……!本当ですか⁉︎」
士道が目を見開き、言ってくる。その表情は本当に無邪気な子供のようだ。蓮は金色の輝きを帯びた瞳で士道を見据える。
「ああ……言ったと思うが、俺は観客だ。力を求めるお前がこの力で何をするのか…見させてもらうぜ……」
街の中にある高層ビルの屋上で、一人の人物が立っていた。その身には黒いコートを纏い、フードを被った人物はビルから街を見下ろし、まるで幽霊のようにその場に佇んでいる。
「まったく、僕が出されるなんて……よほど重要な任務なんでしょうね。さて…僕は一体何をすれば……ほう、これはこれは……」
ポケットに手を突っ込んだ男は、そこから一枚の紙を取り出すとそこに書かれていた内容を見て、感嘆の声を漏らす。
「フフフ…まさか、彼と接触しろとは……とても興奮する任務ではありませんか!ですが、迷いますねぇ…ブライグはともかく、一番乗りはルミナさんに譲るつもりでしたが、生憎せっかくのチャンスを不意にするほど僕は優しくはありませんからね。たっぷり楽しませてもらうとしましょう!」
独り呟く男はその手に狼を模した金色のレリーフがあるデッキケースを掴む。
「と、その前に……せっかく彼に会うのですから、何か贈り物をしょうか」
男は背後に手を掲げると、そこに灰色のオーロラが出現し、そこから異形の存在が姿を現す。『Wの世界』のバードドーパント、『キバの世界』のラットファンガイア、『ウィザードの世界』のヘルハウンド、『オーズの世界』の軍鶏ヤミー、『鎧武の世界』のライオンインベスと、それぞれ異なる世界の怪人たちが黒いコートの人物の背後に並び立つ。
「フフフ…さあ、見せてもらいますよ。世界の破壊者と呼ばれた仮面ライダーの実力をね……」
そう言ったコートの人物はゆっくりとフードを外す。中から現れたのは黒い髪に右眼の辺りに特徴的な刺青が刻まれている青年だった。青年は猛禽類を思わせる緋色の瞳で街を見下ろす。
あって間もない狂三にデートに誘われた士は、公園のベンチに腰をかけていた。士は狂三が何故自分が仮面ライダーであることを知ってるのかは気になったが、今はそれ以上にデートに誘われたことに頭がいっぱいだった。
「なんか凄く疲れた気がする…」
士はそう呟き、ベンチの背もたれにもたれかかる。その時士に声がかけられた。
「よっ、士。今帰りか?」
「ん?ああ、大樹に晴人か」
そこには先ほど士が連絡を入れようとしていた大樹と晴人がいた。二人はベンチに座る士の元まで歩き、空いた場所に腰をかける。
「そういえば士、士道はどうしたんだい?」
「なんか蓮さんに店に呼び出されたらしくてさ。十香も検査があるから今日は一人なんだよ」
大樹の問いにそう答えると、士は視界の端にあるものを見つけ、立ち上がる。
「ん?なんだろ?あの自販機」
そこにあったのは自動販売機だった。だが大きさも普通の物より一回り大きく、上には『戦極ジュースサーバー』と書いてあった。どうやら自動販売機ではなくジュースサーバーだったらしい。
三人はジュースサーバーに近寄り、そのメニューを見てみると色んなフルーツのジュースが並んでいた。
「へぇ、色んなフルーツがあるんだぁ。でもなんだろう、ドリアンにマツボックリ、ドングリって…」
大樹はメニューを指差すと確かにドリアン、マツボックリ、ドングリ、クルミといったいかにもフルーツどころかジュースにすべきではないものまであった。士はクルミと聞くと先ほど会った狂三のことを思い浮かべる。
こんなことで名前が思い浮かんだなんて本人に知れたならばきっとひどい目に合わされるかもしれない。
「じゃあ僕はバナナシェイクでも飲もうかな」
と言って、大樹はジュースサーバーに小銭を入れ、バナナシェイクを注ごうとすると《カモン!バナナ・アームズ!》という音声と同時にラッパのような音楽がジュースサーバーから流れた。……沈黙が流れる。
「……なら俺はブドウジュースにしようかな」
次は晴人が小銭を入れてブドウジュースを注ぐと《ハイー!ブドウ・アームズ!》と、中華風の音楽がジュースサーバーから流れる。……またも沈黙。
「えっと……俺は、メロンソーダ」
士は気になっていたメロンソーダをコップに注ぐと《ソーダァ!メロンエナジーアームズ!》と軽快な音楽がまたもやジュースサーバーから流れた。それを聞いて士は何故か松ぼっくりを無性に破壊したくなった。
「なんだろう…このジュースサーバー」
思わず呟いてしまった士。それは二人も同意見だったらしく、首を縦に振る。そしてジュースを口にすると、強い炭酸と濃厚なメロンの味が口いっぱいに広がり以外と美味しかった。
三人はそのまま公園を後にしようとした時だ。
「グルルルルル…」
「ヴゥウウウ……」
士たちの背後にいつの間にか五体の怪人たちが立ち塞がっていた。バードドーパント、ラットファンガイア、ヘルハウンド、軍鶏ヤミー、ライオンインベス、どれもそれぞれ別の世界の怪人たちだ。
「なっ…こいつらは……!」
「まったく…暇な連中だね、パラドクスも」
「こんなのんびりタイムにも出て来るなんてな…」
そんなことを言っている間にも怪人たちはじりじりとこちらに近づいてきている。
「来い、キバット!」
「おう!ひっさしぶりの登場だぜぇ〜!」
士は飛来してきたキバットからディケイドライバーを掴み取り、大樹は制服の内側のポケットに忍ばせていたディエンドライバーを取り出し、晴人は制服のボタンを外しバックルに指輪を翳すと《ドライバーオン・プリーズ♪》という音声とともにウィザードライバーが出現する。
《KAMEN RIDE》
《KAMEN RIDE》
《シャバドゥビタッチヘンシーン♪シャバドゥビタッチヘンシーン♪》
「「「変身!」」」
士はバックルにディケイドのライダーカードを挿入、バックルを回し、大樹はディエンドライバーの銃身にディエンドのライダーカードを装鎮し引き金を引く、晴人はウィザードリングのバイザーを下ろしハンドオーサーに翳す。
《DECADE》
《DIEND》
《フレイム・プリーズ♪ヒー♪ヒー♪ヒーヒーヒー♪》
三人はそれぞれディケイド、ディエンド、ウィザードへと変身する。
「ヤミーとファンガイアは僕が引き受ける。君たちは残りを頼む」
「ああ、そっちは任せた」
ディケイドがそう答えるとディエンドは左脇のカードホルスターから一枚のカードを手に取り、ディエンドライバーの銃身に装鎮、ポンプアクションのようにスライドさせる。
《KAMEN RIDE・BARON》
「いってらっしゃい」
ディエンドの銃口から幾つものシルエットが放出され、それが一つに重なると、そこには何故かバナナを被った戦士がいた。
「え?…バ、バナナ⁉︎バナ…バナナ⁉︎」
「バロンだっ‼︎」
頭部を覆っていたバナナが展開され、鎧の姿に変わる。バナナの西洋騎士…仮面ライダーバロンがウィザードの狼狽にツッコミを入れ、専用武器ーーバナスピアーを構え、軍鶏ヤミーに挑みかかる。ディエンドはバロンを援護するように軍鶏ヤミーに光弾を放ち、ラットファンガイアをバロンがバナスピアーで薙ぎ払う。
「んじゃ、俺もやりますかね」
軽い口調でウィザードはハンドオーサーを左手側に傾け直し、赤い指輪フレイムウィザードリングから緑の指輪、ハリケーンウィザードリングに付け替えた手をハンドオーサーに翳す。
《ハリケーン・プリーズ♪フー♪フー♪フーフーフーフー♪》
頭上に展開した風の渦巻く緑の魔法陣を飛躍して通り抜け、ウィザードは緑を基調とした出で立ちに、逆三角形の緑の宝石を模した仮面が煌めく、ハリケーンスタイルへと姿を変えた。
魔法陣を足場に大空高く飛翔したウィザードはウィザーソードガンを逆手に持ち、空を飛ぶバードドーパントめがけて滑空した。
そしてディケイドの方にはライオンインベスとヘルハウンドが迫って来た。ライオンインベスが爪でディケイドに襲いかかるが、ディケイドはライドブッカーで受け流していると、背後からヘルハウンドが剣で斬りつけられディケイドはそのままライオンインベスに爪で切り裂かれ、蹴りをくらった。
「ぐっ、だったら!」
《ATTACK RIDE・BLAST》
ディケイドはライドブッカーをガンモードにして連続で光弾を連射し、二体ともその銃撃に後ずさる。そんな時、ディケイドたちの後方から足音が聞こえた。
「士!」
声の方向を振り向いて、ディケイドはそこに目をやると走ってきたのか息を切らしながら片手にアタッシュケースを持った士道が立っていた。士道の声に反応してライオンインベスが士道の方を見る。不味いと感じたディケイドは士道に叫ぶ。
「士道⁉︎何してんだよ⁉︎」
「今度は、俺も戦う!」
そう言って士道はアタッシュケースからなにやら見覚えのある黒いバックルのようなものを取り出すと、それを腰に装着し、ベルトが巻かれ、左側のフェイスプレートに何かの仮面が描かれる。そしてケースからオレンジが描かれた錠前のようなものーーオレンジロックシードを取り出し、左側についていたスイッチを押して解錠する。
「変身!」
《オレンジ!》
すると、士道の頭上にチャックのような裂け目が開き、そこから巨大なオレンジが出現する。それを見たライダーたちは唖然としていた。
士道はオレンジロックシードをバックルの中央にセットし、ハンガーを押して再び施錠する。
《ロックオン》
ロックシードを施錠すると、バックルから法螺貝の笛音のような音声が鳴り響く。
士道はバックルに取り付けられていた小さなブレードのようなパーツーーカッティングブレードをオレンジロックシードに向けて振り下ろすと、ロックシードの柄の部分が割れる。
《ソイヤ!オレンジ・アームズ! 花道・オン・ステージ♪》
その音声が鳴った次の瞬間、士道の頭上に出現したオレンジは士道の頭部に被さるように覆うと、士道の身体が青いスーツに包まれる。オレンジの各部が展開し、鎧のような姿となる。
その姿はまさに、鎧武者だった。
「ええええ⁉︎士道⁉︎」
「まさか…士道がライダーに⁉︎」
「えーー⁉︎士道もライダーだったの⁉︎」
士道の突然の変身に当然ディケイドだけでなく、ディエンドもウィザードも騒ぎ出す。
それに対して士道ーーもとい仮面ライダー鎧武は手に握ったオレンジの断面のような刀、大橙丸を構える。
「さあ、ここからは俺のステージだ!」
鎧武はそう言うと、大橙丸を構え、ライオンインベスに向かって駆け出す。ライオンインベスが爪を振り下ろすが鎧武はそれを躱し大橙丸でライオンインベスを斬りつけると、逆上したライオンインベスが鎧武の首を掴み、締め上げる。
「ぐぅ……それなら……こいつだ!」
鎧武は咄嗟に左腰に連行した銃剣、無双セイバーを左手で握り、引き抜くと同時に真横からライオンインベスを斬りつける。斬られて怯んだライオンインベスを蹴り飛ばし、大橙丸と無双セイバーの二刀でライオンインベスを立て続けに切り裂く。
「よし!このまま!」
鎧武は無双セイバーのグリップを引き、さらにトリガーを引く。すると、無双セイバーの鍔部分から光弾が発射されライオンインベスに命中する。怯むと見るや、鎧武は再度無双セイバーのグリップを引いて弾を込め、ライオンインベスを狙い撃つ。しかし、四回続けざまに撃って五回目を放とうとすると、カチッ、カチッ、と弾切れになってしまった。
「ウソだろ⁉︎こんな時に弾切れ……って、うわああああ⁉︎」
弾切れによる隙が生じる。ライオンインベスは仕返しだと言わんばかりに爪で鎧武を切り裂き、立ち上がろうとする鎧武を蹴り飛ばす。
「くっ…まだだ!」
鎧武は飛びかかってくるライオンインベスの腹を蹴り飛ばし立ち上がると、大橙丸の柄の窪みに無双セイバーを差し込み接合し、ナギナタモードに切り替える。そしてさらにライオンインベスに斬りかかる。
「はああああああああ!」
鎧武はナギナタモードの無双セイバーでライオンインベスを何度も斬り裂き、ダメージを与えていく。そして、渾身の一撃を込めて吹き飛ばす。
「士道、なかなかやるな」
「士たちに比べれば、まだまだだけどな!」
互いに怪人を相手取りながらも軽口を叩く。ディケイドはディエンドとウィザードの様子を確かめようと視線を変えると、ディエンドはバロンと共に軍鶏ヤミーとラットファンガイアを圧倒し、ウィザードはバードドーパントを地面に叩き落としフレイムスタイルに変身しバードドーパントをウィザーソードガンで斬りつけていた。
「みんな、一斉に決めるぞ!」
ディケイドの言葉に全員が頷いた。
ディケイドはファイナルアタックライドのカードを構え、鎧武はオレンジロックシードをナギナタモードの無双セイバーに装着し、ディエンドはファイナルアタックライドのカードをディエンドライバーに挿入、ウィザードはウィザードリングを入れ替えベルトに翳す。
《ロックオン イチ・ジュウ・ヒャク・セン・マン オレンジ・チャージ!》
鎧武はナギナタモードの無双セイバーからエネルギー斬を放ち、それが命中すると、ライオンインベスはオレンジ型のエネルギー空間に拘束される。鎧武は駆け出し、大橙丸の刀身でライオンインベスを一閃する。
「せいはあああああ!」
《FAINAL ATTACK RIDE・de、de、de、DECADE》
カードをバックルに挿入したディケイドとヘルハウンドの間にホログラム状のカード型エネルギーが出現、ディケイドはライドブッカーの刀身を構えカード型ホログラムを潜り抜ける。そしてマゼンタの光を纏ったディケイドの『ディメンションスラッシュ』がヘルハウンドを葬る。
「だあああああああ!」
《FAINAL ATTACK RIDE・di、di、di、DIEND》
ディエンドライバーから放出されたホログラム状のカード型エネルギーが円形にターゲットサークルを形成する。サークルが幾重にも重なり、ドライバーのトリガーを引くとそこから巨大な光線『ディメンションシュート』が放たれ、バードドーパントとラットファンガイアを呑み込む。
「はあああああああ!」
《ルパッチ・マジック・タッチ・ゴー♪ルパッチ・マジック・タッチ・ゴー♪》
《チョーイイネ!キックストライク・サイコー!》
ウィザードの足元に赤い炎を纏った魔法陣が出現、燃え盛る炎を右脚に纏ったウィザードはロンダートから跳躍する。そして、『ストライクウィザード』がバードドーパントを貫いた。
「だあああああああ!」
『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼︎』
四人のそれぞれの必殺技を喰らった怪人たちは、断末魔を上げながら爆発とともに消滅する。
戦闘が終わると、鎧武はオレンジロックシードを戦極ドライバーにセットし、蓋を閉じると士道の姿に戻る。ディケイドたちも変身を解き、人間の姿に戻る。
「これが……俺の変身…」
士道は戦極ドライバーを見つめながらそんなことを呟く。その一方で士は、琴里にどう説明をすれば良いのか、頭を抱えていた。
いかがだったでしょうか?士道の初戦闘は。
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