少々間が開きました…いや、「最強の半人が幻想入りしたらしい」の方のコラボ話を書いててすっかりこっちを進めてなかったんですよ。匿名投稿も増やしてしまったし…
まあ、次だ次!うん!
では、本編どうぞ!
ーー少し前ーー
「お嬢様、戻りました。」
「そう。咲夜、紅茶をいれてちょうだい。」
「はい。少々お待ちください。」
そう言って10秒も経たないうちに戻ってくる咲夜。
「どうぞ。」
「相変わらずの手際のよさね。」
レミリアは若干苦笑しながら紅茶を口に含む。
いつも通り美味しい。
「…ところでですが、あの方はどういう…?」
そう咲夜が聞いた瞬間、レミリアは手を止め、苦虫を噛み潰したような顔をして、絞り出すような声で言った。
「…奴は…お父様を殺したようなものなのよ。」
「……もし良ければ…お話を聞かせていただいても…お嬢様に使える身として、知っておくべき事だと思いまして。」
「…そう。なら、この一件が終われば話すわ。ま、多分もう終わると………!?」
ガタッ!
突然、レミリアが目を見開いて立ち上がった。
「お嬢様!?」
「…三つ…?…まさかっ!」
レミリアは最高速度で地下室へ飛んでいった。そして、扉を蹴破るほどの勢いで開き、その名を呼んだ。
「フラン!」
レミリアの目の前には、彼女の妹…フランドール・スカーレットと、手辺りが吹き飛んでいるあの忌々しい狐、そして、
「!」
「、レミリア、ちょうど良かった!少々ややこしいことになってるが、手伝ってくれ!」
「っ!………わかったわ。」
正直、あの狐に手を貸すのは嫌だったが、それ以上に
「で、何を命令するつもり?」
レミリアはかなり不機嫌そうな声でぶっきらぼうに夜雪に言う。
「今、フランが戦ってるのが、彼女の狂気の部分だ。僕はあれを封印する結界を張るんだけど、フランが力のほとんどを
「ふーん、分かったわ。でも、この私を使うからには、何らかの見返りも必要よ?」
「ふっ、その話は後で、だね。まずはあいつを止めないと。あ、殺すんじゃないよ。もし
「ええ、言われなくても…重々承知済みよ!」
そう言ってレミリアは飛び…
「ソレッ![禁忌]クランベ「[神槍]スピア・ザ・グングニル!」キャッ!」
ドォンドォン…
スペルカードを発動しようとした狂気にグングニルをぶん投げ、強制中断させた。
「安心なさい、本気で当てになんかいってないわよ。…ま、いっても擦る程度でしょう?」
「お姉さま!」
「ふふ、フラン。助けに来たわよ。さ、あんなもの、ちゃちゃっと片付けるわよ!」
「…うん!」
そう言って姉妹は狂気の前で構えた。
「妹思いと姉思い…ねぇ。」
夜雪は腕を回復し終え、また別の魔法陣を展開しながら呟く。
「あの、夜雪様、」
「ああ、咲夜。少し離れた方がいい。あいつの相手は人間にはかなりきついだろうからね。」
「…いえ、行きます。どうであれ……」
フッ、と咲夜が時間を止め、狂気の弾幕の軌道上にいたフランを抱き抱えて狂気の周りにナイフを大量に投げる。そして時間を再び動かし…
「お嬢様と妹様を守るのも、私の使命ですので。」
そう言った。
「はは、本当によくできたメイドだこと。」
ふっ、と笑いながら夜雪も数十あるであろう大量の魔法陣をバラバラに起動させる。
「チッ…[禁忌]フォーオブアカインド!」
狂気が四つに分裂する。
「くっ、[紅符]スカーレットシュート!」
レミリアは一つに向かってスペルカードを撃つが、
「フフ、遅イワ!」
あっさり躱され、反撃に転じられる。
「お嬢様![幻符]エターナルミーク!」
と、その前に咲夜がレミリアの前に出て、ナイフで狂気の分身ごとかき消す。
「クッ…コウナレバ…ハッ!」
すると、狂気が三人、バラバラに動き、
「[禁忌]カゴメカゴメ!」「[禁忌]恋の迷路」「[禁弾]スターボウブレイク!」
それぞれがバラバラの位置からスペルカードを使った。そのとき、
「お姉さま!下がって!」
「え?」
フランに呼ばれ、レミリアがフランの方を向くと、
「[QED]495年の波紋!」
そう叫んだ。
紅霧異変の時よりもずっと密度が高い、青い弾幕が次々と広がっていき、まるで青い障壁のように他の弾幕の侵入を許さない。
「「グッ、キャァッ!」」
そして二つ、狂気の分身が消えた。
「ク…」
ピクリ、と狂気の手が動いた。そして、レミリアと咲夜の方をチラ、と見た。
その時、
「…よし、こっちも準備完了だ…!」
尻尾を十三本、全てに妖力をくぐらせて解放し、魔法陣を作動させながら飛ぶ。
「キュットシテ…」
狂気が両手を出した瞬間、
「128重結界!」
「!!」
夜雪が
「やれ、抜け出せるものなら抜け出してみな。」
「クッ!」
「ふっ!神一光!」
夜雪は結界を変質させ、内から外を守る結界…つまり、外からは入れるが内からは出られない結界へと変化させた。更に神一光の影響で弱らせておく。
「ウッ!アッ、アアァァァッ!」
そして、
「今だ!レミリア!フラン!全力でやれ!」
合図だ。
「それえぇっ![禁忌]レーヴァッテイーーーーン!」
「はあぁっ![神槍]スピア・ザ・グン グニルッ!」
「ウアァァッ!」
結界を通した、二人の全力のスペルカード、二つの武具は光を纏い、狂気の形をボロボロと崩していった。やがて狂気が炭のようになったとき、欠片が光るピースになり、フランへと戻っていった。
「ハァ…ハァ……やった…の?」
「ああ、お疲れ様。狂気はもう消えたよ。」
そう言って夜雪は尻尾を一尾に戻す。
「よ、よかった…!お姉さま!咲夜!夜雪!ありがとう!」
そう言いながらレミリアに抱きついて満面の笑みを浮かべながら目に涙を浮かべていた。
「ふふ、やっぱりお嬢様の妹様ですね。」
それを見て、咲夜は少し笑いながら言った。
「あら、何でかしら?」
レミリアもうっすらと涙を浮かべながら笑っている。
「笑ったところなど、お嬢様にそっくりですよ。」
「あら、フランはいつもかわいいわよ?ねー。」
手の甲で自分とフランの涙を拭き取るレミリア。
「ねー。」
すると、そこに茶々をいれたくなるのが狐である夜雪な訳で…
「それは暗に自分がかわいいと言いたいのかな?」
ニヤニヤしながら夜雪は言った。
「……はぁ、
また睨まれた。が、敵意は籠っておらず、少しふざけた友達を見るじと目のような感じだった。
それに、レミリアは夜雪のことをお前、や狐、ではなく、
それなりに打ち解けてくれたらしい。
「そりゃあどうも。…さて、次の場所はどこかな?」
「へ??」
何を言っているんだ、というように夜雪を見るレミリア。
「?レミリアは下から上に、この屋敷を案内してくれるんじゃなかったのかい?」
「あー…確かに最初そんな感じだったわね…忘れてたわ。…でも、その前に…あなたから咲夜に話してもらわないとね。あの
「おっと、そう来るか…あんまり思い出したくないんだけどね…」
顎と首の間辺りをかく夜雪。
「あら、言ったでしょ?
「…そういうことをするかい。」
夜雪が若干困っていると、
「ねーねー、それより夜雪、」
「うん?」
フランが手をバタバタさせながら夜雪に言ってきた。
「さっきみたいにいっぱい尻尾出してー!」
「さっきみたいに、って事は、全部ってことかい?」
「うん!」
「まあ、いいけど…」
そう言って夜雪は再び十三尾になる。
「わーい!お姉さまもほら!」
「えっ、えぇっ!」
「1ー2ー3ー♪」
フランが尻尾の上をコロコロ転がりながらその数を数え始めたらしい。
「9ー10ー…?11ー…!?12ー! !?13! ! !?」
「「えっ……」」
レミリアと咲夜がまたあり得ないものを見たような目で夜雪と尻尾を見比べる。
「13…?」
確認のために聞くレミリア。
「うん。」
「確か、妖狐の最高尾って…」
思い出すように聞く咲夜。
「一般的には九尾だって言われてるね。」
「夜雪の尻尾は?」
もう一度聞くフラン。
「十三尾だよ。」
そして平然と答える夜雪。
「「「………」」」
「はぁぁぁぁあ!?」「ぇぇぇぇえ!?」「…(絶句)」
「うおビックリしたぁ…」
「何それ!?十三尾の妖狐って…夜雪って何者!?」
「いや、ただの狐だよ。」
「どこが
「さあ…?詳しくは数えてないけど、大体五、六千歳は。」
「……私の十倍はいってるじゃないの…そりゃグングニルも壊されるわ。」
「まあ…年ばっかりは食ってるしねぇ。」
「そんな感じで良いのかしら…?」
「良いんだよ。…さて、吸血鬼異変の事だったね…残念ながら、僕の一存で言えたことじゃないから下手にペラペラ言うわけにもいかないんだけど…」
夜雪は首の後ろ辺りをポリポリと掻きながら言った。
「…そんな何か大事があったのですか?」
「まあね…個人的にもあんまり話したくない事もあるし…それに、あの時は僕は幻想郷の住人じゃなかったから実質解決したのは紫だったと思うんだけど…」
「?」
フランが首をかしげた。
「まあねぇ…色々あるわけだよ…紫辺りがいればいれば話しても良いかもしれないけど「呼んだー?夜雪ー?」…色々凄いねお前は。」
「わっ!人が出てきた!」
「来るなら玄関から入ってきてもらいたいものなのですが……。」
「これが私の移動方法だもの。」
「いや、少々は歩けよ?太るぞ?」
「ふ、太……」チーン
夜雪が言った瞬間紫が白く石になった。
「?…どうしたのー?」
「…なるほど。まあ、フランは知らなくて良いことだと思うよ。」
恐らく、また
「大丈夫なのでしょうか…?」
「そのうち起きるから放っといても大丈夫だよ。」
「紫って一応ここの賢者なのよね…?扱いがひどい気がしるのは私だけかしら…?」
「ま、旧友または近所のおじさんポジションだしね、そこは関係ないと思ってもらって構わないよ。まあ、それも主が適当に「こんな感じでいいっしょー!」って付けた奴なんだけど。」
「なるほど、もう5000年以上生きればメタ発言もお手の物って訳ね。」
「お嬢様、それは違うと…」
「?どういうことー?」
純粋無垢なフランは首をかしげている。
「いや、フランは知らなくていいことだよ。まだ流石に純粋な心を汚していい状況じゃない。」
「?よく分かんないけど分かった!」
どっちだよ、と内心思いながら夜雪は苦笑する。
まあでも、どちらであろうと紫が目を覚ませば、吸血鬼異変の事を話さなければいけなくなるのだろう。
あまり乗り気ではないが、頼み込まれて断らなければいけないほど無茶苦茶な内容でもない。
まあ、夜雪の「頼み込まれると断りづらい」性格もあるのだろうが。
「さて、紫が起きるまでどうしようか…」
「こんなところで何だもの、客間で話しましょう?」
「、それもそうだね。」
「では、ご案内します。」
レミリアの提案で、全員が客間に歩いていった。
紫は夜雪に引きずられながら連れていかれていた。
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《客間》
「…さて、そろそろ起きないかい。」
「……………」チーン
相変わらず気絶しているように見えるが、夜雪は…
「……うん、起きてるね。こら紫。いつまで待たせるつもりだい。」
パコッ
と夜雪が叩くと、
「えぇ!?絶対バレない自信あったのに!」
…本当に起きていた。
さっきまでの時間はなんだったのよ、と若干レミリアが青筋を浮かべたのは彼女自身のみの秘密である。
「何の自信か知らないけど、話して良いのかい?」
「…ええ、良いわよ。所々私も入るけどね。」
「そっちの方が好都合だ。じゃあ、話し始めよう。…確か、今から大体450年位前だったか…」
かつて、スペルカードルールを作るきっかけとなった異変であり、未曾有の大事件…
吸血鬼異変の記憶へ
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はい、ということです。
今回短めですが、キリがいいからです。次から吸血鬼異変の内容となりますが、吸血鬼異変につきましては、完全なる主の妄想となっております。
いや、だってしょうがないじゃん…ほぼほぼ資料無いし…
ではでは、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!