白黒狐の幻想録   作:謎の通行人 δ

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どうもただの謎存在です。

遅れました。すみません。
え?理由?………
…………ゲームに集中しすぎました。ほんとすみません。

では、本編どうぞ!


狐IN図書館

「…って言うことだったんだけど…」

 

「………なるほどね……嘘をついている感じじゃないわね…いえ、私がお父様から聞いていたのもあらかた同じなのだけど、その後、紅魔館に敵からの襲撃があったのよ。でも、お父様はこの異変で自信をなくしてて、結局………いいえ、ごめんなさい。勝手な逆恨みだったわね。あなたとしては自分の大切な場所と友人を守ったにすぎないわ。」

レミリアはさっきの殺気をすっかり収め、夜雪に頭を下げた。

 

「…そうだね…確かに少し怒りかけたとは言えど、下手に干渉すべきじゃ無かったのかもしれない。その気になれば、館ごと外に出すこともできたのに、そうしなかった。ヨーロッパ周辺を治めている者なら敵が攻めてくることも予測できただろうに…こちらとしても申し訳なかった。」

 

「…」

紫は特に何も言わずに目を閉じていた。

 

「…本当に人がいいのね。二度…いえ、三度スカーレット系はあなたを殺しかけてるのよ?」

 

「別に…ねえ…そう簡単に死ぬことはないと思ってるし、そもそも生き物はいつか死ぬだろう?人形の妖怪より永く生きる妖獣であっても、ね。それが縮まるだけだから、僕を殺そうとする分には特に言うことはないかな。ま、もう一度言うと、本当に殺せるかと言うところは置いておいてね。それと他人を殺す場合は容赦しないけど。」

 

「…お坊さんか何かかしら?」

 

「さあね?そういう訳じゃないと思うけど…こういう考え方をするやつが少ないのも知ってるさ。」

 

「ふぅん…というか、話を少し巻き戻すけど、あなた技の名前を叫んで使ってたの?その…相当アレだけれど。」

 

「まあ、スペルカードルールはそれを参考にした訳だけれどね…」

紫も若干被せて言うと、

 

「いや、使うときはそう言えって言われたんだよ。」

 

「え、誰に?」

 

「いや、天照に。」

 

「ああ、まあそうね。大体そういう状況なら聞く相手なんてちょっと待ちなさい、天照?」

レミリアが見事な二度見をし、ほぼ真顔で夜雪を見る。

 

「?ああ。」

 

「天照って…あの天照大御神?」

 

「そうだよ?これのだいぶ前に力を貸してほしかったらまあ叫んでみな、って言われたからさ。」

 

「え、なにその友人のノリ。」

 

「え、友人だけど。」

 

「はぁ?」

友人。誰と?日本神話の最高神、天照大御神と。

誰が?ただの…と言っていいかは分からないが、まあ、言っても妖狐が。

本当に何者なのだろうか、とそこにいた者全員が思った。

 

「ま、こんだけ生きてると知り合いも増えるさ。」

くつくつと喉をならして夜雪は笑うが、笑いどころではない。気を損ねれば幻想郷を崩壊させる程度の事はできるのだろうか。

 

「…ぶっ飛んでる、以外に言いようがないわね。」

 

「はは…まあね。天照にも言われたよ。『自分と対等に話ができる奴なんかお前ぐらいだ』ってさ。他にもいるだろ、とは思うけど。」

いや、いないのだろう。位が高すぎる者の欠点、弱点、または問題の一つでもある、対等に喋れるやつがいない。天照も餌食だったのだろう。

 

「…まあ、それはさておき、ここの案内…だったかしら?」

 

「ああ、そうだね。できれば、でも良いんだけど。」

 

「いいえ、あなたなら…まあ別に良いでしょう。特別にこの私も着いていってあげるわ。」

 

「!フランも行くー!」

 

「ま、案内は咲夜に任せるけれどね。」

ガクッ。

 

「…じゃあ、私はそろそろ帰るとするわ。藍がまたうるさくなりそうだし。…あ、また藍にも会いに来てね!」

 

「分かった分かった。」

 

「…では、着いてきてください。」

流石の咲夜も表情一つ動かさず、とは無理だったらしく、少しの間だけ目を閉じて何とか無表情を通し、夜雪と紫が話し終わった後から言った。

 

────────────────────

──────────

─────

 

「次はここでよろしいですか?」

 

「ええ、ありがとう。」

 

「…図書館か。」

あの紫髪の魔法使い…パチュリー・ノーレッジがいる図書館だ。

 

「そう。あなたも知ってる私の友人、パチュリーがいる図書館…ヴワル大図書館よ。」

そう言ってレミリアはノックをする。

 

コンコン

 

「はいはーい!」

と、明らかにあの気だるそうな声とは違う快活な声。

それと同時に戸が開き、赤い髪に黒い羽が生えた悪魔が現れた。

 

「、咲夜さんに…妹様にお嬢様!?…と、その方は…」

 

「ああ、夜雪っていう者さ。ただの妖狐だよ。」

まあそう言うが、その悪魔以外はただの(・・・)なんて信用していない。

 

「、そうでしたか!私はこの大図書館の司書兼パチュリー様のお手伝いをしてます、小悪魔です!こぁって呼んでくださいね!…ああ、パチュリー様っていうのは…」

その時、

 

「こぁ?何してるの?」

今度こそ夜雪の聞いたことのある気だるそうな声と同時に現れた、紫髪の魔法使い。

 

「ここにノックしてくるなんてどこの誰が………」

時が止まった。

いや、別に咲夜が能力を使ったわけではないが、パチュリーが夜雪を見た瞬間、踏み出した格好で停止して、きっかり5秒、停止した。そして、

 

「……は?」

 

素の、は?がでた。

 

「…何であなたがここにいるのかしら?」

出会い頭にスペルカードとやらを発動されるかもしれないな、と夜雪は思っていたが、どうやらそれは杞憂だったようだ。

 

「何でと言われても…大体4、500年外で旅をしながら生活して、戻ってきたから、としか言えないんだけど。」

 

「…そんな自由に外で妖術が使えて、妖怪が普通に生活できるのも珍しいわよ。」

 

「どちらかと言えば妖術というより魔術の方に近いかもだけどね。」

まあ、魔法陣を使っているわけだし、とつけ足して夜雪は言った。

 

「…まあ良いわ。で、何の用…と聞きたいところだけどそれより、フラン。狂気はどうしたのよ?」

一度夜雪から目を離し、パチュリーはフランの方を見る。

明らかなまでに狂気が薄くなって感じられないレベルまで落ちていた。

すると、

 

「夜雪が倒してくれたの!」

 

「…は?」

 

「いや、僕は手助けしただけで、実際に倒したのはフランとレミリアなんだけどね。」

まあ、夜雪もフランとは戦ったりしていたのだが、狂気自体と戦ったのは128重結界と神一光、結界の性質変化しかない。まあ、スペルカードルールが定着しているここ(幻想郷)普通の(・・・)技を使うのは気が引けたのだという。

 

「ふぅん…ま、読書とか実験の邪魔をしないのなら私には関係ないわ。本が気になるなら適当に見てみるといいわよ。…勝手に取っていったりしなければ。」

やけに最後の部分が強調されていたところから、勝手に取っていく輩がいるんだろうな、と夜雪は思った。

と、その時、レミリアが気付いたように聞いた。

 

「というかフラン。今は寝ているはずの時間でしょう?」

そういえばそうだった。吸血鬼の活動時間は夜。今は昼だ。寝ているはずの時間なのだが…

 

「うーん…何か寝てたら、『今日誰かが助けてくれる』みたいなことを言われて…えーと…あれ、よく覚えてないや。」

 

「予知夢…とやらかしら?」

 

「それから十分後位に夜雪が来てくれたんだ!…でも、今ちょっと眠いや…」

 

「、なら、私と寝ましょう?フランと寝るなんていつぶりかしらね。」

 

「!うん!寝るー!じゃあ、夜雪!パチュリー!おやすみなさい!」

少し眠そうにして、それでも笑顔で言うフランに夜雪とパチュリーは少し笑って、

 

「ああ、おやすみ。」「ええ、おやすみなさい。」

そう言って二人はドアを開けて図書室からレミリアの部屋へと行った。

 

「…では、私も仕事がありますので…何かあればお呼びください。」

と言ったが、咲夜はフッ、とパチュリーの隣に行き、ボソッ、と…

 

パチュリー様、さっきの、夜雪様と夫婦のようでしたよ。

 

「っっ!?」

 

「では。」

フッ

 

咲夜が消えた後、少しパチュリーの顔が赤い気がしたが、まあそこには触れず、

 

「ま、そこら辺で読んでおくとするよ。…といってもそんなに長いこと居れないけどね。」

と夜雪は言い、奥に行こうとした瞬間、

 

バゴォン!

 

「お邪魔するぜ!」

…魔理沙がドアをぶち破って箒で飛びながら飛び込んできた。

 

「!え?」

きれいな二度身を繰り出した後で夜雪は理解する。

昨日あったばかりのこの目の前の少女が不法侵入、器物損壊、窃盗を繰り返す大罪人であると。

 

「パチュリー!今日も本を借りに来t…」

 

「帰りなさい。あなたに貸す本なんて無いわ。」

が、どうやら夜雪は気付かれてないらしい。

と、

 

「魔理沙さん!また来たんですか!今日という今日は許しませんよ!」

こぁが飛んできた。そういえばあの子はさっきどこにいたんだろうか、と思いながら近くにあった本を引っ張り出すも…

 

yokuyometana

 

「………」

どうやらハズレのようだ。読む見る以前に文字自体を見たことがない場合はどうすればいいのだろうか。

夜雪も、かなり長い年月を過ごしてきているのだが、まだまだ知らないものが多いらしい、と思い、自分にも読めるものを紹介してもらおう、とパチュリーの方を向こうとしたが、どうやらこぁはやられたようで魔理沙の相手がパチュリーに変わっていた。

 

「…やれやれ。とりあえずこぁを探すか。」

打ち出されたと思われる方向から考え、こぁを探すと…

 

「おっと、」

本棚の間にいた。服が所々焼けているが、脈はあった。

とりあえず本棚の間から広いところに引っ張り出し、安静にさせる。そして空を見上げると…

 

「[火符]アグニシャイン!」

 

「おっと、[魔符]スターダストレヴァリエ!」

火と星がぶつかっていた。そういやパチュリーは七曜を操れるとか言っていたか。それに対して魔理沙は星精だ。魅魔と同じなのは偶然だろうか。まあそこは置いておいて。

夜雪が見るに、少々パチュリーの具合が悪そうだ。咳き込んでいるし、宣告も少々弱々しい。恐らく喘息か何か…

 

「はっ!ここはっ!?」

 

「ああ、気がついたかい?」

 

「あれ、さっきまで魔理沙さんと勝負してて…そうだ!パチュリー様!」

どうやら夜雪は見えていないらしい。マジか。

 

「あ、夜雪さん。助けてくださったんですか!?」

 

「まあ、ね。」

 

「ううっ、ここの人は探してすらくれないのに…優しすぎですよぉ…!」

…?それは流石に酷くないだろうか。

 

「それより、パチュリーには何か持病があったりするのかい?」

 

「?あ、はい。喘息が…!」

 

「恐らく、発作が起こりかけてる。薬があれば持ってきてくれ。」

 

「分っかりました!」

こぁが飛んでいったのを見て、再び空に目を向けると…

 

「くっ…いつも以上に何か手強いぜ…なら、私の十八番だ!」

 

「げほっ、げほっ…いい…わ!これで…終わりよ…!」

スペルの宣告はほぼ同時に…

 

「[恋符]マスタースパーク!」

「[火水木金土符]賢者のい…げほ!げほげほ!」

が、パチュリーは咳き込んでしまい、宣告ができなかった。

 

「もらったァ!」

と、魔理沙の放ったレーザーがパチュリーを襲った。

 

「…!まずい…!」

ほぼ脊髄反射だったのかもしれないが、夜雪は飛び出し、右手でレーザーを凪ぎ払った。

 

「!夜雪じゃないか。何でここにいるんだぜ?」

 

「それより魔理沙。相手の状況を「はっはーん。分かったぞ。お前パチュリーにまた変なこと言われたろ」…本当に話聞く奴を連れてきてほしいものだね。」

 

「まあどうでもいいぜ!あのときはお前の実力を見れなかったからな!試させてもらうぜ![恋符]マスタースパーク!」

と、再び魔理沙かレーザーを放つも…

 

「…はぁ…」

夜雪が少し指を動かすと、その動きに操られるようにレーザーが動き、魔理沙の方に帰っていった。

 

「はっ!?」

ドドォーン…

 

「っ危ないなぁ!」

 

「そもそもスペルカードとやらも持ってないただの狐にあんなレーザーを浴びせる方が危ないと思うけどね。」

 

「ただの狐はレーザーの動きを操作したりできないんだぜ?」

 

「さあな?んでパチュリーの状況を「だったら次は」お前もはやわざとだろそれ。」

 

「[魔符]スターダストレヴァリエ!」

また大量の星型の弾幕が夜雪に飛んできた。が、

 

「…さて、そろそろこぁが来てくれてもいいと思うんだが…」

ほぼノールックで躱し、周りをキョロキョロする。と、

 

「パチュリー様ー!薬ですー!」

丁度小悪魔が薬を持ってきていた。が、その目の前に星型の弾幕が…

 

「!はっ!」

届く前に夜雪は跳び、尻尾で弾き飛ばして再び魔理沙の方へ飛ばす。

 

「うおわ!」

ドォン

 

で、再び命中。

その間に小悪魔がパチュリーに薬を飲ませた。

 

「何でいちいちこっちに弾幕を返してくるんだぜ!?というかどうやってやってんだぜ!?」

 

「いや、そもそもスペルカードルール自体をほぼ知らないからとりあえず相手のしたものを返しときゃ何とかなるかと思って。どうやってやってるかは…感覚だね。で、あのパチュリーの状態を見てどう思う?」

 

「?状態?……あっ…」

 

「…謝っておきなよ。」

やっと話を聞いてくれて、ようやく状況に気づいたらしい魔理沙に夜雪は一言だけ言っておいた。

 

「わ、悪かったぜパチュリー…いつもより何か熱くなっちまったぜ…今日は借りる本は一冊にしておくぜ…」

 

「…この期に及んで取らない選択肢はないのね。」

 

「はぁ…借りたものは返すのが普通なんだけどなぁ…」

 

「わ、分かったぜ!次来たときには借りた本全部返すぜ…それで良いだろ!」

二人にじと目で見られた魔理沙はそう言った。

 

「えっ?え、ええ…まあ、返してくれるなら一言断ってくれれば貸してもいいのよ。」

 

「わ、分かったぜ…」

 

「ふぅ、さて、そこで覗いてる三人衆はどこの誰だい?」

 

「「「!」」」

 

「何だ、いたのかい。」

フラン、レミリア、咲夜が本棚の影から見ていた。

 

「おかしいわね…見つからない運命(・・・・・・・・)にしていたはずなのだけれど…」

 

「あー…ま、そういうこともあるさ。」

歯切れが悪いのも無理はない。知られないようにしていて、まだ誰にも正体を明かしていない第二の能力(・・・・・)が勝手に発動していたのだから。

 

「さて、そろそろ僕は行こうかな。」

 

「えー!もう行っちゃうのー!」

 

「生憎まだ挨拶するべき友人が複数人いてね。まあ、本を借りに来るなり、理由ができたらまた来るよ。」

あくまでもほとんどごまかすためでもある。

 

「では、お見送りいたしましょう。」

そう咲夜が提案し、パチュリー含め5人は玄関へ進んだ。

 

「では、またいつでも要らしてください。」

 

「ま、そのうちにね。」

 

「また今度来たときはいっっぱい遊ぼうねー!」

 

「…ああ、分かったよ。じゃあ。」

そう言って白い尻尾をゆらゆらさせながら夜雪は歩いて門を出た。

 

「うおっと、」

横から正拳突きを仕掛けてきた美鈴はとりあえず眠らせておき、門を出てから夜雪は飛んだ。

 

「…やれやれ、難儀な能力…ねぇ。放っておいたら頭がオーバーヒートするからな…」

とても便利で、かなり強いが、自分の意思でないのにたまーに出てくる能力。ある意味昔の名残とも言ってもいい、第二の能力というのは、

 

言うなれば、[模倣する程度の能力]。




はい、ぐだぐだで始まってぐだぐだで終わりました。
正確に言えば終わらし方が分からなくなってきたため、無理やり紅魔館から追い出しました。
もう少しましなやり方あったろ…
まあいいや。次からまた色んな所行きます。



では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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