個性 「テラフォーマーズ」のヒーローアカデミア    作:ポップス

10 / 14
第10話

「死柄木弔大丈夫ですか!?」

 

「あ.....ぁ....」

 

「今すぐにでも傷を塞がないと.....!!」

 

 雄英に襲撃したのは良かったが逆に返り討ちにされ、体もプライドもズタズタにされ、挙げ句の果てには脳無も取られてしまい、自他ともに完敗したと分かる程無残な結果だった。

 

 

『結果がどうなったか知りたいけど、その様子だとまずは死柄木を早く回復させないといけないらしいね………』

 

「はい.....」

 

 

『それで......どうだった.....?』

 

 

「脳無は生徒に回収され、死柄木はこの様子....完敗したと言わざる終えないでしょう。」

 

 

『そうか...ん?、脳無が回収されたって?何処の誰に?』

『なに!?、私の傑作品が取られただとぉぉ!!』

 

「一人の生徒に全部取られてしまいました。」

 

「名前、分かるかい?」

 

「いえ、分かりません.....しかし、妙な『個性』を持っていたのは覚えています。」

 

『どんな個性なんだい?』

 

「まだ断定したわけではないですが、おそらく、生物の力を使える個性と思われます。」

 

『生物の力.....か。どんなものがあったのかい?』

 

「首を180°曲げてもダメージすらなかったり、高強度な糸を放出したり、手から何かを放出し爆発もさせていました。」

 

『.....それをみてどう思った』

 

「まるで....個性が複数あるみたいでした。.....貴方様みたいに...それに、脳無と似たものを呼び出していました。」

 

『なに!?脳無と同じものじゃと!』 『落ち着いて、ドクター。では、その疑似脳無とやらは今何処にいる?」

 

「すいません、それも、分かりません。」

 

 これ以上情報が取れないと分かり、そうか、と言い通信を切る。

 

 

「....どうしたものか....」

 

 

 今、オールフォーワンは困惑していると同時に喜び、焦りも感じていた。脳無を取られたことはさほど気にしてはいないが、それより、黒霧が話していたオールフォーワンみたいと言ったことが引っ掛かっていた。個性を複数所持している人は珍しいが少ないわけではない。しかし、個性の系統があまりにもバラバラ過ぎるのも引っ掛かっている。

 

 

「ふふふふ.....少しプランを早く進めるか....精々満喫しとくと良いよオールマイト。このメッキに覆われた世界を」

 


 

 

「「「三兆匹いぃぃ!!?」」」

 

 

「だぁから!これはあくまで限界まで出した場合の話です!良いですか!?」

 

 

「すまん...少し取り乱した」

 

 どこが少しだよ。相澤先生もテーブルに強打して痛がってたやん。他のやつもビックリして、まるで....まるで....あれ?出てこないな。まいっか。

 

 

「あのですね、それほど出したらで後で何が起きるか分からないから出せないんですよ!」

 

「どういうこと?」

 

「例えばーーー茶碗の中には小銭が入っています。これを全部掴んで下さいと言れた時、小銭が数枚程度なら片手で持つのは簡単です。けれど、茶碗いっぱいに小銭が入っているとしたら?それを全部溢さずに持つことが出来ますか?片手が駄目なら両手で、と思っていても、両手になれば小銭の量も増えます。仮に間違って溢してしまったら、勝手に小銭が動き出し始めるんですよ。そしたら、誰が止めることは出来ない。その小銭が動きを止めない限り永遠に動き出すんです。唯一止める方法があるのならそれは小銭を壊すしかないんです。」

 

「そうなのか………」

「そうなのね………」

 

「そんな大量に使う機会はあって欲しくないですが………」

 

 

 

 

 そして、上の件が終わった時、虫野はもう一つ話した。

 ゴキブリの中にも序列があることを説明する。虫野は言わずもながなトップ中のトップ、そして後は()()と似てるがMARS(マーズ)ランキングが実在する。これは特性(のうりょく)の強さ、自信の戦闘技術を加味した上での評価をしている。勿論、ランキングと言っているだけに、降格もあれば昇格することもある。なので、特性(のうりょく)に甘え、訓練を怠るやつは上がれない。しかしながら、特性(のうりょく)は持っていないのにも関わらず上位にいるやつも中にはいる。そして、虫野が与えた特権でランキング中でも上位のものはチームを作って良いと虫野は言っている。

 

 

「情報が多すぎて理解がまだ出来ていないけど、一応三兆匹は出せるのよね?」

 

「はい。理論上では出せますけど……時間は掛かりますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キンコーン カンコーン×2

 

 

「ただいまぁー (なんだかみんなウキウキしてるなー)」

 

 

「おっ!虫野戻ってきたのか!何の話をしていたんだ?」

 

「俺の個性の話をしてたよ。君の個性はなんだー?とか、そんなことかな。それよりなんでこんなにウキウキしてるんだ?」

 

「そりゃ、もちろん!雄英体育祭があるからに決まっているからでしょ!活躍して目立てばプロへのどでけぇ一歩を踏み出せる」

 

「確かに!。俺も良い結果を出してプロヒーローにアピールしないとだしな」

 

 

 

 

 

 

 

『今回の体育祭アイツらを呼ぶの禁止にする』

 

 

『なんで!?』 

 

「あんなのを了承すれば周囲からは苦情が殺到する。お前からしたら将来への切符の欠片を獲ることのできる少ないチャンスを棒に振ることだろうが外は違う。お前も含め全員をエンターテイメントとして見てる。何よりお前の独壇場になったりしたら、他の生徒の切符をちぎってしまう可能性が高い。第一、あんな数出して勝てるやつはほぼいない。むしろ0だ。ーーー今回のことは、お前の個性を全部把握しきれなかった俺たち職員に責任がある。だから、今回の体育祭はあいつらの登場は無しで頼む』

 

 

『…………わかりました。個性届けをちゃんと書かなかった俺の責任でもありますし、そんなに気を背負う必要はないですよ。ーーーじゃ、俺は教室に戻ります』

 

 律儀に失礼しました。と言い教室に戻る。

  

 

 

『本当これで良かったんでしょうか?校長先生。体育祭は年に三回。その内の一つ、特に一年目で個性を制限を強いるのは些かどうなのかと……』

 

『そのことについては申し訳無いと思う.....。しかし、先程虫野くんも言った通り、今回こんなことになったのは自分のミスで起きた結果だと』

 

『そうですが......』

 

『あら、珍しいじゃない。相澤先生が渋るなんて』

 

『確かに...あいつは生意気ですが、一応うちの生徒なんでね。腐っても担任、生徒の考えを尊重をするのはおかしな事では無いでしょう.....』

 

『そういうもんなのねぇ....そう言えば一人ヒーロー科に出願書出していたはね!』

 

『切り替え早ッ!』

 

 

『あっ!相澤先生か誰か放課後時間空いてる人いますか?』

 

 虫野が声を上げながら職員室に入って行く。 

 

『何だ虫野まだあるのか?』

 

『個性の問題というか、なんというか....放課後一人で試しても良いんですけど、後から聞かれたり、話すのも面倒なんで、今のうちに解決しといておきたいんです。』

 

 

『合理的な考えだな。なら、担任である俺が行く。どれぐらい掛かる?』

 

『遅くても10以内で終わりますよ』

 

『分かった....じゃ、準備ができたら職員室に来い』

 

『分かりました....では、またまた失礼しました』


 

 現在虫野は飯田と麗と一緒に食堂に行き、ランチラッシュと一喋りした後、頼んだご飯を持ちながらある人たちを探していた。

 

「本当に、話すかのかい……?僕はまだ()()と話したこと無いぞ!」

 

「大丈夫だって、話すだけだから......いたいた....」

 

 

 

「漢ならそこはガツンと行くべきだったよな!くそ!俺は硬いだけが取柄なのにな...」

 

「まぁまぁ、これから直していけば良いだけだよな。なぁ物間?」

 

「だけど~あのミスは無いよ~ヒーローにあるまじき失態ッ!そんなんじゃA組には勝てないy」

 パシュ「こら、物間。言い過ぎ」 

 

「相変わらず賑やかだなB組は」

 

「虫野くん!馴れ馴れしくないか!?初対面だぞ!」

 

「おやおや、A組じゃないか~!どうしたんだい?」

 

 拳藤、物間率いるB組に()()をする虫野。

 

「いやーなんか賑やかだったから声を掛けただけだよ」

 

 嫌味のように聞こえるが虫野は至って普通。むしろ気を遣って話しかけているが、虫野以外にはそうは聞こえてない。

 

 

「本当はここには訳あって来た。.....物間、放課後空いてるか?」

 

 

「「「!?!?」」」

 

 

「あれー?僕の耳がおかしくなったのかな~?今放課後、暇って聞いたー?」

 

 

「暇とは言ってないが.....意味は同じだな。で、今日の放課後大丈夫か?」

 

「無理さ!こう見えても僕は忙しいんだ!」

 

「忙しいのか鉄哲?」

「暇だ」

「なら大丈夫だろ?」

「忙しいんだ!!....それに、なにより僕たちのクラスと君たちのクラスはライバルだぞ。体育祭でどっちが上が白黒決めようとしているのに……」

 

「お前にとって良い情報かも知れんぞ?」

 

「ふん、僕だけに利益があっては動けないな。僕たちのクラスに利益があれば話をきくが、どうする?」

 

 コイツ...こんなにクラス愛に満ちていたっけ?俺が思うコイツは自己中心的だったけど…… 

 

「まぁ、良いや。気になったら職員室かA組に来て」 「考えとくよ」

 

 

 話終える頃には昼終わりになっていた。

 そして、授業が全て終わり放課後になった。

 

「どうするんだい虫野くんは?物間くんに断られてしまったけど……」

 

「もう一人いるよ。どっちかと言うとこっちが本命」

 

 本命……?となっている飯田と麗、それと送れて合流した緑谷。 

 

「少し良いか口田?」

 

「?」

 

「少しお前の個性と俺の個性のことで話をしたいんだが、時間あるか?」

 

 コクコクと頷き返事を返してくれた。飯田たちは少し不思議に虫野を見ていたが、緑谷がハッと思い出し、特有の早口で喋り始したが、長くなりそうなので一旦止めて、一向は職員室に向かった。

 

 

 

 

コンコン 「相澤先生来ましたよ」 ガラガラ「来たな。緑谷、麗、飯田と……口田?」

 

 

 相澤先生は驚きつつもどこか理解しているのか、あまり表情が崩れることはなかった。そこから、相澤先生の意向の末、俺たちは戦闘訓練を行ったグラウンドβに向かった。


 

 

「で、何故口田を連れて来たんだ?口田にも分かるように説明しろ」

 

「はい。まず、口田の個性は主に二つのことが出来ると考えていると思っている。『一つは生き物と意志疎通が可能』なこと。二つ目は『生き物に命令を下すことが可能』だと言うこと。で、俺はそれの二つ目の命令を下すことが出来るということに俺は着目した」

 

 

「そういうことか....しかし、俺を呼ぶほどのことなのか?」

 

「そうです。今朝も言ってたじゃないですか、「個性を把握しきれなかった」って、だから、一つでも把握しといたら、そのデータを元に個性の応用に気が付きやすいですし、俺では気付けない事でも客観的に俺の個性を見て、新しい引き出し開けてもらえる可能性があるのでこのようなことをしました。ーーーじゃ、本題に入りましょうか。その前にーーー維十(いと)出てこい」

 

 中世の貴族が執事を呼ぶみたいにパンパンっと手を叩き十番目、通称『維十』を呼び出す。

 ディヒモはMARS(マーズ)ランキング10位の実力者、体つきは大きめ、身体を白い体毛が覆っている。特性《のうりょく》は【クモイトカイコガ】。このタイプのテラフォーマは、1kmもの鋼鉄な糸を放出することが出来る。糸を巧みに使い、足場を形成出来たりなど、活用法は多い。

 

「俺が生み出した奴らはだいたい全員、命令すれば否が応でも従います、勿論意識もあります。今回試したいのは二つありまして、一つは始めに言った口田がこいつら……って言うのは嫌だから....テラで。テラに命令を下せるかということ。二つ目、これが最も重要。口田の命令と俺の命令しあったらどちらに付くのか見てみたいし....又は、反発しあって相殺するのか。はたまたそのどちらでもない意外な事が起こるのか……」

 

 

「.....概ね理解した。では始めてくれ……怪我だけはするなよ。危険を感じたら躊躇せずに俺を頼れ」

 

 

「分かりました。」 コクコク「………」

 

 口田に俺を攻撃しろ、と言ってから10mほど離れ、維十を口田の近くに行かせ検証を開始する。 

 

「維十、お前の性格は知った上で敢えて言わしてもらうぞ。怒るなよ」

 

 コク

 

 

 

 

「いいぞぉーー!!口田。俺は準備は出来てる。好きなタイミングで良いよー!」

 

 

じゃ.....いくよ.... 目の前にいる人を攻撃して」

 

 

 

口田が言葉を放った瞬間、維十か虫野に糸を放出し捕まえる。 

 

「命令出来るのか.....って速いっ!?そして前よりも糸が太くなってる!?......俺がいない間サボってなかったんだな.....」 

 

 維十に感心し動きが遅い虫野を捕まえたと維十は、糸を勢い良く自分の所へ手繰り寄せ捕まっている虫野の腹部に重い一撃を入れる。

 

 ドンッ!!

 

「「虫野くんっ!」」 「虫野っ!!」 

 

 「ぐはッッ!」

 

 口田に従った。これで一つ目の検証は終わり、そのまま二つ目の検証をしようとしていた虫野だが、強くなっている相手に何もしないのは何処かむず痒かゆかったが、一撃を受けた事で競争心に火が付いてしまい思わず反撃しようとするがーーー名前を呼ばれ、反応が遅れてしまった。そのコンマ数秒の隙を逃さまいと言わんばかりに維十が攻撃をしようとする。

 

「止まれ!」 

 

 と、虫野が言うと動きが止まった......かに見えたが、どうもうずうずしている。良く見ればーーー右手で左腕を止めていた。どうやら互いに命令すれば効果が混じりあうらしい。その後も色々試してみた。虫野が先に命令し、次に口田が言っても最初と同じ結果になった。距離は長い短い関係無くどちらも結果は一緒だった。

 

 

「口田もういい。これ以上やると維十が身体を壊すかも知れん。すまんが解いてくれ」

 

「相澤先生も分かりましたか?」

 

「概ね..」 

 

 

わかった!

 

「声量が小さいから大声出しても聞こえにくいな。何か可愛いな」

 

 気持ち悪い言葉を最後に一日が終わる。

 


 

 

 ここは何処かのビルの屋上。煌々と輝く景色を後ろにし辺りを見渡しているのはヒーロー殺し『ステイン』。ヒーローでも無くとも一度は聞いたことのある名前。一度街に訪れればヒーロー、(ヴィラン)関係なく死者が出ると言う。

 

 

 

「この街には贋物が蔓延っているッ!………誰かが浄化しなければ……!!ーーースンスン……(血の臭い?)」

 

 

?「贋物が居たって良いじゃないか、それで誰かが救われるなら」

 

 

「ッッ!誰だ!?」

 

 そこにはまだ高校生になってまもない人がいた。顔は帽子で見えないがうっすらと髪が見える。髪色は茶髪寄りの黒。服装は血の付いただぼたぼの黒のパーカーはを羽織り、ズボンもボロボロ。しかし何故か靴だけは新品同様にピカピカだ。

 

「危ない、危ない。そんな物振り回すな怪我するだろ僕が」

 

「質問に答えろ。お前は誰だ?」

 

「……お前を監視している者だと言ったら?」

 

「……………」

 

 これ以上何も聞き出せないと悟ったのか刀を鞘に納め、腰を下ろし目の前にいる青年と話し始める。

 

「目的は何だ?」

 

「さっきも言っただろ、僕は君の監視役」 

 

「つまらん嘘は辞めとけ。口は災いのもと、いずれ自分に何倍にも返って来るぞ……」

 

「それは問題ない、とっくに返ってきてる。ーーーところでヒーロー殺し、いや、赤黒血染(あかぐろちぞめ)お前は何を成そうとしている」

 

「ッッ?……贋物が蔓延るこの社会を正すことだっ!本物のヒーローだけがいる世の中にする!」

 

 

「…………分かった。ーーーそれじゃ、俺は一旦帰るとするよ。あ、そうだ一つ頼みがある」

 

「何だっ?」

 

「お前はいずれ………近いうちに三人のヒーロー志望のガキと(ヴィラン)連合と名乗る輩と会うことになる。その時、俺の事は他言無用でお願いする。ーーー破ったら僕の手で直々に殺すからね」

 

「ほざいてろ………」 シュッ

 

 ステインはそのまま暗闇の中に入り去って行った

 

 

 

 

 

プルルルルル プルルルルル ポチっ「もしもし」

 

『目的に会えたか?」

『はい。』

『それは良かった』

『ですが……』

『ですが?』

 

 

『メモした紙を失くしてしまって、その場しのぎで話しましたが、本題に入れずに帰られてしまいました。』

 

『ん???帰られた?お前はバカかッッ!なにお前ステインと雑談して終わったの!?』

『はい!』

『はい!じゃねぇ!』

『すいません……』

 

『……もういい。その場から直に離れろ。目撃者はいないよな?」

 

『はい、それについては問題ありません』

 

『では、切るぞ。』 プツ プープープー 




アンケートを初めて使ってみましたが、これで良いのでしょうか?

おかしな点がありましたら教えて下さい。
 追伸 アンケートに砂藤と、ランチラッシュがいますがこの二人に関してましては、ほぼ食のことです。それでも良いならお願いします。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。