吸血鬼異変やっと終わった…最後の方疲れて結構適当になってます。だができるだけの事はやった!よし!満足!
…まあ、まだまだ先は長いんですけど。では、
本編どうぞ!
「な、何だこの妖力…!これが…ただの狐だと…?」
白と黒の暴れる妖力の中で夜雪は静かに立っている。
「くっ…怯むな!元はたかが狐一匹だ!殺せ!」
「「「「くっ…ぉぉぉぉぉお!」」」」
先程の飛ばされた吸血鬼も起き上がり、大量の吸血鬼の軍勢が襲いかってくる。
「皆!臨戦態勢をとって!」
紫の一言で全員が戦闘体勢をとる。
が、
「…………」
「夜雪?」
夜雪だけは若干俯いてなにもしない。
「……悪い、ちょっと退いてくれ。」
「え?」
疑問符が出てくるが、とりあえず夜雪の前から紫、天魔、さとりが退く。
「…洗脳か…何て事を……光語、
そう言った瞬間、
カッ、と空間その物が光ったような状態になる。そして、その光が薄まった時、
「…お?何だここ?」
「おい、誰か知ってるやついねーかー?」
「…というかこんなところで何を…?」
「………え?」
飛んできていた吸血鬼達が止まり、キョロキョロと周りを見渡し始めたのだ。
「…良かった。何とか解けたか。…さて、
「?え、ああ、はい。」
前の吸血鬼が退避するのを見て、ぞろぞろと去っていく。
「は、なっ!?貴様…何を…!」
狼狽えるガルシアに夜雪は、
「この見かけ倒しが。半数以上が洗脳した一般の吸血鬼じゃないか。」
見抜いていた。本来の軍勢でない吸血鬼も洗脳し、兵士として扱っていたことを。
「ぐっ…まあいい。あんなものただの駒だ。こちらが本命…!?」
一瞬、心臓が大きく跳ねた。
どの生き物にも存在する、
「あ ん な も の …?」
「っ…!」
更に夜雪の妖力の勢いが激しくなる。鳥肌がたち、勝手にからだが震え始めた。
「…そうか。お前にとってあいつらはただの駒か。…つくづく、腹を立たせるのが好きな野郎だな。」
右目…白い目だけでなく、左目、黒い目からも若干オーラのようなものが出始める。
「…だから…なんだ…!」
「…撤退勧告だ。さっさとここから出ていけ。そして二度とここに来るな。」
「…嫌だと言ったら?」
「さあ?嫌ならそう言えば分かるだろ。」
「……っ、ふん…なら、答えは察しの通り、NOだ!お前達!」
ガルシアが合図すると、周りにいた吸血鬼達が次々と悪魔を召喚する。
「ふん、減った数は増やせばいい話だ!」
「…そうか。」
「さあ!行け!」
ガルシアが合図すると、悪魔は群れで夜雪達に襲いかかる。が、
「!飛行虫ネスト!」
「前鬼後鬼の守護!」
「風霊の襲撃!」
紫のスキマからのレーザーと、藍の弾幕、梵の風弾幕に押し返される。
「ちっ!」
悪魔たちの相手をしている間、ガルシアと周りの吸血鬼達は館に戻っていった。
「皆、行って!ここは私達で十分よ!」
「…分かった。ありがとう、梵、藍、紫!」
ヒュヒュゥン
三人を残して他は飛んだ。
「ここは通しません!」
ガルシアが入っていった目に悪い真っ赤な館に入ろうとすると、門の前にいる門番らしき人物に止められた。
「…門番だな。…皆、先に行っててくれ。僕が相手をする。」
夜雪は一歩足を出して言った。
「…分かりました。」
「通らせませんよ?」
「いいや、通らせる!」
門番の横に飛び、夜雪は突きを放つ。
「くっ!」
「はっ!」
門番は防御体制をとるが、月光を体に纏わせた夜雪の一撃はそれをも無視し、掛け声と共に門番を吹き飛ばした。
「今だ!」
「ええ、ありがとう!」
「くっ…少し油断しましたか…しかし、貴方だけでも倒しておきましょう。ガルシア様のためにも。…門番とはいえ、高々狐一匹に負けるほど弱くはありませんよ?ゆめゆめお忘れなく。」
「…分かった、忠告どうもありがとう。僕は夜雪、そこら辺にいるしがない狐さ。」
「
「ああ。」
美鈴は武道の構えをとる。
「なるほど…武道系統か。」
「はぁっ!」
ブン!
と美鈴は拳を振るう。
夜雪も難なく躱し、カウンターを打つ。
残りの軍勢…紅魔館内部。
「何だいこの量の妖精!」
「そうですね…スワローテイルバタフライ!」
幽々子は蝶形の弾幕を展開して押し戻す。が、後から後からどんどん出てくる。
「くっ…」
「…流石に多すぎますね…どうなってるんですか…。」
さとりが呟いた時、夜雪が追い付いてきた。
「大丈夫か?」
「、夜雪さん、もう勝ったんですか!?」
「手間取っている暇はなかったからね。能力も使わせてもらったから、あいつは門の前で寝てるさ。…これは?」
「ここの家事とかしてるメイドみたいな感じの奴みたいね……これはこっちで相手をするわ!」
珍しく幽々子がやる気になっている。
「そうですね。私もここに残りましょう。」
それにさとりが同意した。
「…ありがとう、幽々子、さとり。」
「さーて、やりましょうか。」
「そうですね、物量の弾幕ならある程度記憶にありますし…想起…怪力乱神!」
「…さて、あいつはどこにいることやら……」
「急いだ方が良さそうだよ。」
「それぐらいは僕でも分かるさ。…ただ、どこに部屋があるのかさっぱり分からないから…うん?なんだこのでかい扉は。」
夜雪は、ここか?と呟いて少し中を覗くが、
「…いや、違う。図書館みたいだ。」
「何か用かしら?」
「うお焦ったぁ…」
急に後ろから声をかけられ、振り向いてみると紫の髪をした恐らく魔法使いがいた。
「…魔法使いかい。」
「…そうね。とりあえず、ここから出ていってもらおうかしら?」
そう言いながら紫髪の魔法使いは弾幕を放つ。
「…夜雪、他を探してくれないかい?あれの相手は私がしよう。」
その弾幕は魅魔が相殺させる。
「…ああ、分かった。ありがとう、魅魔!」
ヒュゥン
「やれやれ。一匹逃げたみたいだけれど…まあ、私からすれば静かになればどちらでも良いことなんだけどね。私はパチュリー・ノーレッジよ。」
「おや、ご丁寧にどうも。私は魅魔さ。あんたと同じ魔法使いだよ。」
「…そう。でも、私は七曜の魔法を扱えるのよ…貴女には負けないわ…!」
「七曜…ね。私は主には星精だよ。じゃあ、やろうかな!」
ドドーン…
「…待てよ。今は夜だ。いちいち部屋のなかにいる必要もないはず…なら!」
そして、夜雪は外を見てみると、白い髪をした吸血鬼が紫の髪と黄色の髪をした子供ほどの吸血鬼を逃がしていた。あの二人の吸血鬼は子供だろうか。
「…やっぱりいたか。」
窓を開け、そのまま飛ぶ。
「なんだ、遅かったな。もっと早く来れると思ったのだが。」
「…ここの住人がずいぶん邪魔してくれたからね。さあ、最終局面と行こうじゃないか。出ていってもらうよ。」
再び右目を白く発光させて夜雪は言う。
「ふん、しつこい奴だ。素直に出ていくわけがなかろう。お前達!」
ガルシアが合図すると、後ろの吸血鬼達から再び悪魔が召喚される。しかし、今度は夜雪は…
「…そうか、じゃあこちらは大元を消せばいいわけだ。」
「は?」
目を閉じ、右手を握って前に出し、手のひらを上にしてゆっくり開きながら唱える。
「陽。この世界を構成する物を照らし、認識させる物。準じ、神の光は善を救け、悪を滅する裁きの光…」
「何を言って…」
ガルシアが言い終わる前に夜雪は、カッ、と目を開き、叫ぶ。
尻尾が十三本、激しく逆立ち、声だけででも相手を震わせる。そして、一声宣告する。
「
「は…?ぐぁぁぁぁぁぁぁあっ! ! ! ! !?」
いきなり、周りが目も開けられないような光に包まれた。
「悪いね。今非常に虫の居所が悪くてね、どこかの吸血鬼のおかげで。」
「ガ、ガルシア様ァッ!かっ、体がっや、焼け、るっ…!」
「ア"ア"ア"ア"ア"!熱い"熱い"痛い"痛い"痛い"!」
その光は陽光、日光であり、吸血鬼の最大の弱点。悪魔は消え去り、吸血鬼は焼かれる。
夜雪は光を止め、言った。
「言っただろう?お前達に勝ち目などない。どうやっても勝てるわけがない。…最後の警告だ。今お前達がすべきなのは、ここから出ていき、そしてここを奪おうなど二度と考え無い事だ。…それが守られるなら逃がす。出来れば僕も不殺で終わらせたいんだよ。…相手であれども死ぬのを見るのは気分が良いものじゃないからね。」
「ぐっ…………分か…った。…これでは…勝ち目などっ…ありも…しない…くっ…お、お前達!撤退準備だ!」
「待ってください。」
「、紫。」
それを制止したのはスキマから飛び出てきた紫だった。
「あなた方の目的は移住だった、ということでよろしいですか?」
「…移住兼制圧…と言っておこうか。」
「…では、こうしましょう。私が、あなた方の館の周り…つまり、この霧の湖の中心に結界を張ります。つまりは他との遮断ですね、見ることも入ることも叶いません。その状態で、およそ500年。それほど経てば、再び話をし、結界の有無を判断します。そうすれば、そちらとしては都合が良いのでは?」
「…何が目的だ?またこんな暴動を起こすかもしれんぞ?」
疑うようにガルシアが聞いてくるが、紫は、
「目的などありませんわ。…そうですね、言うなれば…
笑顔で中々な事を言う紫。一瞬笑顔が黒く見えたのは夜雪だけであっただろうか。
「…ふん。その誘いには断っておこう。…だが、そのうちにまた来るとしようか。お前達!一度ここから去る!準備をしろ!」
「「「は、はっ!」」」
ガルシアの後ろの吸血鬼達がバッ、と散って紅魔館の移転の作業にかかり始めた。
「……ふぅ…サンキューな、紫。」
その時、またいきなり目の前にスキマが開き、二人、出てきた。
「藍と梵も、お疲れ様。」
「中々手応えのあるやつらじゃったな。ここまで動いたのも久々かもしれん。」
「そりゃよかった。お前は運動不足すぎるからな。…ところで、あいつらどうしようか…」
夜雪が向いたのはあの洗脳されていた吸血鬼の大群である。
「あ、あの…あっしらどうすりゃあ…?」
吸血鬼の中の一人が恐る恐る、といった感じで夜雪に聞いた。
「そうだなぁ…紫、この人(吸血鬼)達全員外に連れていけるか?」
「え?ええ。問題無いけど…」
「頼んで良いかい?」
「ええ。分かったわ。」
紫は頷いてさっそく吸血鬼達をまとめ始める。
「むー…」
と、紫のスキマから祇姫が出てきた。ちなみにだが、紫は呼んでない。勝手にいつの間にかスキマの中にいた。
「あら?…祇姫、いつの間に入ってきてたのよ…何の造作もなく人のスキマに干渉しないでよ…」
「いえいえ、紫さんがやってたから見よう見まねでやったら出来た
「せっかく強そうな人と戦えると思いましたのに…怨霊の処理が一通り終わったので来てみたらもう終わっちゃってたんですか…」
「おまえが戦えばそれこそ大変なことになるよ…。というか、勝敗が一秒かからずに着くと思う。」
もちろん幻想郷側勝利で。本気で右腕を振るえば紅魔館ごと終わるだろう。
「…ま、上手くいかなかったら頼んでたかもしれないけどね。」
「全く…本当にやりおったな…聞くだけだと無茶苦茶だったがな。」
「まあね。どっかの逃げ腰だった天魔とは違ってね。」
「その言い方は誤解が生ずるから止めてくれ。」
「さあ?そろそろお前、天魔から哨戒天狗辺りまで落とされるんじゃないか?確実にお前の秘書の犬走の方が優秀だろ。」
「むっ、それは心外じゃが。」
梵が眉に皺を寄せた時、
「夜雪さーん!こっちも終わりましたよー!」
「思いの外疲れました…」
まだまだ元気そうな幽々子の声とかなり疲れているさとりの声。
「お疲れ。…さとり大丈夫か?」
「何とか…」
そして、
「やれやれ、こっちも終わったよ。どうやらあのパチュリーってやつ、喘息持ちだったらしい。ま、相性もあってハンデありでも楽勝だったけどね。」
魅魔。
「、魅魔もお疲れ。…まあ、そうだろうな。紫と祇姫を除いたらこの幻想郷内じゃあ、多分魅魔が一番強いだろうし。…あ、幽香がいたか。」
「いやいや。そもそも夜雪が入ってないし、私はそこまで上位でもないよ。」
魅魔がそう言った時、夜雪は少し考えるような格好をして、一言、
「…いや、ちょっと待て。何か勘違いされても困るけど、僕ここの住人じゃないからね?」
「「「「「え?」」」」」
そこにいた全員が全く同じタイミングで、え?を放った。
「え?うん。僕ここの住人じゃないよ?何か呼ばれてたけど、実質はまだ外の妖怪だからね?」
「え、だってこっちに今住んで…」
「いや、例えば旅行先に泊まったとしてもそこの住民にはならないだろう?」
「…まあ…確かにそうだけど…いやもう夜雪、100年近くここにいる気がするけども!?…あ、だったら私が住民って認定してあげるわ!」
紫がそう言うと、夜雪はやんわり手で制して、
「いや、もうちょっと外を覗いておきたいからね。また、今度来たときはそうして貰おうかな。」
「…今度って…いつよ。」
少し口を尖らせて紫が聞くも、夜雪は、
「…さあ?それは僕にも分からないけど…ま、言えるのは次来たら、ここの住人になるって事だよ。それまで待っててくれ。」
「…分かったわ。待ってるからね?ちゃんと戻ってきてよ!」
「はは、まだ少しこっちにいるよ。…さて、少々妖力を使いすぎたみたいだ。少し眠いから戻らせてもらうよ。」
そう言って夜雪は仮住まいの方へとゆっくり飛んでいき、そのままパッタリ倒れて、眠った。
その後、夜雪が朝起きると妖力の使いすぎで狐の姿に戻っていたのは完全なる余談。
その後、三日ほど経って夜雪は再び外に出た。そして、更にその十日後、スペルカードルールが制定されたのだった。
次からはちゃんと現代に戻って紅魔館でお話してます。多分。
では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!