「残念ながら諦めたほうがいいですね。」
「ごめんね出久…ごめんね」
「無個性の雑魚のくせにヒーロー気取りかぁ?デク⁉︎」
ふざけるなよ?無個性だからヒーローにはなれないだ?
誰が決めたんだよ、なれないんじゃなくて「諦めた」だけだろうが。
俺は諦めねぇ、無個性でトップヒーローになって見下して来た奴全員に見返してやる…
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「お前らも3年って言うのは事だから本格的に将来を考えていく時期だ
今から進路希望のプリントを配るが…みんな!大体ヒーロー科志望だよね!」
担任の教師がそう言うとクソ共が『個性』を発動して無駄に騒ぎ出す
「センセー!みんなとか一色多にすんなよ…
俺はこんな没個性共と仲良く底辺なんざいかねぇよ」
クソofクソ『爆豪勝己』が高々と宣言する
すると周りのクソ共がクソらしく騒ぎ出す。
没個性って言う小さいアドバンテージで俺の上にたった気でいるクソ共が
「チッ…うるせえなぁクソ共が…」
俺が苛立ちを込めて声を出すと一斉に睨んでくるクソ共
無個性の俺に何も言い返して来ない辺り流石はヒーロー科志望なだけ
俺との力量は分かるらしい
「あー確か爆豪と緑谷は雄英志望だったな」
またクソ共が騒ぎ出す
ってかクソ教師がプライバシーってもんをしらねぇのか?
「あ?没個性どころか無個性のてめぇが!なんで俺と同じ土俵に立ってんだ⁉︎
デク!」
やっぱりな…ガキの頃からクソだ、クソ勝己は。
「ウルセェよクソ勝己…個性でしかマウントを取れないお前如きと同じにすんなよ」
「あぁ!?今なんつった雑魚デク!?
個性無しでもお前なんかに負けるかよ、クソが!」
「俺のセリフだクソ勝己」
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その後絡んで来ようとした勝己を適当にあしらって
帰路に着いていると足の裏から謎の振動を感じたので後ろに飛んでソレを避けると
そこにはヘドロのヴィランが下衆の笑みを浮かべていた
「Mサイズの隠れ蓑」
「誰が隠れ蓑だクソヘドロ」
後ろに下がりながら足元にあった砂をヘドロの目にかける
動揺している隙に鞄からライターとヘアスプレーを出し
即席の火炎放射器を作る
ヘドロが目を開けて行動をしようとした瞬間
躊躇いなくヘドロの目に向けて炎を放つ
ヘドロはとっさに目を瞑り片目は守った様だがもう片方は完全に機能しなくなっていた
「てめぇ!よくもやってくれたな!
もういい!お前は殺す!!」
ヘドロが殺意を持って俺に迫って来た瞬間急な突風が俺を襲った
身体が浮きバランスが保てない為頭部を守る様に受け身をして着地をする
ヘドロは突風で散り散りになり無効化されていた
突風が来た方向に目を向けるとそこには現No.1ヒーロー
オールマイトが居た…は?
「すまない少年!よく受け身をとってくれた!
久しぶりの日本で気が緩んでいた様だ!」
「あんた…オールマイトか?本物?」
頭では本物だと分かっているがつい聞いてしまった
それほどに本物には現実味がなかった…
「本物さ!お詫びにサイン書こうか!?」
その大袈裟でコミカルな反応に本物だと再確認しながら
No.1ヒーローに昔から聞きたかった事を思い出した。
「サインはいる…
けど一つ聞かせてくれオールマイト
無個性でもヒーローになれるか?」
己が憧れた存在。
彼に肯定されるか否定されるか、何方でも己の意志が変わらない事を証明する為質問をする。
その答えは
「それは、厳しい道だ…
無個性で成り立つほど平和な世界じゃないからな…」
否定…
なんとなく分かっていた事だ超人的なパワーでヴィランを倒す彼にとって
個性は必要不可欠なものでそれが無くなることなんて考えもしないだろう
だがその悲しそうな顔に少し苛立ちを覚える。
お前が哀れむ様な顔をするな、俺はそん顔をして欲しくて聞いたわけじゃない!
「やっぱりサインはいらねぇ、あんたとは意見があわねぇみたいだからな。
…覚えとけ、あんたが今哀れんだ男が無個性でトップヒーローになる事をな」
その後ヘドロは警察に届けられ、被害が広がることはなかった…
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緑谷出久
無個性
無個性と診断された日から夢を馬鹿にされ
見下されて来たせいか心が捻くれ見下した奴を見返す為、自分が間違っていない事を証明する為ヒーローを目指す。
多様な武器に精通しており、個性の有無の差を埋める為に多少過激な事も平気でやる。
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その後家に帰った出久は遠慮がちな母親の声に適当に返事を返し、部屋に篭る。
過去に無個性が判明した時、母親が言った
「良い個性で産んであげられなくてごめんね」
という言葉に幼いながらも唖然と個性の有無で優劣が決まるという現実に絶望し、母親でさえも無個性の自分を憐れむと言う事実から出久は母親から距離を置く様になった。
部屋に篭った出久は勉強机に座り黙々と勉強を始める。
何を言おう出久が受ける雄英高校は倍率300倍の超エリート高なのだ、普段から成績の良い出久であっても自身の現状の学力を信用するのには厳しい数字なのだろう。
その後3時間に及ぶ勉強を終え出久は、徐にタンスを開けすごい量の筋トレグッズを出した。
その数は10を余裕で超え部屋の様子が変わって行く。
準備が終わると机の引き出しから『筋肉』と太文字で書かれたノートを取り出し今日の日付が書かれたページを開き、今日鍛える部位や口にする水分量、食事の事細かな詳細を記入いていく。
出久は中学に入ってからと言うものの明らかにやり過ぎな食事制限やトレーニングを続けていた。
しかしその結果は目を見張るもので、出久の身長は中学3年にして175cmと程々に高く、体脂肪率も常に10%を下回りTシャツの下はおよそ15歳とは思えない様な筋骨隆々とした体に成っていた。
筋トレも終わり、汗をシャワーで流すと座布団に腰を下ろし座禅を組み瞑想を1時間やり、そこでやっと布団に入る。
今日もまた出久の長い1日が終わった。
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